お通しの賛否は呑んべえの間で一つの重要な議題だが、料理が出てくるまでのツナギとして私にとっては有難い存在。無料ならもっと有難いのだけれど。
西面から地下鉄で南浦に戻り、ホテルにいったん帰還。韓国といえばサウナやあかすりも名物らしい。我らがお世話になる<釜山観光ホテル>3階がサウナ付き大浴場だった。エステやあかすりのコースもある。サウナと大浴場だけなら宿泊客は3000₩(300円)で利用可能。
思いっきりラフな格好で部屋から直接エレベーターでサウナへ。日本語ペラペラの「アジュマ」(熟年婦人。いわゆるオバちゃん)に料金を支払い、生まれたまんまの姿で浴場へ。
余談だが、私の名字は「アヅマ」(AZUMAではなくADUMA)。ハングル語で「アジュマ」に発音が似ているので、昔、韓国系ラウンジに行くとよくオネエサンに笑われた。
中には熟年紳士が一人居られたが、その背中一面に思いっきり刺青が。ファッションタトゥーには1oも見えないイカつさ。韓国におけるその筋の御仁なのだろう。日本のように若い衆を連れているのかと思いきや、思いっきり小学生と思しき少年と話している。
サウナのドアを開ける。ドライではなく蒸気たっぷりのミストサウナだった。1年分歩いたような気がするので、特に足に疲労が溜まっている。股ずれもひどい。
残念ながら時間を計測できるものが無かったので何分サウナで汗を流したのか分からぬが、私はサウナを利用する際、以下の手順を踏む。
1回目は12分頑張る。脂のようなドロドロ汗が体表からにじみ出てくる。水風呂に2分浸かった後、2回目は10分。再度水風呂に浸かり、3回目のラストは8分。2回目以降はドロドロ脂汗でなく、サラサラした水のような汗に変わる。老廃物が一気に流されている快感だ。
3回目のサウナを終えると、水風呂に浸からず水シャワーで体と頭を洗う。毛穴から汗がたっぷり流れた際に汚れもかなり落ちているので、それほど強く擦らずともよい。体を洗い終えたら、湯船に浸かってフィニッシュ。ただし、脱衣場を出ても中々汗が引かないけれど。
体中から疲れが汗とともにホロホロと流れていく。スッキリ爽快。ノドも渇く。19時ごろ食事のためにホテルを出る。サウナの体のほてりも収まり、肌寒いほどだ。
昼は焼肉だったので、海鮮系が望ましい。私も同行氏2人ともスモーカーだが、韓国の飲食店は私の知る限りどこも禁煙。何かの法律に縛られているのだろう。煙草を吸いたければ店外の灰皿を利用せねばならない。朝食や昼食はともなく、アルコールを嗜む夜には少々面倒。よって煙草を吸いたければ屋外に設置されたイスとテーブルを利用することになる。〔次夜後編〕
テンションの高いO中氏。
魅力的な店ばかり。

