2020年12月24日

第2589夜:One fine day【新長田(神戸)】(前編)

 One fine day。何をやっても上手くいかない日の方が人生ほとんどだが、ごく稀に些細で小さな幸運が積み重なりパズルがビシっとはまっていく快感に震えるハッピーな日もある。

 9月中旬の幾分涼しさも感じられる快適極まりない快晴の朝。15年以上お世話になっている神戸新長田の病院で3カ月に一度の定期健診。血圧を測ると、この数十年見たことのないような通常値。ジェネリックにお世話になっているとはいえ、血圧が120台など低すぎて私には衝撃。 

 9時診察開始だが何故か8時45分ごろ診察してもらい瞬殺終了。年に1度の健康診断の予約もついでに済ませる。

 今年から協会けんぽの申請手続が異様なまでに拍子抜けするほど簡略化。しかも検診予約日が12月29日。毎年12月の最後か1月の一発目に予約する。何故ならガラ空きの上、こんな日に出張など入らないからだ。

 調剤薬局もガラ空きでバシッと処方。時間はまだ朝9時半。

 数日前に我がリビングの電球が切れた。LEDでもなんでもない普通のシロモノだが、2004年から16年以上一度も取り換えることがなかった(はず)。いかに不在にしているかよくわかる。

 病院の帰りに家電量販店(アスタくにづか3番館Kーズデンキ)で電球を買うつもりだったが、10時開店ゆえまだ開いていない。

 大正筋商店街の<ホルス>で10年以上ぶりに食パンを買おうと考えた。この店の食パンは我がソウルフード。掛け値なしに私的日本一。

 震災前、我が市場の漬物屋の裏口の路地と大正筋のホルスさんの裏口が繋がっており、ある意味でまさに徒歩3歩程度のご近所様だった記憶がある。まあ、電球買ってからにパンを買おう。

 ブラブラと時間潰しにアスタプラザファースト地下の献血センターへ。ここも10時からだが、15分も前から受付して下さった。それまで暖かい飲み物(無料)で頂く。カフェオレが旨い。

 がっつり400ml採血の最中、あまりにも心地よくてウトウト。サクっと終わって待合室で休憩しながらホットココアを飲んでいると、受付の女性から「献血30回の記念品です」と手渡された。30回もしていたのか。全然知らなかった。

 帰宅して箱を空けると、ガラスのぐい飲みだった。日本酒の冷やでキリリと試したい。それと、火曜限定で先着10〜15名に食パンがプレゼントされた。私は2番目だった。

 有難く頂くが、この後ホルスで買うのに…と思いきや、何とホルスの食パン(6枚切)だった。こんな僥倖があるのか。

 あまりの恵まれた偶然に小躍りしながら2階デッキを渡って<ケーズデンキ>へ。しかも2階入り口入ったところが電球売場。サクっとLEDタイプ捕獲。

 私はすっかり忘れていたがお会計の際に会員登録していたらしく、会員証など失くしていたが電話番号を申し上げると割引して下さった。口径が分からず持参した電球もレジ横のリサイクルボックスで回収。〔次夜後編〕

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(付記)
それから4か月後の12月中旬。定期健診を予約した病院から電話。諸事情により年内の検診はすべて中止するとのこと。やむおえぬとはいえ、one fine dayとはいきませぬ。
posted by machi at 09:41| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月22日

第2588夜:会議前の流儀【春日部(埼玉)】

 ホテルⅯイン。大宮駅西口徒歩2分という好立地のビジネスホテルである。私は2020年盆明けから激しく利用している。理由は一つ。GoToの恩恵をフルマックスで満喫できるからである。

 1か月間でこのホテルの利用が5度目となった午後。チェックイン可能時間までに東口の超大型某古書店で諸星大二郎先生のコミックなど数冊購入。今更ながら諸星先生と星野之宣先生という2大ベテラン伝奇SF漫画家にハマっている。文庫版は字が小さく老眼にはツラいけれど。

 早めにホテルを出て東武野田線で4週連続となった春日部入り。車中で昭和64年1月19日発行という謎の駅弁コミック第6巻(『道連れ弁当』。大宮駅前の超大型古書店でたまたま捕獲)読んでいたら無性に腹が減ってきた。

 春日部駅7・8番ホームに降り立った。ミッション開始まで30分。早すぎて鍵が開いていない恐れあり。

 このホームには全国的にも珍しいラーメン専門立喰スタンドがある。「東武ラーメン」。蕎麦なし。その代わりラーメンは大充実である。これも何かのお導き。券売機と対峙する。

 前回は半年以上前の真冬の朝。定番の醤油ラーメン500円だった。少し涼しくなってきたが、日中は熱暑厳しく汗たっぷり。そもそも私はミッション開始3時間前からは固形物を腹に入れない。集中力が滅失し眠くなるからだ。しかし、熱中症対策として塩分を補給せねばならぬ。

 様々なトッピングに目移りしたが、最安値の500円を投下。この金額では醤油か塩の二択。最もシンプルな基本形、プライマルである。前回は醤油。塩分補給も兼ね「塩ラーメン」を指名。

 風雪を刻んだ熟女2人が全力で(たぶん)私の塩を調理して下さっている。味わい深い手つきに見とれていると、着丼。

 充実の具である。メンマたっぷり、1枚のチャーシューも大きい。ワカメ、ナルト、ネギを含めた五芒星が煌めている。

 胡椒パラリし、まずはスープ。……。王道。原始。宇宙。これぞ、塩。ド直球勝負である。

 ズルルルルと啜り上げる。メンマを齧り、啜り、スープを飲み、チャーシューを満喫し、啜りこみ、飲む。駅のホームに住みたくなった。

 2時間半の濃厚なミッション終了後、久々に10人以上で<楽勝>。私はホッピー鯨飲するも、塩ラーメンがまだ消化しきれずチーズ醤油漬のみをツマミとする。

 大宮行きの終電時間に。方向一緒のチョッキと盆明けから4週連続春日部シリーズの打ち上げを兼ね、すでに閉まっている東武ラーメンが屹立する7・8番ホーム上にて、コンビニ捕獲のハイボールで乾杯した。

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漫画あさりは辞められぬ。

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春日部駅7・8番ホームのオアシス。

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「塩」。

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大好物。

(付記)
それから3カ月以上たった小春日和な午後。会議30分前の空腹に耐えかねて「玉子ラーメン」。最高でありんした。
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posted by machi at 07:31| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月21日

第2587夜:雅なスタイル【鹿沼(栃木)】

 <雅STYLE>。鹿沼市で3本の指に入るという超人気創作系居酒屋である。

 幾分涼しい風が吹き出した9月上旬の夜。鹿沼やどかりPJチーム改めジューソーPJチームの紳士淑女7名でこの超人気創作居酒屋へ。私は当然のごとく初ダイブ。

 M子氏の隠れ家的行きつけだったらしいが、ジューソーチーム各々がこの店に足を運んでいたという。立地は決して良いと思わぬが、底知れぬ実力があるのだろう。この夜もびっしり満席。予約必至な雰囲気である。

 呑み放題コース料理で4000円。大手チェーン居酒屋などでは珍しくないが、質が違う。創作系なので何という料理が表現できぬ逸品多数だが、定番とのバランスが絶妙である。

 生ビールで乾杯。「ハートランド」であることがニクい。幾分涼しくなったとはいえ、日中の残暑は厳しく大量流出した汗をビールで補給する。

 豊富な呑み放題メニューに「モヒート」が含まれている点にも刮目。私はハートランド2杯、モヒート1杯の後はひたすら親の仇のごとく角ハイを鯨飲する。

 料理も圧巻。3種盛は鴨チーズ焼、山芋短冊梅肉和え、小海老唐揚。これだけでいくらでも酒が進む。小鉢は蛸と茄子と胡瓜と若芽の酢の物。いくらが塗されている。量もたっぷり。思わず酢まですべて飲みつくしてしまう。

 刺身は中とろクラスの鮪、鯛、ホタテ。鮮度の良さが舌で踊る。海なし県と侮るなかれな気合の逸品である。

 魚は鮭か鱒の西京焼きというか粕漬焼きというか。これが2切れ。チビチビつまみ。脂が乗り皮離れ良く、箸が止まらない。

 肉は豚肉と季節野菜のデミグラスソース炒め。デミの風味と豚肉のコクが極上。しかし、かなり満腹だ。

 トドメが天ぷら。海老が2本。サクサクと香ばしい。別腹である。

 冬場は鍋もあるそうだ。超絶人気に深く首肯。雅スタイルには適わぬが、2,3年前から鹿沼で着手した「やどかり(ジューソー)スタイル」は確立したいものである。

 翌昼は昨晩ご一緒できなかった鹿沼商工会議所M越氏と<中華料理嘉蒂>。五目あんかけ焼きそば定食、凄まじいボリュームである。味の安定感と突き抜けた旨さは言わずもがな。

 あんかけ焼きそばは硬と柔がある。硬の最初のソリッド感、徐々に柔らかくほどけていくグラデーションがたまらなくセクシー。しかし、喰っても減らない豪快さ。しかし軽く完食。

 晩酌用に出来たての揚げピーナッツをテイクアウト。これが私の雅な「鹿沼STYLE」である。

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posted by machi at 08:02| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月20日

第2586夜:冷たいニラそば【宇都宮(栃木)】

 鹿沼産。鹿沼といえば木、園芸土、蒟蒻、そしてニラらしい。これからは「シウマイ」も加わる。鹿沼のニラは名店<山いち>さんにてニラぶっかけラーメンをほぼ毎回満喫している。

 残暑厳しい9月の午前。宇都宮駅西口から歩いて5分ほどのホテルで朝からPC猿打。昼飯は普段ならラーメンである。気分転換にブラブラとオリオン通り商店街へ。 

 以前からオリオン通りを歩くたびに気になっていた<とちぎや>という手打ち蕎麦屋。屋号からして栃木県産に拘った雰囲気。そしてファサードに思いっきり「鹿沼産にらそば」とある。

 私は2020年夏、鹿沼市内に土地付き建物を取得。鹿沼は今や第二の故郷(今の第一は北九州)。しかし「ニラそば」未啜。鹿沼の何処で味わえるのか分からぬので宇都宮で満喫することに。

 店内に飛び込む。蕎麦屋というより蕎麦居酒屋。逸品メニューや酒も豊富だ。しかし私はまさに夕方から鹿沼にてミッションを控える身。アルコールはご法度。にらそばに迷いはなかったが、ミニかき揚げ丼がプラス100円で召還できるお得なセットを指名。

 ぼんやり店内のスポーツ新聞に目を通していると、ブツ降臨。たっぷりのざるそばの上に緑が眩しいニラがたっぷり。そば湯もあり、つけダレも予備がある。漬物を従えたミニかき揚げ丼も十分なボリュームだ。

 まずは薬味(葱・山葵)を何もいれず、そばをツユにつけて。普段は真夏でも熱いそばを啜る。そもそも蕎麦は立ち喰い蕎麦しか啜らぬゆえ、普通の蕎麦屋で冷たいそばを啜るのは何年振りか記憶にない。

 のど越し豊か。新そばの季節なら香り倍増だろう。そして、ニラ。ニラをそばツユに浸すのも初めて。……。しゃきしゃきと独特の食感。爽やかな苦みと豊かなエグ味。これぞ、ニラ。パワーが漲ってくる。レバニラ炒めとは両極だが、体の中の何かを滾らせてくれる。

 私が最も愛する野菜はニラ。次がネギ。鹿沼産ニラ、かなりのパンチ力である。ネギをツユに投下してもニラのパワーが圧倒する。蕎麦もかなりのボリューム。大盛にせずとも大満足。あっという間にニラそばを啜り切った。

 そばツユに蕎麦湯を投下し、スープがわりとしてミニかき揚げ丼に挑む。ご飯にもタレが染みて絶品。これが100円なのだから恐れ入る。あっという間に完食。さらにそば湯を投下し、味のグラデーションを満喫してフィニッシュを決める。

 栃木県ではこれまでラーメンばかりだった。この基本方針は変わらないが、立ち蕎麦以外でも蕎麦に対峙することを決意。できれば次回は鹿沼産のにらそばを鹿沼市内で。

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目を惹く「鹿沼産」。

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鮮烈。
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2020年12月18日

第2585夜:半世紀【小山(栃木)】

 <いなみ>。小山駅西口の高架下沿いにある激シブを極めた「やきとり屋」である。現在の場所に移転して5年ほどらしいが、ママは他の場所で40年以上切りもりして移転してきたという。

 残暑厳しい9月上旬。創業半年の<会茶>にてミックスフルーツティで女子力と免疫力を向上させた後、小山商工会議所S氏の引率で私の栃木県ミッション時の秘書業務を担って下さっている県外郭に所属する若手のN村氏と<いなみ>の暖簾をくぐった。

 ビールは瓶のみ、後はホッピーと酒だけである。料理のメニューはいろいろあるが、暖簾にあった「やきとり」は見かけない。S氏も焼鳥は見たことないそうだ。

 瓶ビールで乾杯し、お通しが3品ほど出てきた。後は甲類焼酎の一升瓶に大ジョッキと氷とホッピーの外。ママがたっぷりの量の絶品料理を作って下さる。もつ煮込、焼茄子……。どれも絶品。店内の常連客達は40年以上通っていそうな猛者ばかりだ。

 S氏と災害復興ボランティア仲間というS野女史も参戦。女史、豪快かつ緻密な方である。お話に引き込まれる。

 店内TVの県民ショー的な番組はたまたまだが「足利シュウマイ」なる名物を紹介。その正体は肉が入っていないシュウマイでソースをかけて食すという。全く興味が湧いてこないが、これから栃木県内でシュウマイ、ではなく「シウマイ」といえば鹿沼になる予定である。

 3時間鯨飲してもまだ8時過ぎ。お会計は昭和初期かと思わせる激安。ちょっと引くほどだ。

 女史は帰路につき、オッサン3人で半年前に訪れた創業50年以上という<東>。このバカブログでも以前激筆。ママは私のことを「ああ、漬物の人」と独特の覚え方をして下さっていた。

 まっさらの角瓶と炭酸、氷がセット。自由な濃さで思う存分ハイボール。お通しが谷中生姜と味噌。わかっていらっしゃる。私も大好物である。

 信じられぬほどの旨さだった漬物を頼むと、夏場はダメらしい。しかしママが大将に漬物を出せるか聞いて下さった。

 大将は一瞬苦虫をかみつぶした顔で「出すんなら、金はいらねぇ」。あまりの男気に圧倒されて丁重にお断りし、小肌と穴子の一本焼きを注文。穴子の蒲焼、最高。あっさりなのにコクがある。小肌は最高の〆加減。

 角ハイ呑み放題みないなもんで絶品料理を満喫し、お会計はさらに昭和初期価格。一軒目も二軒目も通常の半値以下。50年続けられる秘訣を痛感する。

 S氏と別れ、N村氏と宇都宮行きの列車に乗り込む前に改札内のコンビニで缶チューハイ。何故か北海道限定の「ビッグマン なまらすっぱいレモン」が売っていた。ビッグマンは四半世紀前に私を恐怖に陥れた甲類焼酎。懐かしさを恐怖を感じながらノスタルジックに飲み干した。

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<会茶>へ。

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オヤジ2人で女子力向上。

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激シブな<いなみ>へ。

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豪快@

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豪快A

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<東>へ。

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風格@

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風格A

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風格B

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なまら。
posted by machi at 14:05| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする