2025年11月17日

第3795夜:神々の駅弁風弁当【出雲(島根)】

 駅弁風弁当。駅弁とは違う、駅で売られている弁当らしい。駅弁と名乗らないのか、名乗れないのか。生臭いオトナ事情がチラチラしている気がする。

 出雲市駅構内の待合所は4席のコンセント付きコワーキングスペースがある。そこを陣取り、特急やくもの出発までPC猿打するのが私の出雲を発つ際のルーティン。

 出雲ラストミッション終了。出雲市駅始発の新型やくもで3時間以上、掛け値なく揺られて岡山へ。この日は岡山から神戸の自宅へ直行せず、急遽明石で途中下車することに。

 特急やくも入線のアナウンスが聴こえてきた。パソコンの電源を切り、正面を観る。そこにはコンビニ(711)が。見慣れた光景だが、ドアの横に気になるPOPが視界に入った。私は老眼なので近くは見えないが、遠くはよく見える。

 『駅弁風弁当』

 待合室を出て、思わずPOPに近づいた。「ごちそう(奏)1,404円」「ちらし寿司(楓)1,080円」。駅弁にすれば高くはないが、コンビニ弁当とすれば破格の高単価。

 この日、特急やくもは10時半過ぎに出雲市駅を発ち、14時前に岡山へ到着。車内で朝昼兼用で駅弁を喰うつもりだった。

 「駅弁風弁当」、コンビニとはいえ駅改札の横で売られているのなら、もはや「風」でなく『駅弁』でないのか。恐らく『駅弁』を名乗るには組合か何かに加盟せねばならないのか。

 店内の弁当総菜コーナーへ。前面に「駅弁風弁当」が押し出されている。しかしそこには新たなPOPが追加されていた。

 『売り切れました!』

 時間は10時半前である。すでに完売なのか。冷やかし半分につもりだったが、そもそも冷やかすことすらできなかった。

 昨日も訪れた新たな売店の駅弁コーナーへ。『駅弁風弁当』でなく正真正銘の『駅弁』で勝負。5種類の中から唯一未食だった『島根牛みそ玉丼』。松江の調整元である。値段は1370円。駅弁風弁当「ごちそう(奏)」より34円安い。

 特急は動き出した。車窓から宍道湖が見える。絶景にそれほど興味のない私は駅弁の掛け紙を外す。真ん中にプリンプリンの半熟玉子。箸でつついて黄身を溢れさせる。

 肉系単品駅弁は酒の肴というより昼飯が相応しい。半熟と肉を絡めつつワシワシ。掛け紙に掛かれている味噌や使用している料理酒のこだわりを読みふけりながら。しかし、頭の片隅から「駅弁『風』駅弁」の謎を解明したい探求心が離れなかった。

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2種類の「風」。

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10時で完売!?

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肉系は酒の肴というより、昼メシに好適。

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半熟をつぶす時はいつもドキドキ。

posted by machi at 08:23| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月16日

第3794夜:神々の輝子【出雲(島根)】

 SLやまぐち弁当。新山口駅で販売されている広島県の調整元の駅弁である。

 ふぐめし、岩国寿司(蓮根押し寿司)、長州どりタレ焼、おばいけ(鯨の「おばけ」。酢味噌で味わう)、仙崎蒲鉾、大平(薄味の筑前煮風)、寒漬(大根漬物)、日本酒ゼリー(獺祭)、源氏巻(和菓子)。山口の魅力満点である。幕の内系ゆえ、山口のカップ地酒が抜群の相性。しかし、出雲市駅で発売されている駅弁は単品一発系が多く、幕の内系は見かけない。

 2025年3月、3カ月ぶりに出雲市へ。改札を出ると売店がリニューアルされていた。覗くと、駅弁が3種類から5種類に増えていた。3種類は実食済。残り2種類も幕の内系でないが、おかずの多そうでツマミに良さげな「蟹としじみのもぐり寿し」を購入。

 出雲の地酒コーナーへ。ミッション先の中町商店会に拠を構える蔵元『旭日』『出雲だより』300ml瓶を2本、別の蔵元のカップ酒『木綿街道』をついでに捕獲。新商品っぽかった2種類のバラパン「和風バラパン」「夕日バラパン」も。今夜も流れが読めぬための保険でもある。

 8か月間の出雲ミッションを終え、我ら外部応援チームで打ち上げ慰労会へ。アーケード商店街の呑み屋はどこも満席で入れず代官町へ。大賑わいだが、半年前に独りで飛び込んだ大山地鶏居酒屋が1席だけ開いていた。我らが入ってすぐに店頭に満席札が貼られた。

 1500円2時間呑み放題を選択。たっぷりのポテトフライと唐揚、アボカド醤油漬が旨し。

 もう一軒の運びに。これまで出雲で私が飛び込んだスナックは敢えてすべてスルー。スルーというより、満席で入れない雰囲気。私の嗅覚が試される時が来た。こういう場合、路面店かつ最もネーミングに昭和を感じる店を選ぶことにしている。私は、1軒の店の前に立った。

『和風スナック てるこ』。

 ピンクの看板である。「和風」も「てるこ」もなかなかのパンチ力。同行2氏は引き気味だが、構わず引き戸を開けた。カウンターに離れて座っている常連風が2人。ママと娘さんで切り盛りしている風情。

 ママだか娘さんだかにイチゲンだが構わないかと尋ねると「どうぞどうぞ!」と良い感じ。常連2人の間に3人座らせて頂く。常連2人はひたすら話しかけてくる。旅の醍醐味である。

 時間制やセットなどのシステムは無く、スナックとあるがカラオケ居酒屋らしい。乾きものを出さないことも流儀らしく、お通しは小鉢が3品。本日のメニューは「イカの一夜干し」一択。清々しいまでの潔さである。

 ハイボールを数杯飲んだ後は店の屋号でもある「輝子」焼酎を鯨飲。ママが輝子さんで、やはり娘さんだった。ゴキゲンな常連さんが帰路に着き、ママと娘さんと閉店時間まで話し込む。実にいい店だった。最後の出雲の夜がビシッとしまった。

 部屋に戻る。かなり呑んだがまだ呑める。2軒目の喰い物をセーブしたので小腹も良い感じで空いている。

 ユニットバスに浸かり、買っておいた出雲市駅弁と出雲地酒で独り3次会。M日新聞朝刊とY売新聞朝刊を読み比べながら、2つの全国紙、どちらも1面トップ記事が違う。同じ日本なのだろうか。

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山口県の魅力が濃縮。

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リニューアルオープン。奥の「駅弁」に引き寄せられる。

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パラパンの大ファンに。

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バラパンはこんな感じ。

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最後の夜の2軒目。直感でダイブ。

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ハイボールと手作りお通し。

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中央に鎮座。

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輝子焼酎。

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ホテルで独り3次会。

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同じ日の朝刊。

posted by machi at 09:41| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月12日

第3732夜:神々の降臨【出雲(島根)】

 八百万。ニッポンで活動中の神様の数である。例えでなければ凄い数である。ドラマ『全領域異常解決室』では、神々は転生を繰り返しながら人間に扮していた。人口比率で考えれば15人に1人は神様である。

 八百万の神々は様々な能力を保有している。「中心市街地・商店街活性化」の神様は愛知県岡崎市に五十数年前に転生していた。その神は『まちゼミ』『まちづくり会社設立運営』『ボックスショップ』『焼き芋店』などの能力をフル活用しながら、人間界、特に商店主を守護されている。

 八百万の神々が出雲に帰省し(11月中旬)、再び日本各地で戻られて再び「神無月」となった師走の出雲の夜。商店主の守護神が中町商店街に降臨された。神は沖縄から伊丹経由で空を舞い、出雲の地へ降り立った。人間界では「上様」として信仰されている。

 中町商店会事務所で上様のお告げが下賜された後、すぐ近くの餃子系中華酒場で宴が催された。私にとって出雲は8回目の夜(たぶん)。初めて地元商店街の方々と酒席を共にする機会に恵まれた。上様が降臨されていなければ、この夜も独りで呑んでいただろう。

 超満員の中華酒場で乾杯。上様はメガレモンサワーを嗜まれている。数種類の餃子、揚物、炒め物…。神への供物がどんどん運ばれてくる。

 人間界の最末端で喘いでいるヨゴレまちづくり屋の私は、2杯目で「レモンサワーボウル」を注文。黄色いボウルにジョッキ45杯分のサワーがナミナミと詰まっている。たっぷりのレモンスライスも。最初は両手で包み、恭しく口につける…。

 無糖系のさっぱり感。スライスレモンが素晴らしいアクセント。旨い。気分は優勝力士である。すると間髪入れず、店員のお姉さんがもう一つボウルを運んできた。眼を剥いた。

 絶句していると「すいません、シロップを入れ忘れていました。これ、サービスです」と2ヶ目のボウル。いきなり独りで10杯近く呑めないので、2つ目のボウルは上様にお供えする。

 供え物(料理)が無くなったと思いきや、コンロがセットされた。タコ焼きである。自分で焼くスタイル。いわゆる「タコパ」というヤツか。

 私は関西人だが、大阪人でなく神戸人である。お好み焼やそば焼は大好物だが、たこ焼などめったに口にしない。明石焼(玉子焼)は好物だが、たこ焼は何の興味も関心もない。当然、自分で焼いたこともない。

 くるくると回せない。グズグズになる。コツがわからない。私だけでなく、同行氏たちも同じようなもの。我らはたこ焼屋だけは無理という結論に達した。

 さらにホルモン鍋まで登場。私はボウルを干した後はメガレモンサワーを鯨飲。23時ごろお開き。上様を宿までお送りする。

 上様は翌日、第一便で江戸へ向かわれるという。上様に謁見するのはほぼ1年ぶり。光栄なことに、1か月後に千葉県野田市で再びご一緒できる。そんな上様、3日前にも出雲へ来られていたことを聞かされた。掛け値なしに度肝抜かれた。ホンモノの神である。

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中町商店会に爆誕。

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上様チェック。

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大人気。

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焼き。

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水。

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マヨ。

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たっぷり。

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味わい深いショット。

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ホルモン鍋で締め。

posted by machi at 05:46| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする