キャバクラ。最近はクラブやラウンジとの名称使用差異やシステム等も境界が滅失しつつあるが、不肖・アヅマも20代の頃はお世話になった魔性の宮殿である。
1月下旬の土曜の夕方。栃木県小山市サムライ4人衆と神戸新長田からJRで滋賀県守山市まで。守山駅前<ベッセルイン>チェックイン後、「No!と言える男」こと鰍ンらいもりやま21石Gゼネラルマネージャーと合流し、駅前の<魚丸>へ。翌朝に小山チームの守山研修本番だが、その前に懇親会を決行する。
メガハイをやりながら魚料理に舌鼓。石G氏の話に小山チームは聞き入り、感じいり、呆れている。石G氏とは年に1度会うかどうかだが、私の弟子筋といえ少なくとも2010年にフリーになった私の恩人の一人であることは間違いない。堂に入った彼の成長ぶりに目を細める。
石Gは2次会を仕込んでいた。キャバクラのVIPルームを貸切に。我らオヤジ6人すべてに美女が付く。皆さん、セクシーなたたずまい。谷間の深さは大陸棚からマリアナ海溝まで様々。
私の横に座る美女はトークも軽快だが、どう見ても見た目は二十歳ぐらい。レディの多くが現役大学生で、3カ月後に社会人になる美女多数。令和の女子大生は見事な社会純応力である。
私は石Gの「No〜!」を無視し、時間の延長、女の子のドリンク呑み自由、指名の3大暴挙モードを発動。24時近くなり、お会計。少し目を剥いた。
カードで支払った際、領収書だけでなく、何か細かく書き込まれたびっしり長いレシートのようなものを手渡された。その際は特に気に留めず店を出た。
我ら6人はコンビニ組と天下一品組に分裂。私はもちろん天一組。その中でも一番パワーがありそうな「ネギ豚トロチャーシューメン」スープ大盛り。あんまり覚えておらぬが、ビールも頼んだかもしれぬ。そして、漢気ジャンケンで負けた(要するに支払いを免れた)ことは覚えている。
私は4人以上でのジャンケンは掛け値なしに勝率98%を超えているはずである。何故なら、4人以上における勝利の方程式を体得しているから。その方程式についてはこのバカブログの中で何度か触れているので割愛する。漢気ジャンケン(要するに負けるが勝ち)は、その逆をすれば良い。ただ、久々だったのでうっかり普通に勝ちそうになったけど。
翌朝。酒が残り気味。机には金が散乱。お釣りなどを財布に入れずポケットに突っ込んでいたのだろう。その中に、レシートらしきものが。何気なく目をやると、キャバクラの明細票だった。
目が覚めた。キャバクラの会計などあってないようなブラックボックスと思い込んでいた。
この店を予約したのは‘ゴールド会員’の「りょうちゃん様」。最初からキャストの「かれん」指名とある…。この野郎。
誰かが指名したキャストの回数やその料金単価が記されている。そして、「りょうちゃん様」ご指名「かれん嬢」に関する経費が群を抜いていた…。この野郎。
テーブル量、ドリンク量、サービス料、指名料、延長料金が記され、会員割引もあった。りょうちゃん様こと石G氏、キャスト(レディ)のドリンク注文を全力で拒否する叫び「No〜!」を発さない代わりに、支配人だかを呼びつけてねちねちと説教していた。
12年前の彼は1杯1000〜2000円程度のキャストのドリンク注文を「No〜!」と拒否していたが、成長と研鑽を重ね、支配人だかにねちねち小声で説教することでドリンク1杯の値段の10倍程度の値引きに成功していたことが明細から読み取れた。
冷静に明細を確認すると、素晴らしいほどに良心的で誠実なキャバクラ(クラブ)であることも分かった。そして、石G氏の成長っぷりも。
朝食会場へ。朝食チケットを貰っていたので1階のベーカリーカフェへ。店内の好きなパンを2ヶ選ぶことができる。ドリンクやスープやサラダがついて880円均一。その際、値段が同じならパンの単価が高い2品を選んだ。私の脳内明細のセコさである。
1軒目。
2軒目。
3軒目。
翌朝のBセット。
2種類をチョイス。
私の選択。