喰い終わろうとするころ、ステージショーが始まった。崎陽軒部長様よるプレゼンである。
コロナ禍で厳しい時こそ攻める経営姿勢に驚愕。姫路駅弁の雄・まねき商品とのコラボシウマイ弁当は恥ずかしながら知らなかった。福井県とも様々な事業を展開するらしい。崎陽軒6か条には深く首肯した。
シウマイの過程消費量は横浜がダントツ1位である。餃子よりもシウマイの消費量が多いのは横浜だけらしい。冷えても旨い崎陽軒シウマイの秘密もご教授頂く(蒸し帆立貝柱)。私も部長にいろいろ質問させて頂く。ただ、何を質問したのか覚えていない。
私の出番が来た。会場は10席。うち6席は関係者が座っている。残りは空席だ。
シウマイのことをこれだけ考えた2日間はなかった。タイトルは「広がり続けるシウマイの領域展開〜私とシウマイの愛の軌跡〜」。超人気漫画(アニメ)とロマンポルノの世界を組み合わせてみた。5部構成という大作。私が普段使用するモノよりも気合が入っている。
第1部:私とシウマイ
第2部:私のシウマイ百景
第3部:教えてください!シウマイの謎と不思議〜日常におけるシウマイの立ち位置〜
第4部:食+αのまちづくり
第5部:鹿沼シウマイが世界を席巻するために〜石の上にも「20年」〜
内容は省略する。崎陽軒部長の前で崎陽軒の各種名作弁当の魅力をプレゼンする恥ずかしさ。第3部ではすべての疑問を部長にぶつけた。
最初は眼前のサクラ6人しか聞いていなかったが、会場内の他の販売員さんも近くに寄ってきた。自分で言うのもなんだが、思ったよりもウケていた。気づけば50分も漫談していた。
終了後、崎陽軒部長と立ち話。いろいろな秘話を聞かせていただく。いかに「シウマイ」が横浜市民に根付いているのか思い知らされた。100年以上の歴史が織りなす重み。
崎陽軒の創業者でなく「初代社長」が鹿沼出身という蜘蛛の糸よりも細い御縁で鹿沼側からの熱愛で実現したこのプロジェクト。崎陽軒、度量のでかい素晴らしい会社である。
地下で直結している東京駅へ。宿泊地の小山へ着く前にどこかで下車して呑もうと思っていたが、崎陽軒のシウマイ弁当を肴に呑みたくてたまらない。
日曜夕方の東京駅は凄い人。駅弁売場はどこも人が殺到している。さて、シウマイ弁当を…。売切れていた。何か所か回ったがすべて売り切れ。焼飯弁当もない…。
「崎陽軒横濱ピラフ」が残っていた。現時点の販売ラインナップで私が唯一未食だった一品。690円という駅弁超安破格値。今日のプレゼンでも、崎陽軒部長にも、ピラフだけは未食と話していた。私を待っていたかのようだった。すれ違いを続ける昔のトレンディドラマのように。
崎陽軒部長様のトークショー。
アヅマ登壇。
熱弁。
未食だった「横濱ピラフ」。絶品。