延岡名物。チキン南蛮、辛麺、鮮度抜群の海の幸…。「延岡名物」というキャッチが店名の前に付くと地元客は近寄らぬかもしれないが、観光客や出張族には有難いキャッチである。それも「お気軽にどうぞ」「お一人様歓迎」などの文言も添えられていたら。
延岡駅から新山下新天街商店街の間に何店舗の居酒屋が並んでいる。延岡3回目の夜の1軒目はこの通りの<延岡名物とんちゃん>。独りの出張サラリーマンが吸い寄せられていく。
商店街の方が設定して下さった懇親会場がこのお店。入ってみると、カウンターの独り客は出張族っぽいが4人掛けは明らかに地元のサラリーマン。広い店内だが満席だ。地元人に愛される店は観光客も押し寄せる。21世紀の集客真理である。
4人で乾杯。日が沈むと涼しくなるが日中は真夏の暑さと日差し。生が瞬殺される。
お通しに目を剥いた。巨大な魚の粗。私は粗好きなので酒が進む。名物という「とんちゃん」はいわゆるモツ煮込み。これがたっぷりである。一人一皿。同じ卓を囲む御仁のお一人がホルモン類が一切ダメなので、その御仁の分まで「とんちゃん」を堪能する。
地鶏炭火焼も抜群。チキン南蛮はタルタルたっぷりで一切れがこぶし大。この日の昼メシにはタルタルのない「元祖」チキン南蛮定食を昼に満喫。一日2回の南蛮は初めて。同じ商品名と思えぬほどベクトルが違う。
他にもいろいろ試してみたいが、もう満腹。店の予備知識なしに初めて入った独り客は喰い切れるのか。生2杯の後は宮崎県限定「霧島」のソーダ割。2合頼んだらジョッキに5杯分という剛毅っぷりに感涙。
若店主が降臨。焼酎の原酒(40%)を全員にサービス。ロックでナミナミである。ホルモンだけでなく焼酎も苦手な御仁のグラスも奪取。
店を出る際、全員にミネラルウォーターを1本づつプレゼント。これほど愛に溢れた「やわらぎ水」はないだろう。再訪を誓う。ただし一人では食べきれぬだろうから複数で臨まねば。
延岡の夜は熱い。居酒屋の後は人口あたりのスナック件数おそらく世界一(アヅマ感覚)。最年長の勾玉屋・T岡氏イキツケのスナックへ。
店名が出ていないようで、何かの花の模様をあしらったデザインが粋。この花は「カサブランカ」らしく店名になっている。路面店であり、延岡の夜業界も一目二目置く人気実力店らしい。入ってみると私の同世代っぽい女性たっぷり。席も8割ほど埋まっている。
この日はセクシーな還暦越えの大ママの誕生日らしく、ママのお願い(というか命令)でT山氏がシャンパンを投下。ラウンジっぽかったが、スナックだった。哀愁ならぬ狂乱のカサブランカである。楽しく過ごす。久々にカラオケも唄った。
もう一軒吞みに行くというT山氏と別れ、ブラブラとホテルへ向かう。時間は23時過ぎ。大浴場は24時までなので間に合いそうだ。しかし、まだ延岡名物「辛麺」を啜っていない。
私が見つけられないだけだろうが、辛麺どころか居酒屋、スナックが密集する一大歓楽街にラーメン店そのものをあまり見かけない。明日、帰神する。自宅に常備している「チャルメラ宮崎辛麺」をとりあえず啜ろうか。
延岡駅前の名店。
熱いメニュー。
これがお通し。驚愕。
屋号を背負う名物「とんちゃん」。すごい量。
タルタル絶品巨大チキン南蛮。
若店主からのサーヴィス。
哀愁のカサブランカ。
狂乱のカサブランカ。
<とんちゃん>で帰り際に頂いた「やわらぎ水」。
自宅に(ほぼ)常備。

