2016年07月02日

第1485夜:16皿のお通し【釜山(韓国)】(前編)

 お通し。日本の居酒屋で9割方提供される小鉢である。3種盛を提供する店もたまにあるが、ほとんどが一種類。無料ではなく「チャージ料」という形式で会計に計上されることがほとんどである。手の込んだ手作りの絶品もあれば、明らかに業務用パウチ物もある。

 お通しの賛否は呑んべえの間で一つの重要な議題だが、料理が出てくるまでのツナギとして私にとっては有難い存在。無料ならもっと有難いのだけれど。

 西面から地下鉄で南浦に戻り、ホテルにいったん帰還。韓国といえばサウナやあかすりも名物らしい。我らがお世話になる<釜山観光ホテル>3階がサウナ付き大浴場だった。エステやあかすりのコースもある。サウナと大浴場だけなら宿泊客は3000₩(300円)で利用可能。

 思いっきりラフな格好で部屋から直接エレベーターでサウナへ。日本語ペラペラの「アジュマ」(熟年婦人。いわゆるオバちゃん)に料金を支払い、生まれたまんまの姿で浴場へ。

 余談だが、私の名字は「アヅマ」(AZUMAではなくADUMA)。ハングル語で「アジュマ」に発音が似ているので、昔、韓国系ラウンジに行くとよくオネエサンに笑われた。

 中には熟年紳士が一人居られたが、その背中一面に思いっきり刺青が。ファッションタトゥーには1oも見えないイカつさ。韓国におけるその筋の御仁なのだろう。日本のように若い衆を連れているのかと思いきや、思いっきり小学生と思しき少年と話している。

 サウナのドアを開ける。ドライではなく蒸気たっぷりのミストサウナだった。1年分歩いたような気がするので、特に足に疲労が溜まっている。股ずれもひどい。

 残念ながら時間を計測できるものが無かったので何分サウナで汗を流したのか分からぬが、私はサウナを利用する際、以下の手順を踏む。

 1回目は12分頑張る。脂のようなドロドロ汗が体表からにじみ出てくる。水風呂に2分浸かった後、2回目は10分。再度水風呂に浸かり、3回目のラストは8分。2回目以降はドロドロ脂汗でなく、サラサラした水のような汗に変わる。老廃物が一気に流されている快感だ。

 3回目のサウナを終えると、水風呂に浸からず水シャワーで体と頭を洗う。毛穴から汗がたっぷり流れた際に汚れもかなり落ちているので、それほど強く擦らずともよい。体を洗い終えたら、湯船に浸かってフィニッシュ。ただし、脱衣場を出ても中々汗が引かないけれど。

 体中から疲れが汗とともにホロホロと流れていく。スッキリ爽快。ノドも渇く。19時ごろ食事のためにホテルを出る。サウナの体のほてりも収まり、肌寒いほどだ。

 昼は焼肉だったので、海鮮系が望ましい。私も同行氏2人ともスモーカーだが、韓国の飲食店は私の知る限りどこも禁煙。何かの法律に縛られているのだろう。煙草を吸いたければ店外の灰皿を利用せねばならない。朝食や昼食はともなく、アルコールを嗜む夜には少々面倒。よって煙草を吸いたければ屋外に設置されたイスとテーブルを利用することになる。〔次夜後編〕

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テンションの高いO中氏。

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魅力的な店ばかり。
posted by machi at 11:00| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月28日

第1484夜:西面屋台角打作戦【釜山(韓国)】

 西面(ソニョン)。韓国釜山市内の中心地・南浦(ナムポ)&チャガルチ地区から地下鉄で20分ほどの地点に位置する釜山の`副都心(たぶん)‘である。

 釜山市内を縦横する地下鉄は4ラインで凄まじく充実している。駅数もかなり多く、極めて便利である。特に切符自動販売機は数か国語に対応。日本語表記ボタンもあり、そのボタンを押すとまず間違えない。1日乗車券も安くて便利。5分に1本感覚で運行している模様だ。

 釜山攻略には地下鉄の有効活用が大きな武器。駅ホームや車内の日本語アナウンスも心強い。路線バスは異国人にとってかなりハードルが高いらしい。タクシーも安くて便利だ。

 南浦から地下鉄で西面(ソミョン)へ。南浦ほど観光客がいないが、凄まじく賑わっている。ここでもロッテデパートが圧倒的な存在感で屹立。駅周囲にはテジクッパ通り、うまいもん横丁、屋台通りなどが縦横。道の真ん中に屋台がズラリと並んでいる。

 どの屋台も品揃えは串刺しオデン、トッポギ、チヂミ、餃子とほぼ共通。何か特殊なルールでも設定されているのだろうか。道路のど真ん中に屋台が並ぶと強烈に賑わって見える。ただし、背を向けられた方の本設店舗は面白くないだろうけど。

 釜山初到着の昼。焼肉と冷麺を頬張ったが、屋台は未経験である。我らオッサン3人ツアーの会計という重責を担うO中氏がチヂミと餃子と思しきものを適当に選んだ屋台で捕獲。テイクアウトかと思いきや屋台スタイルで、屋台の一角でそのまま立って食べるのが流儀らしい。地元人カップルも我らと同じ屋台で同様に振る舞っている。

