2022年05月15日

第2930夜:雪の流儀【春日部・岩槻(埼玉)】

 大雪警報。コロナ第6波席巻中の2月上旬に発令された警報である。対象は首都圏だった。

 この日、片っ端から延期、中止、出禁になる中で対面をブレることなく継続して下さる春日部へ。ミッションに間に合わせるには昼過ぎに神戸の自宅を出ても余裕。しかし、大雪に巻き込まれて電車が止まるかもしれない。絶対にたどり着きたい。4時間早く行動を起こす。

 昼頃には都内へ。外は雪というより霙。積もる気配はないが、寒い。昼飯ついでに新橋で下車。いつぶりか覚えていないほど久々。SL広場の喫煙スペースがいつの間にかボックスに。

 埼玉県と栃木県の仕事がみっちりとなった2017年以降、それと引き換えにお国と御縁が完全滅失。それは私にとって必然的に新橋から縁遠くなることを意味する。

 特にこの数年、東京駅まで新幹線。そこから東北新幹線、京浜東北線、宇都宮線に乗り換え。神田、秋葉原などで降りて昼飯はあっても、新橋や田町で下車することが皆無に。コロナ以降、航空機利用も激減したので浜松町もしかりである。

 勤め人の巣窟・新橋のランチの充実度は凄まじい。この日は夜から大雪警報。氷雨が降っているが、夜半には雪に変わるのだろう。ぐずぐずして電車が動かなくなったら最悪だ。

 ラーメンのつもりだったが、あまりの店の多さに逆に心が折れた。駅前の視界に入ったのが<かつや>。首都圏最強級の丼チェーンだが、西日本であまり見かけない。秋葉原、北朝霞の店舗をよく利用させて頂いた。

 ここのかつ丼は絶品。そして、それ以上に隔週ぐらいの頻度で期間限定メニューが登場する。この惹きが凄い。今回は‥‥‥ロースカツ×豚スタミナ焼肉丼。‘味噌にんにくダレ’だそうだ。‘スタミナ’というワードにも私は弱い。

 フラフラと店内へ。メニューも見ずに期間限定メニューを召還。3分ほどで着丼。

 卓上の漬物をたっぷり脇に乗せ、かき込む。味噌は甘めの八丁系だが、しっかりニンニクも効いている。ワシワシ食べ進める。途中、あまり味噌のかかっていないカツが下にいたので卓上ソースでタラリと味変。いっきにスパートをかける。

 私が着座するときにはすでに食べ終わりニヤニヤスマホいじっていた左隣のオッサン、私より早い着丼に関わらずスマホで動画見ながらイヤホンを耳にするマイ個室状態なアンちゃんよりも素早く席を立つ。多忙な日本のサラリーマンのランチはかくありたいものである。

 いったんお宿のある岩槻で降りてチェックイン。途中、乗換の大宮ステイホテル晩酌用のツマミをたっぷり<力>と<日本一>購入。

 20時、春日部ミッション終了。まん延防止ゆえ、呑み会が開けない。ゆえにステイホテル。

 春日部駅ホームで東武ラーメンが視界に。雪で少し遅れているのか、電車は15分待ちに。雪降る中の最高のシチュエーション。しかし、まん延防止のためか20時までの早じまい。

 私が覗いたら、啜っている人間は2名ほど。そして調理熟女たちは撤収作業。啜れないとなると余計に狂おしくなる。

 すごすご岩槻に戻る。電車が動いているだけでも感謝せねばならない。駅前地下のスーパーで酒や追加のツマミを購入。21時頃部屋に戻り、ユニットバスで凝りを解し、北京五輪スピードスケート女子5000mを観ながら晩酌。

 力のメンチカツと唐揚、スーパーの玉子マカロニサラダとローストビーフとゆで卵。新商品のカップ麺。缶チューハイロング缶が2本空いた。岩槻の地酒も1本(720ml)空いた。

 バーボンをグビリやりながら、スケート女子選手の太ももに惚れる。我が太ももの太さでは負けていないが、全く役に立たないただの脂たっぷりの肉塊である。

 翌朝。廊下が騒がしい。チェックアウトしようと部屋を出たら、隣の部屋に警察官が数名。現場検証している。事件か。

 直接警察官に聞ける雰囲気でなく、チェックアウトの際、フロント嬢にさりげないつもりで聞いてみた。私の隣の部屋に警察官がたくさん居て騒がしかった。隣の部屋で何があったのかと。

「急病人がありまして…」。

 消防隊員や救急隊員ならともかく、急病人対応にで防護服を着た監察が写真撮影しているよいな警官が何人もいる急病人現場など見たことがない。警察にこのように答えるように指示されているのだろう。フロントの見事な守秘義務の徹底ぶりに感動する。

 これが屋外なら‥‥。雪の足跡トリックを用いた密室事件でも発生していたのかもしれない。

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惹きの強さ。

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雪の凄さ。

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春日部駅ホームの賑やかさ。

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ステイホテル晩酌の楽しさ。

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翌朝ホームの美しさ。
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2022年05月01日

第2917夜:No!と言えた男【蕨(埼玉)】

 No!と言える男。私にとっては滋賀県守山市・みらいもりやま21に所属する石G氏を指す。

 松の内も明けた夕刻。「不特定多数」という言葉がキーワードになったミッション終了後、蕨駅前の居酒屋で石Gと数年ぶりに二人呑みすることに。

 まずはホッピーの黒を2セット。オススメされた茹で豚、烏賊下足天麩羅に加え、エシャロット、もつ煮込、そしてもつ串を5種類ほど。ホッピーの中をお代わりし続けるのも面倒なので、キンミヤ焼酎(720ml)を1本ボトルで入れた。

 ホッピード鯨飲モード突入。十年以上前、私が新長田を離れて独立した年に一番ご一緒させて頂いたのが石G氏。私の恩人の一人である。

 氏はひと回り以上年下と思っていたが、5歳違いだった。2010年当時、発言は一人前だが行動と知識が追い付いていなかったルーキーの彼も、今は日本を代表するタウンマネージャー。

 彼は陽のあたる中心市街地系まちづくり道の真ん中を歩き続けている。私は彼と入れ替わるように道を外れ、日陰道をさまよっている。

 十数年前、彼と何度かキャバクラに行った話になった。私はあまり覚えていなかったが、このバカブログに彼のことを「No!と言える男」というタイトルでシリーズ化していた。

 石Gがスマホで検索し、読み上げる。12年前の文章である。高校3年生が小学校1年生の時の作文を他人に朗読されるようなもので気恥ずかしい。

 その頃は今と比べ相当ヒマだったのだろう。文章の練り込みやねちっこさが半端なかった。何故彼がNo!と言える男なのか。

 キャバクラで女性が「飲み物いただいていいですかぁ〜」としな垂れながら尋ねられると、

 間髪入れず「ノォ〜!!」と断るから。隣にいる私の方が恥ずかしかった。

 キンミヤが1本空になった。時間はまだ18時過ぎ。2軒目も居酒屋しか開いていない時間帯。さらにキンミヤを1本追加。店員さん、少し引いていた。

 石Gの本日の宿は東京駅の前という。星の数ほどある首都圏のホテルの中で、彼にはホテル選びの基準があると宣う。

 本人が部屋にいる際、赤の他人がフロントのいちいち立ち寄らなくても、彼が迎えに行かなくても、そのまま彼の部屋へ赤の他人が訪ねることができるホテルを選択するという。

 まさに常在戦場。門戸を不特定多数に開放する豪胆さ。いつ何時、日本屈指のタウンマネージャーである石Gを訪ね、膝詰めでくんずほぐれつの打合せをみっちり行うための配慮なのだろう。あまりの成長ぶりに、私は目を細めた。

 さらにホッピーを鯨飲。キンミヤの2本目が空になった。2人で3時間も経っていない。

 下半身が鶏冠のような石Gは20時ごろからオープンするフィリピンパブを一生懸命スマホで検索している。そして、検索しながら寝落ちした。実に器用である。

 あまりにも気持ちよさそうで起こすのも申し訳ない。十年ぶり以上に彼の「No!」を耳にすることなく、そっと席を立って西川口の定宿へ。

 春日部で平らげた昼のカツカレーダブルがパワフルすぎて全く空腹感なく、居酒屋であまり食べなかったため空腹に。呑みに行くのも面倒ゆえ夜マック捕獲。

 部屋で再度呑みながらかぶりつきつつTVつけたら『紅の豚』放映中。「飛べないブタは、ただのブタだ」。まさに私のことである。

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蕨駅前の居酒屋にて。

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キンミヤが2人で2本空に。

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寝落ちした石G。

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夜マック。

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こちらの御仁は飛べるブタ。
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2022年04月30日

第2916夜:シネマの流儀【春日部(埼玉)】(後編)

 翌朝。<Uナイテッドシネマズ春日部>へ直行する。会員サービスデーで1,100円。

 私も会員なので1,100円。しかし、私にはさらに1,000円鑑賞チケット(イイヤン提供)、そして無料鑑賞なふじちゃん満点カード(Y子さん提供)を保有している。

 1,000円か、無料か…。

 もちろん無料である。時間帯的にちょうどだったのが『クライ・マッチョ』。Cリント・イーストウッド監督40周年記念作品。全く予備知識なし。

 スタッフさんから「会員カードをお持ちですか?」と尋ねられた。

 持っているが…。なんと無料なのに鑑賞ポイントが付いた。6回鑑賞で無料。1,800円÷6回=300円。無料どころかマイナス300円である。

 Cリント・イーストウッド監督主演のロードムービー。ゆったりとした味わい深さ。これぞ円熟の極み。91歳でダンスやキスシーンに唖然。そして、めちゃくちゃカッコいい。激シブ。全世界が憧れるお爺さん。最近観た映画では凄まじく地味な内容なのに一番面白かった。

 大満足で春日部駅東口商店会エリアへ。春日部最強のチャイニーズレストラン<けいらく>へ。

 午前中に映画館で観た際の昼飯は何故かカツカレーモードが発令する。そして、カツカレーからの珈琲は欠かせない。普段はラーメンかカツ丼なのだけど。

 メニュー見る前から注文はカツカレーと決めていた。ちなみにこの店で独りは初めて。以前昼メシを喰った際(春日部やきそば)、メニューにカツカレーの存在を把握していた。

 中華料理店のカレーは何故か壮絶に旨い。ただ、カツカレーに何かプラスしたい‥‥‥。

 カツカレーの大盛でなく、カツのダブル。当然そんなメニューないので店員さんは厨房へ確認に。腕を振るう昨晩呑み会でご一緒だった若大将のSンヤ氏からOKが出た模様である。

 ブツ降臨。立体的なビジュアルに垂涎。カツも分厚く揚げたて。

 口に運ぶ。熱々である。旨すぎて悶絶。かなりのボリュームだが、ぐいぐい喉を押し広げていく。私は独りで笑みを浮かべていたかもしれない。

 お隣に座られたお客様もカツカレーをご注文。もちろんシングルだったが、頼まずにいられないのだろう。

 オミクロン株が猛威を振るう中、午前に県から委託されたらしき調査員2名が店内チェックしていったそうである。ご苦労様です。

 Sンヤさんが珈琲をサービスして下さる。少しだけ雑談する。カウンターに座る私の両隣は面識なかったが知人の関係者だったらしい。

 お会計していると昨晩ご一緒したG一先生がご来店。店を出て駅に向かう途中に昨晩ご一緒したH本氏とバッタリ。さらに駅前で昨晩ご一緒したY子氏とバッタリ。最後の最後が、午前中に見た映画無料カードを下さったY子氏。

 春日部の密っぷりというか、狭さというか、なんか破天荒な映画より凄みを感じた。

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円熟の極北。

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カツカレーのダブル。

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ごちそうさまでした。
posted by machi at 09:37| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする