米子駅土産売場。2023年11月時点でグッとリニューアルに品ぞろえも充実していた。
米子ラストミッションを終えた翌朝。岡山、東京、小山を経由して目的地の佐野へ。移動日ゆえ(ただし丸々8時間ですが)、着後は呑むだけ。
佐野駅周辺の呑み屋でもよいが、月2回佐野入りしているので飲む機会はいくらでもある。佐野ラーメンも啜る機会あり。しかし、米子はいくら再訪を誓おうが明日やもしれぬ我が人生。最後かもしれない。特急の待ち時間、万感の想いを胸に米子駅土産物売り場へ。
伯耆の国・米子を下野の国・佐野で思いっきり満喫することに。鎌倉時代から江戸時代、もしかしたら昭和の高度成長時代まで、伯耆の国の名産を当日中に下野の国で味わうことなど不可能だっただろう。
鳥取市、鳥取県内の市町村、隣県の島根県、松江市…。私は徹底的に「米子市」に拘った。
製造元が米子市外はすべて割愛。駅弁も米子市の調整元<米吾>さんの未食を2箱。デザートも米子市内の製菓会社の土産物クッキー。酒は…地酒でなく、地焼酎。米子の蔵元<稲田本店>の芋焼酎でキメた。日本酒でなく焼酎のような蒸留酒はスィーツにも合う。
お会計、ざっと5000円弱。独り居酒屋より高いかもしれぬが、絶対的な満足感が補償されている。後は、佐野駅前のコンビニで缶ビールとロックアイスを購入すれば万事万端だ。
・「幕の内弁当 伯耆物語」(米吾)
・「大山どりの鶏三昧弁当」(米吾)
・「大山ソフトクリームサンドクッキー(6ヶ入)」(寿製菓)
・「本格芋焼酎 なまけ者になりなさい」(稲田本店)
佐野駅前のコンビニで缶3本とロックアイス捕獲。市役所から徒歩1分ほどの定宿チェックイン。荷を解く間にユニットバスに湯を張る。長旅の凝りを少しでも解す。冷蔵庫から発泡酒を取り出し一気飲み。
まずは「伯耆物語」から。これぞ、幕の内。豪華である。鰻まで入っている。奈良漬が添えられているのも分かってらっしゃる。様々なおかずをツマミながらグビビ。缶チューハイ、ハイボールも空になった。
『大山どりの鶏三昧弁当』は大山どりの鶏そぼろめし、照り焼き、中華風酢鶏の三銃士。味が染みて地鶏特有の歯ごたえも心強い。大山高原野菜の漬物に、未踏かつ一生登らないだろう大山に思いをはせる。玉子焼、磯辺揚げなどの脇も固い。
紙コップにロックアイスを入れ、焼酎ドボドボ。米子の蔵元の芋焼酎。目玉おやじが思いっきりプリントされている。商品名は「なまけ者になりなさい」。水木しげる先生の至言である。先生の教えに従い、今夜「も」なまけ者になることにした。
佐野市の定宿にて。
伯耆の国の幕の内。
伯耆の国の鶏三昧。
伯耆の国の甘味。
独りで5ヶは多すぎた。
なまけものになります。