 当然、メッチュ(ビール)が欲しくなる。屋台ではメッチュを扱っていないので、そこら中に溢れているコンビニで缶ビールを捕獲。乾杯の後、一気にノドに流し込む。

 海鮮チヂミは独特のタレを付けて頬張る。なかなか旨い。餃子と思ったものは中の具材が春雨を刻んだ謎の食べ物。とびっきり極上の味ではないが、あっさりとヘルシーだ。

 屋台といえば、日本では福岡市。そして、酒を一般小売価格のまま提供する立ち呑みスタイル「角打ち」といえば北九州市。我が故郷・神戸新長田にも角打ちは数多い。ちなみに私の知る限り、本州最東端の「角打ち」は岩手県宮古市末広町商店街<小本屋>さんである。

 釜山の中心部(南浦)は道を歩けばドブの匂いがしたけれど、西面はそれほど感じない。賑やかだがホッとさせる何かがある。夜はさらに活気がありそうだ。車道にもずらりと屋台が並んでいる。車と器用に共存しているようだ。

 華やかな副都心だが、真昼の午後に思いっきり路上の真ん中で座り込み何かを呟きながら韓国焼酎をラッパ呑みされている哲学紳士もチラホラ見かける。神戸新開地のボートピア周辺にワープした気分に襲われた。

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香ばしい香り。

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チヂミと餃子のような見かけの食べもの。

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屋台角打スタイル。

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表通りは明るい。

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屋台や飲食店が立ち並ぶ横丁。

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路上にも屋台びっしり。買物しにくいけど。

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24時間スタンバイ?

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西面へは地下鉄が安くて便利。
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2016年06月27日

第1483夜:釜山タワーは恋人の聖地?【釜山(韓国)】

 釜山タワー。東京タワーや通天閣のごとき存在感を放つ韓国第二の都市・釜山のシンボルである(と思われる)。中心市街地のど真ん中に位置する広大な龍頭山公園内に屹立している。

 何本か連なるエスカレーターでグイグイ上がっていくと広場に出る。土曜日だったためか、観光客だけでなく思いっきり地元の老若男女で大賑わい。何かの写生大会が開催されているようで、多くの子供たちが熱心に何かを描いている。家族連れも多く、ちょうど昼過ぎだったからか弁当を広げている光景が溢れている。

 広場から市内を見渡せる絶景に目を細める。さすが300万都市、大都会である。山を背にし、海をぐるりと囲むように広がっている。北九州若松の高塔山から見渡す風景と酷似だ。

 公園内でにらみを利かせている韓国の英雄と思しきコワモテの巨大彫像をかわしてさらに階段を上がる。タワーの入口(有料)近くにはベンチがあり、その付近の手すりに色とりどりのハート型プラスチックにハングル語で何かのメッセージが掛かれたものがびっしりロックされている。絵馬みたいなものか。売店でそのセットを売っている。「恋人の聖地」であるようだ。

 日本にもNPO地域活性化支援センター様が認定した「恋人の聖地」が137か所もある(2016年4月時点→http://www.seichi.net/gotoseichi/)。私もたまたま訪れた聖地が数か所あるが、いずれも一人か野郎と一緒だった。このバカブログでも何回か取り上げた。

 ベンチの背には巨大なハートが象られている。ちなみに私の横にはオッサンが2人。北九州商工会議所八幡サービスセンターM氏&O中氏に永遠の愛をベンチで誓っていただく。もっと近寄って!肩を組んで!とお願いしたが、お二人とも照れているのか苦笑いを浮かべたまま。

 別のベンチには不気味な若い女性の人形が設置されている。どうやらその横で写真を撮るスポットのようだ。若いお兄さんが一人で三脚を立て、謎の人形と嬉しそうにツーショット写真を撮っている姿があった。不気味極まりない。

 お兄さんが立ち去った後、私も近寄ってみる。人形の顔を見てもサッパリ誰だか分からないが、ベンチ横に説明パネルがある。よく日本国内のパチンコ店CMで見かける美女の写真が掲示されている。名前に日本語で振り仮名(カタカナ)が記されていた。チェ・●ウ嬢だった。釜山観光広報大使を務められているらしい。

 ジウ嬢と人形は1oも似ていないが、私も記念にツーショット。同行氏に撮影していただいたが、それでもかなり恥ずかしい。一人三脚タイマーショットは清水の舞台どころか釜山タワーから飛び降りる蛮勇が必要だ。

 北九州の玄関口・小倉駅新幹線口出てすぐのベンチに『銀河●道999』ヒロイン・メ●テル嬢の漆黒彫像がある。今度メー●ル嬢とツーショット写真を自撮り棒で撮影してみようか。そのマヌケな姿を知り合いに見られたら、若戸汽船から身投げするかもしれないけれど。

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恋人の聖地(たぶん)にて。

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手すりにはびっしりと永遠の愛がロック。

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シンボル「釜山タワー」。

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内湾を囲む絶景。

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私もジウ嬢(らしい)と恥ずかしいがツーショット敢行。
posted by machi at 07:20| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする