2019年度の田辺創業ゼミ(全5回)第1回目は10月20日の13時開校。私は前夜、長崎県長崎市に居た。朝6時のバスで長崎空港に向かい、8時の●NAで伊丹空港へテイクオフ。
A●A、頑張って下さり定刻より10分も早く到着。駐機場までも実にスムーズ。座席も可能な限り前方に変更していたことも功を奏し、本来乗れるはずのなかった新大阪行きバスに乗車成功。おかげさまで紀伊田辺行き特急乗車の25分前に新大阪駅に到着できた。
神様から与えられた貴重な時間を1分1秒無駄にできない。在来線ホーム<麺家>の朝定食340円に間に合う。そばを頼んだのにうどんが出てきてしまったが、ご愛敬。生卵と昆布佃煮をライスにぶっかけ醤油を垂らす。かけうどんに天かすと七味とすりごまをぶち込んだ。
13時ギリギリに田辺商工会議所着。創業ゼミ2019の初回は政策金融公庫課長様のご講義、不詳・アヅマの漫談、そしてメインである創業経験者2名のパネルディスカッションだ。
たまたまだが2名とも田辺圏域のcafeオーナー。男性のS氏は<バニラカフェ><カフェアルマ>、オープンしたばかりの<カフェミミ>を経営する紀南地方でcafé開業を目指す者にとっては知らぬ者なきカリスマ経営者。そして女性のF島氏はお隣の上富田町で<産直café エフノカッテ>を経営。F島氏は田辺創業ゼミ第1回(2014年)の受講生だった。
お話をお聞きする。それぞれにこだわりがある。しかしS氏の「こだわりのなさ」に感銘を受けた。この表現も正確に伝えきれていない我が筆力の無さが歯がゆい。
終了後、S氏が「実験」として位置付けている、2日前にオープンした図書館前の3店舗目<café Mimi>を見学させて頂く。さっそく流行っている。
従業員が働きやすい、この店で働いてみたいという店づくりを目指されていた。よって営業時間は11時から18時だが、さらに短くすることも考えているという。溢れんばかりのアイデアを具現化させる氏の4店舗目以降にも大注目だ。
田辺の定宿<アルティエホテル>に荷物を置いた後、ぶらぶら歩いて<きまま>へ。ママは相変わらず豪快な笑顔。来年(2020年)創業30年になるという。日曜定休だが特別に開けて頂く。
ママの手作り絶品小料理をツマミに麦焼酎の炭酸割にママお手製の梅干を投下。これが最高に爽やかで旨い。
ママの数種類の手作り調味料を味見させてもらう。味噌、これだけで酒の肴になる。そして我らに味噌の感想を聞き、もっと改善したいという。創業30年、70歳になっても探求心旺盛だ。
グイグイやりながら談笑していると、ラグビーW杯「日本vs南アフリカ」が始まった。思わず熱が入る。南アフリカ、さすがだった。日本代表は日本中を感動に渦に叩き込んだ。間違いなく2019年度のMVPだ。 2軒目は3人で安全安心安定の<一吉>へ。途中から記憶が全くない。
私は「理論のない理論」という禅問答のごときいい不明なフレーズ十数年前から使ってきた。要するに、今現在は理論を持っていても、将来どころか明日、もしかしたら素晴らしい感銘を受ければ1分後にも平気でこれまでの理論を捨てて新しい理論に飛びつくという趣旨である。
まちづくり屋は変化対応業である。常にアンテナの感度をビンビンにし、常に最善と思しき一手を打ち続けねばならない。しかしオヤジになるにつれ、アンテナの感度がどんどん下がってきてしまった。
コスパ抜群。JR西日本で見かける<麺家>の朝定食。
田辺創業ゼミ2019。
受講生懇親会ではS氏の焙煎珈琲がお振舞。
センスの塊。
<きまま>のママのきままな絶品料理。
毎年ありがとうございます。

