2026年07月24日

第3967夜:端っこじゃないデラックスケーキ【田辺(和歌山)】

 デラックスケーキ。紀伊田辺屈指の知名度を誇るスィーツである。総称でなく、田辺駅前商店街<鈴屋>さんのオリジナル商品。その名称から想像する形やサイズは様々だろう。

 10年以上続く秋の恒例行事に、紀伊田辺へ平日と休日に2回訪問がある。平日は21時半から、休日は18時頃から<きまま>で懇親会が開催される。平日は3,4人で呑む。休日は7、8人になる。休日バージョンに年1回お会いするY本中小企業診断士は冒頭の鈴屋さんのデラックスケーキの「端っこ」がお気に入り。オミヤに買って帰るそうな。

 10年前、私は1gも興味なかった。田辺といえば梅かウツボ。ただしこれらは特産品として。デラックスケーキは名前だけは知っていたが全く買おうと思わなかった。

 ところが数年前から甘党、というより甘いものが食べられるようになった。しかも、自分でお金を払ってまで。甘いもの最強ハードルだった小豆系までOKに。2025年日曜のきまま懇親会オーラスは、ママが冷凍庫から出してくれた井村屋あずきバーだった。

 その呑み会の席上で、デラックスケーキを特急乗車前(9時過ぎ)でも買えるのか同行氏らに聴いてみた。買えるという。虚実分からぬが7時台には空いているという。

 O崎氏曰く「知人が死ぬ前に食べたい最後がデラックスケーキと言っている」。

 N本氏曰く「デラックスケーキのはじっこはチョコのコーティングが多い」。

 私の最後の晩餐はまだ決めていないが、王将の餃子、吉兵衛のかつ丼、七厘の塩ホルモン、愛愛の唐揚、山岡家のネギチャーシューメンあたりか。デラックスケーキはまだ圏外だ。

 夜中2時までド鯨飲した翌朝。田辺の定宿から紀伊田辺駅へ向かう途中に<鈴屋>さんがある。最初、すぐ横のパン屋で晩酌の肴用の総菜パンをいくつか買うつもりだったが定休日。<鈴屋>さんに気付いて、昨晩のデラックスケーキ話を思い出した。

 店内はスーツケースを引いた観光客がすでに数名。「はじっこ」はすでに売り切れていた。朝9時過ぎなのに恐るべし。

 王道の端っこででないデラックスケーキの3ヶセットを捕獲。たしか900円ちょっと。デラックスというとホールケーキのような巨大を想像するが、マドレーヌやパウンドケーキよりも小さい。しかし、ずしりと重い。少し冷やすと食べごろとあった。

 その夜。自宅で新大阪駅改札内の<神戸ビフテキ亭>の牛とろローストビーフ弁当やおつまみパップ(焼豚など)をツマミにひとしきり呑んだ後、冷蔵庫からデラックスケーキを1ヶ取り出す。包装紙のデザインの風格と王道、歴史と自信がにじみ出ている。

 裏返しにして包み髪を外すと、四角くて分厚いケーキが‘表’で登場。このあたりも細かな芸である。表面にホワイトチョコがコーディングされている。

 コップにウィスキーをゴボリと注いでチビリした後、齧りつく…。濃厚かつ重厚、高貴にして庶民、満足と微笑。ジャンクなのに眩しい。気品あふれる。1ヶで大満足。それほどコクがある。十数年のこの店の前を何度も通っているのに、不覚だった。

 最後の晩餐。メインディッシュは決まっていないが、そのデザートはコレに決まりそうである。常備しなければならない。手土産としても絶対のオススメである。

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日差し対策か。入りにくいぜ。

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自虐と誇り。

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気品あるレトロパッケージ。

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高貴とジャンクが同伴。

(付記)

@それからちょうど1か月後のクリスマスイブの夜に急遽田辺入り。3軒ハシゴ鯨飲の翌朝、帰神前に<鈴屋>さんに立ち寄ると「はじっこ」のラスイチ発見。ラスイチとデラックスケーキ3ヶ入りを購入。<エンプラス>で宇宙最強の田辺クラフトビール「ボイジャー」の4本(4種)捕獲済。聖夜の夜は自宅にてボイジャーでデラックスケーキである。私一人だけれど。

A我が最後の晩餐候補「愛愛の唐揚げ」、その「愛愛」が2026年5月に閉店したらしい。先日前を歩いたら「売り物件」に。涙、流れるまま。

posted by machi at 09:02| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月22日

第3966夜:袴で講義する男【田辺(和歌山)】

 田辺創業ゼミ最終日。前半がY本中小企業診断士の講義、後半がアヅマ引率貸店舗ツアーの引率というカリキュラムで10年ほど固定されている。Y本診断士とお会いするのは年の1度、この最終日である。

 田辺を御縁を頂き16年目の晩秋の3連休中日の午後。紀伊田辺駅から創業ゼミ会場へブラブラ歩いていると、原付に乗ったN本商工会議所部長に声を掛けられた。

 「今日のY本先生、気合入ってますよ」。

 先生は毎回情熱と気合たっぷりの講義で受講生を魅了する。懇親会で自は作のオリジナルソングをギターで弾き語る。ギターを大阪から持参することもあれば、田辺の楽器屋で購入されていることもあった。一昨年は居酒屋とスナックで抹茶を立てられたのには度肝抜かれた。しかも、茶筅まで持参して。

 そんな先生、例年に増して気合が入っているという。会場は商工会議所3階。1階に足を踏み入れた瞬間、先生の熱弁が聴こえてきた。気合、入っている。

 会場のドアを開けた。受講生はすべて男性。そして、受講生に講義する先生…。エッ?

 袴の和装だった。着物、浴衣、甚兵衛じゃない。「袴」である。Sえひろがりずかと思った。袴で創業ゼミを講義する男を初めて観た。度肝どころか、私の魂の芯を抜かれた。

 私は貸店舗ツアーの引率ガイドである。6物件を回る。Y本先生、和装のまま同行される。履物は雪駄というか草履というか。クッション性、ゼロ。相当にお疲れになっただろう。ちなみに和装袴に対する受講生の反応はゼロだったらしい。出オチにもならなかったようだ。

 2025年の田辺創業ゼミも全5回無事に終了。懇親会会場はもちろん<気まま>。1カ月半前にこの店に来た時、次月の予約を入れておいた。

 生ビールの後は麦焼酎のソーダ割をド鯨飲。ママの絶品料理が酒を進ませる。Y本先生、昼と変わらず袴姿のまま。そして、ギターを取り出した。イロモノ芸人にしか見えない。

 先生は「泣けるギターの弾き語り集」という楽譜を持参していた。先生を除く6名のうち、50代が4名、30代が2名。オヤジ声の『オリビアを聴きながら♪』が店内に響き渡る。

 メジャーを数曲弾き語られた後は、先生のオリジナルソング「きままに田辺」。これを聴かねば年を越せない。きまま〜きまま〜きままにタナァベ〜♪ここはヒトヨシ〜アジヨシ〜オ・ヒ・ト・ヨシ〜♪全員で大合唱である。

 井村屋のアズキバーで締めて2軒目の<一吉>へ向かう。生の後はハイボール。ポテトフライ、靭唐揚、ステーキ、出汁巻玉子などわんぱくメニューに舌鼓。気づけば24時を大きく回っている。そろそろ〆の時間だ。

 私はこの店で必ず頼むアヅマオリジナル〆が「カツカレーうどんのうどん抜き」。メニューにないが、スムーズに注文が通る。年に1度、それも私しか注文しないのに。

 和装のY本先生と定宿は同じフロア。部屋に戻ると深夜2時。30杯ほど呑んだのではないか。着替えるパワーすらなく泥のように眠り込んだ。

 起きたら8時。帰りに駅前商店街で「デラックスケーキ」を買わねばならぬ。その「はじっこ」がY本先生のオススメ。駅前商店街のパン屋で総菜パンを買って晩酌の肴にするのもよろしい。エンプラスが開いているならクラフトビール「ボイジャー」も買って帰りたい。

 目覚ましの珈琲を部屋にテイクアウトすべく朝食会場に向かう。Y本先生が朝食中だった。和装でなく、洋装。何故か違和感を感じた。

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気合が入っているどころの騒ぎじゃない。

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今年も貸切。

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先生が点てて下さった抹茶。

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締めのアイスバー。

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今年もありがとうございました。

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馬喰鯨飲後の白身魚の塩ユッケ。

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馬喰鯨飲後の白身魚のウツボ唐揚。

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馬喰鯨飲後のポテトフライ。

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馬喰鯨飲後のステーキ。

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私のオリジナル締め「カツカレーうどんのうどん抜き」。

posted by machi at 04:29| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年05月19日

第3925夜:きままな梅干【田辺(和歌山)】 

 梅干。腸内環境改善、便秘、肥満、殺菌など食品業界最強級の効能を誇る奇跡の食品である。ただ、普段私は口にすることはめったにない。年2回の紀州田辺訪問を除いては。

 田辺と御縁が始まったのが2010年。2014年ごろから秋の2回訪問が完全に定着。私にとっては秋の風物詩である。

 日中は真夏だが日が沈むと涼しい風が心地よい10月に逢魔が時。11ヶぶりに紀伊田辺駅の改札を出る。定宿(Aルティエホテル)へ向かう途中、駅前商店街に新店舗がガンガン誕生していることに気づく。そういえば、特急車内も駅構内のコンビニも外国人たっぷり。それを見越したようなカフェバーや朝食のお店など、南国的な垢抜けを感じさせる。

 荷物を解いて商工会議所へ。打合せや準備して田辺創業ゼミ2025、全5回目の1回目スタート。おそらく私は11年連続で初回を担当。前半は私の前説漫談、メインの後半は創業経験者2名と私との対談形式トークセッション。今回はIT関連とDJバー&カフェの創業者男性。お二人とも圧巻である。毎年だが、聴き手の私が掛け値なしに聴き惚れてしまう。

 年2回の田辺の夜。どちらも創業40年超えの居酒屋<きまま>にキマっている。ママが私の太り過ぎを心配していたらしく、11カ月ぶりにさらに太ったボディを披露する。

 初回(10月)は21時半から、2回目(11月)は18時から宴が始まる。N本氏&Y崎氏の会議所コンビは初回の不動レギュラー。ゲストとして地域おこし協力隊としてで南紀みらい鰍ノ所属する堺出身の20代男性も参戦。

 しゃべり、聴き倒した後は生ビールが染み込む。数杯の生の後は、ママの自家製梅干を落とし込んだ麦焼酎の炭酸割り。この夜も軽く10杯は呑んだ気が。

 太りボディの加速剤である揚物(コロッケ・唐揚・たこ焼・アジフライ)、鮮度最高のイサキの刺身、破竹&蒟蒻煮、煮卵、自家製らっきょ、白菜の古漬…。酒に合い、飯に合う。至福の時間はあっという間。気づけば24時半に。

 年2回の田辺入り、そして<きまま>入り。毎年ママにお願いしていることがある。ママ自家製の梅干のテイクアウトである。平成以降は絶滅した強烈に塩しょっぱい梅干。今回(令和7年)は大粒と小粒の両方である。小粒はフリスク代わりにしてみようか。

 焼酎に落として良し、熱々のパック飯に落として良し(炊飯器がありませんので)、チビチビの酒のツマミにしても良し。

 梅干は究極の健康食であるらしい。ただし私の場合は健康にアシストした用法ではないだろうけど。来年も梅干を受け取れるように精進せねば。

 店を出てから猛烈な便意に急襲された。括約筋をフル活用してマンホールを梅干のように収縮させながら定宿へ向かった。

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欧米系海外観光客が目立つ田辺駅前商店街。

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2025年度のキックオフ。

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今年も<きまま>へ帰省。

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生が染み込む。

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焼酎を甕からヤマちゃん。

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私が愛してやまない「きまま梅干麦焼酎ソーダ割」。

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大粒と小粒をゲット。

posted by machi at 07:17| Comment(0) | 和歌山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする