2026年10月10日

第4023夜:西日本ラーメントレイン【Aho-Boiled】(その4)

 メニュー写真のノーマルラーメンの方が明らかにチャーシューが分厚く大きい。眼前は、薄切りがこじんまり。しかし、伝票にもチャーシューメンとある。

 柚子七味をパラリ。首を傾げながら薄切りチャーシューを箸でいじる…。多めに底に沈んでいた。不信が少し信頼に変わった。笑みが漏れた。

 まずはスープ…。久留米系に近い。トロミもある。ネギが爽やか。麺とエロチックに絡んでいく。チャーシューは食べやすいが、厚切りの魅力が恋しくなる。スープが好きなので、替玉せずも最初の1玉でスープまで啜り切ってしまうことが多い。

 ちょうど4時間前、広島駅新幹線改札内でラーメンを啜った。20年前の私なら、間違いなくあっさり醤油で少し豚骨風味な広島に軍配を上げていただろう。当時は九州へは足を運んでいなかった。それから幾年月。50代の今、完全に昼の大分が好みである。濃厚獣匂豚骨が私の浸透圧に合う。途中から辛子高菜、紅生姜、ニンニクの薬味三銃士で味変。汁1滴残さず熊啜。

 ホームに向かう。ちょうど、延岡へ向かう特急が入線してきた。そして、定刻に出発した。この分では、16時10分頃到着しそうだ。パンチU野祭真っ最中だろう。私は何とか後半戦途中から参戦できそうだ。

 朝は広島、昼は大分でラーメン。夜の宮崎延岡は、我が麺友・パンチと一緒。居酒屋、スナックからの3軒目にパンチを誘ってみるか。壮大な西日本ラーメン遅延トレインである。

 その夜、パンチや延岡市商店街連合会の皆さまと居酒屋、そしてバーへ。店を出ると23時頃。ラーメン店はあまりないらしく、あっても宮崎名物「辛麺」中心という。

 寝る前に辛麺はかなりタフ。パンチを誘ってみるも「行かん」と瞬殺でフラれた。その夜はすごすごと私も定宿で眠り込んだ。酔っぱらったというより、移動疲れか。

 翌朝5時。ユニットバスに湯を張り、ポットで湯を沸かしてインスタントコーヒー。少し猿打して8時過ぎの特急に乗って大分へ。別の特急に乗り換えて小倉へ。そこからは新幹線で新神戸。前日は人身巻き込まれで10時間かかったが、この日は最短なら7時間程度。

 車掌さんが切符の確認に来られた。その際「中津で人身事故がありまして…。大分から先はネットの運行状況をご確認下さい」と丁寧かつ申し訳なさそうにおっしゃる。

 2日連続か…この日は帰神するだけ。翌日は栃木県佐野市へ向かうが、まあ仕方ない。

 ネットを確認する。運行再開の見込みは立っていない。大分駅到着は10時過ぎ。小倉へ向かう特急に乗車できるまで、どれほど待たされか分からない。

 前日のラーメン屋で他のメニューを注文するか、駅構内で大分の郷土料理で昼メシとするか、駅構内から外に踏み出して、新たなラーメン屋との出会いに期待するか。〔終〕

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1000円のチャーシューメンを指名。

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かなり写真指名と本人にギャップが。

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特急が入線。

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翌日もトラブル。

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2026年10月07日

第4022夜:西日本ラーメントレイン【Aho-Boiled】(その3)

 駅ホームは新たな人身を生みかねないほどの大密集。待つこと20分。運転再開1号車が入線。博多行きのぞみ号である。

 私の切符ではもう指定席に乗れないので、16両編成中2両しかない自由席車両の乗場前へ。私の前に50人ほど並んでいる。目的地の小倉まで1時間ほどか。とにかく乗れさえすれば、立ったままでも有難い。小倉にたどり着けるなら。

 たまたまだが、2人掛けの通路側が1席空いていた。思わず周りを見渡した。何かトラップが仕掛けられているのでは…。

 トラップは無かった。まさか、座席を確保できるとは。ホームには乗り切れずに佇む乗客で溢れている。新幹線の通路もびっしり立ち客。

 私の真隣の立ち客が後期高齢者だったら席を譲るべきなのだろうが、どう見ても私より30歳ぐらい若い元気そうな若者だったので軽くスルー。私は、ツイている。

 新幹線は動き出した。小倉までの間に徳山で停車。私の右隣の窓側婦人が徳山で下車。私は窓側に移った。何故なら、コンセントが壁面にあるから。私は、ツイているどころか持っている。いや、そもそも巻き込まれて遅刻している段階でツイても持ってもいないのだけど。

 11時45分ごろ小倉駅着。次の大分行き特急は25分後。ただ、山陽新幹線の人身とは全く関係ないのに到着遅れの表示が。

 ふと違和感を感じた。11時45分なのに、11時42分大分行き特急の表示が残っている。そこには18分遅れち赤文字が。結果として乗れるはずの無かった特急に9分早く乗車できた。

 「窓ガラス破損」という謎の遅延理由が車内アナウンスで聴こえる。それでも100分後、大分駅に到着。宮崎方面の特急は30分後。駅員さんに確認すると‘一応’予定通りとのこと。

 改札を出た。駅構内のお店ゾーン「豊後にわさき市場」へ。向かったのは大分豚骨ラーメン店。もともとこの昼は予定通りならこの店で啜るつもりだった。ただし、10時半過ぎに。まさか13時半過ぎに啜るとは起床した時夢にも思わなかった。

 二郎系やタンメン系もあったがチャーシューメンを選択。このご時世、駅構内でチャーシューメンが1000円は感謝せねばならない。

 ポットの冷たい水を飲みつつ味変アイテムをチェック。紅生姜、辛子高菜の王道に、すりつぶし器がセットされた生大蒜。そして、柚子七味。替玉用のラーメンタレも。

 メニューを再読。豚ニラ炒めというどこにでもありそうな中華が大分名物とは知らなかった。この店の対面は鶏天などの大分郷土料理店だったはず。

 今度、大分駅で乗換昼メシ時間があれば名物を攻めようかと軍略を練っていると、ブツ降臨。

 「チャーシューメンで〜す!」。〔次夜最終〕

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見たことのない徳山駅ホームの混みっぷり。

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奇跡の席確保。

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結果オーライ。

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突撃。

posted by machi at 05:39| Comment(0) | あ〜ほボイルド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年10月06日

第4021夜:西日本ラーメントレイン【Aho-Boiled】(その2)

 デッキはスマホを手にしたリーマンたちで大賑わい。皆さん、対応を協議されている。私もその一人。数か所に電話し、ミッション先へのご迷惑は最小限に済みそうだ。

 ほんのわずかだが安堵して自席に戻る。私は通路側席。窓側席は30歳前後と思しきスリーピースをビシっと着こなしたサラリーマン風だが、パソコンを取り出すわけでもなく、スマホをいじるでもなく、寝たり起きたりを繰り返している。

 普通、スマホぐらいは確認しそうなものである。折しもその前夜、自宅で日常の謎系ミステリ連作集を読んでいた。右隣の御仁の職業や職場環境が気になるところである。

 アナウンスが流れた。運転開始が早まるどころか、乗車車両が回送のため全員降りろとのこと。ホームや改札付近の駅員さんの前は長蛇の列。時計を見る。まだ9時。再開は2時間後。

 新刊瀬改札内のパソコンブースやベンチはすべて埋まっている。<Dトール>が視界に。しかし満席である。駅弁売場を覗く。かなり充実しているが、食べる場所がない。今朝は3時半に起きてPCしていた。9時過ぎとはいえ、私は朝昼兼用で1食ゆえ少し空腹を感じた。

 駅部売場の横に「ラーメン」と赤暖簾に白文字が光り輝いている。店内はガラガラ。入口横の券売機で「広島中華そば大盛」を召還。

 広島ラーメン、確か1年ほど前に広島駅構内のラーメン屋で啜った記憶が蘇る。税込950円。新幹線改札内で大盛ラーメンが1000円以下とはかなりのトキメキであり、女神である。意気揚々と<かねよし>へダイブ。

 セルフ水を飲んでいると、程なくして番号を呼ばれた。ブツを受け取る。広島系が何か知らぬが、かなり正統派ビジュアルである。メニュー画像ではチャーシュー1枚だったが、2枚なのも嬉しい。刻み葱、モヤシのシンプルな構成。

 胡椒をパラリ。そして、ニンニクをたっぷり。ミッションメンバーとお会いするのは残念ながら最短でも7時間後。ニンニクのスメールも消えているだろう。

 朝食に相応しいというか、優しい味である。麺も柔らかい。ささくれだった心を癒す菩薩のようなラーメンである。

 スープまで啜り切った。それでも運転再開まで1時間15分。再度<ドTール>へ。私の入店と入れ違いでコンセント付のベスポジが空いた。さくら号ではコンセントのない通路側。小倉から大分経由の延岡まで充電するタイミングも無く、大助かりである。私は、ツイている。

 ホットコーヒーを飲みながらPC叩いていると、アナウンスが店内まで聞こえてきた。運転再開が11時から早まる見込みとのこと。思わず笑みが漏れる。延岡ミッション、後半だけでも顔を出せるかもしれない。〔次夜その3〕

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この後、さらに行列拡張。

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これも何かの御縁。

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新幹線改札内でこのレベルは驚嘆。

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ドトールでコンセント付き座席捕獲。

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再開見込み通知。

posted by machi at 09:33| Comment(0) | あ〜ほボイルド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする