2023年02月05日

第3101夜:お店が発表する不人気メニュー【会津若松(福島)】

 凄い氷雨。郡山からバスで会津若松・神明通り商店街に14時半過ぎ着。隣接する定宿にチェックインできるのは15時。昼メシがまだゆえ、ラーメンを啜りたい。可能であれば喜多方を。

 商店街アーケードを超えてちょっとだけ歩いたところにラーメン店があったのを思い出す。何度か前を通ったことがある。しかし、14時半に開いているかだろうか。激しい氷雨ゆえ、ずぶぬれなのに入れなかったときのショックは計り知れない。

 迷ったら、GO。座右の銘に従い向かう。数カ月ぶりに履いた革靴もびしょ濡れに。店が見えた…。暖簾が出ている。「営業中」の札が掛かっている。思わずガッツポーズ。店内に飛び込む。

 大将と女将さんが切り盛りしている様子。店内は誰もいない。もしかして昼休憩のタイミング…?どうぞ〜と中へ通された。安堵感で心が満ちる。

 水と漬物(胡瓜)が運ばれてきた。酒を頼んでいないのに、嬉しいサービスである。

 メニューを観る。かなり豊富である。小さな字でびっしり。老眼鏡を取り出すのが面倒。

 最初に視界に入った6種類990円均一のセットメニューがあった。中でもAセットは「当店自慢の組合せで超お得 当店一押し」とある。構成は4種類のラーメン(会津醤油・喜多方・味噌・塩)から一つ、後は餃子2ヶにミニチャーハン。

 初めての店では店の一押しに従うことは天地開闢以来の理。ラーメンは、喜多方だ。

 水を飲んでいると、テーブルにPOPがあった。会津ラーメンと喜多方ラーメンの違いが詳細に記されている。やっぱり違うのか。

 再度メニューを熟読。麺類だけで30種類ぐらいあった。餃子も焼き方で5種類、他の単品も10種類は超えている。すべてのメニューに説明書きがある。6種類のセットの中に、学生限定の特別メニューも。学生を応援するお店はこれまでの経験上、絶対にハズレがない。

 何より驚かされたのは、すべてのメニューに「人気度」が★の数で記されている。こんなのは初めて観た。私が頼んだセットは★が6つの最高クラス。気になって目を通す。5つ星もあるが、リアルに3つ星、2つ星も。そして、星が無いメニューがあった。

 お店が発表する人気ゼロメニューは「ミルクラーメン」「餡かけチャーハン」。ちなみにミルクラーメンの説明は「牛乳需要促進」。SDGs過ぎて笑ってしまった。人気ナンバー3ぐらいまではお店が公表することあれど、人気のない商品を公表しているメニューやポップなど未経験。

 全く飽きさせないメニューに夢中になっていると、ブツ降臨。ラーメン、焼飯、餃子。この3種が同じタイミングで出来立てが登場することにも凄い技術と年季である。

 喜多方、たっぷりである。焼豚も大きくて分厚い。胡椒パラリ、まずはスープ……。目を細める。旨い。これぞ、喜多方。麺もつるつるのモチモチ。焼豚も噛みしめるほどに味わい深い。

 途中、餃子を挟む。1ヶ目は醤油とラー油で。2ヶ目はそれに酢を追い足し。カリっとジューシー。旨い。この店はラーメンと餃子がウリのようだ。

 麺を啜り終えた。残ったスープをおともに、チャーハン。これが泣ける旨さ。チャーハン単品大盛りで勝負したい絶佳っぷり。夢中で喰い終える。スープを飲み干す。夢心地である。

 水を飲みながら営業時間を再度確認する。昼の部は15時半までで、15時がラストオーダー。喰い終えた時間は14時55分。ギリギリだった。

 究極のメニューを発見した。「会津醤油ラーメンと喜多方ラーメンの食べ比べセット」。990円。次回は絶対にこれを注文する所存。そのためには、14時半までに絶対に神明通り商店街へ到着できるスケジュールをくみ上げねばならない。

 その夜は神明通り堂平理事長とサシ呑み。呑みながらいろんな話に改めて驚愕させられた翌朝。この日は神戸に戻るだけ。ホテルチェックアウトは10時。

 昨昼感動した<関さん>は11時半オープン。どこか喫茶店で1時間半ほどPC猿打し、会津醤油と喜多方を食べ比べるか。

 旨し店、美味しラーメンとの出会いは一期一会。会津には今後も1年半にわたり月イチペースで足を運ぶゆえ、機会はあるだろう。しかし、いつ隕石が衝突するか分からない…。

 しかし、二日連続では感動が薄れるのではないか。果報は寝て待て。丸坊主の後ろ髪を惹かれながら、私は神明通り商店街から郡山へ向かうバスに乗り込んだ。

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神明通り商店街からすぐの超名店。

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衝撃のメニュー、その1。

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衝撃のメニュー、その2。

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1番人気。

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その日の夜、その1。

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その日の夜、その2。

posted by machi at 09:30| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月04日

第3082夜:各県代表【会津若松(福島)】

 関西三都。奈良、和歌山、滋賀の皆さまには納得いかぬかもしれぬが、世間様一般では大阪、京都、兵庫を指すという。厳密に言えば、大阪市、京都市、神戸市なのだろう。

 台風が温帯低気圧に変わった夜。会津若松神明通り理事長たちと焼とん系居酒屋へ。理事長曰く、3連休明けかつ台風で漁に出ていないから魚介類は外すべきとの御進言。さすが、元・魚の仲卸である。

 生で乾杯。メニュー鑑賞。焼とん関係が充実。もしかすると…ホッピー発見。それも、黒と白。

 私が居酒屋で最も愛する酒が、ホッピーである。神戸で見かけたことなし。北九州では小倉駅前の餃子居酒屋で発見。その餃子居酒屋、埼玉ミッションが濃密だったころに何度か足を運んだ。

 ホッピーはプリン体ゼロ。痛風な私には最高。ウィスキーや焼酎もプリン体は少ないはずだが、ホッピーはコスパで群を抜く。ビール的ノドど越しもあり、甘くない。どんな料理にも合う。

 そして、焼とん。焼鳥以上の野趣もあり、ボリュームも。私にとってホッピー&焼とんは、埼玉名物であり、埼玉代表の位置づけである。カシラ、シロ、どれも旨し。

 理事長が揚げたこ焼きをご注文。しかしマヨネーズが掛かっており、マヨがダメな理事長は箸を伸ばさない。たこ焼の本場・大阪の隣県に住む私(兵庫県民)が福島県で大阪代表名物を味わうバカっぽさに陶酔する。ちなみに私がたこ焼を1ヶでも口にするのは数年に1度。

 ホッピーをソト3本、ナカ9杯鯨飲。私のソトナカ比率は1:3の黄金比。ソトを追加する時は必然的に3杯呑むのペース配分に留意せねばならない。

 23時ごろお開きに。いったん定宿に戻り、近くのコンビニ(711)へ。関西グルメフェアという催事開催中。京都・大阪・兵庫。兵庫県内では恐らく開催していないだろう。

 兵庫代表が気になった。店内を物色…。あった。なんと「ぼっかけそばめしおにぎり」だった。

 ぼっかけとそばめし。兵庫の、神戸の、長田の、新長田の名物であり、代表である。20年前、神戸新長田で働いていた頃、ぼっかけとそばめしで町おこしに勤しんだ。20年の時を経て、遥か福島の会津で見かけるようになろうとは。

 しかし、私は買わなかった。なぜなら、ぼっかけそばめしは食べ飽きていること、そして、おむすびには向かないことを知っているからである。

 部屋に戻ってこち亀コンビニ本を読みつつ缶ハイボール。ぼっかけそばめしの横に陳列されていた「会津産こしひかり」使用と銘打たれた2種類の会津おにぎり(しらす&明太子・鮭&すじこ)を頬張りながら。

 翌朝。朝7時から喜多方ラーメンが味わえる店を通る。会津若松は馬刺しやソースカツ丼、会津山塩ラーメンが代表格か。にしん山椒漬も旨かった。しかし、私にとっての「福島名物」であり「福島代表」は喜多方ラーメンである。

 昨晩は私の中の埼玉代表(ホッピー&焼とん)を満喫し、コンビニで兵庫代表(ぼっかけそばめしおにぎり)を見かけた(買わなかったが)。そして、福島代表(喜多方ラーメン)でフィニッシュすれば1泊2日の独りグルメフェアである。

 店の前に着いた。…。暖簾が出ていない。近寄ってみる。張り紙があった。店内改装中で臨時休業中だった。

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ホッピーは関東代表?

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焼きとんは首都圏代表?

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関西代表?

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兵庫代表?
posted by machi at 10:11| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月03日

第3081夜:台風食堂【会津若松(福島)】

 台風14号(ナンマドル)。観測史上屈指の大型台風である。シルバーウィークという私には謎の暦な9月中旬の3連休、九州を中心に日本列島を蹂躙した。

 3連休の間、私は自宅事務所のある神戸に。カキモノたっぷりだが、閉鎖的で友人が極めて少ない私は外出予定も人に逢う予定もない。

 世間様が旅行やらショッピングやらで楽し気な3連休を台風が直撃。私にむしろハッピーである。しかし、台風が3連休にとどまらないパワー帯びだした。余裕こいていた私が焦りを覚えた。3連休翌日、会津若松へ向かうから。

 3連休の中日と最終日は計画運休も目立った。3連休明けは始発から新幹線が動くか、そもそも動いても東日本は一番激しいタイミングでないか。3連休最終日、私は1時間おきにHPで運行状況を確認していた。結局、何とも分からなかった。

 翌朝、5時半起床。すかさずHPをチェック。注意書きはあるものの、新幹線は始発から予定通り運行するという。いつ何があるか分からない。迷ったら、GO。

 予定より早く神戸の自宅を発つ。路線検索すると、7時8分の神戸市営地下鉄がスタート。新幹線2本と磐越西線を乗り継ぎ、13時20分会津若松着。結果、1分の狂いもなく到着した。今回はさすがに無理と思ったが、復旧作業員の皆さまに感謝。

 逆に、早く着きすぎた。定宿チェックインは15時。改札を出ると、強めの雨が降り続いている。そして、寒い。エアコン用の上着を羽織っても、寒い。台風はまだ東北で暴れているのか。

 定宿まで歩けば20分強。市内を走るバスの8割は定宿を隣接する神明通りを経由するも、そもそも本数が多いと思えない。タクシーは申し訳ない距離。

 駅の売店を除くと、以前よく利用した立ち蕎麦屋が新たな店にリニューアルしていた。そして、蕎麦屋が<会津山塩食堂>というラーメンとソースカツ丼の店に生まれ変わっていた。

 会津若松は諸事情あって3カ月ぶりに。ソースカツ丼も、ラーメンも欲している。隣町の喜多方は天下の「喜多方ラーメン」聖地。若松は差別化を図ろうとしているのか「会津山塩」押し。以前、どこかの店で「会津山塩ラーメン」を啜ったことがある。

 外は雨。初めての店にダイブしよう。奥に通される。メニューを観る。会津山塩ラーメンとミニソースカツ丼のセットがあった。2つの若松名物が味わえる実に素晴らしいコンビ。

 店員さんに注文すると、かなりの押しで「会津地鶏の味付け卵」を勧められた。残りわずかという。ラーメンの味玉みたいなものか。値段も120円。これも御縁である。

 水を飲みながら台風情報に目を通していると、ブツ降臨。山塩ラーメン、これぞ塩といった黄色がかった透き通り。ソースカツ丼、ミニだがカツは分厚く大きい。

 我が麺類の軍略。まずは麺を平らげる。それからスープを汁物としてご飯ものと対峙する。

 スープ、かなり塩の主張がある。海塩ではなく、山塩という。岩塩みたいなものか。麺は喜多方系のちぢれでツルツルのモチモチ。スープとしっかり絡む。そして、思った以上に量がある。2切の焼豚も噛みしめるほどに旨み溢れる。

 麺を啜り切った。カツを齧る。甘め濃厚ソースがライスのピッチを上げる。分厚くて柔らかい。ミニなのに5切も。味が濃いのでライスが足りぬぐらいだが、満腹感も押し寄せてきた。

 会津地鶏の味付け卵、ほんのり塩分が。このままも充分な旨さ。私はゆで卵をツマミに呑むのが好き。思わず習慣でドリンクメニュー確認してしまう。最後はスープに浸す。笑みが漏れる。

 3カ月ぶりの会津を体内に、毛細血管まで染み渡らせる。駅舎を出る。雨が上がっている。このプラス20分が絶妙だった。天気すら操れる無双感。新たな力を手にした気分だ。

 腹ごなしにブラブラ定宿まで歩く。1本道である。途中、信号を待つ間にスマホニュースを観る。台風14号、温帯低気圧に変わったそうである。天気を支配した気分になった。

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posted by machi at 09:09| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする