2012年04月17日

第460夜:酒とカツオの日々【高知(高知)】(その二)

 ところが、カツオがあまり見当たらない。「かつおのたたきバーガー」なるものを発見したが、もう一つ気持ちがノッてこない。高知県民にとって、カツオは完全に日常食であり、今更ご当地グルメとして売り出すものでもないのだろう。敢えてカツオ以外の高知県内合当地グルメを生ビールで流し込んだ。

 高知駅前のメインパビリオンとして<「龍馬伝」幕末志士社中>に入場料を払って潜入する。N●K大河ドラマ『龍馬伝』のセットを再現しており、様々な展示物や記念撮影が楽しめる。現在、大河ドラマ『平清盛』に合わせて神戸では「清盛隊」が大ブレーク中だが、高知では同じようにイケメンたちが「土佐おもてなし勤王党」を結成。写真撮影やショーと大活躍だ。

 高知市内、各土産物売り場を見ても、龍馬押しの凄まじさたるや他のキャラクターの追従を許さない。歴史上の人物で最も商品化されているのではないだろうか。ご本人は明治を迎えることなく暗殺されてしまったが、100年後の日本に、特に高知にタイムスリップすれば驚愕して気を失うのではなかろうか。存命中はお尋ね者で、これほど人気はなかっただろうから。

 駅前にそびえ立つ巨大な三志士の彫像。坂本龍馬氏、武市半平太氏、中岡慎太郎氏。巨大なコワモテがスリーショットで並ぶとものすごい迫力である。

 駅構内のキオスクで龍馬グッズを購入した。龍馬氏の衣装がデザインされ、ボトルキャップが龍馬氏の顔になっている麦焼酎ペットボトルである。路線バスの車中で龍馬焼酎をラッパ呑みしながら桂浜に向かう。ホロ酔いと解放感で、陽光眩しい車窓風景が少し歪んで見える。

 30分ほどで到着した。まずは日本一有名な銅像かもしれない坂本龍馬像だ。高台にあり、約13mの居丈夫は太平洋を、そして遥か先の未来を見据えているようだ。桂浜の波は凄まじく、岩に打ち付ける波濤が白いしぶきを盛大に挙げている。コンパクトだが風光明媚を極めている。絶景を眺めつつ、龍馬焼酎をグビリとノドに放り込んだ。

 酔いも覚めてしまう鬼のような急階段を経て<高知県立坂本龍馬記念館>を堪能した後、バスで再度市内中心部へ。はりまや橋で下車。すぐ横は、日本唯一と思われる木造アーケードを誇る「はりまや橋商店街」。よく消防当局が許可したものだと感心する。

 ブラブラ散策する。飲食店と物販店が混在するレトロな雰囲気が満点だ。よく歩いたので小腹が空いてきた。焼酎をストレートで呑み続けているので、ノドが渇いてきた。

 商店街の路地にコロッケ屋を発見した。<手作りコロッケの店 ひろっちゃん>。後ほど知ったのだが、全国的に有名なコロッケファンの聖地だったそうだ。看板メニューが「カツオの国のカツオふんだんコロッケ」。鰹の角煮、荒削り節、粉がつおなど、カツオを余すところなくふんだんに盛り込まれているという。値段は1ヶ170円だったと記憶する。迷わず購入し、商店街の酒屋で缶ビールも購入。商店街の休憩スペースに移動した。〔次夜その三〕

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高知三志士スリーショット

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桂浜

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はりまや橋商店街

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2012年04月16日

第459夜:酒とカツオの日々【高知(高知)】(その一)

 『酒とバラの日々』。アルコールに溺れていくカップルを描いた1960年代のアメリカ映画(だそうで)ある。私は未見だが、タイトルの持つ退廃かつ背徳的な語感に以前から惹かれてきた。しかし、バラが何を意味するか良く分らなかった。植物としての薔薇か。または比喩として女性を表しているのだろうか。豚バラ肉でないことだけは確かだろう。

 年度末に‘酒と何かの日々’を過ごしてみたい願望が急に高まったが、‘日々’はどれぐらいの期間を示しているのか分からない。貧乏なのに暇だらけ私だが、朝から酒びたりになることが許されるのは二日間ほど。酒びたりの二日間、何と過ごそうか。「植物」より「食物」が良い。

 薔薇に興味がなく、薔薇のような女性には全く相手にされない私が最も好む魚は、カツオである。宮古や気仙沼など三陸沿岸も産地だが、西日本人にとっては高知。急遽思い立ち、「酒とカツオの日々」に耽溺すべく2012年3月31日、二日間の高知旅行を強行。高知県は日照時間&年間降水量、カツオ消費量、一人当りビール消費量が日本一。何かが、熱い。

 神戸から快適な3列シートの高速バスに揺られて約4時間。前夜に夜中2時ごろまで鯨飲していた私は車中爆睡。酒とカツオどころか水しか体に入らない状態だったが、正午前に高知駅に到着すると、一気にテンションが上がってきた。

 高知駅の構内を抜けようとすると、改札口に人が密集している。数体のゆるキャラやジャンパーを着て何かのイベントのPRをしていると思しき数多くのスタッフの中で、他の何よりも高さも横幅も凌駕している、和服を着た山のように巨大な坊主頭の男性が視界に飛び込んできた。「一日駅長」と染め抜かれたタスキを斜め掛けしている。

 思わず駆け寄った。感嘆の呻き声が私の口から洩れた。超人気プロレスラー・武藤●司氏である。配られているチラシを見た。2011年3月から約1年間、「志国高知 龍馬ふるさと博」というイベントが開催されており、私が訪れた2012年3月31日はたまたまその最終日だった。武藤氏はクロージングイベントのゲストとして駈けつけられたそうだ。

 武藤氏は気さくに写真撮影に応じて、アノ得意のポーズを決めている。私も記念撮影していただく。ものすごく気さくで丁寧な御仁だ。その際、武藤氏が耳元で囁いた。

「ボクは夜までいますよ。夜はヒロスエさんも来ますよ」

 ヒロスエさん?再度チラシを見た。高知出身で国民的美少女から美しさを保ったまま大女優へと爆走されている、あの御方もゲストとしてフィナーレに駈けつけられるという。イベントの気合の入り方が半端ではない。ほとんど予備知識なく高知に訪れたので、新鮮な驚きだ。

 広場に出た。こちらも大賑わいである。併催イベントとして、高知駅前広場で「土佐の食1グランプリ」が盛大に開催されていた。正午を回り、ようやく空腹を覚えてきた。生ビールをすかさず購入し、カツオ料理の物色を試みた。「酒とカツオの日々」が始まった。〔次夜その二〕

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「土佐の食−1グランプリ」

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posted by machi at 06:45| Comment(0) | 高知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする