2025年05月07日

第3665夜:神々のスナック【出雲(島根)】

 3度目の正直。使い古された常套句であり、使い古されるほど的を得た心理でもある。

 日中の蒸し暑さが幾分和らいだ神々の聖地・出雲の夜。濃厚なミッションを終え、同世代の同行氏と2人で中町商店街の<ミートショップSイトウ>へ。

 21時半ラストオーダーゆえ、毎回30分勝負を強いられるものの、とんでもない実力のド名店である。大人気も納得。肉屋直営の居酒屋と推測される。何を頼んでも期待を絶対に外さない。むしろ、かなり上回ってくる。

 2カ月前にこの店にハマり再訪。生の後はメガレモンサワーの杯を重ねつつセンマイ刺、ハムカツ、チキン南蛮、ハラミ焼、カルビ焼…。肉の神が乱舞する。

 滞在時間45分ほどで店を出る。お腹は満たされたが、もう少し呑みたい。同行氏に「かる〜く行きませんか?」。氏は「かる〜くなら」と2人で山陰屈指の歓楽街・代官町へ。

 4度目の出雲の夜である。そのうち2回は予備知識なく代官町のスナックにイチゲンで飛び込んでみた。なぜか2回ともママでなくマスター。1回目は若いムキムキの青年、2回目はコワモテのオヤジだった。

 3度目の正直である。今回も予備知識ゼロ。私の衰えた嗅覚に奮起を促す。ただ、あまり店探しに時間を掛けたくない。

 ビルの奥や上層階でなく路面にスナック風の店があった。何となく賑わいオーラがある。天岩戸を開けるがごとくドアを引く。店内はボックスがほぼ埋まり、カウンターが数席あいている。カウンターの女性と目があった。満面の笑みで「どうぞ〜いらっしゃいませ〜」。

 カウンターに陣取る。イチゲンであることを若くて美人で元気満点のママに伝える。ママの横には若い女性バイト。そして、厨房から惚れ惚れするほどムッキムキの毘沙門天が出てきた。ママの旦那さんという。

 とりあえずハイボールを作ってもらい、同行氏と乾杯。店のシステムをお聞きする。耳を疑った。2時間呑み放題で3000円という。充分に良心的だが、特筆すべきでもない。しかし、女性のドリンクも無料に度肝抜かれた。

 通常、女性に飲み物を勧めると平均で1杯(1本)1000円。呑み放題で安くても、入れ替わるレディたちに都度飲み物を勧めると知らぬ間に会計が跳ね上がる。ふと、近江守山の「No!と言える男」のことを思い出した。

 申し訳ない気分になり、角瓶をボトルキープさせて頂く。日本中のスナックでボトルを入れるクセがある私。駄犬のマーキングと変わらぬが、少なくとも年明けまでは月1〜2回ペースで出雲の夜を過ごす。独り無聊な夜に駆け込むこともできる。

 お客がひっきりなしに入ってくる。そして、皆さん若い。この料金とシステムなら安居酒屋より遥かにお得だ。

 明るく気遣いも素晴らしいママや口数は少ないが多芸で笑みが素敵なマスターと談笑していると、2時間を経過した。かる〜く、のはずががっつりと重く。店を出ようとしたらママがゆっくりしてとおっしゃる。2時間は「原則」であり、満席でなければ時間無制限らしい。

 この店で2つ目の度肝を抜かれた後、おでんを勧められた。マスターは料理人でもあるらしい。おでんを見繕って頂く。海老が迫力である。出汁が染みて絶品である。そして、このおでんは無料サービスだった。

 おでんどころか、フードメニューはすべて無料という。釣りもされるマスターの釣りたても味わえる夜もあるそうだ。この夜、3つ目の度肝を抜かれた。楽園の名は<J●●>である。

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大好物のセンマイ刺。
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最も好きな居酒屋料理のポテトフライ。
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分厚いハムカツ。薄い方が好みだが食べ応えあり。
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タルタルたっぷり。
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肉フェス。
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当たりくじを引く。
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これがサービスの慈愛。
posted by machi at 05:55| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月10日

第3640夜:神々の薔薇【出雲(島根)】

 バラパン。70年以上出雲市民に愛され続けているソウルフードであるらしい。出雲市駅構内のコンビニで4種類販売されている。POPには、すべて手作りと書かれている。

 20249月上旬時点で、出雲へ3回足を運んだ。合計滞在時間は睡眠時間を除けば24時間も満たない。そんな出雲ほぼ初心者の私でも、出雲からの帰り道にバラパンを買わずにいられない。神戸市民の私にとって、出雲はそばでもぜんざいでものどぐろでもなく、バラパンである。

 食パンらしきものをぐるぐると巻き、その間にクリームを挟んでいる。抹茶クリームとコーヒークリームもある。ノーマルは何ともいえないシャリシャリした甘みでジャンク感たっぷり。

 ノーマルが1160.00(税込)。コーヒーと抹茶が183.60(税込)。小数点以下も表示しているあたりが少々謎めいているが、誠実感が溢れている。

 1ヶのボリュームがすごく、満腹になる。私なら2ヶ。個人的にはコーヒークリームがお気に入り。抹茶とコーヒーはパン生地にも練り込まれている。

 ある残暑厳しい土曜の朝。出雲市駅前の定宿をチェックアウト。特急出発15分前に構内のコンビニへ。迷わず4種のバラパンをレジへ。ノーマルと、もう一つノーマルっぽい商品がある。値段は10円ほど違う。中身は一緒だがパッケージが違うからか。

 出雲から神戸の自宅までたっぷり5時間かけて帰宅。発泡酒2本でノドを開き、出雲の地酒(旭日)と出雲市内の調整元様の駅弁(かに寿し)を満喫した後、バラパンと向かい合う。

 かりに私が空腹時でも、4ヶイッキ喰いは難しい。翌日も2ヶ堪能することに。この夜は2ヶ。

 毎回ノーマルに齧りついているが、ここは我が城。魔改造も可能である。

 バラパンの花弁(というのか)は食パンのような素材。トーストすればどうだろう。

 閃いたら、もう止まらない。焦げないようにほんのり焼き色が付く程度を心掛ける。

 トースターから取り出す。満開である。さらにそこにチューブバターを垂らしてみた。生クリームとの融合。魔改造により、究極のカロリーモンスターが神戸(私の自宅)に爆誕した。

 かじりつく…。パン生地のサクッの後に、シャリシャリした生クリームのジャンクな甘みがヌラリと滑り込む。バターのコクがすべてを抱きしめる。口も手もべとべとに。このモンスターには黒糖焼酎のストレートが相応しい。すっきりと洗い流してくれる。

 コーヒークリームのバラパンもトースターへ。生地も茶色。そして、バラの花弁が焦げて黒味がかかった。「黒薔薇の小太刀」、爆誕である。

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圧倒的な推し。

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全種類ゲット。

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出雲市駅弁と地酒。

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魔改造の夜。

(付記@)

地元のTV局で月から金まで週5日間、朝7時半から『うる星やつら』(20世紀Ver)全話終了後、『らんま12』全話放映。もちろんすべて録画鑑賞。ゆえに『黒薔薇の小太刀』であります。

(付記A)

それから約半年後。出雲市駅構内に売店が新設されていた。そこで「和風バラパン」「夕日バラパン」が販売されていた。迷わず捕獲。和風は美味しいのだがどのあたりが和風が良く分からぬが、夕日は生地も絶妙。満足を極めました。

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posted by machi at 09:48| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月07日

第3638夜:神々の地鶏【出雲(島根)】

 大山どり。中国地方の霊峰・大山あたりで育てられていると思しき地鶏である(たぶん)。

 残暑厳しい9月上旬。出雲駅前ミッション終了が21時半過ぎ。ノドの渇き、空腹、疲労のトリプルである。この夜は一緒に付き合って下さる御仁は誰もおらず、ソロ。

 22時頃、山陰屈指の歓楽街「代官町」を放浪。22時という時間ゆえ、電気がついて暖簾が出ていてもラストオーダーで撃沈する可能性が高い。店頭に営業時間を書いている店を探す。

 代官町、どこも賑わっている。女性の呼び込みや酔客で溢れている。外から店内が見える店はどこも満席ばかり。力強い。

 出雲の夜は3回目。いかにも観光客目当ての店より、地元民で溢れる店に行きたい。しかし、山陰ならではの名物も味わいたい。イチゲンの独り客でも入りやすい店が良い。できれば広々としたカウンターで。おまけに新聞などを広げても嫌な顔をされないお店がベスト。

 贅沢かつ困難な要望を胸に物色。視界に入ったのが「大山どり焼鳥専門店」というキャッチ。ただの焼鳥ではない。大山どりである。

 ガラス張りゆえ外から店内が見える。カウンターが空いている。かなりキレイでおしゃれで焼鳥屋に見えぬ。店員さんも若い。営業時間が24時までと書かれている。

 オシャレじゃない方が好みなのだが、それ以外は完璧。私の高すぎるハードルをすべて満たしていた<すみれ>さんへ飛び込んだ。

 感じのよい若い女性の接客が心地よい。注文はすべてLINE登録からのQR。昔はしゃらくさかたったが、すっかり慣れた。商品写真もあり、注文履歴や会計金額がリアルタイムなのでむしろ良い。しかも独りだから、じっくり戦略を立てられる。

 ホッピーがあったので迷わず「黒」。お通しのキャベツはお代わり無料という。ホッピーをヤリながらメニューを吟味。独りゆえ、頼み過ぎると轟沈する。

 豊富なメニュー群から「大山どり」にテーマを絞る。焼鳥は「ねぎまの塩」「王様レバーのタレ」、そして唐揚とトリメンチカツ。大山どり尽くしである。レバー、プリプリ。ねぎまは安定の王道。メンチは肉汁溢れる。唐揚はサクサクジューシー。

 その他の逸品メニューで気になったのが「あおさ香る春雨ヘルシーペペロンチーノ」。情報量の多い商品名だが、ヘルシーでさっぱりなのにコクがある。スパゲティはナポリタンが9割、ミートが1割の私にとってぺペロンなど太陽系外だが、春雨には合うのだろう。

 ポテトフライを頼みそうになるが、たまには別角度で。「ジュージュー揚げ餅」召還。アヒージョかと思うほどタプタプの油にサイコロカットされた餅がびっしり。熱々でやけどしそうになる。すかさず3杯目のホッピーで追いかける。

 かなり腹が膨れてきた。しかし、〆の汁モノを啜りたい。

 LINEメニューの「麺」コーナーを確認。濃厚鶏白湯と淡麗鶏だし醤油の2種類のラーメンがあり、それぞれレギュラーとハーフ。50歳のオヤジだが、ハーフなどで日和っていられない。淡麗よりも、濃厚で。「濃厚鶏白湯ラーメンレギュラー」の召還する。

 天一系の鶏白湯の店は全国で増えた気がする。この店は大山どりだから、その鶏ガラを使っているかもしれない。

 ブツ降臨。鶏チャーシューも分厚く大きいのが2枚。まずはスープ…。目を細める。呑んだ後のこってりがたまらない。麺とスープのカラミも官能的。

 啜りつつ会計画面を操作しようとしたら、LINE登録時の初回限定サービス画面が。アンケートに答えると3種類のスィーツから1つプレゼントして頂けるらしい。

 若いころは甘いものが全くダメだったが、40を超えたあたりからイケるようになり、50の今、すっかりスィーツオヤジだ。

 アンケート、思った以上にタフな内容で時間もかかったが、その分出てきたスィーツが絶品。私が選んだのは「きな粉と黒蜜のアイス」。メニュー写真以上に量が多い。一口サイズ程度と思っていたら、遥かに上回ってきた。

 出張先での久々独り晩酌。老眼の進行著しいが、嗅覚の衰えはそれほでもないようである。

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代官町の人気店。

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ヘルシーな春雨ペペロンチーノ。

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ホッピー、唐揚、焼鳥、鶏メンチカツ。

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カロリーモンスター。

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鶏白湯ラーメン。

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かなりタフな設問ぞろい。

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紹介画像よりも量多し。

posted by machi at 09:42| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする