デッキはスマホを手にしたリーマンたちで大賑わい。皆さん、対応を協議されている。私もその一人。数か所に電話し、ミッション先へのご迷惑は最小限に済みそうだ。
ほんのわずかだが安堵して自席に戻る。私は通路側席。窓側席は30歳前後と思しきスリーピースをビシっと着こなしたサラリーマン風だが、パソコンを取り出すわけでもなく、スマホをいじるでもなく、寝たり起きたりを繰り返している。
普通、スマホぐらいは確認しそうなものである。折しもその前夜、自宅で日常の謎系ミステリ連作集を読んでいた。右隣の御仁の職業や職場環境が気になるところである。
アナウンスが流れた。運転開始が早まるどころか、乗車車両が回送のため全員降りろとのこと。ホームや改札付近の駅員さんの前は長蛇の列。時計を見る。まだ9時。再開は2時間後。
新刊瀬改札内のパソコンブースやベンチはすべて埋まっている。<Dトール>が視界に。しかし満席である。駅弁売場を覗く。かなり充実しているが、食べる場所がない。今朝は3時半に起きてPCしていた。9時過ぎとはいえ、私は朝昼兼用で1食ゆえ少し空腹を感じた。
駅部売場の横に「ラーメン」と赤暖簾に白文字が光り輝いている。店内はガラガラ。入口横の券売機で「広島中華そば大盛」を召還。
広島ラーメン、確か1年ほど前に広島駅構内のラーメン屋で啜った記憶が蘇る。税込950円。新幹線改札内で大盛ラーメンが1000円以下とはかなりのトキメキであり、女神である。意気揚々と<かねよし>へダイブ。
セルフ水を飲んでいると、程なくして番号を呼ばれた。ブツを受け取る。広島系が何か知らぬが、かなり正統派ビジュアルである。メニュー画像ではチャーシュー1枚だったが、2枚なのも嬉しい。刻み葱、モヤシのシンプルな構成。
胡椒をパラリ。そして、ニンニクをたっぷり。ミッションメンバーとお会いするのは残念ながら最短でも7時間後。ニンニクのスメールも消えているだろう。
朝食に相応しいというか、優しい味である。麺も柔らかい。ささくれだった心を癒す菩薩のようなラーメンである。
スープまで啜り切った。それでも運転再開まで1時間15分。再度<ドTール>へ。私の入店と入れ違いでコンセント付のベスポジが空いた。さくら号ではコンセントのない通路側。小倉から大分経由の延岡まで充電するタイミングも無く、大助かりである。私は、ツイている。
ホットコーヒーを飲みながらPC叩いていると、アナウンスが店内まで聞こえてきた。運転再開が11時から早まる見込みとのこと。思わず笑みが漏れる。延岡ミッション、後半だけでも顔を出せるかもしれない。〔次夜その3〕
この後、さらに行列拡張。
これも何かの御縁。
新幹線改札内でこのレベルは驚嘆。
ドトールでコンセント付き座席捕獲。
再開見込み通知。

