2022年09月08日

第3009夜:KFCテロリスト【小倉(北九州)】(後編)

 小倉駅1階に<KFC>がある。創業記念パックでオリジナルチキン3ピース、チキンクリスピー2ピース、ビスケット1ヶで税込1000円。プラス300円でポテトフライのSサイズが2袋捕獲できる。私は1300円支払った。これは、551H来以上のテロ行為かもしれない。

 まだ温かいKFCチキンを手に、導火線であり発火剤でもある冷え冷えの缶ビールなどを数本売店で購入。グリーン車に乗り込んだ。

 関門海峡を抜け、元総理の選出地盤あたりで缶ビールをカシュ。一気に500mlの半分を飲み干す。そして、パンドラというか、禁断の箱を空ける。

 香辛料と油の入り混じったケンタッキー臭としか表現できぬ狂おしく五感を刺激する香りが車内に溢れだした。551H莱テロ、餃子のO将テロよりも強烈な破壊力を誇る令和のリーサルウェポン・KFCテロである。

 齧りつく。背徳の旨さ。危険な香り。シチュエーションが旨さを倍加させる。グリーン車では女性パーサーがおしぼりを手渡して下さるのだが、私を見てギョっとされていた気がする。

 チキンにかぶりつき、ビールをゴキュゴキュ。すかさず2本目。ポテトフライも取り出す。KFCテロリスト(私)はすでに匂いが当事者ゆえマヒしているが、車内は凄いのだろう。

 隣を通る乗客全員が私の方をちらりと見ていくのが視界に入る。あくまでも「ちらり」である。ガン視するとますますテロに巻き込まれるという危険を察知されているのだろう。

 新神戸で降りる。私の座席にはKFCテロの残り香が漂っているはずである。

 KFCテロにも難点があった。手がベットベトになり、おしぼりで拭いても拭いても効果があまりない。『金田一少年の事件簿』のページがめくれない。スマホもベットベト。

 新幹線KFCテロ、自爆テロでもあったようである。

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決行。

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噴出。

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追加。

(付記@)

 それから1週間後。帰神前に駅前のスーパー(ルミエール)で晩飯の肴など3日分の総菜などを買い込んだ。その中に「手作りかつ丼」も。ずっしりと重く、カツも分厚く、スーパーのかつ丼にしては卵もトロトロ系。そして、299円という圧倒的正義。かなり気に入っている。

 普段は自宅に持ち帰り、容器に移してレンジで温め直す。ブツ、出来立てなのか熱いぐらい。昼メシ時の新幹線に乗り込む。まだ熱を保っている。

 かつ丼をテーブルに置いた。昼メシである。水を少し飲み、フタを外した。

 その瞬間、湯気が上がり、醤油の甘辛く香ばしい匂いが漂った。私の前に座る客が、ちらりと後ろを振り返る様子が頭頂部から伺えた。予期せぬかつ丼熱々テイクアウトテロである。

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(付記➁)

 さらに一週間後の2022年7月8日、まさか日本でこんな大事件が起きようとは…。元総理のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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2022年09月07日

第3008夜:KFCテロリスト【小倉(北九州)】(前編)

 テロ。アラブ諸国等では日常茶飯事だろうが、それ以外でどうか。ただし、2001年9月11日は別である。銃乱射やサイコパスとも異なる。そして、2022年7月8日から日本が一変した。

 平和ボケだった日本では大量無差別殺人はたまにあれど、政治目的の破壊活動は私の記憶になかった。1995年の一連のサリン事件は政治目的のテロとも思えぬ。あれは何だったのか。

 参議院選挙期間に突入した平日の午後。私は北Q州商工会議所5階相談ブースの1区画をお借りして思いっきりオンライン会議に勤しんでいた。

 私の声も、パソコンから漏れ聞こえる会議メンバーの声も室内にかなり大きくこだまする。同じフロアで会議所の経営指導員が相談対応されている。その中で、思いっきりオンライン会議。

 北Q商工会議所「地区外会員」の特権をフル活用。超快適だった。経営指導員の方にとっては巻き込まれテロのようなものだろうけど。

 日本を震撼させたテロ(の定義が分からぬが)の2週間前の夕方、北九州市と関門海峡を挟んだ隣接市選出の超ウルトラ大物議員が小倉駅前で演説されるという。

 人が殺到する前に退散したいが、PC猿打を済ませたい。私のお気に入りは駅前<Rッテリア>2階の電子たばこ専用ルーム。いつもガラガラ。Wi-Fiないが、テザリングで充分。落ち着きのない私でもかなり集中できる。この日も珈琲飲みながらたっぷり90分猿打させて頂く。

 店を出る。大音量の演説が聴こえてくる。2階デッキから眺めると、元総理の御芳名入り垂れ幕が。元総理が参院選福岡選挙区から出られるのかと思うほどの一択っぷり。福岡選挙区の候補者が誰が分からない。というより、全く目立たない。

 演説カーに聴衆が密集。何人いるのか分からぬほどSPが張り詰めた緊張感を醸し出している。ネコすら悪さできない厳戒っぷり。その1か月ほど前、10年以上前のドラマ『SP』再放送を全話鑑賞したことを思い出した。聴衆は真剣かつ静かに演説に聞き入っている。

 私は後ろからチラ見ゆえ、元総理のお姿が視認できない。聴衆を押しのけてグイグイ前に出れば、不審な動として瞬殺でSPに制圧されるだろう。

 神戸に戻る時間が来た。新幹線グリーン車ランクアップポイントがたっぷり残っている。急ぎPC猿打も完了。小倉から新神戸までの2時間、グリーン車でのんびり酒を呑むことができる。

 大型古書店で大量のコミックは入手済。ちなみに今更だが、『金田一少年の事件簿』にハマっている。実写ドラマをたまたまTVで視て、すっかり夢中に。ドラマ版、私は今まで視たことなかったのだが、すでに5代目らしい。連続殺人事件が中心だが、テロっぽい話はあまりない。

 新幹線でもたまにイカれた輩が殺人や放火を起こしているが、昨今の新幹線テロとしては「匂いテロ」。551H来の豚まんテロが記憶に新しい。こんなことで苦情を申し立てる輩がいるためか、新幹線改札内の蓬莱では出来立てを販売しなくなってしまった。〔次夜後編〕

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力強いビラ。

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厳戒態勢。
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2022年09月05日

第3007夜:セン刺LOVER【小倉(北九州)】

 センマイ刺。ホルモン充実系焼肉店で対峙できる肉刺である。十年ほど前からレバ刺が提供禁止という天下の悪法がはびこりだした後も、センマイ刺、肉刺(赤身・霜降)、ハツ刺などは生き残っている。何故か馬はレバーでも禁止されていない。最後の砦でもある。

 センマイはあっさりとして歯ごたえを楽しむものである。見た目が少々パンチあるのでダメな人は絶対にダメ。一方、好きで好きでたまらないというフェチはあまり見かけない。

 私は「嫌いではないが大好きでもなく、あれば食べるけど自分では注文しない」程度。愛好者とも呼べない。刺身よりも「焼き」を強いて言えば好んでいた。

 数年前、神戸市内の精肉店主が一番旨いという、プロ中のプロが絶賛する焼肉店へ足を運んだことがある。その時に味わったセンマイ刺、灰色部分がなく真っ白だった。鮮度最高。獣肉というよりも魚貝に近かった。衝撃に脳内火花が飛んだ。

 奇跡のセンマイ刺はともかく、普通一般のセンマイ刺もその頃から愛が深くなった。あれば注文するように。特に北九州小倉駅前のA級小倉近くの24時間焼肉居酒屋<白頭山>に行けば必須に。独特のコリアンな甘辛く赤いタレで頂く。ハイボールよりもチューハイが合うかもしれぬ。

 このようなセン刺愛をFBに綴ったら、同行の氏が現れた。北九州の台所・旦過市場のN尾氏である。氏とは会議終わりの呑み仲間でもある。

 強烈に蒸し暑い梅雨の中休み。夕方からほぼぶっ通しで旦過市場ミッション。汗ダラダラ、咽カラカラである。終了後、同じ会議だったN尾氏たちとA級小倉じゃない方の<白頭山>へ。時間は19時半。センマイ刺で生ビールが待ち遠しい。

 ところが、準備中の札が。19時半で準備中?訳分からず店内へ。何故かこの日は21時かららしい。90分も待っていられない。すごすごと元来た道へ。いつの間にか人数が7人に。

 セン刺ラバーズなN尾氏はすかさず電話でどこかの店を予約。向かった先は馬借の<MEAT21>。韓国系の焼肉居酒屋である。店の横の路地は昭和の馬借の風情がそのまま残っている。私も下町生まれ育ちなので心の琴線が震える。

 キンキンに冷えた生ビールが水のごとく吸い込まれていく。瞬殺でお代わり。

 卓上コンロに炭が。加熱される。網が敷かれる。デジカルビという豚焼肉。かなり大きく、はさみで切り分ける。数種類のタレを駆使しつつ、大蒜、サニーレタス、キムチも活用。そのままタレに付けても旨し。レタスで巻くとさらに旨し。

 生2杯の後はハイボール。間に韓国焼酎チャミスルを挟む。いくらでも呑める。食べられる。肉を追加して焼く。山賊の宴会モード。食べて呑んで話して笑い、気づけば22時を回っている。

 この日は1軒でお開き。セン刺の名店をさらに見つけることができた。センマイ刺、年を取るごとに好きになっていく。

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瞬殺。

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偏愛。

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迫力。
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2022年09月04日

第3006夜:魚町アーケード下でラーメンを【小倉(北九州)】(その6)

【10麺目:永楽】

 小倉2連泊中の正午前。炎暑の中、昼メシ散策で、小倉馬借の定宿を出て中銀通り方面へ。

 娘娘、男性率150%の大行列。何となく焼飯とラーメンが喰いたくなり、斜め前のラーメン屋さん(永楽)初ダイブ。戸畑チャンポンに惹かれるも、初めてゆえ定番のラーメンに半チャーハン。

 ラーメン、久留米系(たぶん)で旨し。ラーメンを啜り、替玉を注文し、替玉を待つ間に半チャーハンイッキ食い。替玉をスープにぶち込み、紅生姜とにんにくたっぷりで第二楽章。

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歴史を感じさせるたたずまい。

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安定のセット。

【最終麺:丸和前ラーメン】

 魚町商店街と旦過市場を分断する小文字通り沿いにアーケードがある。魚町グリーンロード。全天候型でなく片側アーケードである。魚町3丁目と4丁目と分かれているので、魚町アーケード街に数えることができよう。

 2022年4月19日未明、新旦過横丁の飲食街で大規模火災が発生。旦過市場、魚町4丁目側のグリーンロード、新旦過飲食街を跨いで約1900u、42店舗が焼失した。その中の1店舗が<丸和前ラーメン>だった。

 この店が火元ではないが、そのすぐ裏側が火元だったため、報道ではこの店から出火したような映像になってしまい気の毒。この店は夜中遅くまで開いている。おでんとラーメンが旨い。火災直後、従業員さんが機転を利かせておでん鍋を持って避難したことが大きなニュースに。

 たっぷりと鯨飲した後、我が小倉の2大定宿の一角(Cラウンパレス)へ戻る途中の深夜、立ちらずに居られない。どんなに鯨飲した後の3軒目として、瓶ビールと旨すぎるおでんから始めてしまう。〆はチャーシューメンとネギラーメンの我が合わせ技「ネギチャーシューメン」である。

 久留米的な獣臭がクセになる。酔えば酔うほど旨さが増す。マスクの中はかなりワイルドなスメールで充満する。

 火災で再開可能か不明だった。もうこの店で啜ることを諦めたこともあった。しかし、発災から1か月後、旦過市場の面々と呑んでいた際、屋台から復活し始めたとお聞きした。後日、店内で普通に復活している様子を目撃。火災前よりも店内大賑わいに思えた。

 心が震える光景だった。これぞ商売人の魂魄である。

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火災前にタイムリープ@

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火災前にタイムリープ➁

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火災前にタイムリープB

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火災前にタイムリープC

(付記@)

 2022年4月19日の旦過火災から約4か月後の8月10日、再び周辺飲食店からのもらい火が旦過市場を業火に包む。しかし、旦過市場商店街の6分の1が焼失、全体でも約3千uの大被害だが、丸和前は無事。何かに守られているようである。<小倉かまぼこ>も。

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4月発災直後。

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8月発災直後。

(付記➁)

 数カ月にわたり、魚町エリアのアーケード街のラーメン店を攻めた。漏れはないつもりだが、夜だけしかラーメンを出さない店舗、呑み屋の隠れメニュー、かなりの高級中華風で二の足を踏んでしまったお店もあるだろう。

 魚町エリアは新陳代謝が活発である。新たなラーメン店も誕生するだろう。アーケード下に特化しなければ世界はさらに広がる。

 全10店舗+α。今回でシーズンTはいったん終了。再度訪問したい店、ニューオープン店舗を訪ね、ネタが溜まってきたらシーズンUの開幕である。早く開幕させたいものである。〔終〕
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2022年09月03日

第3005夜:魚町アーケード下でラーメンを【小倉(北九州)】(その5)

 初めてゆえ、定番の「テールらぁ麺」の大盛(850円)召還。

 ブツ降臨。思わず目を剥いた。美しい。絵画のようである。麺は九州豚骨系なストレート。たっぷりのテール肉、葱、きくらげが織りなす段々畑がセクシーすぎる。

 胡椒を少しだけパラリし、まずはスープ…。来た。来ました。テール独特の旨味が広がる。牛骨ならではの上品で淡泊な爽やかさの中の潜む、圧倒的な重層感。麺とのカラミも良く、啜れば啜るほど旨味が増す。

 卓上にはすりごま、にんにく、胡椒、ラー油が。あまりごちゃごちゃと入れず、シンプルにスープを味わう方がより楽しめるだろう。

 あっという間にスープ1滴残さず完食。もう1杯お替りしたくなるほど。同じもう1杯でも、ここはテールなハヤシライスか。

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絶品の一言。

【9麺目:博多火炎辛麺赤神】

 魚町アーケード街のラーメン散策、恐らく最後のカードであろう<博多火炎辛麺赤神>。数年前に啜った記憶あれど1oも味の記憶なし。暑い日こそ、熱いラーメン。辛ければなお好い。

 時間は14時半だが開いており頼もしい。店内はこの時間でも半分埋まっている。券売機スタイルだった。実質初めての店ゆえ、できればメニュー表でじっくり戦略を練りたかった。

 人気ナンバーワンが麻婆辛麺(1000円)らしい。辛さのレベルが1からあり、2から追加料金に。ノーマルのレベル1が850円。実質セカンドバージンなので、普通の辛麺(レベル1)に。

 トッピングも豊富で、豚マシ(2枚250円)を押そうとしたら「特製辛麺」が視界に。チャーシュー倍量、ねぎトッピング、味付玉子入りで1000円。明らかにお得である。

 ちなみに辛さはレベル2(+20円)からレベル80(+1200円)まである。レベル40が赤神、レベル80は死神とある。この店の屋号は赤神。レベル40という意味か。

 店内を見渡し、水を飲みつつPOPを眺めているとブツ降臨。丁寧に作られたようで好感が持てる。スープの色はそれほど辛そうでない。レベル1。この店で最も辛くないラーメンである。

 1か月ほど前、アメトーークで蒙古タンメン中本芸人を放映していた。関東にしかなく、数年前に今は亡き品川高架下店(品達)で北極ラーメンを啜り、死にそうになった記憶がある。小倉では辛麺系はあまり見かけない。豚骨が定番。「火炎」という字ズラがカッコよくも、恐ろしい。

 卓上には胡椒も何もない。自信が感じられる。別調味料が欲しければ申し伝えるシステムのよう。カレー粉などもある。

 まずはスープ。ピリ辛である。旨い。味も分かる。モヤシが旨い。焼豚、倍量とあるが、1枚が2枚という意味だった。しかし、この焼豚、分厚くてなかなかに旨し。麺は太目。替玉もあるそうな。ほんのり汗をかいてきた。夢中で啜る。汁1滴残さなかった。

 昔はかなり激辛を攻めていたが、最近はあまり手が伸びぬ。レトルトカレーLEEも辛さ30倍を箱買いしていたが、今は10倍に。大人としての落ち着きと余裕と言えるが、一抹の寂しさも。

 店内のお客さんは汗びっしょりで苦しそう。辛さレベルはどの程度で挑まれているのか。私はたぶん、がんばっても5倍までだろう。〔次夜最終〕

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賑やかな外観。

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レベル1。
posted by machi at 09:44| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする