内覧会。会津地方最強ストリート・神明通り商店街にて2023年11月中旬の、土曜の朝に開催された。
神明通りでは2020年から本格的に「貸店舗」対策に着手。4年間で10店舗近くが新規出店。結果として「賃貸可能な貸店舗」がほとんど無くなってしまった。真に喜ばしい。
2023年度は初夏に「本気の貸店舗ツアー」を開催。「本気の」がポイントである。参加者は「本気」に溢れていたが、本気な人間の絶対数は多くなかった。ただし、物見雄山がいくら増えても意味がない。商店街で出店してくれるなら、お1人様でも全力だ。
本気ツアーから約半年後。「中心市街地にセカンドオフィスを!」に幾分コンセプトを切り替えた。神明通りにほど近い会津若松市役所が2023年秋時点で絶賛建て替え中。2025年度に新庁舎が完成する。それを見越したオフィス化でもあった。
神明通りが所有する「會津商人館」の空き区画の紹介に特化した。ゆえに貸店舗ツアーから「内覧会」に名称も変更。より本気度を高めた。
前日の温暖さが微塵も感じられない極朝の朝。内覧会会場に神明通り理事長、専務、市担当者、そして私が集う。この4人に囲まれたのは、市内在住で小型犬のお洋服に特化した専門店創業を目指す女性。
私はペットを飼ったことがない。飼おうとも思わない。自分の世話もできないのにペットの世話など理外だ。一方、理事長は猫を5匹飼っている。実にペット事情に詳しい。
野良を除外しても、会津若松市内で「飼われている」犬の数は市内の小学生以下の子供の数より多いそうな。そして、子供よりもペットに消費(私には浪費)する愛犬家がかなり多いそうな。春夏秋冬、犬の服に1回当たりの買い物に5000円〜1万円をかけるという。
そもそもペット服など1gも興味がなかったのでどこで売っているのかも知らなかったが、ホームセンターが主戦場らしい。
この2,3年、全国各地でペット関連の創業が目立つ。私もシゴト上、ペットに関連する業種業態の方とお会いする。ペット関連の出店に関しては、それを嫌がる物件オーナーは一定数いる。借りることが大変だが、神明通りはウェルカム。実に力強い。
神明通りは日本屈指の観光地でもある会津若松において、最強最大商店街でありながら観光要素ほぼ皆無な地元密着系。ゆえに土産物屋よりもペット関連が合うのだろう。
意見交換において、ペット関連の市場の大きさに慄いた。私の固定観念が完全に覆された。
内覧物件に関し出店時期、賃料、組合費、トイレその他極めて具体的な質疑応答に。1対4だが、その一人を全力でサポート。結果的に神明通りに新店がオープン。正のスパイラルだ。
内覧会終了。事務方4人で神明通り2階の名店<桐>へ。個室座敷で熱いお茶で寛ぎながら、私はカツカレー定食。この店のカレー、超絶に私好み。蕎麦もソースカツ丼も旨いが、ここではついカツカレーを頼んでしまう。
食後の珈琲を味わう。カレー後の珈琲は旨さが倍加する。談笑しながら、その2日前に北九州の門司駅前のスナックで呑んでいた風景を思い出した。
私のキープしている西郷隆盛バカボトル、毎回ママが着せ替えしてくれる。2日前は紫のローブを纏い、ハロウィン仕様の頭巾をかぶっていた。来月はサンタだろう。
ママにどこでそんな小物を買うのか聞いたら、ペット用品と答えていた気がした。犬だけでなく、酒のボトルの着せ替えにも需要が十分にありそうである。
休日の朝10時前。
商人館1階を内覧。
昼はラーメンかカツカレー(最近かつ丼機会減少)。
カレー後のコーヒー無双。
ペット服?