よく眠れた翌朝。朝の露店風呂へ。キリリと冷えた冷気。冬の朝の露天風呂は人間が人生で体感する天国の中で間違いなくその一つである。
時間は7時半。こんな時間、普段は全く空腹などない。普段は朝昼兼用一食で、朝一番にホット珈琲を飲まねば一日が始まらない。しかし、温泉旅館の朝食は別腹。ビジネスホテルの朝食バイキングにはないスペシャル感が溢れ出ている。
昨晩と同じ会場へ。違いは、昨晩は4人。今朝は私独り。湯豆腐、ブロッコリー(荏胡麻ドレッシング)、馬味噌、塩鮭、山菜、漬物、甘酢大根、根野菜魚煮、麩煮、温泉卵、板海苔…。
あさ月糸納豆は荏胡麻油を少しだけ垂らす。柳津名産「雪堀キャベツ」の味噌汁が上品。わずかの柚子胡椒が絶妙のアクセント。会津産コシヒカリの白飯、味噌汁、どちらもお代わり。普段は食べないフルーツ(オレンジ・メロン)まで完食した。
9時からかわちやグループ本社でたっぷり3時間。それから寺内町あかべこ通り商店街へ。かわちやグループがプロデュースするお店が続々オープンしていた。
<赤べこ堂>はアイスや団子を販売する甘味処。りんご、みしらず柿、リッチミルクの3種アイスを試食させて頂く。さっぱりした酸味、上品で淡麗な甘さ、濃厚濃密。3つの個性が素晴らしい。他にも数種類アイスが。何とか剤を使わない「クラフトアイス」らしい。
団子もたっぷり。小倉、ずんだ、クルミ味噌の3種類をお土産に頂く。どれも小さく可愛いカップに。晩酌のデザートとしよう。
玄米の団子が試作中という。私も試食させて頂く。味噌ダレが強いが玄米の歯ごたえにはちょうど良い。タレが垂れないのも良い。後は匂い、湯気を最大限活用したしずる感。東武日光駅前の揚げ湯葉まんじゅうを目指してほしい。
コンビニエンス<河内>で柳津ソースカツ丼購入。満腹ゆえ新幹線晩酌の共に。若松と柳津のソースカツ丼の違い。柳津はソースカツ、キャベツ以外に薄焼玉子が敷いているのである。
他にもこれから改装を検討中の物件を複数見せて頂き、最後は<パン工房あかべこ>。映える商品多数。私はガーリックラスクをツマミに購入。そして、チーズが練り込まれたパンも。そのままでもトーストしても、クリームチーズを塗っても旨そうだ。
I村氏に会津若松市まで送ってもらう。途中、七日町の<赤べこカフェ>へ。この店の前を何度も通りかかったが、かわちやグループだったとは。「あいづトルコライス」を昼飯に。
トルコライスといえば長崎だが、会津にもあったとは。カツ、スパゲティ、半熟玉子、ピラフ、生野菜。オヤジのお子様ランチ。いっそのこと、赤べこの小旗を刺してほしいぐらいに。
どの店も店員さんは若い。そして懸命に働いている。まさに幼少から刷り込まれた赤べこ精神なのかもしれない。
その夜。東京駅で缶を3本買って溜まったポイントを活用してのグリーン車に乗り込む。会津柳津ソースカツ丼。冷えても旨しな絶品。これが400円以下。赤べこのように頭を垂れた。
家庭では再現不可能な非日常の朝。
新たなランドマーク。
伝統と斬新が同棲した店内。
クラフトアイス。
開発中を試食。
かなりの人気店。
ツマミに好適。
会津若松市内の七日町エリア。
トルコライス。
安さと旨さ。絶対的な正義。