2021年07月14日

第2724夜:シュウマイと新生姜【足利・栃木(栃木)】

 シュウマイ。栃木県内において、餃子と言えば宇都宮、ラーメンと言えば佐野、シュウマイ(シウマイ)と言えば鹿沼。しかし、足利もシュウマイをウリにしているという。

 3月中旬の暖かな平日の朝。濃厚な二日酔いのまま小山商工会議所S氏のご案内で栃木県南部エリアを視察観光することに。

 ロードサイド沿いはのどかな田園風景中心で、信号機のように等間隔で美味そうなラーメン屋が聳え立っている。

 まずは足利市。2020年4月から1年間、30年ほど前の大河ドラマ再放送(太平記)をすべて鑑賞したので何となく感慨多し。

 日本で一番古い学校らしい足利学校へは門前で入学を辞退。お目当ては日本最古の学校でもない。すぐ横の立派な神社でもない。シュウマイである。

 小山市内の居酒屋で吞んでいた際、たまたまTVで足利シュウマイが特集されていた。以来、気になり続けていた。街なかにあまりシュウマイ屋は見当たらない。家庭料理であるらしい。

 足利初訪問の私にはさっぱり攻め方が分からぬが、S氏は超絶ディープなスポットを隅々まで熟知。神社境内の茶屋で「足利シュウマイ(蒸・揚)」試食。水を一切提供しないと張り紙で吠えられているので、瓶コーラも。

 鹿沼が「シウマイの街」として大ブレイク予定なので、コロナ前までシュウマイに興味ある人生を送っていなかったが最近は目に入れば迷わず注文するようになった。

 足利シュウマイ、肉が入っておらず具は玉葱だけでソースで味わうそうな。肉のないシュウマイなのにシュウマイの味がする摩訶不思議。美味しいという事実も何故か不思議である。

 足利商工会議所1階の絵画ギャラリーなどマニアックすぎるスポットを見学し、栃木市へ。東武百貨店の中に市役所があるというシュールな市である。

 全国的な知名度を誇るのが「岩下の新生姜」。私は岩下を地名と思い込んでいたが、人名だった。そのミュージアムが圧倒的存在感を放っている。

 館内はポップでキュート。期間限定のプロジェクションマッピングや季節の生姜料理も。売店も異様に充実。見所たっぷりで、明らかに凡百の博物館よりお金が掛かっているだろう。本格的なのに、遊び心充実。館内は卑猥な形状のグッズで溢れ、狂気との紙一重が広がっている。

 正午過ぎに小山駅へ。予定の電車まで1時間半。シュウマイで空腹感は無かったが、前夜の深酒は抜けてきた。駅構内<藤エ門>で唐揚げ3ヶ定食。たぬきうどんが旨い。さすが、うどんの街である。栃木県内で、うどんと言えば小山である(たぶん)。

 都内で所用を済ませ新幹線を予約しようとしたら6割以上の乗車率。かなり戻ってきた感触。コロナ前は金曜18時以降に新大阪方面の新幹線など満席で確保不可能。もう一息である。

 溜まりまくった有効期限切れ間近のポイントでグリーン車にランクアップ。ツマミは鹿沼と縁深い「崎陽軒シウマイ弁当」。足利シュウマイと別物。昼も夜も焼売三昧。昨昼感動したラーメン屋さん(一品香)のテイクアウト焼豚&メンマもツマミに投下。

 栃木県南部エリア1泊2日。同部屋宿泊も含め正味24時間お相手して下さったS氏に大感謝。年度末の平日にマニアック観光を楽しめる自由業者の特権を満喫。

 皆さま、重厚な歴史と弾けたポップが融合する栃木県南部へおよれんせ。

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足利尊氏公。

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足利学校の入口。

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歩道橋から眺めた足利学校。

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いざ、足利シュウマイ。

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味わい深い壁メニュー。

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これが、足利シュウマイ。

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卑猥なオブジェが目印。

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メルヘンと狂気は紙一重。

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小山駅構内にて。小山は、うどん(らしい)。

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鹿沼名物K陽軒シウマイ弁当。
posted by machi at 11:19| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月12日

第2723夜:思川温泉のログハウス【小山(栃木)】

 思川。新幹線も停まる小山駅西口から徒歩10分程度に位置する風光明媚な河畔である。スポーツをはじめ様々なイベントも開催されている。ほぼすべての小山市民が誇りに感じ愛するスポットである。

 コロナ禍以降は都内から思川までのウォーキングが流行っていると伝え聴く。新幹線で40分を歩くとはとんでもない距離だけど。

 そんな思川河畔には遊園地跡に商業施設が誕生している。そしてスーパー銭湯も。その銭湯に併設するかのごとくログハウスが建っている。

 2019年度から小山と御縁を頂いてから、宿泊の際は東西の違いはあれど駅から徒歩3分以内のホテルだった。2021年3月中旬、小山商工会議所S氏が宿を手配して下さった。前述のログハウス。小山駅からは車で10分ほどである。

 URLを覗いてみる。……。目を剥いた。室内はロフトでこたつもあり、部屋には露天風呂もついている。グループやカップルで利用するのが王道。一人利用はあまりにも切なすぎるゆえ、S氏にも一緒にお泊り頂くことに。

 その夜は小山駅西口の創業50年を超える名店中の名店<東>。私も何度か通わせて頂いている。店の屋号と同じ苗字ゆえか、毎回漬物はないのかと騒いでいるからか私の顔を女将さんは覚えて下さっている。

 店内はお客が独り。出張族でイチゲンで飛び込んだという。素晴らしい嗅覚をされている。

 瓶ビールと後は、いくらでも酒が進むお通し(ホタルイカの煮付)を。そして、宇宙一旨い白菜の漬物。「タレ」を用いるそうだが、大将一子相伝の秘伝中の秘伝である。

 稚鮎の天ぷらに春を感じる。もつ煮込に緊急事態宣言の解除を感じる。大将と女将の掛け合いに安定と風雪と慈愛と緊張を感じる。この居酒屋、私が小山で最も通うお気に入りである。

 初めてこの店に来たというイチゲン客が会計で揉めていた。揉める理由が「安すぎる。ありえない」。これぞ実力の証。一長一短の創業者では決して真似できぬ境地である。

 S氏と2人で呑んでいたらどんどん仲間が合流。気づけば貸切状態に。ウィスキーの角瓶が空になった。ほとんど一人で吞み干した気がする。

 タクシーでログハウスへ。S氏と大浴場へ向かう。顔が凄まじく広いS氏はどんな店でもどんな場所でも知人友人と出会う。私が露天風呂に浸かっていると、氏は室内風呂で知人の社長と話し込んでいた。そのあたりで、私の記憶が飛んでいる。S氏と部屋呑みしたらしいが、記憶なし。 

 翌朝。目覚めたら炬燵で爆睡。S氏が布団をかけてくれていた。朝食を食べるパワーなく、思川を眺めながら部屋の露天風呂で酒を抜こうと試みた。しかし、抜けなかった。

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ショッピングモールに隣接。

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ロフト付き。

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部屋にも露店風呂。

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創業五十余年の超名店。

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毛細血管に沁み込む。

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何喰っても旨すぎ。

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私もグデングデン。
posted by machi at 11:52| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月10日

第2722夜:黙啜の向こう側【小山(栃木)】

 <一品香>。清涼と自信と不動を感じさせる屋号のラーメン店である。ただのラーメン店でない。小山商工会議所にほぼ隣接している、行列のできるラーメン店である。

 ある熱くも寒くもない最高クラスの快晴の正午すぎ、今やすっかり盟友となった小山商工会議所S氏とこの店へ向かう。向かうと言っても、会議所から徒歩20秒。決してわかり易い立地ではないが、広大な駐車場はほぼ満車。入口の前で行列ができている。

 至る所に注意表示がある。写真撮影禁止。マスク着用必須。「黙食」という過酷な2文字熟語が迫力満点である。最初に券売機でチケットを買う。並び方にも様々なルールがある。客への躾が厳しいお店のようである。

 普段の私なら「しゃぁーしー店だな(注:北九州弁)」と絶対を足を運ばないが、店から溢れるオーラが私を捉えて離さない。地元人100%の行列が店優位を決定づけている。実力があればどんなことも許される世界でもある。

 私はチャーシューメン950円を選択。20分ほど待ってカウンターへ。たまたまレジのすぐ隣の席で、焼豚などが別売されている。焼豚の切れ端とメンマで650円セット。まだ実食前だが絶対にハズレがないという確信が湧いた。帰りの新幹線晩酌用のツマミで購入。笑みが漏れる。

 行列は途切れることなし。「黙食」というよりも、客は一心不乱で夢中に啜っているから会話どころではないかもしれない。会話しても注意されないし、何となく楽し気な雰囲気も充満。

 ブツ降臨。比喩ではなく、瞳にハートマークが生まれた。美しい。

 条件反射でスマホを構えた。客やスタッフが写り込むような店内撮影は厳禁だが、商品のみの撮影は許されている。たまにすべてを禁止する店もあるが、この臨機応変さが実に好もしい。念のために店員さんに撮影の許可を得る。笑顔で「どうぞ!」。

 チャーシューが迫力満点。スープは透き通っている。麺は太い。佐野ラーメンに似ているが、店内のどこにも佐野と書かれていない。この店のオリジナルなのだろう。

 胡椒パラリ。……。まずはスープ。黙食ならぬ「黙啜」ルールを忘れ、思わず声を発した。「うまい!」。あっさりの深層にどこまでも深い旨味が溶け込んでいる。常食系の極北。毎日啜れる。

 麺はツルツルのモチモチ。スープとのカラミも抜群。メンマも太くて味わい深い。チャーシューは分厚く大きい。噛みしめるほどの味わいが深まる。私はチャーシューメンだが、さらにチャーシュー増しや増し増しもあるようだ。

 餃子は巨大。1ヶで満腹になるほど。S氏が5ヶ注文して下さり、私が3ヶも食べてしまう。 

 気づけば汁1滴残っていなかった。唖然呆然。先に席を立って外へ。行列はさらに伸びている。令和3年どころか、マイベストチャーシューメンに出会えたのかもしれない。

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細やかなルール。

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マスク必須。黙食の徹底。

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写り込まない様に慎重に。

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許可を頂いて撮影。最高の旨さ。

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巨大。
posted by machi at 10:28| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする