6月下旬のある朝。9時に自宅を出て伊丹空港へ。軽快に10時15分前到着。J●Lカウンターで予約していた11時発松山行きを発券しようとしたら、いきなり欠航のアナウンスが。ほぼ同時に私の携帯に欠航のお知らせメールも届く。受信時間は10時16分。離陸のわずか45分前である。
台風が来ているのだろうか、突発的な整備不良なのか。理由を確かめると「飛行機が手配できないため」。腰が砕けそうになった。スカイ●ークが頻繁に使う理由ではないか。天下のJA●でもこのようなことがありえるのだろうか。
飛行機が手配できないという理由ならもっと早く分かってよさそうなものである。少なくともフライトの4時間前に連絡をいただければ陸路に振替えることができた。このままでは13時半開始のミッションに間に合わない。
私はどんな悪天候でも気合一発と先読みでルートを確保し、ミッションの穴を開けたことが(ほぼ)ないことが数少ない誇りである。不可抗力とはいえ、申し訳なさに打ちひしがれる。
途方に暮れていると、11時40分のA●Aなら振替可能という。今更陸路は間に合わぬ。他に選択肢はない。素早く時間を再計算する。定刻(11時40分)に出発したとして、到着は12時30分。リムジンバス12時40分発で13時5分ごろ松山市駅に到着。13時半の銀天街ミッションに何とか間に合いそうだ。
AN●は臨時便ではなく定期運航便。たまたま空席があったから振り替えられたものの、満席だったら完全にアウトだった。ちなみに私以外でJA●搭乗予定だった紳士たちが私とタッチの差で満席になり、振替すらできなかったようだ。私は不幸中の幸運だったが、紳士たちは気の毒としかいいようがない。
●NA便は定刻通り離陸。私は月に平均4回は飛行機を利用しているが、この4年間はほぼすべでJ●L。ANAは10年以上ぶりだった。機内サービスは同じようにある。ドリンク選択方式である。普段は珈琲で、空腹の時はコンソメスープを選択する。そういえば、AN●のコンソメスープを飲んだことがないことに気付いた。JA●は数えきれぬほど杯数を重ねている。
AN●コンソメスープに初めて挑む。……。JA●と同じかと思いきや、はっきりと違う。A●Aは薄味なのだ。一方の●ALはかなり奥深い重層的な濃い味であることも改めてわかった。
どちらが美味しいのか。●NAを呑み続けていたら薄味に慣れ、●ALが濃すぎるかもしれない。高度1万mのコンソメスープ対決、甲乙つけがたし。結果的に松山ミッションに遅刻することなく間に合ったので、コンソメスープの呑み比べが出来て少し得した気分にもなった。

離陸45分前に表示された欠航案内に愕然。