きままハイボール。田辺<きまま>のママ手作り梅干を麦焼酎に投下し、ソーダで割るほぼアヅマオリジナルなエナジードリンクである。
田辺とは2010年からの付き合い。確か2014年から今のスタイルになった全5回の創業ゼミ、細かな記憶はあやふやだが、初回と最終回を毎年担当させて頂いている。
初回2時間は、前座が私の漫談。後半は田辺市内で創業し、成功を収めた(収めつつある)2名がご登壇のトークセッション。私は聴き手。毎回惹き込まれる。聴き手の特権を謳歌だ。
2023年度は京都府ご出身でご結婚を機に田辺に移住された女性デザイナーと、ホテルマンを脱サラしアウトドアショップを立ち上げた男性オーナー。どちらも見事だった。詳細は創業ゼミ受講生だけの特典ゆえ割愛する。
素晴らしいお話を拝聴し、気分よくブラブラと商工会議所から10分ほど歩いて創業ウン十年の<きまま>。私の年2回の田辺、夜は2回とも<きまま>。私の激しいリクエストだ。
古希を超えたかもしれないママの元気な笑顔とトークに、田辺に還って来た感が溢れる。毎回貸切状態にして下さるので他の客と出会ったこともないが、何でも作ってくれるママの手料理、雰囲気、居心地の良さ、私にとっての「深夜『前』食堂」だ。
盟友・商工会議所N本部長はこの日、東京からご帰還。お疲れのところお付き合い頂く。部下のY崎氏も気づけば毎年の長いお付き合い。生ビールで乾杯する。
ママがおばんさいを色々盛り付けて下さる。第1弾は唐揚&鶏ハム&スパゲティサラダ。第2弾は平天と野菜の煮びたし。第3弾はもずく。第4弾が焼きそば&たこ焼、第5弾が自家製味噌をトッピングした生野菜と豆腐。
ママにお願いすれば、K林薫氏のごとく「できるものは作るよ」モード。ただ、ママの場合は調味料までも手作りする。
この店で私は「麦焼酎ソーダ割+ママ自家製梅干」。田辺最強の基幹産業といえば「梅」。軟弱な梅干が日本全国で席巻する昨今、超絶な塩辛っさで一粒あればライス大盛4杯は滅失確実。梅干は1ヶだけ投下。潰さない。そのまま取り出さず8杯ほど焼酎ソーダを継ぎ足した。
24時を回った。談笑尽きぬが、この店は24時から開店する深夜食堂でない「深夜『前』食堂」。ママに来月の再訪を誓い、大満足で店を出る。
我が定宿までブラブラと。N本氏とY崎氏が送って下さる。毎年私が担当している貸店舗ツアーにて、長年埋まらなかった物件がコロナ5類になり埋まりだしたという。
その中の1軒が、我が定宿の道路を挟んだ対岸。電気がついている。この日、お店のオープン日だったらしい。中で女性が作業している様子が見える。
N本氏は良かったら店舗を覗いてみないかと私に声を掛けた。私が瞬殺でお断りした。何故なら、猛烈な便意が襲ってきて、括約筋が崩壊寸前。0.1秒でも早く宿のトイレに駆け込まねば大惨事。オープン初日の記念すべきフロアを我が脱糞で汚しかねなかったからである。
紀伊田辺へ向かう特急車内。今まで知りませんでした。
2023年度の田辺初陣。
山ほどある呑み屋の中で、アタシはココ一択。
還ってきた感ハンパなし。
どれも酒が進む。
食べ過ぎてしまう。
ゴールデントリオ。毎年ありがとうございます。

