2026年01月08日

第3827夜:アヅまんま【東近江・米原(滋賀)】(その4)

 トラック展示場が開けそうな広大駐車場を抜け店内へ。営業時間は23時までとある。たっぷり90分の余裕。店内は若いサラリーマン風がカウンターで一心不乱に啜っている。

 注文は予測通りタッチパネルである。生とハイボールは東近江で堪能したのでレモンチューハイのお得なメガサイズ。1品目のつまみはミニキムチ。150円という良心に震える。

 卓上には様々な調味料が鎮座しているが、圧倒的存在感を放っているのが「梅干」。カリカリ小梅でない。普通という表現も変だが、これぞ正しい梅干。これが食べ放題のようである。

 かなり前だが、傑作連ドラ『深夜食堂』で常連が梅干をツマミに焼酎ロックをヤッているシーンに魂が騒いだ。以降、梅干は私にとって日本酒や焼酎のアテに。この日はレモンサワーだったが、昼間にたっぷり汗をかいたので塩分補給である。

 豊富な逸品メニューから選んだ2品目は『唐揚&揚餃子セット』。どちらも3ヶづつ。レモンサワーが進む。2時間ほど前の懇親会で料理を堪能しているはずだが、その事実が記憶から消えているかのごとき食欲の壊れっぷりである。

 メニューの表紙には「延べ店舗数 250店突破」とある。『延べ店舗数』という分かるようで分からない表現が味わい深い。タッチパネルは放置しておくと店のCMが流れる。アプリ会員は圧倒的にお得という事実が円グラフや街頭インタビューで表現されている。

 2杯目はメガハイボール。まだ食べられる。3品目は‘大人気’とある『焼肉ポーク』。出てきたブツは炙られた焼豚たっぷり。メニュー画像よりも量が多い。味が濃くハイボールも進むが、さすがに濃厚でキツくなってきた。

 〆は汁を啜らねばならない。初めての店なら迷わずノーマルだが「こってり」が気になる。昼の近江ちゃんぽんはあっさり故、タフな1日をこってりと締めるか。しかし、満腹に近い。

 嬉しいことに「小盛」があった。200円も安い。その浮いた200円をトッピングチャーシュー(200円)に振り替え。店のサービスという慈愛に対する、私の義である。

 こってり小盛降臨。それほど「小」でもなく、限りなく普通サイズに見える。胡椒と辛みそを駆使し、夢中で啜る。旨い。追加チャーシューがたっぷりとスープに沈んでいた。

 こってりだけど、程よい濃さ。食べ飽きなさと攻めっぷりが絶妙に抱擁。全国屈指のラーメンチェーンであることに首肯する。翌日は朝から埼玉県春日部市へ移動。2025年度初の長期出張(5泊6日の初日)がバシっと決まった(スーツケースのコマがアホになったが)。

 お会計に向かおうとした時、お詫び文が視界に。要約すると『背脂の供給が大変不足して背脂多めのサービスを当面停止するのでごめんなさい』。

 背脂といえば「尾道ラーメン」。食の分野では米不足が話題の持ち切り(2025年5月下旬時点)、建築の分野ではこの数年資材の高騰が止まらない。背脂までが不足しているとは。

 『花まんま』とは様々な花びらなどをおかずやご飯に見立てたママごとの斜め上を行くお弁当。昼に啜った近江ちゃんぽんのたっぷり野菜は、花と同じ植物。夜に満喫した焼豚ポークやこってりチャーシューメンは、皿や鉢いっぱいにチャーシューが花のように咲き誇っていた。

 私は「花まんま」より「肉まんま」「麺まんま」を愛し続けるだろう。例え記憶を失ったとしても。例え私の脳に他者の生前の記憶が潜り込んだとしても(原作をお読みになるか、映画版をご鑑賞くださいませ)。

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闇夜のオアシス。

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滋賀から天下取り。

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卓上梅干食べ放題。

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梅干とキムチをアテに。

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揚餃子と唐揚のセット。

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炙り肉はハイボールで。

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こってりなシメ。

posted by machi at 08:47| Comment(0) | 滋賀県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月07日

第3826夜:アヅまんま【東近江・米原(滋賀)】(その3)

 先付三寸、刺身盛合せ、鯛カマ塩焼、山菜天麩羅、スパゲティ、海老串焼、近江牛肉キノコ炒め、ピザ゙、ミニ茶漬…。海・山の恵みがガンガン運ばれてくる。

 店はオープンして10年という。東近江市の中心市街地は私がミッションを終えた10年前を起点に一気に弾けだした。まあ、私が関わらない方が活性化できるという良い事例でもある。

 予定より1時間延長の後、お開きに。店を出ると引くほどの大雨。壊れたスーツケースを引きづりながら折り畳み傘で東近江駅まで歩く気にならない。

 翌朝埼玉へ向かうため、この夜の宿は新幹線が停まる米原駅前。神戸の自宅まで戻るなら3時間ほどかかってしまう。米原なら60分ほどか。もう少し東近江で呑みたい気分だったが、守山チームが帰路に着く車への便乗に成功。この機は逃せない。雨はいつ止むか分からない。

 近江鉄道の終点が米原駅。ただし1時間に2本。1時間に1本の栃木県内の電車(JRです)を激しく利用する私にとっては特段少ないと思わぬが、滋賀県民にあり得ぬらしい。今回お会いした県内店主の多くが近江鉄道初乗車という。地方のローカル鉄道をもっと利用せねば。

 守山チームは八日市どころか30分近くかけて近江八幡駅まで送って下さった。感謝と再会を誓い、駅ホームへ。ちょうど米原へ向かう新快速が入線してきた。

 約30分の乗車時間。普段ならミステリ小説を読みふけるのだが、カバンから東近江の地酒(300ml瓶)を取り出しチビチビとラッパ。車窓は闇夜。昼間買った洋菓子も取り出したが、日本酒との相性に疑念が。そして、デザート〆にはまだ早い。もう少し食べたい。呑みたい。

 21時過ぎ米原駅着。数え切れぬほど通過してきたが改札を出るのはたぶん初。西口駅前に我が定宿(T横イン)屹立。しかし、それ以外に灯りがあまりない。ニュータウンの駅前のようだ。

 フロント女性に近くで呑みながら食事できる店を尋ねると、力強い満面の笑みで歩いて3分ほどのコンビニを教えてくれた…。やむおえぬ。コンビニで何か買って部屋で済ませるか。

 ブラブラ向かっていると、1軒だけ居酒屋発見。九州の名産を扱う全国チェーン居酒屋。1週間前に北九州小倉で思う存分名産を満喫した故、特に関心を惹かれることなく歩を進める。

 コンビニに着く直前、「来」という一文字がネオン点滅しているのが視界に。何だろう…。<来来亭>だった。広大な駐車場の入口付近には『飛んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて』で大活躍した「トビタ」が阿吽像のように守護している。

 その2時間ほど前、懇親会の席上で昼に啜った近江ちゃんぽんを無理やり私が話題に挙げた際、話の流れで<来来亭>が滋賀県野洲市発祥と知った。

 全国屈指のラーメンチェーンだが、車を持たぬ私の生活圏にない。カップ麺だか袋麺は啜った気もするが、脳細胞は日々音速で滅失しているためはっきり覚えていない。確実なことは、店に入ったことがないという事実のみ。〔次夜最終〕

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10年目の人気店。

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生がうま過ぎる。

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海なし県なのに鮮度最高。

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カマ焼とハイボール。シブい組合せ。

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春の息吹。

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サラリとしたシメ。

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お世話になりました。

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近江八幡から米原へ向かう車中。

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トビタの向こうに「来」。

posted by machi at 09:33| Comment(0) | 滋賀県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月06日

第3825夜:アヅまんま【東近江・米原(滋賀)】(その2)

 券売機と対峙。カレー、味噌、激辛、トマトなど多種の味、中華そば、豚そばなども。普段なら中華そば(チャーシューメン)だが店のイチオシに従うべき。10年以上ぶり故、ノーマル(醤油)である「近江ちゃんぽん(並)」の「豚大盛り」。

 店内はジャンプ系のコミックスが充実。日替定食や多様なトッピングも発見。戦略を再考しているとブツ降臨。たっぷりの野菜の豚肉。チャーシューでなく豚肉なあたりがちゃんぽんぽい。しかし、麺は中華麺。スープは醤油の茶褐色。長崎系との共通点はあまりない。

 胡椒をパラリ。まずはスープ…。野菜の旨味が溶け込んで重層的。中華麺特有の細さがマッチしている。野菜も味わい深く、豚肉もさっぱり。あれ、こんなに旨かったのか。

 30代の頃から幾年月。50歳になり、濃厚こってり好みから淡麗の旨味が理解できるようになった。成熟、円熟というより単なる老化と言えぬこともない。

 卓上に気になる調味料がある。「酢」である。瓶に5つの効能が記されている。このうち「高血圧予防」「肥満解消」が響いた。酢は通常なら餃子に使うのだろうが、途中からちゃんぽんに酢を投下して味変を店内POPが勧めてくる。

 私は酢のものも冷やし中華も好きだけど、熱いラーメンに酸味は好まない。しかし、郷に入らば何とやら。多めに掛け回して啜る…。酢でなくラー油で味変すべきだった。

 店外の灰皿で一服し、ブラブラとミッション会場へ向かう。途中道を間違えて汗ドボドボ。しかし、間違えたことで偶然10年ぶりにお会いできた人物も。

 滋賀県内の商店街の皆々様が東近江市に集っている。滋賀県商店街振興組合連合会M田会長(東近江のボス)のご案内で中心市街地を視察する。

 古民家を活用した新たな施設と管理運営するまちづくり公社の誕生と活躍、呑み屋街を舗装し先斗町のような雰囲気を醸造。市もかなり投資している。気合が感じられる。

レトロを極めたアーケード商店街にも新たなお店が複数出店。飲食だけでなく物販の新規出店が実に力強い。東近江をデニムの聖地にしようとする動きもあるようだ。デニムの聖地といえば岡山県井原市だが、井原と双璧になる日も近そうである。

 途中、強めの雨が降り出した。その時たまたまアーケード商店街に居た。アーケードの維持管理は極めて大変であるが、このような時はしみじみと有難さを痛感させられる。

 まだ明るい17時過ぎから商店会内のおしゃれな居酒屋で20名ほどで懇親会。10年前のミッションで最強クラスにお世話になったT氏も懇親会に駆けつけて下さった。

 生ビールやハイボールを鯨飲しながら前年度の守山ミッションでもお世話になったK田氏、H井氏とも話し込む。初めてお会いした方々も旧知のように接して下さる。滋賀県民は前々から感じていたが実にフレンドリー。若い店員さんたちの接客も最高クラス。〔次夜その3〕

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豚の大盛だが、ヘルシーなたたずまい。

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味変アイテム。

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急な強雨も安心。

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ナウい店@

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ナウい店A

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新規出店爆増中。

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見事な利活用。

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日本庭園がステキ(メンテナンス大変そうだが)。

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京都のような雰囲気。

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デニムの聖地「岡山県井原市」とぜひタッグを(結成済だったら嬉しいな)。

posted by machi at 05:36| Comment(0) | 滋賀県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする