2023年04月01日

第3141夜:勝利の女尻【田辺(和歌山)】

 日本×ドイツ。カタールW杯で世界中のサッカーファンやにわかたちの度肝を抜いたジャイアントキリングな一戦である。勝利の要因は様々に挙げられていたが、世間的に報道されていない勝因も隠されている。

 田辺創業塾最終回がドイツ戦当日に開かれた。メイン講師は長年お世話になっているY本中小企業診断士。私は最終のオプションな貸店舗ツアーガイド。金融公庫のK城課長も1年ぶりだが、行きつけのスナックで働く女の子を同伴していた。創業塾同伴に度肝抜かれる。

 私が担当の貸店舗ツアー、参加者は皆さん熱心である。移動中相談を受ける。おにぎり居酒屋で創業を目指す女性に全力でアドバイス。

 定宿チェックイン後、Y本先生とブラブラ歩いて<きまま>へ。T中理事長をはじめ田辺創業サポートメンバーに加え、K城課長と美人の同伴女性も打ち上げに参戦。

 商店街理事長、まちづくり会社専務、商工会議所部長、政策金融公庫課長、中小企業診断士、ヨゴレまちづくり屋(アヅマ)…。私を除けば錚々たるメンバーが一人の会員制バー創業希望美女に全力で2時間ほどアドバイス。金額に換算すればいくらか分からぬほど高額だ。

 宴もたけなわに近づきだしたころ、創業希望美女は会員制バーからいきなり「Eカップラーメン屋」をヤリたいと言い出した。おっぱいをプルンプルンさせながら湯切りするらしい。

 私は券売機にラーメンでなくEカップの子の名前と胸アップのTシャツ写真をボタンにするようアドバイスした。

 休みなのに貸切で開けてくれた<きまま>ママにお礼を申し上げ、2軒目のスナックへ。6周年らしく、シャンパンを頼まれた。応えねばオトコでない。値段を確認することは野暮の極み。

 このお店、カウンター越しにママを含め巨乳が4人。2軒目も同席した創業希望美女、この店でもEカップラーメン屋の話を全開。ちなみにこの美女、新地や銀座のクラブで働き、カナダのトロントでも仕事経験ありな才女。なぜか田辺で創業を考えているという。

 ちなみに彼女はEでなくDとおっしゃる。ちなみに私はCに近いBぐらいか。オッサンだけど。

 K城氏がサッカー日本代表戦をスマホで見始めた。後半で、日本は1点差負と善戦していた。

 胸よりもお尻に自信があるというカウンター越しの巨乳美女の一人が私に背を向けた。隣のレディがスカートを捲る。黒レースのTバックが出現。

 お尻美女は「えぃ!」と念をカタールに送った。同行氏たちも「ウォ〜」と拍手。すると、日本チームの誰かゴールを決め同点に追いついた。田辺から念が届いたのか。お尻パワー、すごい。

 店内にはカラオケ用と思しきスクリーンが4,5台も。ママにサッカー中継を写せるかお願いする。しばらくして、店内の至る所にグリーンのピッチが。スナックがスポーツバーに早変わり。

 私はお尻ちゃんに、更なる勝利祈願の念を送るようにお願いした、お尻ちゃんは「エィ!」と何度も眼前の私を通してカタールに念を送り続ける。店内はカタールの観客席に負けないほどの歓声と声援。すると、日本代表のどなたかが勝ち越しゴールを決めた。

 開いた口、もとい開いたお尻がふさがらない。お尻ちゃん、日本代表の女神ではないか。

 我らの延長戦も終了。ママからお会計伝票を手渡された。思わず目を向いた。そういえば、周年のシャンパンを開けたことをすっかり忘れていた。

 日本代表チームはドイツ相手に歴史的勝利。田辺創業支援代表チームはロスタイムにオウンゴールで敗退である。

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パンダ特急でいざ南紀へ。

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<きまま>で1次会。

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スナックがスポーツバーに。

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2023年02月04日

第3100夜:きままに福福【田辺(和歌山)】(後編)

 かぶりつく…。単なる豚肉ではない。フワフワとした旨みと濃厚なコクが加わっている。

 旨い。しかし、私はフォアグラのような肝臓ではあるが、フォアグラそのものをほとんど食べたことがないのでせっかくの味が分からない。豚に真珠、猫に小判、アヅマにフォアグラである。

 深夜1時に近づいてきた。両隣は塩ラーメンを注文。私は塩よりも圧倒的な醤油派。しかし、さすがに喰い過ぎて麺が入らないかもしれない。しかし、醤油スープは飲みたい。ハイボールのツマミにチャーシューは齧りたい。

 醤油ラーメンのラーメン抜きを注文。一瞬戸惑った顔をされたが、笑みを浮かべられた。初めてお会いしたが、たっぷり20時から1時間話し手(若社長)と聴き手(アヅマ)の関係ゆえ許される(だろう)無法。

 私は過去、田辺で明け方3時か4時まで開いている<一吉>へ行けば、カツカレーうどんのうどん抜きを注文する。それも夜中1時頃。オトコの本能が「ヌキ」が頼ませるのか。

 ブツ降臨。透き通った醤油スープにチャーシューが沈んでいる。ネギが鮮やか。啜る…。五臓六腑と毛細血管に沁み込む。日中の蒸し暑さから夜は肌寒くなり秋の気配濃厚な深夜1時。

 若社長は福福を5年ほど前にオープンした後、田辺市域に紀南初の横浜家系ラーメン店を開業。市役所の移転を見越して唐揚げ専門店もオープンさせた。

 創業の店「福福」では醤油と塩の2種類ラーメン。ここに家系が加われば……。

 私が愛してやまないご当地ラーメン御三家が喜多方、佐野、横浜家系。宮古、旭川、酒田、北九州あたりが続く。田辺に来たら<きまま>で馬喰鯨飲し、<福福>で絶品中華をツマミにハイボールを鯨飲し、横浜家系で締める…。全身フォアグラ化間違いなしである。

 翌朝。自宅より遥かに眠りが深い。6時半起床。ユニットバスで酒を抜き、1階で無料朝食バイキング。ここの朝食は温かく心こもっている。エサ感皆無である。

 8時15分に会議所N本氏がお向かえに。30分で白浜空港。時間に余裕があれば、昨晩話し手を務められた女性氏が創業した駅前商店街のパン屋さんに飛び込みたかった。次回の楽しみに。

 空港へ向かう途中、草むらに話題の統一な協会の巨大ビルが屹立していた。今まで気づかなかった。新たな観光名所なのかもしれない。

 飛行機は1年半以上ぶり、J●Lは2年半以上ぶり。登場手続や各種検査のやり方を忘れていた。コロナ前は毎月どころか毎週のように飛行機を利用していたのに。 

 9時20分テイクオフ。1時間ちょっとで羽田着予定。1年半ぶりの飛行機、よく揺れた。この揺れが懐かしい。ゆりかごのような気分になり、テイクオフ直後から爆睡。着陸した衝撃で眼が覚めた。

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フォアグラ入り。

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麺ヌキ。

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気づけば手前の御両人とは古い付き合いに。

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定宿から。

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喰い過ぎ。

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コロナ禍以降、初JAL。

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2023年02月02日

第3099夜:きままに福福【田辺(和歌山)】(前編)

 <福福>。紀州屈指の歓楽街・田辺味光路にて遅くまで営業する中華居酒屋である。

 まだ蒸し暑い秋の夜。約1年ぶりに紀伊田辺へ。10年近く続く恒例の年2回の田辺入り初日である。秋が来たなと感じるわが風物詩。帰ってきた感すらある。

 駅前商店街を歩いて我が田辺の定宿<アルティエホテル>直行。フロントでは受付氏が笑顔で「あっ、どうも。いつもありがとうございます」。名乗る前からルームキーを手渡して下さる。帰ってきた感じ、増し増しである。

 19時から2022年度田辺創業ゼミ開講。初回はおそらく8年連続ぐらいで毎年私が担当。前半は私の漫談。メインの後半は田辺市内で創業されたお二人と私のトークセッションも定番。

 今年度はともに30代前半の男女。男性は田辺地域で5年間で3店舗経営で30人を雇用。女性は5年間で2店舗経営で10人を雇用。

 どちらもお若いが、素晴らしい。戦略を練りつつ展開してきた男性氏と、ノリと勢いで創業した女性氏。両極端だが、それが良かった。二人ともスムーズに的確に話されるから時間が余った。

 21時終了。ブラブラ歩いてお楽しみの<きまま>。ママの明るく元気そうな顔を見るとこちらも元気に。帰ってきた感、特盛増し。

 連合会T中副会長。まちづくり会社O崎専務、会議所N本部長と麦焼酎のソーダ割にママの手作り梅干落としをジョッキで鯨飲。チーズハンバーグが白眉。他にも煮物、揚物、最高である。何かの白身魚の酢〆が目を剥く上品さと美味さだった。

 時間は23時に。次月の予約をして店を出る。もう一軒。紀南最強の歓楽街・味光路はモロのバカウィルスの影響を被っているようで、外は人が歩いていない。飲食店も2回転しないので早じまいが目立つ。スナックからも歌声が聞こえてこない。

 そんな中でも夜中1時、2時まで酔客のために暖簾を出し続けているのが、中華居酒屋<福福>。2時間前、私と創業希望者の前でトークセッションして下さった31歳若社長が経営する。社長、お店におられた。私はハイボール。両隣は生ビール。

 かなり満腹だが料理を注文。トークセッション登壇の女性氏がこの店のオススメとされていたのが「レタスの湯引き」「麻婆豆腐」。美女のオススメを頼まぬ選択肢はない。

 レタス湯引き、シンプルだけど奥深い。味が重層的。麻婆はぐっつぐつ。ダチョウ倶楽部の皆さまも絶対NG。小皿に取り分けて少し覚ましてから味わう。麻辣が激しい本格派。ライスぶっかけも旨そうだが、ハイボールが凄まじく進む。

 頼みたいメニューがあった。「フォアグラ入り黒酢酢豚」。全く想像つかない。頼まずにいられない。オーナーや両隣と談笑していると、降臨。4つの塊、迫力である。〔次夜後編〕

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2022年度も開講。千客万来。

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若き創業者。すでに完全な経営者に。

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<きまま>で乾杯。

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安定の絶品おばんさい。

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白眉のチーズハンバーグ。

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私のサラダ。

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ママの本領発揮。何かの白身魚の酢締め。

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いざ2軒目へ。

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レタスの湯引き。女性大人気も超納得。

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マグマ。

posted by machi at 07:25| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする