ある秋の朝。土浦駅前ホテルからタクシーで霞ケ浦ふれあいランドへ。ホテルの方が「1時間はかかります!」とおっしゃるので8時前に乗り込んだら、30分も掛からなかった。会場に早く着きすぎて我ら行方商業協同組合ブースはまだ誰も来ていない。
8時半過ぎに組合の皆さまと合流し、会場設営。「第5回行方ふれあいまつり」、ふわっとユルい雰囲気で幕開けである。
広大な会場に2つのステージ、そして150ほどのブース。かなりの広大な規模である。市町村合併前の産業祭がルーツなので、第5回といえど50回近く開催。段取りの良さと安定感が実に頼もしい。警察、自衛隊、消防、税務署、市、様々な業界団体……。行方どころか周辺の様々な団体が参加しているようだ。
行方商業協同組合はサイクリストの聖地と自転車利用客に対する街なか回遊推進などを目指し、ド一等地ブースでアンケート調査。「ぐるっとNAMEGATAプロジェクト」の一環である。
アンケート回収者を2つに分類。行方商協は今回のプロジェクトに向け、様々な企画とオリジナルグッズを開発した。市民向けにはエコバッグ、サイクリスト向けにはボトル。アンケートを実施し、今後の収益化と商品改善に繋げていく。干し芋「シルクスィート」の無料試食も併催だ。
エコバッグ、無料ゆえか来場者が殺到しいきなりのカオス状態。50人を想定していたが、とても足りぬ。50人にはエコバッグを、それ以外の協力者には干し芋の試食に振り替える。
サイクリストなど、本当に来るのだろうか……。全くの杞憂。東京、木更津、いわきなどからも団体または個人のサイクリストがどんどんブースへ。サイクリストにとって一般イベントの中に応援ブースがあることが嬉しいらしく、皆さん爽やかに協力的。軽装の方はボトルをもらっても持てぬので、サコッシュを急遽選択肢に加える臨機応援ぶりを商協は発揮。圧巻である。
干し芋、そして焼き芋(シルクスィート)を試食させて頂く。新食感。パサつき感ゼロ。焼き芋なのにスィートポテトな食感。上質でなめらか。まさに「なめらか」な「なめがた」だ。
初日で想定の倍以上ブースへのご来場を頂いた。合間を見てイベント全体を見渡す。
ヘリコプターが上空を飛んでいる。有料の遊覧飛行という。テニスのN織選手もステージに来場。様々なパフォーマンスを披露して笑いをとっている。各ブースも工夫を凝らし、産業祭だがオトナ向けばかりでなく子供も楽しめる工夫が凝らされている。
餅まきは圧巻。殺気だったオトナの男が体当たり。特に「親餅」を投げた時は引いた。けが人がよく出ないもんだとある意味で関心する。「子供は入らないでください!妊婦さんは絶対に近づかないでください!」というアナウンスが壮絶だ。
親餅をゲットすると、次に家を建てねばならないらしい。棟上げ式の餅まきなので、ブーケのようなものという。日本は広い。色んな風習があるものである。
サイクリストの聖地・行方。サイクリストは男性が多かったが、彼ら彼女らを街なかの買物行動に繋げていただく重要なミッションがある。自転車すら乗らない私には縁遠い世界だったが、サイクリストの世界の一端に触れ、可能性をビンビン感じることができた。
帰路の新幹線。ふれあいまつりで買った焼鳥3本300円、唐揚6〜8ヶ300円、やきそば300円をロング缶3本で。どれも冷めても抜群に旨い。駅構内の半値以下で、味は倍以上。1本と1パックの割合で名古屋まで楽しむ。後は缶ハイボール。氷はもちろんたっぷりでオーダーである。
サイクリスト向けオリジナルボトル。
市民向けオリジナルエコバッグ。
大勢のサイクリストがブースへ。
餅まきは引くほどに加熱。
帰りの新幹線にて。

