2025年11月26日

第3799夜:福山ラーメンの朝【福山(広島)】(後編)

 広島料理ゾーン(酢牡蠣・カキフライ・がんすなど)に惹かれるが、初めての店。店の王道の人気メニューで攻めたい。

 1品目が「肉2倍肉豆腐(黒)」。『名物』『まずはこれ!』などのキャッチが踊っている。写真の画像もダントツで大きい。

 肉はすじ肉っぽい。一味をパラリ。味が染み込んでいる。肉豆腐は大衆系酒場の定番。当たり前のように旨いが、自宅でなかなか再現できない。出汁も酒のツマミになる。

 2品目が「から揚げ2種盛り(旨塩2ヶ・手羽先2本)」。『金賞受賞!』とあるが何の金賞かは不明。熱々揚げたてで、手羽先が皮までパリパリで私好み。

 レモンサワーを追加し、3品目が「たまふわ焼き」。『名物』の横に『卓上調理』とある。何のことかと思いきや、フタをした土鍋に固形燃料が。火が消えたら食べ頃という。フタを外す。目視でふわふわ感が伝わる。味は甘めゆえ醤油で整える。なかなか楽しい肴である。

 他にも食べたい逸品やシメもあったがラストオーダー。お会計を済ますと2500円以下。すぐ隣の福山ラーメンの店で締めようと店外から中を覗く。先ほどは満席だったが今は誰もいない。店じまいしたのだろう。

 翌朝。目の前の窓から福山駅新幹線ホームがすぐ下に見える。新幹線がガンガン通過する。テッチャンにはたまらない部屋だろう。

 10時前にチェックアウト。昨晩呑んだ店の前を通る。福山ラーメンの店も閉まっている。 福山駅到着。徳山へ向かう新幹線は15分後。

 駅構内入り口横にセルフの駅そば屋があった。思いっきり「福山ラーメン」を推している。気づけばフラフラと店内へ。券売機で750円のチケットを購入。店外も店内も福山ラーメンPOPで溢れている。待つ間、水を飲みつつPOPを読み込む。

 「麺は備後地方お馴染みの平打ち生麺、スープと鶏と豚と小魚、福山の醬油メーカーの本醸造醤油で味付け、表面に浮く背脂…(以下省略)」

 やはり尾道ラーメンでないのか。福山から尾道まで電車で20分ほど。令和6年度は5回も尾道入りし、毎回ラーメンを実食してきた。

 ブツを受け取る。大きなチャーシュー(バラ)が2枚。ロースでなくバラなのは「薔薇のまち福山」だからか。葱、メンマとシンプルな構成である。胡椒をパラリ、スープから…。

 尾道ほど魚介は強くなく、鶏ガラ風味がパワフル。むしろ好みである。スープと平打ち麺のカラミも良い。こんなうまいラーメンを朝7時から啜れる福山市民が羨ましい。ラーメンが旨い街にハズレなし。私の福山イメージがかなり上方にアップデートされた。

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いっきに2杯注文(独りですが)&肉豆腐。

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唐揚2種盛。

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蓋を開ければ…。

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楽しき演出。

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ホテルの窓から。テッチャン垂涎。

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福山駅前。

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ラーメン推しの店。

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福山朝ラー。

posted by machi at 07:36| Comment(0) | 広島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月25日

第3798夜:福山ラーメンの朝【福山(広島)】(前編)

 福山ラーメン。天下屈指の有名な尾道、そこまでの知名度はないが底堅いファンが熱い笠岡の両ラーメンシティに挟まれた備後屈指の大都市・福山のご当地ラーメンであるらしい。

 「らしい」と書くのも、まあまあなラーメンオヤジの私も20253月までその名称すら存じ上げなかった。45年の神戸、4年の札幌に次いで私が唯一居を構えた福山なのに(1年未満)。

 年度末な3月中旬の夕刻。井原駅からブラブラ30分以上歩いてミッション会場へ向かう途中の24時間スーパーで日本酒(720ml)とワイン(750ml)を購入。

 井原鉄道、ラッシュ時間は知らぬが1時間に1本平均。駅の待合室は遅い時間は閉鎖され、寒いホームでじっと待つしかない。そのための作戦として、暖を取るために酒を捕獲していた。紙コップも自宅から持参するという我ながら芸の細かさである。

 2024年7月に始まった井原ミッションもついに最終回を迎えた。初めて訪れた街で一応やり遂げたという達成感と、もっとできたかもしれないという残尿感が入り混じる。

 毎回2〜3時間以上費やすのだが、この夜は珍しく90分ほどで終了。終電より1時間早い電車に乗ることができた。この夜は岡山方面でなく宿のある福山へ向かう。翌朝に山口県周南市へ直行するためである。ところがあまりにもスムーズ。寒さで震える暇もなかった。

 せっかく買ったので赤ワインを開け、紙コップに注ぐ。ラッキーなことに横一列でなく4人掛け。井原鉄道の終点の神辺駅までの約15分、プチ晩酌の始まりである。

 15分間でワインを空にして、神辺駅ホームで電車を待つ。終電であれば25分待ちだったが、1時間早いラス前ゆえ乗換時間わずか4分。アッという間に入線。酒を持て余す。

 横一列シートだったが、日本酒も開けてドボドボ注ぐ。まったりとした至福。横一列だがガラガラゆえに可能な無法の作法を決めていると、あっという間に福山駅着。

 駅前のイメージが一変している。福山でのホテル泊はたぶん初。宿に向かう途中の高架下に何軒が店がある。先ほどの車内晩酌ではすきっ腹に酒だけ飲んだので空腹である。

 「福山ラーメン」と書かれた店があった。豚骨と醤油の2種。醤油はよく見れば「尾道風」とある。福山ラーメンの定義が分からない。

 他には牛丼、カレー、中華などの大手チェーンが並ぶ中で、1軒の居酒屋が気になった。<大衆酒場 安べゑ>。チェーン店っぽいオオバコだが、他で観たことがない。

 飛び込んでみた。ラストオーダーまで30分と注意喚起されたが、独りゆえ充分。カウンターに陣取る。両隣の男性は定食らしきものを喰っている。スマホで注文するスタイルだった。

 まずは飲み物。レモンサワー190円(税抜)。安い。何度も操作するのも面倒なので独りだが一気に2杯注文。お通し(テーブル料)がない点も好感度高め。〔次夜後編〕

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24時間営業。

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福山城ライトアップ。

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高架下沿い(撮影は翌朝)。

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私なら、上(醤油)かな。

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レモンサワー99円が心強い。

posted by machi at 06:29| Comment(0) | 広島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月26日

第3781夜:安芸を喰いつくせ【広島(広島)】(後編)

 第一の矢は「国産活とらふぐ食べ比べ(握り・ふぐ皮軍艦)」。どちらも手が込んでいる。握りよりもふぐ皮軍艦に妙味を覚えた。

 第二の矢は「生しらす軍艦(2貫)」。静岡あたりの名産っぽいが、瀬戸内も負けていない。仄かな苦味に生命力を感じる。

 第三の矢は「あなご五貫盛り(生・白焼・煮・天ぷら・胡瓜巻)」。生の穴子などなかなか喰えない。白と煮は安定の旨さでネタの大きさは3倍以上。天ぷらはボリュームたっぷりでサクサク。握りにオンせず単品で地酒と合わせたい逸品。

 第四の矢は「生蛸(2貫)」。私はボイルでなく生蛸があれば頼まずにいられない。淡泊を極めた精妙と烏賊とは異なる角度の食感に淡い官能がある。

 最後の矢は「サムライネギ゙鉄火巻」。たっぷりの味漬ネギが鉄火巻にトッピング。爽やかであり、私のようなネギフェチにはスルーできぬ逸品である。

 回転レーンは回っているが寿司は回っていない。すべて手渡し。卓上醤油は2種類(関東風辛口と関西風甘口)と芸が細かい。冬の風吹く五貫盛りというユーモアと恐怖(私のような痛風野郎)が絶妙のバランスの品もあった(数の子・蒸し牡蠣・あん肝・白子・いくら)。

 お会計を済ませる。酒を呑まなければこんなに安いのかと驚嘆。いつの間にか店外に10人ぐらい並んでいる。私はたまたまエアポケットのような間隙を享受できたのだろう。

 三本どころか五本の矢であまりにも強靭になった私の胃。この店で椀物は敢えてスルーした。何故なら、この回転寿司屋のすぐ近くに旨そうなラーメン屋があったから。

 あまり知られていないかもしれぬが、広島系ラーメンもある。ただし「つけ麺」。魚介と豚骨のダブルスープというより、鶏ガラか何だかの醤油系のシングルスープだったと記憶する。四半世紀前に啜った記憶があるものの、店も味も覚えていない。そもそも私はつけ麺やまぜ麺をあまり頼まないから興味も湧いてこなかった。しかし、この日は惹かれた。

 二日酔いと食べ過ぎで満腹中枢が壊れているのかもしれぬ。向かった先は先ほどの回転寿司屋と同じフロアで所要時間はダッシュで3秒ほどの赤暖簾な中華そば屋。「広島ラーメンの原点」というキャッチに目を奪われたゆえに。

 「ワンタンチャーシューメン」を召還。待つ間、いろんな但し書きを読む。豚骨醤油スープらしく、広島伝統の一杯とある。広島が豚骨醤油ラーメンなど1oも存じ上げなかった。

 どの店も混みあっているが、このラーメン屋は半分の入り。ただし14時過ぎという時間を勘案すればなかなかの実力と言える。

 ブツ降臨。旨いかどうか以前に、満腹中枢が壊れたついでに味覚も壊れた。これが広島ラーメンなのか…。広島を通り過ぎる機会は残りの人生で数百回はあるだろうが、広島駅の改札を出るのはこれが生涯最後かもしれぬ。もう1杯、広島ラーメンをどこかで啜ってみるか。

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国産活とらふぐ食べ比べ(握り・ふぐ皮軍艦)

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生しらす軍艦

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あなご五貫盛り@(生・白焼)

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あなご五貫盛りA(煮・天ぷら)

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あなご五貫盛りB(胡瓜巻)

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生蛸

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サムライネギ゙鉄火巻

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スペースの有効活用

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広島ラーメンらしい

posted by machi at 08:11| Comment(0) | 広島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする