飲食16店舗、物販6店舗で再出発。すでに地域になくてはならない商業施設として定着しつつあるようです。着工からプレオープンまでのスピードは目覚ましいものがありました。
ある昼、その中の1軒<はまらん家>をのぞいてみました。気仙沼風お好み焼き「はまらん焼」の専門店です。「はまらん焼」とは気になるネーミングです。
気仙沼では毎年の恒例行事として「はまらいんや祭」が開催されています。商店街が壊滅的被害を受けた本年も、2011年8月21日に開催されたそうです。「はまらいんや」とは、気仙沼方言で「いっしょにはいろう、まざろう」という意味だそうです。
ママさんとお話することができました。大津波前は<気仙沼シャークミュージアム>の前で営業していたらしく、内湾に面していたためお店は全壊。屋台村が再起の第一歩です。
「はまらん焼」が登場しました。お好み焼きなのですが、平べったいのではなく大判焼のような分厚さです。ちなみに500円です。
気仙沼らしく、海老、烏賊、帆立など海の恵みをたっぷりと入っています。卵が1ヶまるまる使われており、見た目は小さいですがかなりのボリュームです。付け合わせの生野菜がヘルシーさを際立たせています。
口に運びました。……。たっぷりのマヨネーズとソース、卵が絶妙のハーモニーです。あっという間に食べ終えてしまいました。お持ち帰りのお客さまも多く、舟のような容器に野菜を敷き詰めその上にはまらん焼きを乗っけると、漁船のように見えます。海の幸、舟、方言。気仙沼の魅力がたっぷり詰まった新たなB級ご当地グルメに名乗りをあげそうです。
屋台村は海鮮料理、気仙沼ホルモン、ラーメン、イタリアン、寿司、ショットバー、韓国料理、中華、うどんなどバラエティに富んだ構成です。屋台村は商業者とお客の笑顔で溢れていました。
2011年12月24日は、仮設商店街の真打ちといえる「気仙沼復興商店街」がオープンしました。50店舗以上の規模は三陸の仮設商店街で最大規模と思われます。
商店街の再開は、まさに復興に向けた希望の灯りです。仮設商店街が地域のシンボルとなり、目覚ましく街が動き始めます。2012年1月25日(昨日)、魚町商店街で昨年末に復活した<やまと>で気仙沼名物「ふかひれラーメン」を堪能することができました。
2011年11月3日の「岩手日報」によると、岩手県宮古市では被災事業所の6割が再開。廃業はわずか7%にとどまっています。気仙沼も宮古も、商業者の再開が地域の復興の狼煙となっているようです。
闇夜に煌めく海沿いの<気仙沼復興屋台村>
「はまらん焼」
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