宮崎牛。松坂、神戸ほどではないかも知れぬが日本屈指のブランド牛として名高い。2025年夏から我が地元神戸のTV局(Sンテレビ)で毎朝7時半から再放送が始まった『美味しんぼ』でもその魅力が伝えられている。牧場で放たれている動き回る牛を観て、どの牛が旨いかを推測勝負する主人公とそのオヤジの対決も見どころである。
その回(録画)を観終わって1か月ほど経った秋。3カ月で5度目の延岡入りを果たした。県庁所在地・宮崎市は未踏である。延岡は県北であり、チキン南蛮、辛麺、サラダ巻(巻鮨)、なんこつといったご当地料理や新鮮な魚介は堪能してきた。魚介は海の「特A」だが、陸の「特A」である宮崎牛と対峙する機会がなかった。
商店主たちとのランチミーティングに呼ばれ、ミッション開始3時間ほど前に延岡入りしたが何故かランチにありつけずミーティングだけになった5回目の延岡の夜。この日は毎回恒例の商店街関係者との懇親会は無く、店の選択権を初めて得た。
延岡はスナックの林立は日本屈指であるが、焼肉屋(ホルモン屋)がその次ぐらいに目立つほど肉肉しい街。懇親会が無いと分かった数日前から、この夜は焼肉と決めていた。
理由は2つ。宮崎牛を食べてみたかったこと。もう一つは私の監視お目付け役が、ほぼ牛肉(ホルモンはダメ)しか食べられないからである(たぶん)。
焼肉屋が多すぎて迷うので、我が定宿から徒歩圏内でオススメを商店主に聴いた。勧めに従って<船一>さんへダイブ。かなり広い店だが地元客と思しき団体で半分は埋まっている。予約していなかったが気持ち良く席に案内して下さった。
私は生ビール、対面の同行氏はカルピスチューハイで乾杯。キムチ、ナムルをとりあえず頼む。メニューの肉欄をチェックする前に、別POPで「宮崎牛ステーキ」「宮崎牛ミスジ」がそれぞれ半額とあった。それでも決して安くはないが、頼まぬ選択肢はない。
宮崎県の大スター、降臨。サシが美しい。生卵の黄身を落としたタレで味わう。焼過ぎないように慎重に「育てる」。口の運ぶ…。蕩ける。柔らかい。顎が無くても嚥下可能。
宮崎牛ステーキ、スーパーで同じサイズを買ったとしたらこの店の半額よりも高いはず。こちらはステーキソースで…。腰が抜けた。ハイボールで追いかける。K原雄山もひれ伏するかもしれぬポテンシャル。ただ、普段は赤身の輸入牛しかめったに口にしないので、ミスジもステーキも1〜2切で充分。精肉しか食べられない同行氏、ガンガン攻めて頼もしい限りだ。
焼酎「霧島」のソーダ割を召還。炭酸ボトルと1合徳利、氷が運ばれてくる。たった500円で3杯ほど作ることができる。嬉しいサービスである。
同行氏はカルビやロースを追加。私は生センマイ刺と塩ホルモン。同じ網を囲んでいるが、口にするモノは全く別。たまたま相席したような気分である。
大満足で店を出る。延岡の2軒目は、スナック。ただ地元人がいない。過去4軒訪れたが場所を覚えていない。ブラブラと駅前に向かってみる。その中で適当に2階の店に飛び込んだ。店内は男性が独りだけ…。ママでなくマスターのスナックだった。
同行氏やマスターと談笑しつつ霧島をロックで数杯。時間制の90分になった。このスナックから這ってでも帰着できる同行氏と別れ、私はホタホタと10分ほど歩いて定宿へ。
途中、コンビニに立ち寄った。「霧島」のカップ焼酎、缶ハイボール、そしてどこかの名店のカップ麺を購入。
大浴場が閉まる時間まで余裕が少しある。部屋のポットで湯を沸かし、その間に缶ハイボールをグビビ。湯を注いで5分。塩タンメンを啜る。宮崎でなく群馬の名店監修。壮絶に旨し。
そういえば、群馬県も未踏。いつか群馬にも行ってみたいものである(舘林という駅はたまに利用するが、乗換だけで改札から出たことなし)。
地元人オススメの人気店。
宮崎牛のミスジ。
宮崎牛のステーキ。眩しすぎ。
ナムルは欠かせぬ箸休め。
たっぷり焼酎が嬉しい。
大好物のセンマイ刺。
塩ホルモン。
2階へ。
渋い店内。
お疲れさま。

