2020年05月15日

第2444夜:「マルちゃん正麺」食べ比べ【stay-home】

 「マルちゃん正麺」。ノンフライ麺とも違う生麺感覚で、ここ数年の即席めん業界最大最強のヒット商品と推測される。革命者は東洋水産様。前職の神戸新長田時代、「ぼっかけカレーラーメン」などを共同開発させていただき、たいへんお世話になった一流メーカーである。

 他の大手インスタントラーメンメーカーも似たような袋麺で追従しているようだが、マルちゃん正麺の牙城は揺るぎない。個人的にはインスタント独特の腰のナサも愛しているのだが、初啜した時の食感は忘れられない。脳天に雷が直撃したかのような衝撃だ。

 麺ばかりクローズアップされるが、スープの旨さも秀逸。これで1食100円以下なのだから恐れ入る。味噌ラーメンなど札幌のクダラナイ店より遥かに旨く、そこそこの店と充分に互角の勝負。具なしでも満足感高しだ。

 醤油、塩、味噌、豚骨の4種類から試してみた。麺はすべて一緒でスープの味だけ異なると安易に考えていたら、大きな間違いだった。茹で時間が異なっていた。

 抜群に旨かった豚骨は2分間、味噌は4分間。豚骨ラーメンは極細麺。札幌味噌ラーメンは太め。この芸の細かさに思わず心震えてしまう。塩と醤油も言わずもがなの高レベル。

 長年愛し続けてきた袋麺。「サッポロ一番(しょうゆ・味噌・塩)」「日清出前一丁」「明星チャルメラ」「エースコックワンタンメン」、「マルちゃんカレーうどん」「日清チキンラーメン」あたりが不動のレギュラー。これに「マルタイ棒ラーメン」「ハウスうまかっちゃん」あたりが代打の切り札として常にベンチ入りしている。

 カップ麺まで入れると収集付かないが、この不動のメンツ(麺ツ)を凌駕しそうな勢いがマルちゃん正麺は有している。具は入れず、麺とスープの極みを存分の味わうべき完成度だ。

 私は指定の茹で時間が3分なら2分半という具合に、少し固めにしている。粉末スープは火を止める10秒前に投下。かき混ぜてから火を止める。器に移し替えたり胡椒振りかけたりネギを散らしている間に伸びてしまうので、30秒から1分ほど短めでちょうどよい。

 定番の4味を試した後は、『冷し中華』。ゆで時間5分の間に魚肉ソーセージを細切り。4分少しで火をとめ、ザルに移して冷水を注いでシメる。皿に移し、タレをぶっかける。ソーセージを乗せ、冷蔵庫から紅生姜、練り辛子、ごまをぶっかける。啜る。……。麺のコシとリアル感は凄まじい。すっぱいタレも絶妙。発泡酒が実に合う。

 「うどん」「カレーうどん」も発売された。特にカレーうどんは、従来のマルちゃん袋麺を30年以上啜り続けた我が血肉が沸騰しかけた旨さ。しかし、麺のコシも見事だしスープのトロミ具合も絶品だが、シャバシャバしたスープと油で揚げたヘニャヘニャの定番味もやはり魅力的。正麺シリーズを食べ比べて、改めて歴史ある定番の実力を再認識した。

200515マルちゃん正麺豚骨醤油味@東洋水産.jpg
シリーズではコレが一番好き。

(付記)
この死蔵ストックは「正麺」が発売されてからたぶん1〜2年以内。今やすっかりスーパーの定番に。ちなみに、最も愛する袋麺は「サッポロ一番しょうゆ味」であります。次が「チキンラーメン」。
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2020年05月14日

第2443夜:トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー【stay-home】

 トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー。信じられないぐらい激辛の唐辛子の恐すぎる名称である。私が愛してやまないグ●コ『カレーLEE』シリーズ。その辛さ×30倍バージョンに同封されている辛さ増強ソースに使われている。これを垂らすと45倍になるという。

 LEEシリーズ、初めて口に入れたのは中学生の頃。あまりの辛さに悶絶したことは今でも覚えている。オトナになったな、と感じたほどだ。

 LEE童貞を失ってから四半世紀。これまで何箱食べてきたか分からぬほど愛している。10倍では全く物足りない。20倍がベスト。200円台のLEEシリーズは私にとっては今でも高級品である。

 大学生の頃は100円のレトルトカレーしか手を出せなかった。うどんやパスタを湯がいてぶっかけたり。

 働き始めると、朝や昼はカレー`ライス‘を腹に入れるが、夜はカレー`ルー’のみを肴にして酒を呑む。ビールよりも焼酎やウィスキーなど蒸留酒と相性が極めて良い。シャバシャバしたものより、トロトロ濃密で具だくさんのカレールーなら申し分ない。

 20代の頃はたまにスナックとかにレトルトカレーを持ち込み、お姐さんに温めてもらってライス抜きのオツマミとして楽しむこともあった。嫌な顔をされるか、ドン引きされるかのどちらかだけど。

 神戸新長田時代、業務用カレー日本シェア1位のMCC食品様と共同で「ぼっかけカレー」をレトルト商品化したことは、今でも最高クラスの思い出。出張の多い今の私は、全国各地でご当地レトルトカレーを捕獲。自宅でウィスキーの肴としてほくそ笑んでいる。

 ギラギラ太陽が40度近い熱気を生み出すある8月中旬の昼。コンビニで捕獲した『カレーLEE×30倍 45倍に挑戦 辛さ増強ソース付き』を湯煎した。前述の恐すぎる唐辛子ソースの小袋には「目に入らないように開封して下さい」という注意書き。もはや劇薬である。

 熱々御飯を皿に盛り、カレーLEE30倍をぶっかける。見るからに凶暴なビジュアルで、口に入れる前から汗が噴き出してくる。

 スプーンで一口運んだ。……。0.6秒後、激痛が舌を襲った。LEE独特のスパイシーな旨さをキープしつつ、辛さが口の中で火祭りしている。汗がとめどなく流れ、目に入り出した。

 3分の1を食べ終え、辛さ増強ソースを垂らして45倍に。30倍ですでに意識朦朧だが、恐る恐る口に運ぶ。……。これは、暴力である。味など分からず、純粋な痛みだけが残る。思わずむせると、激辛カレールーをまぶした米粒が逆流し鼻の奥へ。私は悲鳴をあげ、絶望した。

 冷蔵庫に走った。生卵をカレー皿に落とした。ウスターソースもドボドボぶっかけた。彼らの助けを借りねばとても完食できそうにない。涙と汗で顔面崩壊。意識朦朧。窓の外は容赦なく太陽が照りつけている。

 思わず予定外の缶ビールを手にした。カシュッ、ゴキュッ。……。サソリに刺されたような舌の上に、稲妻が落ちたような感覚に。私は再度、悲鳴をあげた。

200514トリニダードスコーピオンブッチテイラー.jpg
数年前の夏に実食。

(付記)
 我が家のベランダからすぐ近くの高速道路を見渡せる。緊急事態宣言発令後、気分転換に煙草を吸いながらぼんやりベランダに出て景色を眺めていると、トラックなどの特殊車両と普通車の割合が10:1程度に。物流業者様に感謝。あと、種類を問わずマンションのごみステーションが異様に廃棄物多し。環境衛生業者様に感謝。
 物流業者様と環境衛生業者様たちのおかげで自宅引き籠りでも食生活充実。30年以上食べ続けている最も愛してやまないレトルトカレーの最強最凶バージョンに愛をこめてブログ更新。
 緊急事態宣言が一部解除されて少しシアワセ。特に訪問頻度の高い福岡と栃木の解除は朗報。後は埼玉と我が兵庫が解除になれば盤石であります。
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2020年05月13日

第2442夜:1992年の復刻版【stay-home】

 ラ王。1992年に発売された(らしい)日清の大ヒットカップ麺である。2017年現在も袋麺や様々な味に確変し、進化を溶け続けている。

 発売から15年が経過したある日。コンビニでラ王を見つけた。ラ王そのものはコンビニのド定番ゆえ珍しくもないが、パッケージに記載されている4桁数字に目を惹かれた。「1992」。さらに近寄ると「1992年復刻版」と銘打たれている。値段は200円ちょっと。

 1992年といえば私は高校生。一浪して1994年に大学に入り、寮生活していた。貧乏な寮生にとってインスタントラーメンは欠かせないアイテム。

 ラ王は当時の私にとって高価だったが、狂ったように啜っていた。寮生たちとの麻雀やドボンで負けたヤツはその都度吹雪の中歩いてビールやラ王を買いに行かされていた。

 私も何度も遭難しそうになりながら吹雪の原生林を歩き往復40分かけて負け分のビールやラ王を捕獲。基本的にビールが200円ちょっとで、ラ王がほぼ同値段だったためラ王かビールを選択できた。

 当時は定番のあっさりカップ麺ばかり。ラ王の鶏ガラ醤油だが濃厚で重層的な旨みは他の追従を許さなかった。これほど本格的でヘタなラーメン屋より美味く、濃厚なカップ麺はこの世に他に存在しないと思い込んでいた。実際にそうだったのかもしれない。

 当時、カップ麺を啜った思い出はどん兵衛、赤いきつね、カップヌードルの各シリーズしか思い出せない。

 コンビニの店内で1992年復刻版を目に前に20歳を少し超えたあたりの学生時代の寮生活に意識がタイムスリップした。ふと我に返り、1ヶ掴んでレジへ。

 それからしばらくした極冬の昼。外はみぞれ雨。一歩も外に出る気がしない。PC猿打の合間にラ王復刻版を召喚。湯を注いで5分。ノンフライ麺と書かれている。8角形の容器も今思えば独特だ。

 5分経過。コブクロを投入し、胡椒をパラリ。当時は胡椒などかけなかったなと苦笑しながらスープを啜る。
 
 ……。え?……。もう1度啜る。……。こんなにシンプルであっさりした味だったのか?麺を啜る。当時はこれほど腰のある麺は他にないと思っていたが、下あごが外れていても啜れそうな柔らかさだ。

 登場から25年。私は1日1麺以上を貫いている。カップ麺も袋麺も数えられないほど様々な種類を啜ってきた。最近のカップ麺は何味が想像もつかないものも多い。淡白より濃厚に走っている。エッジが効きすぎて角度があまりにも急で戸惑う味さえ数当たる。

 ラ王の復刻版は、今や絶滅寸前の鶏ガラあっさり醤油味。しかし、啜りながら懐かしさが込み上げてくる。ノスタルジーな味わいだ。ラ王は原型をとどめていないほどの進化を遂げているのだろう。

 定期的にこの復刻版を世に出していただきたい。販売から50年たった2042年、同じようにコンビニで見かけたら私は昔を懐かしんで手にするのだろうか。それともボケて当時のことなどすっかり忘れてしまっているのかもしれない。

200513日清ラ王1992年復刻版(2018年2月実食).jpg

(付記)
 日々緊急事態宣言自粛要請解除または緩和のニュースの一喜一憂。我が兵庫県は大阪府が解除されぬ限りコバンザメ状態だろうが、やむおえぬ。
 この数年、何故か私の担当エリアは拠点のある関西「以外」がほとんど。その傾向はますます加速。今回のコロナでしみじみ関西(兵庫)に拠点を構える必要のなさを実感。
 従業員もいない自宅事務所の私は、平日休日関係なく寝間着のまま寝たいだけで寝て好きな時間に起き、ミステリ&漫画読んで、録画観て、泥酔するほど酒呑んで……。「@何の食事制限もない入院」「A限りなく自由な見張りの無い軟禁」「B仕事をリタイアし年金だけで生活する身寄りのない独り暮らしとはいえ割と元気だけど身近に友人がいない高齢男性を疑似体験」と思うこと。Bがキツい。毎日激安立ち呑み屋に通うオヤジさんたちの心情を痛感。
 このご時世、有難いことにシゴトのご依頼だけは緊急事態後もたくさん五月雨式に頂戴しすでに昨年度の発注量に達しているが、軟禁状態ゆえミッションがこなせぬ。自堕落が続くとこのままなら宣言解除後に対応できると1oも思わないので、せめて9時から17時までは書斎(仕事机)に寄生。
posted by machi at 11:29| Comment(0) | あ〜ほボイルド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする