2026年03月05日

第3862夜:夢のオトナ買い【井原(岡山)】

 奉還町商店街。岡山駅西口にほど近いアーケード商店街である。

 私の過去の岡山市商店街ミッションは東口方面の表町商店街限定だったので、奉還町商店街を2025年7月下旬、初めて訪れた。理由は一つ。岡山県井原市ミッションを控えた私の宿が奉還町商店街にすぐ近いT横インだったからである。

 絶品の「勝ツそば」を腹に入れ宿へ向かう途中に広がる奉還町アーケードへ。チェックイン時間までブラブラ散策する。昔懐かしそうなおもちゃ屋では「駄菓子」も売っていた。

 独創的総菜パンで著名な<Kムラヤ>も屹立していた。イチオシっぽかった岡山県産桃太郎トマトと美星ハムのサンドイッチ、そして定番風の高菜サラダロール&たくあんサラダロールなど捕獲。飲み食いできない井原ミッション終了後の宿戻りは24時。部屋晩酌の肴である。

 商店街の空き店舗で例えば学生が実験的に展開する業種業態は「駄菓子屋」が多い。成功する事例はほとんどないが、静岡県富士市の吉原商店街にあった高校生が運営する駄菓子屋は秀逸だった。学校の活動と絶妙にリンクしていた。

 駄菓子屋がなぜ潰れないのかを取り上げた新書も発売されている。家賃の高そうな大手ショッピングモール内にそこそこの広さで催事でなく常設の駄菓子屋も令和7年時点で出店を確認。駄菓子専業ビジネスのカラクリも相当に奥が深そうだ。

 2024年度から私もお手伝いさせて頂いている井原トモツク会、2025年度は商店街内で駄菓子屋を試験運用することに。

 駄菓子は小学生の頃、最大級の放課後の楽しみだった。駄菓子そのものより、駄菓子屋で限られた予算(10〜50円)で吟味して購入するという行為が楽しかった。オッサンになり、駄菓子はスナックのチャームや自宅晩酌の酒に肴になった。堕ちていく感じもたまらない。

 井原町商店街の候補物件を現場確認し、井原トモツク会メンバー駄菓子の話題になると懐かしさで盛り上がる。うまい棒を好まない子供がこの世に存在するという事実に肝を冷やした。

 井原鉄道の夜は2時間に1本。会議終了後、車で送って頂くと早く着きすぎる。ブラブラ40分歩いて駅へ。途中、24時間スーパーに立ち寄る。駅まで距離があるので温くなる心配もあったが、冷え冷えの発泡酒とチューハイのロング缶を2本購入。そして、駄菓子コーナーへ。

 見たことのない駄菓子もあるが、懐かしい面々がスタンバっている。子供の頃、ブラックサンダーとかあったか?高価で視界に入ってこなかったか?

 昭和50年代の子どもの頃、総予算は多い時で50円。飲んだくれオヤジに堕ちた令和7年、1ヶあたり50円以下の商品に絞り、片っ端からカゴに入れる。20ヶぐらい放り込んだのではないか。子供の頃に夢見た「オトナ買い」である。

 レジで店員さんに酒と駄菓子しか入っていないカゴを渡す。恥ずかしいというか、どうしようもない酒癖のダメオヤジ感が半端ない。

 店員さんもバーコード対応せねばならぬが、無駄に品数だけ多く、ピッと音が鳴るたびに20円、30円、50円の表示だからやる気も無くすだろう。いや、憐れんでくれるかもしれない。

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奉還町商店街。

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岡山入りすると立ち寄らずにいられない。

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この日のキムラヤ戦果。

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井原の24時間スーパー。

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オトナ買いするダメオヤジ。

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子どもの頃はこれを知らなかったが、これほど旨く酒に合う駄菓子はあまりない。

posted by machi at 10:15| Comment(0) | 岡山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月02日

第3861夜:ラーメンでゲンカツギ【岡山(岡山)】

 ゲンカツギメシ。カツカレーやカツ丼といったいわゆる「カツ」がその代表であるだろう。神戸新長田時代、イベントの「前日」に部下たちを引き連れ焼肉屋へ行くのが私のゲンカツギだった。イベントは9割の段取りで成功がほぼ10割約束される。当日は打ち上げだが疲れ切っている時もある。故に前日の「安全祈願祭」である。

 ちなみに私は神仏妖異の類を信じていないが、存在すればステキと日々感じている。科学で解明できない不思議は人生を豊かにする。特に「運」の量は一定。プラスとマイナスが交互に押し寄せる。特大のプラスがあれば、超弩級のマイナスも。一喜一憂せぬことが寛容である。

 炎暑猛々しい7月下旬。この夜は岡山県井原市でミッションである。2025年度早々から仕事運がダダ下がりだったが、7月上旬にようやく底を打った(気がする)。わずかだが折れ線グラフが右に上がってきた。これ以上運気を下げないためにも、早めに岡山入りして岡山駅前の宿にチェックインを済ませておく。その前に「カツ」を昼飯にゲンをかつぐ所存だった。

 岡山へ向かう道中、スマホで「かつメシ」を検索していた。岡山(市)には私の知る限りご当地ラーメンはないはずだが、ままかり酢漬やきびだんごなどの名産を除けば「かつメシ」「えびメシ」がご当地名物のはず。ちなみにえびメシは新幹線改札内でしか見たことがない。ソース味のピラフに小海老が入っている料理である。中毒性はあまりないように感じる。

 かつメシは記憶のある限り、3軒で堪能していた。濃いデミグラスソースが絶妙に旨い。駅周辺で私の未食店が、我がホテルから歩いて3分ほどに位置していることを確認。昼は15時まで。13時半過ぎに岡山駅に到着後、遅めの昼メシとして一直線に向かう。このタイミングを逃すと固形物を口にできるのはホテルに戻った24時。がっつりと腹に入れねば持たない。

 ところは目星を付けていた讃岐うどん店のカツめしの暖簾が出ていない。麺類が終わったというは張り紙とともに昼営業が終わっていた。かなりのマイナスに絶望したが、すぐ隣の店と対面の店がラーメン屋。どちらも営業中である。プラスの予感が湧いてきた。

 1秒ほど長考し、<浅月>という昭和23年創業とあるラーメン店のドアを開けた。店頭POPの「勝ツそば」に惹かれたからだ。岡山名物でなく「浅月」名物とある。『BLEACH』の斬月刀のような屋号である。

 口が完全にカツモードだったので思わず小さくガッツポーズ。「〜月」という屋号のラーメン店にハズレなしという私に過去の経験も後押しする。入った瞬間、女将さんの笑顔と弾んだ声がお出迎え。大当たりの予感が確信に変わった。

 ノーマルの中華そばが800円で、そこから様々なトッピングが加わっていくようだ。高菜めしもオススメの様子。普段ならチャーシューメンだが初志貫徹で「勝ツそば」に。ランチ限定でプラス100円でライスを追加する。

 店内TVでは恐らく夏の甲子園の岡山大会予選を生中継している。涼しい店内に汗が引いてきた。ぼんやり熱戦を観ていると、最初に沢庵が添えられたライス、そして真打が降臨した。

 「そば」ゆえ縮れていないストレート。スープは醤油ベースか。店内は何十年も通ってそうな常連ばかり。常連の多さも味のスパイスである。

 まずはスープ…。岡山らしいほんのり甘め。様々な出汁が複雑に絡み合って奥行きがとんでもなく深い。完全に私好みである。

 カツは大きい。そして、かなりソリッド。スープに浸していてもザクっとした食感が残る。そして、浸すほどに旨さが増してくる。齧り、ライスで追いかける。カツと相性の良いラーメンはあまり多くないのだが、さすが老舗の技と風格。ドンピシャである。

 スープ1滴残さず熊啜。24時にホテルに戻ってからの晩酌のシメに高菜メシのテイクアウトを考えたが、次回にお楽しみに。ただのカツでなく「勝ツ」。無双のゲンを担ぎ、定宿へ向かう途中に広がる奉還町商店街アーケードを目指した。

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「青」が斬新。老舗の風格もたっぷり。

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これでしょう。

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ライスが合う。

posted by machi at 07:29| Comment(0) | 岡山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月01日

第3840夜:謎の関東煮【井原(岡山)】

 井原駅待合室。地方の3セク系(恐らく)ローカル鉄道の中では屈指の豪華さである。デザインも秀逸で三角錐のガラス張り。那須与一の出身地らしく、矢の穂先(矢じり)をイメージしたデザインという。

 6月中旬の蒸し暑い午後、3カ月ぶりに井原入りした。2024年度は担当として10回ほど現地入りし、2025年度は完全に御縁滅失予定だったが諸事情でサブ担当に。

 2025年度は16年前に独立してから諸事情で最もヒマな年に。落ち目なヨゴレの私にとって井原行きは貴重な機会。妙にテンション上がり、主担当らとの待ち合わせ時間の90分前に到着してしまった。

 ガラス張りの待合室で時間をつぶすべく腰を落ち着ける…。暑い。エアコンが10台ほど稼働しているが、ガラス張りゆえ西日が差し込んできてビニールハウスな蒸し風呂状態。

 私は汗が止まらぬが、地元の電車待ちか何かの女子高生たちはカーディガンやチョッキ(ベスト?)を涼しげに着こなしている。

 暑くていられない。駅から5分弱歩いて地場スーパーっぽい<ハート井原店>。この店は前年度何回も足を運んだ。モンドセレクション金賞受賞のカット葱が鮮烈印象である。

 肉屋系列のスーパーゆえか、肉系が充実。総菜コーナーではごく一部の商品が20%オフに。ソース焼きそばをカゴに入れた。帰路の新幹線晩酌のツマミである。

 この店でしかみかけない「関東煮」は漆黒の肉っぽい物体が3串で300円。最初はすじ肉かと思ったがどうも違う。何の部位か全く分からない。関東でも見たことない。これもカゴに。

 そして、岡山県の地カップ酒。しめて800円弱。ちなみにおでんのことを「関東炊」と呼称することもある。違い分からぬが、何となく「関東炊」の方が味が染みてそうだ。

 ミッションも無事に終了し、夜は2時間に1本の井原鉄道で清音経由で岡山へ。帰神する新幹線乗換時間は9分。新幹線改札内のコンビニで缶チューハイのロング缶を1本捕獲。

 21時半の新大阪止まりの新幹線はさすがに空いている。缶チューハイのロング缶をカシュっと開け、一気に半分グビビビビ。

 20%オフだったソース焼きそばをリュックから取り出す。焼きそばは冷めるとモチモチ感が増し、酒のツマミ感も増す。一気に啜るのではなく、チビチビするのに好適である。

 ミステリを読みながら缶チューハイを飲み干す。焼きそばは半分残っている。岡山から新神戸まで乗車時間は約30分。時計を見ると、残り15分。

 微妙な時間だが、岡山の地カップ酒のフタを外す。常温でも旨いのが赤ワイン、日本酒、ウィスキーの有難いところ。新幹線晩酌はこれで打ち止め。謎の関東煮は自宅に戻ってシャワーを浴び、レンジで温めて深夜晩酌のためのアテである。

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井原ゆかりの那須与一氏の矢をモチーフにした待合所(矢じりの中)。

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イスが鉄男鉄子にはタマラナイ。

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エアコンガンガンだが日光きつすぎ。

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ミッション会場へ向かう途中のスーパー、

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岡山から新神戸まで、30分の新幹線晩酌。

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謎の逸品。

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レンジで温めて、一味を振って。

posted by machi at 04:10| Comment(0) | 岡山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする