北兵庫。20年ほど前の新長田時代に同僚らと城崎温泉へ行ったきり。2010年からフリー稼業になってからも出石(豊岡市)まで。車を持たないペーパードライバーの私は北兵庫エリアへプライベートで行こうなどと考えたことは1gも無かった。
2025年師走の土日。1泊2日で香住へ旅行する機会に恵まれた。神戸市最西端(朝霧)から加古川方面へ。そこから播但道で一気に北上し、3時間ほどで北兵庫の沿岸・香住竹野浜へ。
神戸市民の私にとって、但馬空港あたりから道路沿いに散見できる「北兵庫」という3文字が妙に新鮮である。神戸市民は「南兵庫」という感覚は皆無だろう。
北兵庫の温泉地と言えば城崎だが、蟹と言えば香住。香住は城崎より遥かな上質を安価で味わえる穴場スポットが私の認識。この日のお宿は温泉旅館でなく、料理民宿という。お風呂も家庭用サイズらしいので、日が暮れる寸前の薄闇時、日帰り温泉施設(銭湯)へ。
なかなかに混んでいる。浴衣の客も多い。近隣の旅館に泊まっているが温泉出ないのでブラブラ歩いてきているのか。
香住へ向かう前日、タフな出張から帰宅して風呂入ろうとしたらお湯が出ない。給湯器の調子が悪くだましだまし使っていたがついにぶっ壊れた。
2004年にモデルルームの残住戸マンション(新古)を購入して21年半。一度も給湯器を取り換えたことがなかった。キッチン、浴室、浴室暖房、床暖房がすべて連動している。
慌てて業者さんに依頼するも、年末は納品や工事が混みあうそうで最短でも10日間は風呂に入れない、シャワーも浴びられない。冷たい水で髭剃りを余儀なくされる。
出張がうまくハマればビジネスホテルのユニットバスで凌げるが、私は車も原付もないので、自宅最寄りから2駅離れた新長田の銭湯でしばらくの間「独り神田川」せねばならぬ。
香住に向かう朝も冷たい水でひげを剃り、頭を濡らしただけ。真っ先に体と頭をゴシゴシ洗ってシャワーで洗い流す。生き返った気分になる。
久々にサウナへ。先行オヤジ3人でギュウギュウだったがスペースを空けてもらう。サウナ、久々である。私はホテルでのサウナ付き大浴場でも銭湯でもあまりサウナに入らないが、何となく整えたい気分だった。
私がサウナを使う時は12分→10分→8分の3回。間に水風呂へザブン。この日は10分一発勝負。水風呂の後は露天、そして屋内大浴槽。給湯器がぶっ壊れてから出張先のビジネスホテルのユニットバスばかりなので、久々に手足を伸ばし、首回りの凝りを解す。
風呂から上がる。サウナ効果か温泉の効能か、汗が引かない。1階の売店へ。土産物やソフトドリンクの中で、冷蔵庫の最下段に缶ビールが肩を寄せ合っていた。手を伸ばす。キンキンに冷えている。
レジで350円支払い、外に出る。闇の中に波音が響く。日本海の荒波に向かい、プルトップをカシュッ。一気に半分、グビビビビ。サウナ、温泉露天からの缶ビール。完全に整った。この後は、民宿で蟹三昧である。
竹野浜海岸。
目立たぬように潜んでいた。
夜の竹野浜。

