2023年04月28日

第3156夜:かぬまシウマイ博覧会【東京(東京)】(後編)

 喰い終わろうとするころ、ステージショーが始まった。崎陽軒部長様よるプレゼンである。

 コロナ禍で厳しい時こそ攻める経営姿勢に驚愕。姫路駅弁の雄・まねき商品とのコラボシウマイ弁当は恥ずかしながら知らなかった。福井県とも様々な事業を展開するらしい。崎陽軒6か条には深く首肯した。

 シウマイの過程消費量は横浜がダントツ1位である。餃子よりもシウマイの消費量が多いのは横浜だけらしい。冷えても旨い崎陽軒シウマイの秘密もご教授頂く(蒸し帆立貝柱)。私も部長にいろいろ質問させて頂く。ただ、何を質問したのか覚えていない。

 私の出番が来た。会場は10席。うち6席は関係者が座っている。残りは空席だ。

 シウマイのことをこれだけ考えた2日間はなかった。タイトルは「広がり続けるシウマイの領域展開〜私とシウマイの愛の軌跡〜」。超人気漫画(アニメ)とロマンポルノの世界を組み合わせてみた。5部構成という大作。私が普段使用するモノよりも気合が入っている。

第1部:私とシウマイ

第2部:私のシウマイ百景

第3部:教えてください!シウマイの謎と不思議〜日常におけるシウマイの立ち位置〜

第4部:食+αのまちづくり

第5部:鹿沼シウマイが世界を席巻するために〜石の上にも「20年」〜

 内容は省略する。崎陽軒部長の前で崎陽軒の各種名作弁当の魅力をプレゼンする恥ずかしさ。第3部ではすべての疑問を部長にぶつけた。

 最初は眼前のサクラ6人しか聞いていなかったが、会場内の他の販売員さんも近くに寄ってきた。自分で言うのもなんだが、思ったよりもウケていた。気づけば50分も漫談していた。

 終了後、崎陽軒部長と立ち話。いろいろな秘話を聞かせていただく。いかに「シウマイ」が横浜市民に根付いているのか思い知らされた。100年以上の歴史が織りなす重み。

 崎陽軒の創業者でなく「初代社長」が鹿沼出身という蜘蛛の糸よりも細い御縁で鹿沼側からの熱愛で実現したこのプロジェクト。崎陽軒、度量のでかい素晴らしい会社である。

 地下で直結している東京駅へ。宿泊地の小山へ着く前にどこかで下車して呑もうと思っていたが、崎陽軒のシウマイ弁当を肴に呑みたくてたまらない。

 日曜夕方の東京駅は凄い人。駅弁売場はどこも人が殺到している。さて、シウマイ弁当を…。売切れていた。何か所か回ったがすべて売り切れ。焼飯弁当もない…。

 「崎陽軒横濱ピラフ」が残っていた。現時点の販売ラインナップで私が唯一未食だった一品。690円という駅弁超安破格値。今日のプレゼンでも、崎陽軒部長にも、ピラフだけは未食と話していた。私を待っていたかのようだった。すれ違いを続ける昔のトレンディドラマのように。

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崎陽軒部長様のトークショー。

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アヅマ登壇。

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熱弁。

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未食だった「横濱ピラフ」。絶品。

posted by machi at 09:23| Comment(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月26日

第3155夜:かぬまシウマイ博覧会【東京(東京)】(前編)

 かぬまシウマイ博覧会。コロナ禍の令和時代、干支12回り前にブームだったB級グルメ「食のまちづくり」に取り組み、日本全国にほっこりした話題を提供している鹿沼商工会議所主催のフェスである。会場はなんと東京駅丸の内口出てすぐの<KITTE>地下催事コーナー。

 12月中旬、3日間の博覧会最終日の日曜。私はフェス会場に向かった。東京駅は毎週のように利用しているが、乗換ばかりで少なくともこの数年、改札から出たことがない。KITTE、ド一等地である。駅の地下街からも直結。施設内は人で溢れている。

 シウマイ博覧会へ足を運んだ理由はただ一つ。鹿沼商工会議所シウマイ課長ことM越氏からステージイベントの登壇を頼まれたからである。

 しかも、全くのノープランでの依頼。期日、開始時間、持ち時間、内容すら定かでない。「何かやってくれ」というコロナ禍以降も数々あった無茶ぶりの中でも最強クラスだった。

 北関東の盟友・Ⅿ越氏に頼まれれば断る選択肢は1oもない。しかし、私は芸人のごとく地方回りの仕事だが、芸人ではない。当然歌手でもなく、ましてやシウマイの専門家でもない。

 折しも11月下旬から12月上旬まで気を失うかと思うほど忙しく立て込んでいたが、会場入り2日前に少し目途が。トークショー、というより漫談用のパワポづくりに着手。気づけばスライド枚数は70枚を超えていた。2022年度、これほど準備に時間を要したのは初めてだ。

 13時過ぎ、会場入り。法被を着て孤軍奮闘するM越氏にご挨拶。ひときわ目を惹くのが崎陽軒ブース。販売せず展示だけだが、シウマイ枕とシウマイ弁当クッションはマニア垂涎である。

 会場は試食も禁止されており、イートインも不可。食の博覧会でしずる感を出せないのはかなり致命的だが、それでも場所は良く通りがかりの来客も多い。

 kitteの地下はラーメン店が5件ほど並んでおり、どこも行列が途切れない。この日、私は朝昼喰ってなかった。ラーメン喰いたいが並ぶ気はしない。

 販売ブースでは様々なシウマイがあったが、どれもチルド。レンジが必要だ。するとM越氏が「奥のレンジで温めらますよ」。

 シウマイ博に来て、シウマイ喰わぬバカはなし。MISHIMAさんの「冷凍シウマイ弁当」(1200円)購入。冷凍シウマイは喰ったことあるが、冷凍弁当は初めて。

 バックヤードの控室へ。レンジがあったので説明書通りに温める…。チ〜ン。袋がパンパンに膨らんでいる。切り口が分からなかったので割り箸で突き刺して穴をあけ、取り出す。

 シウマイはかぬまブランドポーク(さつきポーク)、季節の炊き込みご飯は栃木県産コシヒカリ、グリルチキンなどで構成。湯気に出来立て感がある。実に旨そうである。

 まずはシウマイ。安定の旨さである。そして、チキンと炊き込みご飯も旨い。冷凍弁当、初めて喰ったがこんなに旨いのか。〔次夜後編〕

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東京駅。オノボリ気分。

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KITTE。すごい人。

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鹿沼シウマイ博覧会。

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メインは崎陽軒ブース。クッション(枕)欲しい。

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ここで漫談するのか…。

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解凍前。

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解凍後。絶品。

posted by machi at 10:33| Comment(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月02日

第3039夜:海賊船のリーサルウェポン【八王子(東京)】

 新宿駅。確か日本最大の乗降客数を誇る世界屈指の巨大ターミナルである。私のような田舎者はウロウロしてはならない。用もないのに改札から出てはならない。

 酷暑厳しい盛夏の土曜の朝。栃木県の小山駅から湘南新宿ラインに乗り込む。たしか90分ほどで新宿駅。八王子へ向かう快速に乗り換える。関東、特に首都圏は人も多く、電車の本数も多い。

 この日の朝の新聞でJR東日本の路線収支が発表され波紋を呼んでいるという。路線存続の前に、まずは学生「以外」が電車を利用せねばならない。沿線自治体のトップが率先すべきなのは言わずもがなである。

 この数年、毎年1回ペースで八王子へ足を運んでいる。シゴトではない。用事もない。恒例になりつつあるる私が敬愛してやまない八王子の・S木社長との呑み会するためである。

 八王子とは10年ほど前に1、2回御縁を頂き、数年前から仕事ではなく呑み会限定でご縁復活。皆さん多忙かつコロナであまり集まれぬが、私ごときを覚えて頂いているだけでも感謝だ。

 1軒目は大好きな<海賊船>。鰻串、カツカレーの具だけ、なめろう…。酒呑みの心をわし掴み。分かってらっしゃる。メニューを観るだけで悶絶する。

 最初はS木会長と2人で、さらにお二人合流。U奥氏は10年前のミッション時からの呑み友達。毎回参加下さる。

 初めてお会いしたまちづくり娘・Sホ嬢が面白い。こんなリーサルウエポンが狭すぎるまちづくり業界に居られたとは。超濃い目ホッピーを十数杯ド鯨飲。

 2軒目はおしゃれ極まりない地下のバー<Zero>。私は、ラフロイグからのカミカゼ。気づけば深夜1時。楽しすぎる時間はあっという間。

 バーから匍匐前進でも帰れる我が八王子定宿(T横イン)のベッドにダイブするも、無性にシルモノが啜りたくなった。欲望に抗えず発作的に外出。

 凄まじい数のキャッチを搔い潜りながら視界に入ったのは横浜家系ラーメン屋。ノーマルを押すつもりがチャーシューメンを押してしまう深夜1時半。

 八王子はすべて業種業態、飲食チェーンが揃っている雰囲気。昼も夜も大賑わいのソコヂカラ。私が八王子市民になったら体重が5割増しの0.15トン(150s)になること確実。

 私が仕事でもないのに唯一お伺いする町、八王子。夜のガラは悪そうだけど、大好きである。S木社長、U奥氏、そしてリーサルウエポンなSホ嬢に多謝。今回お会いできなかった呑み仲間の皆さまとまたお会いできる日が楽しみにしつつ、翌朝は快速で新横浜へ。

 駅直結の居酒屋で鰻白焼などをハイボールで満喫し、晩酌の肴にシウマイ弁当を捕獲して新幹線に乗り込む。八王子の海賊船にまた乗船させて頂くために、更なる精進と小ネタを仕込まねばならない。 

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超絶に便利で賑やかな八王子駅前。

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鰻串セット、最高。

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切れ味抜群。

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カツカレーのライス抜き。わかっていらっしゃる。

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ありがとうございます。

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2軒目は地下へ。

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発作発動。

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抑えきれぬ渇望。
posted by machi at 09:11| Comment(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする