ビフテキ。ビーフステーキの略と思われる。ステーキどころか(牛)肉そのものが貴重かつ憧れだった昭和時代、この4文字に憧憬を描いたものである。何となく洋食の香りが漂う響きがある。「ステーキ」よりも「ビフテキ」という字面に力強さと食欲を喚起させる。
汗が止まらぬ蒸し暑い7月上旬。何やかんや乗り継いで11時過ぎに名鉄諏訪町駅着。ミッション集合場所は駅から歩いて5分ほど。集合時間は55分後。たっぷり時間がある。
ミッション会場の商業ビル「プリオ」には地下にフードコートが。駅から向かう途中に洋食(食堂?)<かどや>さんが屹立する。この店の前を何度通ったことか数え切れない。そのたびに私の視界に飛び込んでくるのが「びふてき」と大きく記された袖看板。
この店の前を通るたびに定休日や営業時間外、開いていても私の時間が無くレジ横に展開されるカツサンドや総菜をテイクアウトするのみ(ただし、絶品であります)。
この日、思いっきり営業中だった。しかも時間も余裕あり。店内に飛び込む。「びふてき」が超高額だったら…。すでに先客が堪能されている。テイクアウト客や持ち帰りメニュー待ち客で賑わっている。カウンター席を案内される。
初めてメニュー拝見…。これぞ「洋食」。ハンバーグ、エビフライをはじめ、カツ丼、カツカレーなども。三河地方らしく味噌カツもある。汁物は赤出汁だ。
ステーキも数種類あった。私は「びふてき」に拘ったのでサーロインでもサイコロでもなく「ビーフステーキセット」。USサーロインとある。セットで1800円。
ほとんどのメニューが1500円前後なので、ストライクゾーン。しかし、黒毛和牛でも2900円。USと黒毛和牛で1100円の違いなら国産と思ったが、「和牛サーロインステーキ」でなく「ビーフステーキ(ビフテキ)」に惹かれた。願わくばメニュー名も「ビフテキ」だったなら。
ぼんやり店内のTVを観ていると、セットが運ばれてきた。
ステーキ、思った以上に大きく分厚い。赤出汁がしみじみ旨い。3種類の卓上ドレッシングを駆使して生野菜に合わせる。
大きくカットされたステーキを箸で…。柔らかい。絶妙である。すかさずライスで追いかける。笑みが零れる。ステーキ、赤出汁、漬物、ごはん、そして小鉢。日本料理である。日本で深化、進化、真価を遂げた洋食である。
至福の満足感。焼肉とも異なる、肉を喰った感じ。お会計の際にレジ横にテイクアウトの総菜がある。お気に入りはロースカツサンド。ただし、すでにもう売り切れたらしくヒレカツサンドを680円でテイクアウト。
この日は豊川諏訪町ミッション終了後、18時に諏訪町を発ち、5回乗り換えて栃木県佐野市の定宿には23時着予定。新幹線晩酌のツマミのメインはかどやのヒレカツサンド。
ただ、それだけでは足らぬ。<Lピア>で追加仕入れせねば。しかし、どの品も量が極めて多い。戦略を練らねばならない。
できれば「カタカナ」が嬉しいのだが。
ビフテキ(定食)。
絶品カツサンド。

