2019年12月30日

第2348夜:こだわらないこだわり【田辺(和歌山)】

 田辺創業ゼミ2019。数年前から紀南最大最強都市・和歌山県田辺市の田辺商工会議所からお招きいただき、年2〜3回お手伝いさせて頂いている私にとっては秋の田辺の風物詩である。

 2019年度の田辺創業ゼミ(全5回)第1回目は10月20日の13時開校。私は前夜、長崎県長崎市に居た。朝6時のバスで長崎空港に向かい、8時の●NAで伊丹空港へテイクオフ。

 A●A、頑張って下さり定刻より10分も早く到着。駐機場までも実にスムーズ。座席も可能な限り前方に変更していたことも功を奏し、本来乗れるはずのなかった新大阪行きバスに乗車成功。おかげさまで紀伊田辺行き特急乗車の25分前に新大阪駅に到着できた。

 神様から与えられた貴重な時間を1分1秒無駄にできない。在来線ホーム<麺家>の朝定食340円に間に合う。そばを頼んだのにうどんが出てきてしまったが、ご愛敬。生卵と昆布佃煮をライスにぶっかけ醤油を垂らす。かけうどんに天かすと七味とすりごまをぶち込んだ。

 13時ギリギリに田辺商工会議所着。創業ゼミ2019の初回は政策金融公庫課長様のご講義、不詳・アヅマの漫談、そしてメインである創業経験者2名のパネルディスカッションだ。

 たまたまだが2名とも田辺圏域のcafeオーナー。男性のS氏は<バニラカフェ><カフェアルマ>、オープンしたばかりの<カフェミミ>を経営する紀南地方でcafé開業を目指す者にとっては知らぬ者なきカリスマ経営者。そして女性のF島氏はお隣の上富田町で<産直café エフノカッテ>を経営。F島氏は田辺創業ゼミ第1回(2014年)の受講生だった。

 お話をお聞きする。それぞれにこだわりがある。しかしS氏の「こだわりのなさ」に感銘を受けた。この表現も正確に伝えきれていない我が筆力の無さが歯がゆい。

 終了後、S氏が「実験」として位置付けている、2日前にオープンした図書館前の3店舗目<café Mimi>を見学させて頂く。さっそく流行っている。

 従業員が働きやすい、この店で働いてみたいという店づくりを目指されていた。よって営業時間は11時から18時だが、さらに短くすることも考えているという。溢れんばかりのアイデアを具現化させる氏の4店舗目以降にも大注目だ。

 田辺の定宿<アルティエホテル>に荷物を置いた後、ぶらぶら歩いて<きまま>へ。ママは相変わらず豪快な笑顔。来年(2020年)創業30年になるという。日曜定休だが特別に開けて頂く。

 ママの手作り絶品小料理をツマミに麦焼酎の炭酸割にママお手製の梅干を投下。これが最高に爽やかで旨い。

 ママの数種類の手作り調味料を味見させてもらう。味噌、これだけで酒の肴になる。そして我らに味噌の感想を聞き、もっと改善したいという。創業30年、70歳になっても探求心旺盛だ。

 グイグイやりながら談笑していると、ラグビーW杯「日本vs南アフリカ」が始まった。思わず熱が入る。南アフリカ、さすがだった。日本代表は日本中を感動に渦に叩き込んだ。間違いなく2019年度のMVPだ。 2軒目は3人で安全安心安定の<一吉>へ。途中から記憶が全くない。

 私は「理論のない理論」という禅問答のごときいい不明なフレーズ十数年前から使ってきた。要するに、今現在は理論を持っていても、将来どころか明日、もしかしたら素晴らしい感銘を受ければ1分後にも平気でこれまでの理論を捨てて新しい理論に飛びつくという趣旨である。

 まちづくり屋は変化対応業である。常にアンテナの感度をビンビンにし、常に最善と思しき一手を打ち続けねばならない。しかしオヤジになるにつれ、アンテナの感度がどんどん下がってきてしまった。

191230田辺⓪.jpg
コスパ抜群。JR西日本で見かける<麺家>の朝定食。

191230田辺@.jpg
田辺創業ゼミ2019。

191230田辺A.jpg
受講生懇親会ではS氏の焙煎珈琲がお振舞。

191230田辺B.jpg
センスの塊。

191230田辺D.jpg
191230田辺C.jpg
191230田辺E.jpg
191230田辺F.jpg
<きまま>のママのきままな絶品料理。

191230田辺G.jpg
毎年ありがとうございます。
posted by machi at 18:25| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月30日

第2161夜:居酒屋にギターを持ち込む男【田辺(和歌山)】

 田辺創業ゼミ2018。その最終回(第5回)が12月上旬に開催された。講師は敬愛するY本中小企業診断士。ちなみに私は後半の貸店舗ツアーのガイド役だ。

 13時開始ギリギリに会場入り。ふと、隅に立てかけられているギターケースがあった。誰かの忘れ物だろうか。

 休憩時間、Y本講師と少し雑談していると、ギターは氏の所有物らしい。しかも、講義前に楽器店に立ち寄って購入したそうな。

 Y本先生はこの数年、恒例行事として田辺で講義されている。その際、先生はスナック等でギター弾き語りで熱唱。しかし今までは誰かのギターをお借りしてだったと記憶する。ついに、マイギター持参。しかも現地購入である。何が先生を駆り立てるのか。

 懇親会は<きまま>。日曜定休なのに店を開けて下さったママに感謝しつつ、絶品手料理を満喫しながら、ひたすら麦焼酎ソーダ割。ママ手作りの梅干を投下。すっきり旨く、何杯でもノドに通ってしまう。

 この後は<KISS ME>というスナックへ流れるのが定番である。このスナックで先生は熱唱される。オリジナルの曲名も「KISS ME in TANABE」。先生の激しい田辺愛が伝わってくる。しかしスナックに連絡を入れると、満席という。席が開くまで待機を余儀なくされている。

 1次会は貸切だったゆえ、先生にギター弾き語りをお願いする。ギター、当たり前だが真っ新なので鏡のように表面が輝いている。先生は歌いだした。

 キ〜スミィ〜 キ〜スミィ〜 キス ミー た・な・べぇ!♪味よし〜人よし〜お・ひ・と・よ・しぃ〜♪

 1年ぶりだが、メロディーに体が自然と反応する。先生は5曲入りのミニアルバムを作成され、当然キスミータナベも入っている。他の曲もリクエストの応えて熱唱だ。店にギターをキープしそうな勢いである。流されないようにするためにも、月1回は弾きに通わねばならないだろう。

 スナックは全く席が開く様子がない。駅前商店街T中理事長が週に2、3日通われている<恋恋>へ。ここでもY本先生のギターソロが始まった。オリジナル曲だけでなく、拓郎などの定番も。常連のオヤジ客も嬉しそうにノっている。

 ギターの売り主である楽器店のM内氏が駆けつけた。M内氏が伴走し、先生が唄う。まるでビーマイベイベー♪なコンプレックスのようである。迫力あるギターサウンドが紀南の場末居酒屋にこだまする。

 日曜なので定休の店が多いが、逆に開いている店はどこも大賑わい。最後は<一吉>で〆ることに。

 瓶ビールで乾杯し、私のこの店の〆は裏メニューのさらに裏を行く「カツカレーうどんのうどん抜き」。1年ぶりの注文だったが、スムーズに通るようになった。他にも同好の士がおられるのかもしれない。

 大満足で町家をリノベーションしたゲストハウス「紺屋町家」へ。ここはY本先生が特にお気に入り。2階の2ルームを先生と分け合って爆睡。

 ぐっすり眠り、すっきり目覚める。風呂にゆっくり浸かって着替え、1階のリビングでのんびりPCしていると、浴衣姿の先生が下りられてきた。先生のご尊顔を拝見した瞬間、キーィスミィ〜♪とメロディーが脳内でリフレインした。

190330田辺@.jpg
1軒目の<きまま>にて。日曜定休なのに開けて下さったママに感謝。

190330田辺A.jpg
ギターの売り主も参戦。

190330田辺B.jpg
私の田辺での〆は毎回これ。<一吉>のカツカレーうどんのうどん抜き。メニューにはございません。
posted by machi at 10:13| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月25日

第2099夜:昭和の香り【田辺・上富田(和歌山)・八尾(大阪)】

 <エフノカッテ>。昭和な風景がそのまんま残っている和歌山県上富田町でまもなくオープン3年目を迎える産直カフェである。絶品のランチも人気である。

 ある秋の朝。埼玉県川口市を発ち、羽田経由で正午に南紀白浜空港着。男の中の男であり、不器用な昭和の香りが漂う田辺商工会議所N本氏の運転で上富田町にある産直カフェ<エフノカッテ>へ。オヤジ2人でおしゃれなcafeランチを決行する。

 ランチは3種類のパスタから選ぶことができる。昭和オヤジ2人が唯一理解できたのが、ミートソース。他の2種類は字面だけでは想像つかぬ。ナポリタンがあればそれを頼んでいたはずだ。思わずワインを頼みたくなる絶品ランチに舌鼓。

 オーナーの奥様は不在だったが、私のことを覚えていて下さり、ご主人から私に宛てた奥様のお手紙を頂く。私はチンピラなヨゴレまちづくり屋だが、嬉しい限り。

 気力充実のまま、1年ぶりに田辺市へ。田辺が誇るまちづくり界の大スターと談笑。

 紀伊田辺駅前の変化に驚嘆。アーケードが撤去中で建替え予定で、駅前ビルも再整備されるという。駅前商店街の空き店舗もどんどん埋まり新店ラッシュで実に頼もしい。

 その日の夜は昭和の香り漂う紀南最大最強の酒迷宮で懇親会。絶品料理を肴に麦焼ソーダ割梅干し入りが最高である。

 冠婚葬祭、建築、産直カフェ……。異業種交流会の様相で新たなコラボが生まれる気配横溢。それをコーディネートする日本屈指の機動力と実力を有する田辺商工会議所、改めてその凄みに敬服する。

 2軒目は紀南の`我が家´(きまま)へO崎氏&N本氏と。ホテル戻りは深夜2時前。呑み始めが遅かったからか、珍しく記憶があった。久々の田辺に気分が高揚していたようだ。

 翌朝。9日ぶりに神戸の自宅事務所へ戻る前に、JR八尾駅近くで2018年7月に豆腐屋<まめいち>を起業した方と面談。

 オーナーは豆腐づくり30年以上の大ベテランで、このたび独立。すでに常連客たっぷりで、面談中もお客がひっきりなし。自宅晩酌用におぼろ豆腐、鍋絹、手揚げ、葱揚げ、絹揚げを購入。釜石や美唄の地酒と合わせる楽しみにニヤケ顔が収まらない。

 田辺・上富田・八尾。少しでもご縁を頂いた方が起業・開業・創業され、苦労と喜びを繰り返しながら頑張って地域に根差していかれる様子を拝見すると、魂のレベルで私もシアワセに。9日間の出張疲れも滅失する。様々なエネルギーを逆に注入していただく。

 9日ぶりに帰宅。シャワーを浴び、たまった録画を観ながら「まめいち」晩酌スタートである。

 おぼろ豆腐はまず何も垂らさずプレーンで一口。……。濃厚なクリームのようである。豆の味がしっかり伝わる。思わず目を剥いた。醤油を垂らして味に変化をつける。

 手揚げと絹揚げ、葱揚げはオーブントースターで少し焦げ目をつけ、醤油を垂らしてかぶりつく。……。旨味が詰まっている。特に手揚げ、これはリピート必至だろう。

 鍋絹は湯豆腐で。ネギも何も入れず、ポン酢のみで勝負。……。プルンと口の中で溶けた。ポン酢の酸味が豆腐を優しく包む。もう、スーパーの豆腐には戻れない(かもしれない)。

 豆腐屋の全盛期は昭和のイメージがある。スーパーの格安豆腐に押され、今や豆腐専門店は貴重。平成が間もなく終わる時代に豆腐屋を起業するという昭和感が心強く頼もしい。

 田辺からの帰路に『昭和探偵1』(風野真知雄 講談社文庫)読了。アグネス・ラムのビキニは誰が拾ったか?有力政治家は本当にボットン便所に落ちたのか?ディスコクィーンは幸せになれたのか?コンビニなき時代の餓死事件の真相は?……。

 昭和特有の謎を追いかけるへっぽこ探偵が活躍するユーモアミステリ。私は昭和49年生まれだが、昭和30年後半〜40年代前半の方が読まれたら面白さはたぶんさらに倍増だろう。私もへっぽこまちづくり屋として昭和な商店街と平成時代をコラボしていく所存である。

181225上富田田辺八尾@.jpg
おしゃれで絶品の産直カフェランチ。

181225上富田田辺八尾A.jpg
181225上富田田辺八尾B.jpg
田辺での1次会。

181225上富田田辺八尾C.jpg
田辺2次会は我が`ホーム’。

181225上富田田辺八尾D.jpg
181225上富田田辺八尾E.jpg
181225上富田田辺八尾F.jpg
八尾の<まめいち>さんにて。

posted by machi at 08:34| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする