2022年04月28日

第2914夜:白河ラーメンの流儀【春日部(埼玉)】(後編)

 カウンター越しにブツ降臨。ひとめぼれビジュアルである。たっぷりの焼豚に極太のメンマ、ナルト、青菜、海苔、そして追加の味玉。絶対に旨いことが啜る前から確信できる。

 ブラックとホワイトの2種類の故障が。ホワイトをパラリ。まずは透き通ったスープ…。

 近くの住宅展示場の建売を35年ローンで買ってしまいそうになる味である。喜多方や佐野より鶏ガラ強め。醤油と鶏ガラの王道。あっさりを超越した濃厚な天国が広がる。

 麺は手もみ縮れの平打ち。これがスープと絡む。幾分柔らかめだが、のど越しが良い。

 焼豚の旨味も深い。青菜のシャキシャキが絶妙。煮卵の黄身は魔性。私はハードボイルド派なのだが、ソフトボイルドの方がこのスープには合いそうだ。

 海苔を麺と絡めて啜る。このメンマでビールが飲みたい。ナルトの安定感も嬉しい。

 気づけば残すところ、ワンタンのみに。たっぷりとある。口に運ぶ‥‥‥。

 天女の沐浴である。羽衣が口の中で解ける。肉の旨味も深い。汁1滴残さず飲み干した。

 シウマイも好きだが、ワンタンも大好き。宇都宮と浜松は餃子、シウマイは鹿沼、ワンタンでどこか仕掛けてくれないか‥‥‥。

 酒田を思い出した。数年前、1年間で10回ほど訪問。啜りまくった記憶が鮮明である。

 酒田のワンタンメンを我が訪問地で啜れる日が来ることを切に祈りつつ、腹ごなしに駅前のララガーデンへ。その対面に会津ラーメンの店があった。この店は実食済。これに喜多方が加われば、春日部は福島県内の3大実力ラーメンを啜ることができる力強すぎる街である。

 コンビニに立ち寄ると「とら食堂」カップ麺が売られていた。何という奇遇。味の記憶が舌に残っている間に啜り比べねばならない。今晩のホテルの夜食にしようか。

 その夜は飲み放題懇親会。普段は最初から最後までホッピーだが、ひたすらメガハイのジョッキを開けまくる。

 Iイヤン行きつけにもう一軒となったが満席で断念。定宿まで車で送って頂いたら深夜1時前。Tら食堂カップ麺を啜るべく湯を沸かしている間に爆睡。湯を入れてから爆睡せずに安堵である。

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弟子。

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本家のクローン。

(付記)
それから2日後。春日部から特急で90分ほどの栃木県日光市から深夜24時前に帰宅。食べ損ねたとら食堂カップ麺を啜る。カップ麺、スープも麺もかなりの再現度。美味さは…当たり前だが実店舗で啜った味は100馬身ぐらいで優っていた。
posted by machi at 09:05| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月26日

第2913夜:白河ラーメンの流儀【春日部(埼玉)】(前編)

 Tら食堂。福島県の白河ラーメン系で多分最も有名なラーメン店である。喜多方においてはB内食堂のごとき孤高の存在といえるかも。

 B内は全国チェーン。喜多方の聖地で啜ったこともある。一方、Tら食堂は聖地未巡礼。コンビニで売ってたカップ麺をかなり昔に啜ったのみである。味もはっきり覚えていない。

 大津波が福島などを襲う前年、複数回白河を訪ねたことがある。ひと昔前ゆえ記憶も怪しいが、Tら以外お店で白河ラーメンを啜ったこと、凄まじく旨かったことだけは覚えている。

 新鹿沼駅から終電に乗って春日部入り。定宿で爆睡前に駅西口のチェーン居酒屋で絶品の「とりそば」を啜った翌昼。ホテルの部屋で昼ラーを検索していた。東口のけいらくは定休日。宿からも近いS大軒も定休だった。

 さらに検索。私はいまだ歩いたことのない、市役所から駅と反対側の幹線道路の先に「白河ラーメン」の店があった。しかも、とR食堂の暖簾分けと書かれている。地図上の目視だが、宿から歩いて10分ほどか。意を決して歩を進める。

 歩道の車道寄りに延々とアーケードらしき構造物が。先が見えないほどの全長。屋根の代わりに枝や蔓で覆われている。その下をビュンビュン自転車が疾走している。

 藤棚だった。春日部は確か藤棚をモチーフにしたイベントがコロナ前は開催されていた(コロナ中もかもしれない)ことを耳にした記憶がある。花も葉もない枯淡っぷりだが、ぜひシーズン中は藤棚のトンネルを潜ってみたくなる。

 藤棚エリアは何故か住宅展示場だらけ。撮影セットに紛れ込んだ気分に浸る。

 歩いても目的地に着かぬ。そもそも歩いている人はあまりおらず、自転車にどんどん追い抜かれる。心が折れかけた時、丼チェーンのKつやが視界に。

 かTやでカツ丼にするか。プランBに切り替えようとした瞬間、その対面が目的地だった。赤字で力強く「白河手打中華」と踊っている。店名は<法隆>。実に力強い。

 ドアを開ける。券売機スタイルである。時間は13時。私の後ろには誰もいないので、割とじっくり券売機と対峙。

 基本の中華そばにワンタン、焼豚。味は醤油と味噌。ライスなしのストロングスタイル。それぞれに大盛がある。

 「焼豚ワンタン麺」に「味玉」を追加。初めての店ゆえ、大盛は避けた。たまに洗面器サイズの店もあるからである。

 チケットを渡し、カウンターで水を飲みつつ店内を見渡す。色々と注意書きが多い。そして、全国のとら系店舗の広がり分布図が。手打ち麺がポイントのようである。〔次夜後編〕

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冬の藤棚。

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目的地へ何とか徒歩で到着。

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系譜図。
posted by machi at 05:52| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月25日

第2912夜:ウナギとニラとシウマイと【鹿沼(栃木)】

 <佐野屋>。我が弱小会社関東支店が間借りしている<チャレンジキッチン 串カツJu-So>から最も近い蕎麦屋さんである。

 1月中旬の冷たい強風が吹き荒れる13時前、初めて「ご近所」にダイブする機会を得た。

 広々とした店内は老舗の風格が漂っている。壁面メニューもメニュー表も大充実。鹿沼はそば処。うどんも丼も旨そうだが、ここは蕎麦一択。
 
 最近シウマイに押されまくりだが、鹿沼はニラが有名。この店にもニラそばがあったが、冷たいざるだった。私は夏でも温麺派である。

 鴨なんばんにするか、やはりカツ丼か‥‥‥。「にら玉そば」があった。写真付きである。温麺である。

 ニラの卵とじは大好物。しかし、蕎麦へのトッピングは未経験。初めての店では定番を選ぶべきだが、ここは鹿沼。にら玉そばを召還する。

 店内のマンガの充実ぶりが凄まじい。許されるなら何時間でも居れそうだ。

 商売繁盛の神・仙台四郎の置物が。私の中の飲食店基準に、仙台四郎の人形や絵、写真を飾っている店にハズレなし。期待が高まる。

 メニューをパラパラ。酒と肴も充実。蕎麦屋でイッパイは渋いオトナの憧れである。私も試したことあるが、常連でないとハードルが高い。もう10年以上体験していない。

 柚子が添えられた葱が別皿で運ばれてきた。細かい芸である。ネギフェチの私には考えられぬが、世の中にはネギが全くダメという御仁が数少なからず存在する。見事な配慮である。

 にら玉そば、降臨。にら玉、たっぷりである。一味と七味が共に卓上に。普段は一味だが、この日は七味気分。

 まずは出汁…‥。濃い目の関東風。ほのかな甘さ。卵のコクが溶け込んでいる。そばを啜る。喉越よく官能的。凄まじく旨い。にら玉も出汁を吸って天上の領域。

 夢中で啜る。大盛りにすべきか、ライス追加しようと思ったが、十分でたっぷりな量。これで715円。端数の15円に誠実さが漂っている。気づけば麺1本、汁1滴残っていなかった。

 ミッション終了後、新鹿沼駅方面へブラブラと商工会議所シウマイ課長と<きたやま>へ。私は初ダイブ。

 凄まじい寒空を10分以上歩いたので、いきなり熱燗から。ホワァと毛細血管に暖かさが染み込む。

 お通しのスルメイカ&マヨ添えからこの店の実力と間違いなさが伝わってくる。香の物盛合せはたっぷりの4種。塩辛も熱燗のピッチを高める。

 熱燗はキリがない。焼酎ボトルで。ひたすらお湯割りをヤリながら玉子焼。笑みが零れる。

 3種類の鹿沼シウマイ降臨。シウマイは米より酒の友。シウマイ独特の蒸したての香りが鼻孔を擽る。思わず目をつむってしまう絶品ぶりである。

 真打登場。鰻の蒲焼である。どかんと2匹分。2種類の山椒を駆使。焼酎のピッチが加速。鰻をツマミに焼酎湯割。酒の呑めるオヤジでしみじみ良かったと痛感する。

 2時間半、ひたすら熱燗と焼酎湯割。最後の〆は、冷え冷え瓶ビールをグラスでシェア。風呂上がりビールな爽快感。熱燗&焼酎湯割は、この1杯のためのプレリュードである。

 店の若大将に新鹿沼駅まで送って頂き、終電乗車瞬間に爆睡。起きたら南栗橋。乗り換えて春日部へ。

 春日部の定宿へ向かう途中<T良商店>が開いていたので超久々にとりそば。ついでにホッピーも3杯。

 キャッチをかき分けながら定宿へ。シウマイ課長から頂いた世界のYマザキと鹿沼のコラボ「シューマイ風味の小さなパン」はさすがに満腹で喰い切らず。見かけたらぜひ捕獲あれ。

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ご近所の名店。

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絶品であります。

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熱燗からスタート。

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一丸っぷりが伝わるPOP。

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凝りに凝った3種のシウマイ。

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嬉しそうなシウマイ課長。

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熱燗はキリがないので、焼酎をボトルで(お湯割りで)。

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この夜の真打。

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春日部駅西口にて。

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激レアコラボ。
posted by machi at 10:21| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月18日

第2911夜:ホッピー記念日【小倉(北九州)】

 七転び八起き。正式名称は忘れたが、小倉駅からごく近い(近かった)ラーメン店である(あった)。七回転んで起き上がれなくなった後に屹立したのが<肉汁餃子ダンダダン>である。

 2022年1月上旬の土曜日。新年一発目のマイホーム(北Q州)ミッションは門司港エリア。土日の門司港は観光客で中々の賑わい。オミクロンが弾けてまん延防止か緊急事態が発令される前の駆け込み需要なのかもしれない。

 観光客で賑わうレトロ地区から徒歩すぐに位置する、地元密着のガチレトロな門司中央市場では2月1日から15日まで「期間限定お試し出店」イベント決行。その出店者説明会&現場チェック&質疑応答のために足を運んだ。3店舗がオミクロンを吹き飛ばす勢いで参戦決定。

 小倉に戻り、冒頭の<ダンダダン>へ。このチェーン店は埼玉(蕨駅前)で経験済。大宮でも見かけた。本店はどこか知らぬが関東なのだろう。ホッピのナカをストップ!と叫ぶまでヤカンから豪快に注いでくれた記憶がある。数年前、このバカブログでも乱筆したかもしれない。

 着座するなり、飲み物より先に「何枚ですか?」と尋ねられる。まごついてはならぬ。餃子屋において1枚は1人前を指す。私は「2枚で」と通い慣れている風の口調。飲み物は生ビールに。ホッピーを頼みたかったが、どうせメニューにないだろう。確認もしなかった。

 肉汁溢れる餃子、皿ワンタン、肉味噌もやしなど満喫。餃子の皮煎餅は究極のツマミかも。

 生の次はハイボールに。ああ、埼玉のようにホッピーがあったらな‥‥‥。メニューに載っていた。しかも、白だけでなく黒も。鼻息荒く「黒」セットに。

 北Qに通い始めて12年目。ついに北Qでホッピーを呑める日が到来した。しかも、店員さんはナカの追加はヤカンで注ぐとおっしゃった。まさかのホッピー・ナカのヤカン注ぎ。本場・首都圏でもこの技になかなか出会えない。

 目の前で何かが弾けた。単に、ホッピーがあるだけでなかった。ナカ(甲類焼酎)を注文者(私)が店員さんにストップ!と叫ぶまで入れて頂けるシステム。グラスも大ぶりで心強い。

 まずは1杯飲み干し、ナカをお代わり。大きなヤカンでなみなみと注がれる……。トプトプトプトププ…。ストップ!グラスの5分の4が焼酎に。ちょろっとソトを注ぐ。ほぼ甲類焼酎。これが無敵コスパである。さらにナカを数杯お替り。

 店長と少し話したが、全国で100店舗ほど展開しているそうな。そして、全店統一メニューである。ゆえに、ヤカン注ぎが繰り広げられた。これ からこの店の小倉店に通い詰める所存。家賃は決して安くないド一等地。北Qからホッピーの火を消してはならない。

 酔っぱらう以上に何かの興奮が私を包み、泥酔に至らなかった。ちなみにほぼ満席の店内はほとんどが20代と思しきカップル。誰もホッピーを頼んでいなった。

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まずは、これで。

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これが旨い。

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これが大好き。

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これぞ、ホッピー。
posted by machi at 09:41| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月16日

第2910夜:極寒と極暖【小山(栃木)】

 朝9時からのワークショップ。働き始めて四半世紀、会議はあるけど9時からワークショップなど参加したことがない。会場は、千葉県内の野田商工会議所。早すぎて頭が働かない。進行役を務められている上様改め義父(オヤジさん)の至言が頭に入ってこない。

 11時半過ぎに中座し、東武野田線愛宕駅へ向かう。途中、雪が降りだした。

 愛宕神社付近で旨そうなサンドイッチ専門店発見。カツ、玉子、ツナを捕獲。昼飯にと考えたが、愛宕駅から電車3本乗り継ぎ小山へ到着するまでかぶりつくタイミングがなかった。

 小山駅着。到着ホームから<きそば>の行列が見えた。あと数日で小山駅から消滅。惜しむファン殺到。私も大ファン。東日本で最も愛する駅そばである。明日、啜れるだろうか。

 小山は極寒の降雪。2時間ミッション中、<おやま開運館>の暖房をフルにしても寒すぎ。30分おきにトイレへ。2時間経過‥‥‥。ブラインド越しに窓が全開だったことに気づく。

 閉店間際の<思季彩館>でたっぷりのもつ煮込、拳サイズの唐揚、おとっぺソーセージを購入。明日の自宅晩酌用の肴である。

 <ホテルニューKシワ>に荷物放り込んでから、S氏&H場氏と今年初の創業五十余年の<東>。帰って来た感じ半端なし。

 〆鯖、やりいか、牡蠣フライ&バター、銀鱈、もつ煮込、山芋磯辺揚、そして〆の鰯つみれ汁‥‥‥。最初から最後まで角瓶のハイボール。至福と旅情。

 牡蠣、プリンプリン。付け合わせのポテサラも旨し。もつ煮込み、夢幻に呑めそう。磯辺揚げの海苔のサクサクがたまらない。

 そして、新鮮な鰯を包丁でたたいて作ったつみれ。これだけで最高のアテになる。〆のつもりがさらに呑んでしまう。暖房も心地よすぎる。

 この日は朝9時ミッション開始という慣れぬ1日だっため、21時半にはホテルへ。昼に野田市内で買ったが食べ損ねたサンドイッチをツマミに、持ち帰ったウィスキーの角瓶をチビチビやりながら極寒の部屋で独り2次会。

 翌朝。部屋が寒すぎてシャワー浴びる気になれず、7時半過ぎにチェックアウトし小山駅へ。わき目もふらずホームの<きそば>へ向かうが、途切れることなき大行列。

 30分に1本の東京直行が入線してきた。諦めて乗車。もう、駅のホームで神戸人の私がきそばを啜れない。

 切なさを噛みしめながら東京駅へ向かっていると、白岡駅で電車が止まった。上野当たりの踏切が故障し、再開の見込みがたたないから乗り換えろと車掌さんはおっしゃる。

 大宮駅でいったん改札を出る。朝ラーを決行することに。駅の真ん前に屹立する、数ある横濱家系の中でもお気に入り3位以内に入る<M蔵家>へ。

 味玉が食べたかったので「特上」にしたら、早朝サービスで味玉無料という。早く言ってよ。朝から味玉2ヶ喰らい。無料サービスのライスは大盛。

 誰が考えたのか知らないが、オミクロンなどという強そうな名前のバカウィルスが世間の耳目を独占している。ラブリーとかポンチとかムヒョなどの弱そうなネーミングにすればいいのに。バカウィルスを蹴散らす勢いで、横浜家系を啜り込んだ。

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惜しむファンが殺到。駅そばは寒ければ寒いほど旨い。

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暖を求めて。

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鮮度最高。

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牡蠣プライ、プリップリ。

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パリパリ感が癖になる。

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つみれ汁で心も体もポッカポカ。

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毎月お付き合い頂きありがとうございます。

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極寒の部屋で独り2次会。

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翌朝、大宮駅前にて。まさかの味玉ダブル。
posted by machi at 09:54| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする