ミツワ通り。蔵の街大通りが栃木市のメイン通りなら、1本横のこの通りは地元密着でなかなか魅力的な商店街(?)である。この通り、私は非常に良く利用させて頂く。
1月下旬の夕方。栃木市ミッション開始は2時間後。会場は蔵の街大通り沿いの市役所でななく、ミツワ通りを抜けた先の市民交流センター。ミツワ通りの入口(または出口)に位置する
<ビッグBーイ>で遅い昼メシ。時間帯ゆえか、広大な店内に客は私だけ。
17時までランチOKゆえ、最安値の「手ごねハンバーグ」にランチレギュラーセット(ライス&カレー&2種スープ食べ放題)で1000円以下。
40代後半になってから、ハンバーグが白米にぴったりの食べ物であることに気づいた。白米をワシワシとハンバーグでお代わり。ターメリックカレーライスもルーたっぷりでお代わり。わかめスープもコーンスープもお代わり。食べ過ぎた。これで1000円以下だから恐れ入る。
いったん駅前の定宿へ。ロビーで無料珈琲を部屋にテイクアウト。カレー後の珈琲は屈指の至福。カバンに仕事道具と風呂道具を詰めてミツワ通りの端から端まで歩いてミッション会場へ。創業塾実践編バーチャル2日目は「バーチャル貸店舗ツアー」。私はガイド役である。
終了後、ミツワ通り中ほどの<金魚の湯>へ。通るたびに気になって仕方なかった激シブ銭湯である。明治創業らしく、番台のお母さんの笑顔も素晴らしい。400円払い脱衣場へ。
がっつり濃厚な昭和の花園が広がっている。私はホテルの部屋の備え付けタオルを持ちだして持参していた。時間は21時頃。閉店は22時。浴室は私と常連風オヤジの2人だけ。
浴槽は三つ。かなり熱いとすぐ近くのバー<ブーザーズ>の常連たちから一週間前に聞いていた。にわかに信じられないが45度を超え、48度もあるそうな。私のベストは41〜42度。48度など火傷レベルである。ゆで豚になってしまう。
恐る恐る右端のワイン色の湯。ブクブクとしたジャグジー…。おや、それほどでもない。42〜43度な雰囲気。浸かる。底が見えぬが深い。いやはや極楽である。
朝に神戸を発ち6時間かけて栃木市へ。そこからフル稼働でミッション。1月上旬から2月下旬まで土日含めほぼ休みなし。年度末まで乗り切れる体力と、疲労回復が不可欠である。
真ん中の湯舟へ。熱いが充分に入れる。実は熱いという情報を聞いた一週間前から熱めの入浴で練習していた。その成果か。
家の風呂やユニットバスでは不可能な体の芯からの温まり。ぽんわりしてきた。金業の水槽が壁に埋め込まれていた。故に「金魚の湯」なのか。
たっぷりと浸かり、湯を出る。入る時は気づかなかったが駄菓子が大充実。コーヒー牛乳の誘惑を振り切り、外に出る。体が気温は恐らく零下前後だが、体の芯からぽかぽかゆえ寒さを感じない。着用していたヒートテックをカバンに入れ、Yシャツを直に。
金魚の湯を出て駅方面に顔を向けると、漆黒の闇にピンクの灯りが見える。<ブーザーズ>である。盟友・M戸氏が先に呑んでいた。私は冷えたハートランドの小瓶を立て続けに2本。
風呂上がりのバーで呑むビール、無双である。3杯目からはキンミヤ焼酎のソーダ割を鯨飲。〆はアードベッグをロックで。
マスターやママに銭湯の感想を述べる。その際に一番驚いたことを伝えた。浴室に入った時の違和感である。ガランとしていた。何だろう…。
気づいた。洗面器と座椅子が無い。どこだ…。入口の横にきれいに積まれていた。ママ曰く、客がすべて出し入れするスタイルが自然に定着したという。殺伐としたご時世、何ともほっこり温かい気分になった。
お客がガンガンご来店。24時前に満席に。こんなに熱い栃木の夜は初めて。M戸氏を置いて私は一足早く店を出る。
ミツワ通りのファミレス(Bッグボーイ)に始まり、ミツワ通りの先にあるミッション会場で3時間滞在し、再びミツワ通りで銭湯(金魚の湯)、バー(ブーザーズ)を堪能。Bッグボーイを堪能したのは8時間ほど前。さすがに腹が空いてきた。
ミツワ通りの起点終点にコンビニがある。そこで何か仕入れて部屋で喰おうと思ったが、その横の某牛丼チェーンのノボリに惹かれた。「焦がしにんにく黒たれ白髪ねぎ牛丼」。誰もいない店内へ。店員さんはワンオペ状態で、一生懸命店内を掃除している。
味噌汁が呑みたくなった。3点セット200円(味噌汁・おしんこ・生卵)を見つけた。焦がし云々をタッチパネルで選択。並でなく大盛に。特盛を選ばない。ネギをトッピング。私なりのダイエットである。
栃木駅前のオアシス。
ファミレス(Bッグボーイ)にて。
シブいミツワ通り。
圧倒的な風格。
いなせの極み。
夜の社交場。
風呂上がりに無双。
再び駅前のオアシスへ。
ダイエット中。

