2024年08月04日

第3471夜:学生ラーメンを注文する49歳【札幌(北海道)】 

 北24条。我が青春の地である。店は入れ替わったが街の雰囲気は変わらず。30年前から老朽化著しいバスターミナルも健在。ミスドも。そして、学生の頃バイトしていた<KFC>も。

 KFCの2階でホットコーヒーを飲みながらPC。目視で私より年上にしか見えない熟女バイトさんたちは、私の後輩と言えなくもない。

 時間が11時に。KFC2階の窓から黄色い袖看板がしっかりと視界に飛び込んでくる。<ラーメン大将>北25条店である。コロナが5類になり久々にダイブ。3、4年ぶりか。

 詳細やその思い出は何度もこのバカブログで乱筆ゆえ割愛。幾分値上がりしたようだが、今までが安すぎた。学生にはハードルが少し上がったかもしれない。私のような貫禄たっぷりオヤジには落ち着いた雰囲気になりむしろ好ましい。

 数多い定食も魅力だが、1番から10番までのセットメニューは不動。私のお気に入りは圧倒的に1番。チャーハンとワンタンスープである。しかしこの日、ラーメンが啜りたかった。チャーハンは外せぬ。この店、大盛はあってもミニや半などない。手加減なしの剛球一択。

 チャーハンとラーメンのセットは…。あった。「9番」。ただし『学生ラーメン』である。

 初めて大将に飛び込んだのは約30年前。肉みそ以外のラーメンを喰った記憶がない。あと半年今日で50歳になるヨゴレなバカオヤジの私だが、学生ラーメンを頼んで良いのか。この商品名を口にするには恥ずかしい。ゆえに「9番セット」と伝えれば恥ずかしさも半減だ。

 じっくりメニューを見る。ラーメン類は850円から1000円の間がほとんどの中、学生ラーメン650円が異彩を放つ。ノーマルチャーハンが750円。単品合わせて1400円。セットなら1200円。お得である。

 水を飲みながら30年前の感慨にふけっていると、ブツ降臨。学生ラーメン、もっとショボいかと思いきや、圧巻。濃い目の醤油スープに大きなチャーシュー、メンマ、そして固ゆでのゆで卵ハーフ。野菜もたっぷりだ。

 胡椒パラリし、まずはスープ…。ウォッ!ニンニクのパンチが凄い。野菜もニラ入りで炒めている。学生ラーメンというより「スタミナラーメン」である。

 麺も北海道らしいかん水黄色ちぢれ麺。焦がしの風味も札幌醤油の特徴。焼豚も分厚く嬉しい。私はゆで卵に関しては半熟より固ゆで派。笑みが止まらない。

 麺を啜り切り、具も食べ尽くした。スープを半分余らせた状態で、チャーハンに振り向く。

 紅生姜を添え、レンゲを右手に、左手に皿。ワシワシ喰い進める。普通の店の大盛以上の量。しかし、味はシンプルで完全に私好み。チャーハン部門では私、この店が一番好きかも。

 チャーハンで喉を押し広げ、スープで追いかける。ウォータークーラーの真横に座ったので、イスから立つことなく水を補充できる。

 50歳間近の学生ラーメン。これが「学生セット」なら頼めないが「9番セット」だから口にすることができる。慈愛であり、抱擁である。

 バスの時間までたっぷりあったので、30年前はたしか「札幌フードセンター」か何かだったが「Mックスバリュ」に化けたスーパーで1万円近く買物。

 塩ホルモン、ジンギスカン(レトルト)、マトン肉(冷凍)、にしん糠漬、にしん&白菜漬、ベルのジンギスカンだれ、ほっけフライ、函館産いか塩辛…。

 冷凍庫を駆使し、自宅滞在時は北海道を満喫できそうである。サッポロクラシックをどこかで買わねば。甲類焼酎を自宅近くのスーパーで購入せねば。

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30年前のバイト先の2階。

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青春の味。

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9番セット。

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戦利品。

posted by machi at 09:56| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月03日

第3470夜:青年実業家な男【富良野(北海道)】

 <Tぼ八>。世界屈指の居酒屋チェーンである。富良野新相生商店街<コンシェルジュ&トマール>対面に位置する。その周辺は地元系や大手系のチェーンや単体居酒屋が林立する。

 11月というのに日中は15度近くまで気温が達して雨さえ降りだした21時前。9人で<つB八>へ。11月の富良野はシーズンオフの閑散期だが、居酒屋はどこも一杯で入れないという。

 久々にT一郎氏も参戦。数年ぶりに旧交を温める。21時半ラストオーダー故、料理と酒を急ピッチで注文し、平らげていく。

 2軒目はAキラ氏と定番の<ニューラベンダー>。入るなりママと娘さんの「おかえり〜」の一言が嬉しい。

 この夜は富良野JC理事長であり、十数人の従業員を抱え急成長を続ける<フラノデザイン>N村社長も特別参戦。N村氏は私でも慄くほどの多忙な御仁。この夜、氏はたまたま出張がキャンセルになり、我がミッションにご参加いただけた。

 コロナ前から氏とはよく歓談した。呑みもした。この夜、ラベンダーで思いっきりサシでいろんな話をさせて頂いた。

 氏は世界的外資系大企業に籍を置いていたが、諸事情で出身地の富良野に舞い戻った。ただし、とんでもない才能と実力と行動力を秘めたスペックの塊のような漢ゆえ、あっという間に人口2万人以下の富良野市屈指の若手青年実業家に。

 氏は私より10歳以上若い。しかし、氏と話すたびに私の方が圧倒的に勉強させて頂いている。十年後、氏は富良野で無双の存在になっているだろう。

 Aキラ氏が珍しく帰ろうと言い出した。私はまだ吞み足りぬ。話したりぬ。N村氏はこれからハシゴするという。外は氷雨。

 私は迷ったが、Aキラ氏のタクシーに乗せてもらい定宿<トマール>に戻る。明日は朝7時のバスで札幌に向かわねばならない。

 ホステルゆえ自分でベッドメイク。布団にもぐり込み、スマホのアラーム機能をセットを試みたら、軽く目を剥いた。夜中1時半だった。24時に店を出たつもりが、25時だったらしい。Aキラ氏が「帰るぞ」と強く促してきた理由を深く理解した。

 翌朝。6時起床。シャワーを浴びて荷造りし、トマール玄関の掛け値なしに真ん前のバス停へ。後3分でバスが来る。

 キリリとした冷気に頭を冷やしていると、トマールのAヤコ支配人(社長)が挨拶しに出てきてくれた。彼女も1軒目一緒だった。確かN村氏と同い年だったか。いったい彼女もいつ寝ているのだろうか。新相生商店街は若手がタフで明るくて元気である。

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1軒目。チェーン居酒屋の定番。

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2軒目。熱唱する青年実業家。

posted by machi at 09:46| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月02日

第3469夜:男のジャンボあんかけ焼きそば【札幌(北海道)】

 人気ナンバー3。何の3位なのか。札幌ススキノ最強の町中華<満龍>の「あんかけ焼きそば」である。

 11月上旬なのに気温が15度という不気味な暖かさの札幌。我が新たなススキノの定宿チェックアウト時間は11時。満龍まで直線距離で35mほど。ただし満龍のオープンが11時30分。この30分が微妙である。

 チェックアウトしたものの、ホテル1階でトイレしたり煙草吸ったり。それでも待ちきれず、早めに行くことに。すでに4人ほど並んでいた。

 開店と同時に店内へ。カウンターでメニューを広げる。1か月前はここで「男の焼き飯ジャンボ」に挑んだ。今回は「あんかけ焼きそばジャンボ」。メニューを見たが、それは見たフリ。並んでいる時、いや、遥か以前から決めていた。

 私はあんかけ、トロミの入ったラーメンやスープは好まない。そういえば、中華丼や天津飯もそれほど頼まない。しかし、何故か「あんかけ焼きそば」はかなり好物。大津波の年の2011年、宮古市末広町商店街の今は無き町中華の名店で3日に1度はこのメニューを頼んでいた。

 程なくしてブツ降臨。圧巻のサイズである。餡が零れそうである。どこから手を付けたらよいか分からない。焼飯も迫力だったが、あんかけはその上を行く。

 まずはトロミの中の具から。続いて、麺を引きづりだして餡とたっぷり絡めながら…。旨い。濃厚だけどこか爽やかさがある。麺も焦げ目が少しついていて香ばしい。

 いくら食べても減らない。喰っても喰っても圧が凄い。途中、卓上の辛子、酢、ラー油、ニンニクなどで味変を試みる。独りカウンターで忙しく、せわしなく。最後まで飽きることなく味わえた。食べきった。巨大な茶褐色の沼が滅失した。

 満腹腹を摩りながら北上する。富良野行きのバスまで2時間。ススキノ交差点近くの<ミスド>に飛びこんでホットコーヒーを注文。満腹なのに甘いものが食べたくなった。ハニーオールドファッションも追加。

 口内は濃厚なあんかけ沼だったが、別角度の濃厚さを秘めたドーナツが急角度で攻め込んできた。すかさず珈琲で追いかける。外は雨が降り出した。店内は温かい。むしろ、暑いほど。

 私は作業着の上を脱ぎ、半そでポロシャツ1枚に。うっすらと汗をかきながらPC猿打。コーヒーをお代わりしながら。

 男のジャンボシリーズ、他にもある。次回は中華丼か。カツカレーにジャンボがあれば迷わずだが、確かノーマルしかなかったような。それよりも、長年のクライアントが1か月後に滅失する故、再び札幌ススキノに足を運ぶことができるかどうかが一抹の不安である。

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ススキノの昼の守護神。

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人気ナンバー3。

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ジャンボ。

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別腹。

posted by machi at 10:17| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする