2025年08月20日

第3740夜:尾道すすりんぼう:スピンオフ【Aho-Boiled】(後編)

🍜丼の六『尾道ラーメン』(東洋水産様)

 岡山県の井原駅に近い食品スーパー(H―ト)で電車の待ち時間に立ち寄った際に捕獲。安定感溢れる大手メーカーの逸品。発売25周年アニバーサリーのロゴに熱い支持を感じさせる。

 自宅で呑んだ後、〆に湯を注ぐ。3分待つ間、パッケージを眺める。「ポーク・チキンベースに小魚のダシを利かせ、背脂でコクを出した醤油味のスープ」。これが尾道ラーメンの定義か。

 230秒でフタを外し、かき混ぜて後入れ小袋を投下。さらにかき混ぜたらちょうど3分。まずはスープ…。まさにパッケージ通りの重層感。旨い。これぞ私が本場で啜った尾道ラーメンの王道かつ平均値。気づけば汁1滴残さず飲み干していた。

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🍜丼の七『凄麺 尾道中華そば』(ヤマダイ様)

🍜丼の八『尾道 東珍康 背脂醤油味ラーメン』(サンヨー食品様)

 雪がちらつく極寒の夕刻。尾道ミッションを終え、駅近くのホテルにチェックイン前に近くのコンビニへが立ち寄る。3種類の尾道カップ麺が全面展開されていた。

 「丼の六(尾道ラーメン)」は実食済ゆえ、未食だった『凄麺 尾道中華そば』『尾道 東珍康 背脂醤油味ラーメン』をカゴに。缶チューハイ3本と広島の地酒のパック、柿の種と魚肉カツも。

 寿司屋とスナックで懇親会を終え、夜中12時半ごろホテルへ戻る。呑んだシメに尾道ラーメンを啜りたかった。しかし実店舗でこの時間に空いている店など当然存じ上げない。盤石の準備を整えていた。どんな危機にも対応できる周到っぷりが五十路オヤジの経験ともいえる。

 シャワーを浴びる間にポットで湯を沸かす。さっぱりし、「凄麺 尾道中華そば」に湯を注いて待つ間に缶チューハイをカシュっと開け、グビビビビ。

 ニュータッチ凄麺シリーズは以前からあったが、最近特に燃えている気がする。旨さも増している。全国のご当地ラーメンを再現したシリーズの一環。これまでかなりの種類を堪能してきたが、尾道は初。

 まずはスープ…。魚介が強め。呑んだ後の五臓六腑に突き刺さる。独りで笑みがこぼれる。麺とのカラミも良好。すっきりあっさりだがコクも充分。夢中で啜り終えた。

 翌朝。前夜にかなり鯨飲したが、二日酔いもなくすっきり。夜中のラーメンスープが薬膳的機能を果たしたか。

 PC猿打し、チェックアウト前に荷物を減らすべく『尾道 東珍康 背脂醤油味ラーメン』に湯を注ぐ。朝食である。この店は存じ上げないが、かなりの有名店なのだろう。

 スープから…。濃厚である。背脂がパンチあり、魚介を押しのけている。クセになる味。名店再現系カップ麺は期待外れも多いが、これは別格。カップでこれほど旨いなら、本店ならどれほどの実力なのか。私が尾道入りできる機会は残り1回。ホンモノを攻める機会はあるだろうか。

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250110尾道東珍康@サンヨー食品.jpg

(付記)

画像発掘。他にもまだ啜っていました。覚えておりませんが。

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240210麺づくり尾道ラーメン@東洋水産.jpg

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2025年08月19日

第3739夜:尾道すすりんぼう:スピンオフ【Aho-Boiled】(中編)


🍜丼の三「ご当地麺広島 醤油の深い香りのあるスープ 尾道風ラーメン」(AEON様)

 時間に余裕のあった土曜の午後。神戸に戻る前に乗換の岡山駅改札から地下道を経て開業10周年を迎えたという駅前の巨大ショッピングモールへ。新刊を物色し、1階の食品ゾーンへ。見つけたのが誕生50年目というPBブランド‘TOPVALU’の「尾道風ラーメン(税込537)」。「風」を見逃してはならない。ついでにカット葱もかごに入れ、他にもなんやかんや。

 帰宅して溜まった録画観ながら晩酌。〆に冷蔵庫から「風」を取り出す。レンジで5分。いかにも尾道風な魚介強めの香りが湯気にこもる。

 啜る…。「風」ではあるが、これまで現地で3丼実食済ゆえ、かなりの再現度。背脂はほとんど入っていないが、その分よりすっきりとした味わい。ただ、税込500円は下回って欲しい。

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🍜丼の四&五「尾道ラーメンしょうゆ味」「尾道いりこラーメンしょうゆ味」(マルシマ様)

 尾道駅に隣接する土産物売場はかなり充実している。中でもラーメンゾーンは一大勢力。何種類も尾道ラーメンを唄った「生麺の箱」が並べられている。様々な店も監修している。

 本格的なタイプは確かに美味しいが、湯の量や火力、調理技術など、私が自宅で作るとホンモノとかけ離れた味になってしまう。箱に入らずとも、スーパーのチルド麺コーナー(2食入り)とか調理が面倒。その点、インスタントの袋麺なら私にも作ることができる。軽いし。

 3種類あった。まぜ麺はスルーし2種類捕獲。いりこスープはノーマルより20円高い。「からだにやさしい」というキャッチは逆に惹かれないが、自宅で呑んだシメに試すことに。ただし、酔い過ぎる前に調理して啜らねばならない。ノーマルが税込238円、いりこが259円。スーパーで売っている袋麺の23倍という高価格帯である。

 まずは定番っぽい「尾道ラーメンしょうゆ味」から。普段は裏面の作り方など見ることはないが、袋麺屈指のラグジュアリー。普段は水の量も茹で時間も目分量だが、なるべく説明書き近づけてより推奨通りの味を確かめたい。

 販売者は尾道市内(マルシマ様)だが、製造者は埼玉県内の食品メーカーらしい。水は450ml、茹で時間3分。シンプルにスーパーのカット葱だけで啜る…。確かにあっさり。背脂がないものの、尾道の世界観。ちぢれ麺にスープが良く絡む。魚介の旨味も効いている。

 そして「いりこ味」。ノーマルと同じだろうが、念のために裏表示に目を通す。一瞬、目が留まった。水の量が400ml。ノーマルとの50mlの違いは何か。単なる記載ミスか。

 茹で上がり、火を止めて液体スープを入れる。少しだけ煮立てる(これは私の長年のスタイル)。一気にいりこの香りが増す。色が全然違う。黒い。同じくカット葱だけでシンプルに…。

ノーマルと全く違う。尾道というより、完全に濃厚な「いりこラーメン」。中毒性は「いりこ」の方が高め。今回スルーした第3の刺客「まぜ麺」も捕獲して試さねば。〔次夜後編〕

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2025年08月18日

第3738夜:尾道すすりんぼう:スピンオフ【Aho-Boiled】(前編)

🍜丼の一『尾道ラーメン』(マルバヤシ様)

 マルバヤシ様。圧倒的な旨さと安さが極上な、私にとってマルタイ様クラスのご当地麺メーカーである。広島が本拠である。

 私はラーメンだけでなくうどん、そば、ちゃんぽんなど麺類をこよなく愛する。旅行らしきことは十数年体験していないが、出張先で麺が名物の地がある。土産物売場で●食入りの箱などに入った自宅調理用をよく目にするが、買ったことがほぼない。私の腕前で自宅で調理しても、その商品のポテンシャルを1000分の1も活かすことができないからだ。

 湯の量、鍋の大きさ、火力、具…。すべてにおいて店舗における実食に叶わない。しかし、湯を注ぐだけ、レンジで温めるだけの商品なら、ポテンシャルの98%は引き出せるはず。

 小倉駅前(駅構内じゃありません)の商業ビル地下の食品スーパーに、冒頭のマルバヤシ様のレンジ麺シリーズが並ぶ。「和風天中華」は最高の一品。このバカブログで乱筆したことも。

 ある秋の朝。神戸の戻る前に3日分ほどの総菜を仕入れるべく、コチラのスーパーへ。マルバヤシコーナーに和風天中華はなかったが「尾道ラーメン」があった。600Wレンジで4分間。コンビニなら1500Wなどあるが、600Wなあたりに家庭用への理解と優しさを感じる。

 2024年の秋に初めて尾道へ行き、本場の尾道ラーメンを実食した。それから約10日後、自宅で尾道を堪能することに。レンジで温めるだけなら、私にも出来る。しかも、同じスーパーで購入していた博多カットねぎ(1パック確か100円以下)を散らすという技も使った。

 尾道は広島県。マルバヤシ様も本拠は広島。圧巻の出来栄えだった。背脂は少なめだが魚介が効いている。これで278円は恐れ入る。自宅近くのスーパーにも展開してもらえぬものか。

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🍜丼の二「魚介だしがきいた 尾道ラーメン」(711様)

 ある冷え込む晩秋の夕方。日が暮れる直前に出雲市駅へ。駅前の定宿に入る前に駅構内のコンビニ(711)に立ち寄り寒さと空腹を満たすブツを物色していたら「魚介だしがきいた尾道ラーメン」が視界に。‘新商品’とある。

 瀬戸内の逸品をわざわざ真裏の山陰で啜らなくてもと思うが、「尾道」の惹きに抗えぬ。出雲は新そばの季節だったが、冷たい麵が王道。暖まりたかった。

 レンジで温めて頂き、そのまま駅構内の待合室へ。テーブルが空いていたので着座。麺とスープが分かれており、伸びない工夫に人類の進歩を感じる。

 啜る…。確かに魚介が強め。尾道の特徴は「背脂」。この2つのコラボが無二の味わいを醸し出す。大き目の背脂が何ヶか沈んでいた。丼の底から活躍している。

 同じレンジ麺でもマルバヤシ様は278円(込)、711様は583円(込)。インディーズとメジャーの差はあれど、私にとってはインディーズの圧勝でした。〔次夜中編〕

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