2023年06月27日

第3199夜:米子駅「吾左衛門弁当」「鳥取牛めし弁当」【駅弁】

 「吾左衛門弁当」。1728円もするが、おこわ、かに寿司、そして棒寿司も入っており、おかずもたっぷり。いいとこどり弁当である。

 節分の翌朝。米子駅前のホテルを10時チェックアウト。10時半の特急で岡山へ向かう前に土産物売場へ。大混雑。皆さん10時にホテルを出て10時半の特急なのだろう。私もそうだ。

 駅弁コーナーへ。数種類となかなか充実。鯖と鯛の棒寿司、かに寿司、おこわ弁当、大山鳥三昧、幕の内、鳥取牛めし…。迷う。どれも中味の写真掲示がある。地味にありがたい。

 残り1ヶだったのが「吾左衛門弁当」。予約せねば買えぬ時もあるようだ。すかさず買物かごに投下。そして、この弁当に入っていない雰囲気の「鳥取牛めし弁当」1458円も。

 これらに合わせるのは米子市内の蔵元の地酒「米子城」。自宅米子晩酌の準備が整った。

 14時ごろ神戸に帰宅。遅めの昼飯として『鳥取牛めし弁当』と対峙。ふと気づいた。「がんばれ受験生!」と銘打たれた神社の鳥居がデザインされたステッカーだった。

 読み込むと「賀茂神社天満宮御祈祷」とある。しかも、数量限定販売だ。よく分からぬが、この駅弁を神社に持参して御祈祷されたということか。

 私が受験生だったのは30年も前。神にすがることなどアラフィフオヤジの私には何もないが、悪くない気分である。しかし、気づかなかったといえ数量限定を私が捕獲してしまい、神にすがりたい受験生に届かなかったのであれば罪悪感もある。しかし、罪悪感は背徳の味。

 パッケージを外す。白葱と大きならっきょうが肉に負けない存在感を放っている。牛肉、米、白葱、らっきょうは鳥取産とある。

 まずは3本ある太い白葱から。しゃくしゃくとした歯ごたえがパワフルである。ほのかな苦みが食欲を掻き立てる。

 そして、牛肉。冷えても旨い系。肉系ははっきりと美味い不味いが分かれるリスキーさが魅力でもあるが、これは完全に旨い系。米と一緒に味わって驚嘆。酢飯だった。酢飯と牛肉が合うとは、恐るべきポテンシャルである。 

 らっきょが絶妙のアクセントとなり、口内をリフレッシュさせる。私、らっきょはかなり大好物。居酒屋でメニューにあれば箸休めに頼んでしまう。カレー屋で卓上に無料入れ放題があれば、出禁になりそうなほどにシャクシャク喰い続けている。

 その夜。晩酌は「吾左衛門弁当」である。懸け紙のイラストも味わい深い。寛永年間、廻船問屋で米屋の五左衛門氏の奥方様が村祭りのご馳走として舟子らに作ったと伝えられている「舟子弁当」という。山陰の風味が詰め込まれている。

 3つの米料理が宇宙を象っている。錦糸卵と蟹が眩しい「かに寿司」、栗がごろごろと迫力の「おこわ」、そして昆布がまかれた鯖寿司である。本来は主役のエビフライが脇に回り、しし唐天ぷら、玉子焼、蒲鉾、つぶ貝黄金和えなどおかずの大充実。チェリーとパイナップルも。

 これは駅弁というより豪華絢爛な仕出し弁当。そう考えると1700円強は安く感じられる。

 いきなり鯖寿司から…。鯖の主張は弱めだが、酢飯と昆布との三位一体感が絶妙。これが2ヶもある。かに寿司、おこわも酒(地酒米子城)に好適。おかずも隙なし。満足度高すぎる。

 おこわ、かに寿司、鯖寿司はそれぞれがメインを張る駅弁としても販売されていた。それが3種類とも詰め込まれたいいとこどり弁当。それぞれがメインの駅弁も味わいたくなる。

 米子へ行く楽しみが増え続けてしまう。次はどれを攻めようか。どの地酒を合わせようか。

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米子の定宿より。

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昼の至福。

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夜の歓喜。

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あっという間に空に。

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2023年02月13日

第3108夜:2時間45分のフルコース【駅弁】

 2時間45分。東京から新神戸まで、新幹線のぞみ号乗車時の概ねの時間である。

 ある秋の夜。栃木駅から乗り継いで東京駅へ。新神戸へ向かう新幹線は30分後。ゆえに、ゆっくりと晩酌の肴を選ぶことに。

 東京駅改札内の地下、壮絶に賑わっている。総菜やお弁当などを売っている店が十数店集まっているグランスタエリアが私のお気に入り。物色は至福の愉しみである。

 名古屋の雄<矢場とん>が存在感を放っている。ふと視界に入った「ロース串カツ5本セット」。みそだれ付でわずか500円。1本100円。食品スーパー価格である。先陣が決まった。昨今、東京駅や名古屋駅で矢場とん駅弁の充実ぶりが圧倒している。実に心強い。

 <渦門香>の中華総菜もお気に入り。オススメ盛合せ(5種)を捕獲し、別途五目焼飯も。これで充実の2時間45分が確約された。

 冷えた缶類は発車ギリギリに捕獲。改札内のコンビニでロング缶2本、ショート缶1本、サラミ&チーズにチョコも。ワタシ、「発酵バター」というワードに弱い。

 新幹線、しずしずと出発。かなり混んできたとはいえ、コロナ前と比べたら雲泥の差。普通車指定席の2人掛シートを余裕で独占できる程度には空いている。

 カシュッとプルトップを開け、発泡酒をグビビ。矢場とん串かつにみそだれをたっぷり。チョロチョロでない。ドボドボという剛毅。辛子も塗り付ける。

 かぶりつく…。肉が甘い。みそだれはパンチあれど上品な甘さ。二十年以上前、初めて名古屋で味噌カツを喰った時は全くダメ。もう2度と喰わないと誓ったが、今やすっかり虜である。

 この日、私は上下作業着だったから事なきを得た。白Yシャツなら、みそだれ串カツは極めてデンジャラス。大惨事間違いなしである。

 ロング缶1本半を呑んだあたりで、2品目の中華5点盛り登壇。重慶式麻婆豆腐、肉団子、海老と玉子のチリソース、八宝菜など。どれも味が濃く、酒に合う。チビチビつまみながらあっという間にロング缶2本、ショート缶1本が滅失した。

 浜松を超えたあたりで、2次会。車内販売で缶ハイボール捕獲。カップに氷をたっぷりと入れて頂く。この氷は使わずにキープ。五目焼飯を頬張りながら缶ハイボール。パラパラ系で、焼豚の欠片が異様に旨い。

 炒飯は、パラパラかしっとりか。私はしっとり派だが、パラパラはさっぱりとしてこれも妙味。

 名古屋を超えた。前菜(1次会串カツ)、メイン(2次中華)、そしてデザート(3次会)である。

 リュックからサントリーオールドを取りだす。先ほどの氷の入ったプラカップにドボドボ。氷たっぷりゆえ、まだ十分に溶けずに活躍できる。

 ツマミは発酵バターのチョコレート。オールドとチョコ。無双であり、無敵。最後の手段のチーズ&サラミまではさすがにたどり着けなかった。

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矢場とん、力強し。

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ラスイチ捕獲に成功。

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1次会、開演。

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白シャツは要注意。

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上着掛け、コロナ時代は晩酌時のマスク掛けに便利。

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2次会はハイボールで開演。

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名古屋駅を超えれば3次会。

posted by machi at 07:49| Comment(0) | 駅弁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月27日

第3023夜:好感度の上げ方【駅弁】

 『カンナムの彩り膳』。東京駅改札内で捕獲した韓国テイスト溢れる駅弁である。カンヌムの意味は分からない。特に調べようとも思わない。

 東京駅から18時前に新幹線に乗り込む。ネット予約で何とか普通車指定席2人掛け窓側を確保。発車13分前の時点で隣がいないことが確認。ゆえに、気兼ねなく新幹線晩酌を決行できる。

 持ち時間、13分間。まずは新幹線改札付近のコンビニで発泡酒、缶チューハイ、ハイボールのロング缶を捕獲。

 車内一人2次会(名古屋を超えたあたりから)用には残量わずかだがバーボンのフルボトルとミックスナッツがスーツケースに。後は、車内1次会(新横浜から名古屋)のメインディッシュ、駅弁である。東京駅で駅弁を捕獲する際、2択である。K陽軒シウマイ弁当か、それ以外か。

 この日は「それ以外」モード。あまりじっくり選ぶ時間ないが、コンビニの近くに駅弁売場ではない専門店が集まった弁当や総菜を売っているエリアがある。そこがリニューアルされていた。以前はよくT田農場を利用していた。

 時間がない。なるべくおかずの多そうな店とブツを選ぶ…。発見。コリアン系のお店<Kムナム>。1番人気とある「カンナムの彩り膳」を手にレジへ。

 新幹線に乗り込む。終点は博多。この夜は新神戸で下りて巣にいったん戻る。翌日は小倉。そのまま小倉まで行ってしまう方が楽なのだが、ズボンは昨日大きく破れたまま。今回は4泊5日で、翌日から7泊8日。やはり、素戻りせねばならない。

 新幹線は品川、新横浜を通過。そこからは名古屋までは1時間以上の極楽タイム。新横浜を超えてから晩酌するのが望ましい。しかし、キンキン冷え冷えがぬるくなるのは我慢できない。

 1本目の発泡酒を品川どころか有楽町を超えたあたりでカシュ。たっぷり汗(冷や汗も)をかいた4泊5日のご褒美。品川到着までに500mlが空になる。

 新横浜を通過。「カンナムの彩り膳」のフタを外す。美しい韓国曼荼羅が描かれている。

 韓国風の巻きずしが2種類6ヶ、プルコギ、チヂミ、コチュジャン風の唐揚げ。これは最強クラスのツマミ駅弁である。そして、駅改札内で売られる弁当や総菜は匂いテロを起こさない。

 まずはプルコギから。しっかりと味が着いている。肉の旨味が染み込む。チヂミはカバンに常備している超ミニボトル醤油を少し垂らして。ツマミ感が増す。韓国風巻きずしは具沢山で酒のツマミにしっかりと役割を果たす。

 大満足で口に運び、呑む。名古屋到着前にカンヌムの彩りとロング缶3本が滅失した。

 名古屋を超えた。2次会である。カバンからナッツとバーボンを取り出す。これまでバーボンをラッパでグビグビしてきたが、ワイルドを通り越して香ばしい雰囲気に。

 ゆえにお猪口サイズのステンレスカップに注ぐ。しかし、テーブルにバーボンのフルボトルが乗っていると存在感を放ちすぎている。

 ただでさえゼロに近い私の好感度が完全滅失。ズボンは内ももが破れ、安全ピンでとめている。足は裸足にスリッパ。ゴルゴ刈のデブ。

 私は、ヒラメいた。バーボンをテーブルから遠ざけ、代わりにペットボトルの呑みかけジュースを置いてみた…。

 そこには、爽やかで普通の光景が広がっていた。これまで1oも無かった私の好感度も爆上がり(のはず)である。

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名古屋までの1次会。

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名古屋からの2次会。

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ボトルの代わりに、ジュースのペットボトル。爽やか。
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