かぬまシウマイ博覧会。コロナ禍の令和時代、干支1〜2回り前にブームだったB級グルメ「食のまちづくり」に取り組み、日本全国にほっこりした話題を提供している鹿沼商工会議所主催のフェスである。会場はなんと東京駅丸の内口出てすぐの<KITTE>地下催事コーナー。
12月中旬、3日間の博覧会最終日の日曜。私はフェス会場に向かった。東京駅は毎週のように利用しているが、乗換ばかりで少なくともこの数年、改札から出たことがない。KITTE、ド一等地である。駅の地下街からも直結。施設内は人で溢れている。
シウマイ博覧会へ足を運んだ理由はただ一つ。鹿沼商工会議所シウマイ課長ことM越氏からステージイベントの登壇を頼まれたからである。
しかも、全くのノープランでの依頼。期日、開始時間、持ち時間、内容すら定かでない。「何かやってくれ」というコロナ禍以降も数々あった無茶ぶりの中でも最強クラスだった。
北関東の盟友・Ⅿ越氏に頼まれれば断る選択肢は1oもない。しかし、私は芸人のごとく地方回りの仕事だが、芸人ではない。当然歌手でもなく、ましてやシウマイの専門家でもない。
折しも11月下旬から12月上旬まで気を失うかと思うほど忙しく立て込んでいたが、会場入り2日前に少し目途が。トークショー、というより漫談用のパワポづくりに着手。気づけばスライド枚数は70枚を超えていた。2022年度、これほど準備に時間を要したのは初めてだ。
13時過ぎ、会場入り。法被を着て孤軍奮闘するM越氏にご挨拶。ひときわ目を惹くのが崎陽軒ブース。販売せず展示だけだが、シウマイ枕とシウマイ弁当クッションはマニア垂涎である。
会場は試食も禁止されており、イートインも不可。食の博覧会でしずる感を出せないのはかなり致命的だが、それでも場所は良く通りがかりの来客も多い。
kitteの地下はラーメン店が5件ほど並んでおり、どこも行列が途切れない。この日、私は朝昼喰ってなかった。ラーメン喰いたいが並ぶ気はしない。
販売ブースでは様々なシウマイがあったが、どれもチルド。レンジが必要だ。するとM越氏が「奥のレンジで温めらますよ」。
シウマイ博に来て、シウマイ喰わぬバカはなし。MISHIMAさんの「冷凍シウマイ弁当」(1200円)購入。冷凍シウマイは喰ったことあるが、冷凍弁当は初めて。
バックヤードの控室へ。レンジがあったので説明書通りに温める…。チ〜ン。袋がパンパンに膨らんでいる。切り口が分からなかったので割り箸で突き刺して穴をあけ、取り出す。
シウマイはかぬまブランドポーク(さつきポーク)、季節の炊き込みご飯は栃木県産コシヒカリ、グリルチキンなどで構成。湯気に出来立て感がある。実に旨そうである。
まずはシウマイ。安定の旨さである。そして、チキンと炊き込みご飯も旨い。冷凍弁当、初めて喰ったがこんなに旨いのか。〔次夜後編〕
東京駅。オノボリ気分。
KITTE。すごい人。
鹿沼シウマイ博覧会。
メインは崎陽軒ブース。クッション(枕)欲しい。
ここで漫談するのか…。
解凍前。
解凍後。絶品。

