第3回プラザ祇園貸店舗ツアー。本州に一番近く、九州最北端(たぶん)の市場商店街「プラザ祇園」への出店を検討する頼もしき猛者たちが門司港エリアだけでなく北九州市内全域から集結。時は11月中旬の土曜日。北九州市内のあらゆる各所でイベントが開催されていた。
かなり地味なイベントだが5人申込があり、2人キャンセルしたので参加は3人。多い少ないではない。参加者の熱意と気合と渇望が重要である。参加者が50人でも誰も出店しなければ成功と言えない。3人でも2人が出店すれば大成功である。1人でも大成功だ。
参加者よりオブザーバーや事務局、市場組合員の方が多い。圧迫でなく、新規出店者への分厚いサポート体制のアピールである。
第1部は私の創業&出店漫談、第2部が貸店舗ツアー、第3部が意見交換と支援施策説明。コロナ禍から飲食店希望者の比率は減ったが、ハンドメイド系、美容、介護、スクール系などは勢いが衰えない。3人ともぜひプラザ祇園で夢を叶え、人気店になってねと切に願う。
終了後、私はいったん神戸に戻る。4日後、再び北九州入りする。神戸に戻ってからの自宅晩酌の肴をプラザ祇園で仕入れる。
H村理事長の<魚菊>で酢牡蠣、もずく、烏賊煮付。酢牡蠣が新鮮でプリップリ。もずくはポン酢しょうゆをぶっかけてズルルルル。健康になった気がする。烏賊煮付は味が濃く加減も絶妙。日本酒が鬼のピッチになった。
T清前理事長の<丸新>では唐揚、コロッケ、エビフライ、ポテトサラダ、たまにしか販売されない窯で焼いたという焼豚。貸店舗ツアー事務局として献身した北Q州商工会議所M好氏のオススメが、この焼豚。二日後から長期出張が続くため、1本ではなくハーフブロックに。
深秋の楽しみ「Kリン遠野産ホップ使用一番搾り」をグビビしながら丸新お惣菜を満喫。自宅にストックしていた甘くない第4のワイン「オレンジ」でヤる。どれも旨すぎる。
焼豚は確かにすごかった。何もつけなくても良い。噛めば噛むほどに旨味が口にあふれ出す。溺れそうになる。半分を満喫し、残り半分は翌夜の楽しみに。
この日の帰神前、M好氏の上司である商工会議所K本門司センター長に、門司港と下関の両方を一望できる関門海峡の展望台へご案内頂く。日本屈指の観光地・門司港にコロナ前年から通い始めて丸6年。こんな絶景を観たことなかった。
壇ノ浦の合戦値が見える。『ゴルゴ』の神回の一つに、門司港から関門海峡を越えて下関の標的を狙撃するシーンがある。その場に立つと、その凄さが体感できる。
門司港駅まで送って頂く途中、めったに降りない踏切バーにブロックされた。超駅レアの観光トロッコ列車が通過するという。そんな列車の存在、全く存じ上げなかった。
トロッコが眼前を通過し始めた。運転席のK本氏と助手席のM好氏が手を振り始めた。トロッコ列車内の満席っぽい乗客の視界に入る全員が手を振り返してくれた。
市場も商店街も観光地も、人との触れあい、出会い、掛け合いが大切である。そんな温もりを日々体感できる市場商店街の一つが、本州に一番近い「プラザ祇園」である。
貸店舗ツアー。
出店希望者と組合員との座談会。
関門海峡。
幻のトロッコ列車。
幻の焼豚。
精肉店の晩酌肴。
鮮魚店の晩酌肴。