高知駅前のメインパビリオンとして<「龍馬伝」幕末志士社中>に入場料を払って潜入する。N●K大河ドラマ『龍馬伝』のセットを再現しており、様々な展示物や記念撮影が楽しめる。現在、大河ドラマ『平清盛』に合わせて神戸では「清盛隊」が大ブレーク中だが、高知では同じようにイケメンたちが「土佐おもてなし勤王党」を結成。写真撮影やショーと大活躍だ。
高知市内、各土産物売り場を見ても、龍馬押しの凄まじさたるや他のキャラクターの追従を許さない。歴史上の人物で最も商品化されているのではないだろうか。ご本人は明治を迎えることなく暗殺されてしまったが、100年後の日本に、特に高知にタイムスリップすれば驚愕して気を失うのではなかろうか。存命中はお尋ね者で、これほど人気はなかっただろうから。
駅前にそびえ立つ巨大な三志士の彫像。坂本龍馬氏、武市半平太氏、中岡慎太郎氏。巨大なコワモテがスリーショットで並ぶとものすごい迫力である。
駅構内のキオスクで龍馬グッズを購入した。龍馬氏の衣装がデザインされ、ボトルキャップが龍馬氏の顔になっている麦焼酎ペットボトルである。路線バスの車中で龍馬焼酎をラッパ呑みしながら桂浜に向かう。ホロ酔いと解放感で、陽光眩しい車窓風景が少し歪んで見える。
30分ほどで到着した。まずは日本一有名な銅像かもしれない坂本龍馬像だ。高台にあり、約13mの居丈夫は太平洋を、そして遥か先の未来を見据えているようだ。桂浜の波は凄まじく、岩に打ち付ける波濤が白いしぶきを盛大に挙げている。コンパクトだが風光明媚を極めている。絶景を眺めつつ、龍馬焼酎をグビリとノドに放り込んだ。
酔いも覚めてしまう鬼のような急階段を経て<高知県立坂本龍馬記念館>を堪能した後、バスで再度市内中心部へ。はりまや橋で下車。すぐ横は、日本唯一と思われる木造アーケードを誇る「はりまや橋商店街」。よく消防当局が許可したものだと感心する。
ブラブラ散策する。飲食店と物販店が混在するレトロな雰囲気が満点だ。よく歩いたので小腹が空いてきた。焼酎をストレートで呑み続けているので、ノドが渇いてきた。
商店街の路地にコロッケ屋を発見した。<手作りコロッケの店 ひろっちゃん>。後ほど知ったのだが、全国的に有名なコロッケファンの聖地だったそうだ。看板メニューが「カツオの国のカツオふんだんコロッケ」。鰹の角煮、荒削り節、粉がつおなど、カツオを余すところなくふんだんに盛り込まれているという。値段は1ヶ170円だったと記憶する。迷わず購入し、商店街の酒屋で缶ビールも購入。商店街の休憩スペースに移動した。〔次夜その三〕
高知三志士スリーショット
桂浜
はりまや橋商店街
東朋治フェイスブック⇒http://www.facebook.com/#!/profile.php?id=100003195746267