2025年07月06日

第3709夜:北Qカレー百景2024【北九州(福岡)】(その6)

【52皿目:小倉(魚町銀天街)】「焼肉ライク」焼肉屋のちょい足しカレー

 深秋な10月最終日。2024年度は新たなチャレンジも始まり爆走してきたが慣れぬこともありどっと疲れが出た。50歳を超え、明らかに疲労の回復が遅くなっている実感がある。

 全国を飛び回る生活に限界を感じるようになった黄昏時。ミッション開始前にエナジーチャージに魚町銀天街の<焼肉ライク>へ。17時までライス食べ放題である。

 ここでは「バラカルビセット(税込650円)」に「生卵(80円)」が私のフォーム。味噌ダレと醤油タレの2種を駆使し、コチュジャンとニンニクで味変させながら肉を喰らい、白米を頬張る。キムチ、スープを挟みつつ、時折タレ肉を生卵に浸す。

 大盛ライスお代わりのラスト半分になれば、異様に旨いふりかけをたっぷり。そして、生卵をぶっかけてフィニッシュ。730円のスタミナ天国である。

 この日もバラカルビを選択し、サイドメニューから生卵をタップしようとした瞬間「焼肉屋のちょい足しカレー」が視界に飛び込んできた。ルーのみで210円。

 大盛ライスの2杯目をカレーでフィニッシュする戦略を即座に立案。ただのカレーでない。「焼肉屋の」と接頭語が付くだけで旨そうな気配がある。町中華と焼肉屋のカレーにハズレなしは天地開闢からの理である。

 ブツを受けとる。カレー、高級な洋食店ごとき本格的な容器に収められている。いつも通り大盛ライスで肉、キムチ、スープを仕上げる。大盛をお替りし、カレー。第2ラウンドだ。

 スプーンに救って丼茶碗にぶっかける。カレー、ちょい足しレベルの量じゃない。たっぷりである。普通に1人前はある。疲れが霧消した。丹田の底から力が沸き上がってきた。

 その夜は重たいミッション終了後の21時前に1軒目から<ムーランルージュ>へ。缶ビールなどを持ち込んでまずはグビビビ。

 マスターに1軒目であることを伝えた。これは何を意味するか。空腹のサインである。

 普段は2軒目ゆえ、マスターは腹の加減で料理を調整して下さる。この日はいきなり満漢全席。小鉢3品の後は何かの白身魚の洗い。そして、酢豚。

 この場にいないM渡アニキの焼酎をソーダ割でド鯨飲。いつも以上のピッチである。和食の達人でもあるマスターの酢豚は初めて。凄まじく旨い。

 マスターやカウンターのEミ嬢、常連さんらと談笑していると、スパゲティが降臨。バターとニンンクが香っている。あっという間に平らげた。

 煙草が卓上で据える店では、煙草が酒のつまみになってしまう私。Eミちゃんから「アヅマさん、あんまり食べないですよね」。そんなことはない。5時間前に焼肉、ライス大盛2杯、キムチ、スープ、カレーを10分で平らげ、今もマスターの7品を軽く平らげたのだから。〔終〕

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2025年07月05日

第3708夜:北Qカレー百景2024【北九州(福岡)】(その5)

 熱い。チーズが伸びる。焼カレーにはチーズが欠かせない。カレーも本格的な旨さ。カレーパンともカレーまんとも違う、まさに「ビストロまん」。具がたっぷり詰まっているので満足感高いが、王道の焼きカレーも喰いたくなる。

 私がこの後、電車に乗り込めば15分ほどで焼きカレーの聖地・門司港に到着する。到着後も30分ほど集合時間に余裕がある。食欲が余計に刺激された。さて、どうするか。

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【51皿目:門司港】「門司港レトロコミュカフェ」焼カレー

 小倉駅ホームで「ビストロまん(焼きカレー)」にかぶりつき、食欲が溶液に刺激された私は門司港着後、焼きカレーを喰える店を探した。

 9カ月以上ぶりの門司港、夕日に映えている。関門海峡の対岸・下関が見える。集合時間まで約30分。風景を愛でつつ駅周辺で焼きカレーの店を探す。店は凄まじく多いのだが、時間帯が遅いのか定休日なのか閉まっている店ばかり。

 その中で空いているっぽかったのが海峡プラザ1階のコミュニティカフェ。焼うどんや焼きカレーなど北九州名物と思しきラインナップを取り扱っている。ちなみに、小倉名物という焼うどん、小倉で食べるのは地味に至難の業である。

 外のオープンデッキにも席があり、外国人客がドリンクを楽しんでいるが、暑いのは嫌なのでエアコンの効いた店内へ。スィーツやドリンク豊富だが、何となくフードコ―トぽい。ゴミステーションや返却台もある。焼カレー935円を注文する。何故か期待値が上がらない。

 失敗したかと絶望する前に、店員さんがお席にお持ちくださるという。出来上がりのブザーとか渡されて受け取りに行く行為だけは勘弁してほしいという懇願の気持ちが通じたようだ。

 期待せずぼんやり店内でスマホをいじっていると、ブツ降臨。電子レンジで温めて注文して90秒とかで出てきたら切ないなと思っていただけに、10分の待ち時間に誠意を感じる。

 グツグツと熱そうである。なかなかのボリューム感。焦げ目が美しい。

 スプーンで端から攻める…。熱い。そして、旨い。私がこれまで食してきた門司港焼きカレーの中で1番かもしれぬ。期待を大きく上回ってきた。我が不明を恥じる。

 中に半熟卵が眠っていた。スプーンで崩して黄身と混然一杯。マイルドな官能が増す。これで1000円以下は、むしろ非常に安い。カツカレー一択は揺るがないのだが、チーズ&卵の焼きカレー、食べるほどに沼っていく。

 大満足で店を出る。集合時間まで10分。駅と商店街の中間にある<ローソン>へ。ここは店頭に灰皿スタンドがあるだけでなく、今時珍しいゴミ箱まで店外に設置されている。

 カレー後の一服は格別。灰皿を使わせて頂くお礼に、店内で300円以上するアイスを購入した。カレー後のコーヒー代わりの「ショコラ&ミルクワッフルコーン」である。〔次夜その6〕

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2025年07月04日

第3707夜:北Qカレー百景2024【北九州(福岡)】(その4)

【49皿目:小倉】「一平」カレーヤキメシ大盛(スープ付)

 残暑厳しい9月の夕刻。午後イチで小倉着後、ミッションを2本こなし、夜のメインミッションまで90分の余裕が生まれた。昼メシを喰いそびれた。夜メシ(呑み)は最短でも20時半。何か腹に入れねばタフなミッションをこなせない。

 カツカレー、カツ丼、ラーメン。我が昼メシ不動の三銃士に身を委ねたかった。できれば、未体験ゾーンに突入したい。

 フラフラと小倉駅周辺へ。<ダンダダン>の店頭ポスターに見覚えのある大物美人女優と浮名を流した料理人の笑顔が。「T羽シェフ監修 究極の餃子定食」。かなり惹かれたがランチタイム限定のようだ。ちなみにこのシェフ、一般男性に夢を与えて下さったので好感している。

 魚町銀天街へ戻る。ラーメン中華<一平>に吸い込まれた。店頭にメニューが張り出されている。カツ丼やカツカレーはない。

 ラーメン、カレーラーメン、カレーヤキソバ、カレー中華丼…。私の選択は「カレーヤキメシ」。『スープ付』に惹かれた。プラス100円で大盛に。

 店内常備スポーツ新聞を斜め読み。鍋を振るう音が極上のBGM。カレー粉の香りにうっとりしていると、スープを従えてブツ降臨。福神漬の赤が眩しい。そこに卓上の紅生姜も寄り添わせる。赤と赤の抱擁がいじらしい。

 スープは白濁。思わず小さくガッツポーズ。豚骨である。ラーメン欲も少し満たされる。胡椒をパラリ…。滋味。汗をたっぷりかいたボディに吸い込まれる。思わずラーメンを追加しそうになるも思いとどまる。

 カレーヤキメシ。「ヤキメシ」というカタカナが味わい深い。スプーンで口を運ぶ…。限りなくドライカレーだが、中華の矜持が潜んでいる。ドライカレーを幾倍にも重層にしたインド人も中国人も驚嘆の習合である。

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【50皿目:小倉】「ファミリーマート」こんがりビストロまん焼きカレー

 残暑厳しすぎる9月中旬。9カ月ぶり以上に門司港へ向かおうと小倉駅1階改札へ。門司港ミッション開始2時間前。久々に門司港行きホーム(8番)の立喰かしわうどんを啜ろうと思ったが、暑さで断念。しかし、空腹は我慢できぬ。

 煙草を買うついでに改札横のFァミマへ。レジの横の豚まん保温ケースに、ケースとほぼ同じ大きさの巨大激推しPOPがイヤでも視界に入った。

「ひとくちめからすぐおいしい!こんがりビストロまん ごろっと野菜の焼きカレー」

 これから向かう門司港名物は「焼きカレー」。私の門出を祝うような逸品ではないか。税込180円。包んで頂き8番ホームへ。電車入線まで10分弱。熱々をかぶりつく…〔次夜その5〕

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2025年07月01日

第3706夜:北Qカレー百景2024【北九州(福岡)】(その3)

【47皿目:小倉】「黒船」とろとろ玉子のキーマカレーピザ

 盆明けの21時。あまりにもタフ極まりない悩ましさチョモランマ級の旦過市場会議終了後、いつものレギュラーメンバー4人で<黒船>へ。私のリクエストである。かなり広い店ゆえ予約せずとも入れるであろう点、料理が旨い点、旦過市場から近い点、そして我が馬借の定宿から極めて近いからである。

 生で乾杯。3杯目からメガハイボール。グランドメニューからは焼鳥盛合せのみ注文し、後は別紙のこの日のオススメから選択。

 きびなご唐揚、天麩羅(ハモ・アスパラ)、パリパリピーマン、白なす田楽…。どれも抜群に旨い。季節を思う存分満喫する。アタマと肩の凝りが酒と会話ほぐれていく。

 この日のオススメの中で唯一季節感ないのが「とろとろ玉子のキーマカレーピザ」。プルプルの半熟卵をつぶすセレモニーがタマラナイ。生地全体に黄身と白身が広がる。

 キーマのカレー風味と黄身のコクが生地の上で混ざり合い、官能を繰り広げる。笑みが漏れるエロい味。私ひとりで半分食べてしまった。

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【48皿目:小倉】「シロヤ」焼カレーパン

 盆明けの正午過ぎ、小倉駅に向かっていると途中の<シロヤ>の前に行列が無かった(それでも客は5人以上)。あまり並ばずに買える。買う予定はなかったが、つい列に並ぶ。

 食パン1/2本、アンバターコッペ、バタークリームパンを選択。店舗改装に伴い会計システムがぐっと近代的に。列を移動しつつレジに向かっていると「焼カレーパン」なる商品を発見。「カレーパン」は実食済だが「焼」は初めて観る。0.2秒ほど迷った後、レジに追加した。

・黒毛和牛だけを使用した本格自家製カレー

・お肉の食べ応えUP!!

・スパイシーさな夏にぴったり

 他の商品にPOPはないが、この焼カレーパンだけが「推し」状態。焼カレーといえば門司港。チーズや玉子がトッピングされている感じはない。具の中に潜んでいるのか。

 その日の夜。神戸の自宅でアニメ録画晩酌。散々食べ呑み散らかした後、シメ(ペヤング復刻限定DEAR NOODLE SHOYU)の前(プレシメ)として焼カレーパンを袋から取り出す。

 オーブントースターでカリッと温める。取り出した後は半分にカット。半分はそのままで。もう半分はとんかつ(お好み焼)ソースをタラリと垂らす。

 まずはそのままで…。カレーのコクが深い。濃い。確かに肉肉しさが増している気もする。しかし、どのあたりが焼カレーか分からない。明らかに「揚げカレー」だからである。しかし素晴らしく旨く、しかもこのご時世190円という良心の前に疑問は滅失した。〔次夜その4〕

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2025年06月30日

第3706夜:北Qカレー百景2024【北九州(福岡)】(その2)

 旦過市場ミッション開始まで1時間もある。腹も減った。そのまま南下して久々に人気店<筑前屋>。カツカレーうどんを発見。迷わず注文。カレーうどんが760円で、カツが乗ると980円。お得である。

 店内備え付けの文春砲に笑っていると、ブツ降臨。資さんと同じ足さない割らないぶっかけスタイル。カレールー、和風なのにスパイシーで本格的。肉片も妙に旨い。

 うどんに絡めて啜る。カツを齧る。至福である。付け合わせの刻み沢庵がシブい仕事をしている。この店はカツ丼も旨い。カレーうどんもとんでもない旨さ。次回は何を啜ろうか。カツカレーライスにうどんも抜群の雰囲気である。

 その夜は8人で<一花>。焼酎ド鯨飲。その後は久々にM渡氏と久々に<ムーラン>。ここでも焼酎とウィスキーをロックでド鯨飲。マスターのざるそばがしみじみと旨かった。

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【47皿目:小倉】「たち花」黄色い豚(カレー風味)

 蒸し暑さを極めて酷暑激しい7月上旬の夜。商工貿易会館5階で小倉祇園太鼓の練習音色をBGMにこってりと2時間超絶ヘビーな案件の会議。旦過市場の今後数十年を左右するかもしれないほどの重要性である。

 終了後、5人で紺屋町のお好み焼居酒屋<たち花>へ。この店はファンも多く、私も定期的に連れて来られる気がする。

 いつもより1時間遅い時間に冷えた瓶ビールで乾杯。イカゲソ焼、ズリ炒めなどツマミに杯を重ねる。「もちチーズ焼き」は鉄板。絶対にハズせないハイカロリーの至極な逸品。

 この夜は旦過を統べるM尾会長もご臨席。会長はメニューも見ず「黄色い豚」と一言。

 黄色い豚?メニュー見る。「関西風お好み焼き」ゾーンにあった。正式名称だった。カレー風味とカッコ書きされている。他にもニラ豚、梅じそを発注。

 一応関西人の私だが、関西風のお好み焼にあまり縁がない。何故なら、日本三大お好み焼とされる「広島焼」「大阪焼」、そして「神戸長田焼」発祥の生まれ育ちだから。神戸長田焼以外に食べようと思わない。しかし、広島焼のうどん入りは無性に食べたくなる夜もある。

 麦焼酎を濃い目の水割で鯨飲していると、関西風が一気に揃う。分厚く花ガツオが舞う分厚い黄色い豚を口に運ぶ…。ほのかなカレー風味。「カレー味」でなく「カレー風味」。旨い。

 マヨを絡める。ジャンク感が増す。神戸長田焼はマヨでなく「どろソース」が王道。大阪(関西)風はマヨで実力を発揮する。

 ニラ豚をペロリ。喰い足りない。黄色い豚をお代わりする。意外な驚きが「梅じそ」。私が思っていた大葉系と全く異なる「赤い豚」。初体験の味。これ、とんでもないぐらいの破壊力な逸品だった。大ブレイクするのではなかろうか。〔次夜その3〕

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posted by machi at 07:21| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする