<H九郎R>。春日部に御縁を頂いた2019年からこの店の何度通ったか分からない。ある日突然外観イメージ一新。「春日部ドとんこつラーメン」を前面に出す熱い店に大化けしていた。
残暑厳しい9月上旬。春日部駅西口へ向かう途中に飛びこんだ。店内はオッサン2人といかにもよく喰いそうな丸坊主の高校生3人。券売機で定番と思われる「平九郎ラーメン」選択。替玉がソールドアウト。あらら。まあ、いいか。
店員さんに好み(麺の硬さ:ふつう)を伝えて、替玉は売切か念のため聞いた。すると、平日の16時から18時は替玉食べ放題無料ですので、どうぞ!とおっしゃる。
ゆえに、ソールドアウトにしていたのか。時間は16時45分。どんぴしゃである。
2024年度は隔週で北九州入りしている。ゆえに本場で啜る機会はたっぷり有しているが、わざわざ九州以外で豚骨を啜ろうと普段思わない。春日部のドとんこつ、いかなるものか…。
ブツ降臨。大きめのバラチャーシュー1枚。キクラゲ、海苔、アオネギが頼もしい。
スープをひと啜り。濃いが、もっと濃いのは実食済。私好みの濃さで絶妙。麺を啜る。小麦を喰っている感じが嬉しい。スープを飲みたいが、替玉に残しておかねばならない。
啜り終わる直前に替玉を「かため」で。高校生3人も「ふつう」追加。私は彼らの父親よりたぶん年上で、三十歳以上離れている。「かため」でオトナの違いと魅力を見せつける。
かためは一気に食す。かなり腹が膨れたが、もう1玉は「バリカタ」で。瞬殺で眼前に。
紅生姜をたっぷり載せる。ニンニクも。辛子高菜と漬物をご希望の方は店員へと書かれているが、さすがに頼むのは厚かましい。紅生姜、大蒜、ごまで充分である。
バリカタに挑む。さすがにタフである。高校生も追加の声。なんと「ハリガネ」で。この上にはコナオトシしかない。学生と張り合ったが、最後に負けた。向こうは私にことなど初めから眼中にないはずだけど。
その夜は武里駅東口の活性化作戦会議基地<小湊>で濃厚かつたっぷり議題の会議を終え、場所を移さず恒例の懇親会。居酒屋小湊は毎週月曜が定休日。ゆえに、小湊を経営するS田会長のご厚意でそのまま懇親会の流れになる。
武里夜会議終了後、翌朝のミッション等を勘案して春日部どころか県外のホテルに泊まることも多い。小湊でゆっくり呑めないが。この夜は春日部駅西口の定宿。終電も夜中1時頃まであるようで、翌朝のミッションを考えなければ思う存分呑める。
西口名店会、平成通り商店会、東口商店会。武里駅前が誇る3商店会会長揃い踏みの会議&懇親会は1〜2カ月の1回の何よりの楽しみ。2024年度になり商店主らとの呑み会が激減した私には貴重かつ至福のひと時である。
生ビールで乾杯。2杯目からは濃い目のハイボール。刺身盛合せ、ぬた、焼とんなどを満喫しながらハイボールの杯を重ねる。
「谷中しょうが」にテンション爆上がり。味噌を付けて齧る。ほろ苦さ、大地の力強さが体内に注がれる。夏の風流である。私、エシャロットや谷中しょうがはかなり好物。居酒屋で見つけたらほぼ100%注文してしまう。らっきょうも。
S田会長は「手取川」の一升瓶をクチアケして下さる。 味噌を付けた生姜をかじり、冷した地酒で追いかける。夏である。日本である。オヤジである。天国である。
もつ煮や厚揚も楽しみつつ、地酒をガンガン。紀土、花泉、景虎、日高見、水芭蕉…。これ以降の銘柄は覚えていない。気づけば日付が変わっている。
春日部駅到着後、定宿へ向かってホタホタと歩く。<H九郎>はもう閉まっている。途中、猛烈な便意が襲ってきた。とても宿まで括約筋を維持できない。
途中にコンビニ(ファミマ)と24時間牛丼チェーン(Nか卯)がある。なK卯に飛び込み、券売機をスルーしてトイレへ一直線。
地獄の際から生還し、気持ちが天国。余裕たっぷり。さすがにトイレ(しかも大)だけ借りて店を出ることはできない。お礼を兼ねて「牛あいがけカツ丼」の持ち帰りボタンを押した。
リニューアルのド成功例。
ふつう。
かため。
ばりかた。
宴の始まり。
辛みそ焼とん。
吞めば吞むほどに復興支援。
大好物の谷中生姜。
安定かつ定番のもつ煮込。
背徳のあいがけ(肉&カツ)。