この日、片っ端から延期、中止、出禁になる中で対面をブレることなく継続して下さる春日部へ。ミッションに間に合わせるには昼過ぎに神戸の自宅を出ても余裕。しかし、大雪に巻き込まれて電車が止まるかもしれない。絶対にたどり着きたい。4時間早く行動を起こす。
昼頃には都内へ。外は雪というより霙。積もる気配はないが、寒い。昼飯ついでに新橋で下車。いつぶりか覚えていないほど久々。SL広場の喫煙スペースがいつの間にかボックスに。
埼玉県と栃木県の仕事がみっちりとなった2017年以降、それと引き換えにお国と御縁が完全滅失。それは私にとって必然的に新橋から縁遠くなることを意味する。
特にこの数年、東京駅まで新幹線。そこから東北新幹線、京浜東北線、宇都宮線に乗り換え。神田、秋葉原などで降りて昼飯はあっても、新橋や田町で下車することが皆無に。コロナ以降、航空機利用も激減したので浜松町もしかりである。
勤め人の巣窟・新橋のランチの充実度は凄まじい。この日は夜から大雪警報。氷雨が降っているが、夜半には雪に変わるのだろう。ぐずぐずして電車が動かなくなったら最悪だ。
ラーメンのつもりだったが、あまりの店の多さに逆に心が折れた。駅前の視界に入ったのが<かつや>。首都圏最強級の丼チェーンだが、西日本であまり見かけない。秋葉原、北朝霞の店舗をよく利用させて頂いた。
ここのかつ丼は絶品。そして、それ以上に隔週ぐらいの頻度で期間限定メニューが登場する。この惹きが凄い。今回は‥‥‥ロースカツ×豚スタミナ焼肉丼。‘味噌にんにくダレ’だそうだ。‘スタミナ’というワードにも私は弱い。
フラフラと店内へ。メニューも見ずに期間限定メニューを召還。3分ほどで着丼。
卓上の漬物をたっぷり脇に乗せ、かき込む。味噌は甘めの八丁系だが、しっかりニンニクも効いている。ワシワシ食べ進める。途中、あまり味噌のかかっていないカツが下にいたので卓上ソースでタラリと味変。いっきにスパートをかける。
私が着座するときにはすでに食べ終わりニヤニヤスマホいじっていた左隣のオッサン、私より早い着丼に関わらずスマホで動画見ながらイヤホンを耳にするマイ個室状態なアンちゃんよりも素早く席を立つ。多忙な日本のサラリーマンのランチはかくありたいものである。
いったんお宿のある岩槻で降りてチェックイン。途中、乗換の大宮ステイホテル晩酌用のツマミをたっぷり<力>と<日本一>購入。
20時、春日部ミッション終了。まん延防止ゆえ、呑み会が開けない。ゆえにステイホテル。
春日部駅ホームで東武ラーメンが視界に。雪で少し遅れているのか、電車は15分待ちに。雪降る中の最高のシチュエーション。しかし、まん延防止のためか20時までの早じまい。
私が覗いたら、啜っている人間は2名ほど。そして調理熟女たちは撤収作業。啜れないとなると余計に狂おしくなる。
すごすご岩槻に戻る。電車が動いているだけでも感謝せねばならない。駅前地下のスーパーで酒や追加のツマミを購入。21時頃部屋に戻り、ユニットバスで凝りを解し、北京五輪スピードスケート女子5000mを観ながら晩酌。
力のメンチカツと唐揚、スーパーの玉子マカロニサラダとローストビーフとゆで卵。新商品のカップ麺。缶チューハイロング缶が2本空いた。岩槻の地酒も1本(720ml)空いた。
バーボンをグビリやりながら、スケート女子選手の太ももに惚れる。我が太ももの太さでは負けていないが、全く役に立たないただの脂たっぷりの肉塊である。
翌朝。廊下が騒がしい。チェックアウトしようと部屋を出たら、隣の部屋に警察官が数名。現場検証している。事件か。
直接警察官に聞ける雰囲気でなく、チェックアウトの際、フロント嬢にさりげないつもりで聞いてみた。私の隣の部屋に警察官がたくさん居て騒がしかった。隣の部屋で何があったのかと。
「急病人がありまして…」。
消防隊員や救急隊員ならともかく、急病人対応にで防護服を着た監察が写真撮影しているよいな警官が何人もいる急病人現場など見たことがない。警察にこのように答えるように指示されているのだろう。フロントの見事な守秘義務の徹底ぶりに感動する。
これが屋外なら‥‥。雪の足跡トリックを用いた密室事件でも発生していたのかもしれない。

惹きの強さ。

雪の凄さ。

春日部駅ホームの賑やかさ。

ステイホテル晩酌の楽しさ。

翌朝ホームの美しさ。