「豊川のセンター」。豊川市諏訪町エリアで活躍する「すわポン商店会」2023年度スローガン(≒キャッチコピー)である。7年前に設定した際は「やりすぎ諏訪町」だった。
7年前は、やりすぎどころか「もう少しやろうぜ」とツッコミそうになったが、この7年間で大きく変貌。アフターコロナになり、7事業所も商店会に新規加盟した。全国の商店街法人組織や任意商店会組織の解散が加速している昨今、世界的規模の令和の奇跡といえる。
7年ぶりに御縁が復活した私は月1回ペースで約半年間、諏訪町へ通った。夜はめっきり秋の気配が濃厚になった2023年9月下旬、ラストダンスと相成った。
最終回に初参加された方、前回(1か月前)から今回の間に新規出店しそのまま研修に参加された方には研修内容どころか、商店会活動やそもそも諏訪町の特性すら意味不明だったろう。
回を重ねるごとに参加者も増えた感覚があった。そして、参加者が大幅に若返った。最年長でも還暦をわずかに超えた程度だ。
この7年間、商店会不動の「センター」を担ってきたのが40代半ばのT木会長。就任当時は40歳前後だった。T木会長は7年前の参加者では圧倒的に若手だった。それが年齢的には中堅、もしかしたら平均の上に世代に。
最後にお1人づつ感想を述べられた。「風通しの良さ」がキーワードに聞こえた。風通しの良さは多様な意見、多様な業種業態、多様な世代を受け入れるすべての触媒。T木会長が風通しを差配されている。それを支えるS原氏をはじめ裏方チームの活躍も見逃せない。
最後の懇親会は<ラ・リータ>。人気店である。店内、掛け値なしに超満員。我らも15名以上で座敷を陣取る。生の後はハイボールを浴びつつ絶品の大皿料理をたっぷり堪能。
バケット&ハチミツバター、ベーコンポテトサラダ、キスフライ&タルタル、天麩羅、鶏せせり&もも焼、ポテトフライ…。どれもプロの技でアレンジ。〆は玉子焼とおむすび。
満腹、満足、感無量。様々な気持ちが入り混じり、極上の酔い心地に。十数年前からお世話になっている市役所のS田氏&H手濱氏も駆けつけて下さった。
24時ごろまで鯨飲した翌朝、7時半過ぎに定宿をチェックアウトして諏訪町駅へ向かう。正午過ぎまでに栃木県上三川町へ向かわねばならない。
名鉄豊川稲荷線は単線ゆえ、ホームは片側1つ。私が乗る逆方向の電車(豊川稲荷行き)が発車し、乗客がホームに降りて改札に向かっている。
その光景に、呆然とした。2つある自動改札機、降車客の行列が途切れない。2分ほど待ち、ようやく改札を通ることができた。豊川のセンター「諏訪町」のポテンシャルを改めて実感した朝だった。
会員増加中という奇跡。