2024年05月15日

第3418夜:豊川のセンター すわまち【豊川(愛知)】

  「豊川のセンター」。豊川市諏訪町エリアで活躍する「すわポン商店会」2023年度スローガン(≒キャッチコピー)である。7年前に設定した際は「やりすぎ諏訪町」だった。

 7年前は、やりすぎどころか「もう少しやろうぜ」とツッコミそうになったが、この7年間で大きく変貌。アフターコロナになり、7事業所も商店会に新規加盟した。全国の商店街法人組織や任意商店会組織の解散が加速している昨今、世界的規模の令和の奇跡といえる。

 7年ぶりに御縁が復活した私は月1回ペースで約半年間、諏訪町へ通った。夜はめっきり秋の気配が濃厚になった2023年9月下旬、ラストダンスと相成った。

 最終回に初参加された方、前回(1か月前)から今回の間に新規出店しそのまま研修に参加された方には研修内容どころか、商店会活動やそもそも諏訪町の特性すら意味不明だったろう。

 回を重ねるごとに参加者も増えた感覚があった。そして、参加者が大幅に若返った。最年長でも還暦をわずかに超えた程度だ。

 この7年間、商店会不動の「センター」を担ってきたのが40代半ばのT木会長。就任当時は40歳前後だった。T木会長は7年前の参加者では圧倒的に若手だった。それが年齢的には中堅、もしかしたら平均の上に世代に。

 最後にお1人づつ感想を述べられた。「風通しの良さ」がキーワードに聞こえた。風通しの良さは多様な意見、多様な業種業態、多様な世代を受け入れるすべての触媒。T木会長が風通しを差配されている。それを支えるS原氏をはじめ裏方チームの活躍も見逃せない。

 最後の懇親会は<ラ・リータ>。人気店である。店内、掛け値なしに超満員。我らも15名以上で座敷を陣取る。生の後はハイボールを浴びつつ絶品の大皿料理をたっぷり堪能。

 バケット&ハチミツバター、ベーコンポテトサラダ、キスフライ&タルタル、天麩羅、鶏せせり&もも焼、ポテトフライ…。どれもプロの技でアレンジ。〆は玉子焼とおむすび。

 満腹、満足、感無量。様々な気持ちが入り混じり、極上の酔い心地に。十数年前からお世話になっている市役所のS田氏&H手濱氏も駆けつけて下さった。

 24時ごろまで鯨飲した翌朝、7時半過ぎに定宿をチェックアウトして諏訪町駅へ向かう。正午過ぎまでに栃木県上三川町へ向かわねばならない。

 名鉄豊川稲荷線は単線ゆえ、ホームは片側1つ。私が乗る逆方向の電車(豊川稲荷行き)が発車し、乗客がホームに降りて改札に向かっている。

 その光景に、呆然とした。2つある自動改札機、降車客の行列が途切れない。2分ほど待ち、ようやく改札を通ることができた。豊川のセンター「諏訪町」のポテンシャルを改めて実感した朝だった。

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会員増加中という奇跡。

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2024年05月13日

第3417夜:いなりんの結界【豊川(愛知)】(後編)

 稲荷入口真正面の稲荷寿司屋、店内で食事もできるっぽい。それほど広い店内でないが、1席空いていたので飛び込む。

 様々な稲荷寿司セットや麺類(きしめん・うどん・そば)発見。きつねきしめんと稲荷寿司の「揚げ揚げ」セットに惹かれたが、人気ナンバーワンらしい「稲荷門前きしめん」に。稲荷寿司2ヶと干瓢巻がセットでついている。この「開運」メニューを召還。

 程なくしてブツ降臨。稲荷寿司は小ぶりだが揚げの色が濃い。きしめんはかき揚げ天麩羅の他にもいろいろ載っている。

 一味と七味が両方あったが、七味をパラリ。まずは出汁…。名古屋駅ホームのきしめんと同じく、濃すぎず薄すぎず甘味がほぼゼロ。このツユが愛知スタイルなのか。きしめんは自家製らしくもっちりと旨い。かき揚げもツユを吸い、旨さトロトロに。

 稲荷寿司は濃いが中の酢飯も濃く、絶妙。一口サイズなのでペロリ。稲荷寿司が嫌いではないが、大好物でもない。目の前にあれば喰うが、注文しようと思ったことがない。立ち蕎麦屋でたまに見かける稲荷寿司も頼んだことがない。

 50歳を控え、初めて自分から稲荷寿司を食べようと思ったのかもしれない。稲荷寿司ばかりは飽きそうなのでちょうどよい塩梅だった。

 店を出る。すぐ隣も稲荷寿司&食事処。私が食べた<Y彦>は王道オーソドックスだったが、<M屋>は十数種類の変わり種の稲荷寿司が1ヶからテイクアウトできるらしい。まだ食べれそう。食べ比べも一興である。

 味噌カツや穴子炙り焼、きんぴら、鴨スモークなどいろんなモノがトッピングされているが、私はオーソドックスな「極み」「五目」「わさび」の3ヶをテイクアウト。

 いざ、稲荷へ。広大な敷地だが、ほとんど人がいない。ちらほら見かける観光客は年配ばかり。ふと気づいた。たまたまだろうが、外国人を独りも見かけない。

今朝の新神戸駅ホームなど、外国人が7割以上占めていた感覚。途中、乗り込んでくる乗客も半分は外国人。さすがに豊川まで足を運んでいないのか。

 神社でなく寺院なので作法も分からず、ご本殿に「今日で豊川市(諏訪町)と御縁は終わりますけど、再び御縁が頂けますように」と願いつつお賽銭を放り込んで手を合わせる。

 境内をすべて散策するのも疲れるので、出口に向かっていると休憩処が。ここで稲荷寿司を喰うか。境内は至る所に禁煙札ばかりだが、飲食禁止札は見かけぬ。飲料の自販機はそこら中にあるので、ごみを持ち帰ればお稲荷様も許してくれるだろう。

 日本三大神社の境内で3種類の稲荷寿司を頬ばる。風情、折衷、冗談、馬鹿、姑息。そして背徳。味はほとんど覚えていない。

 見かけるポスターや表示のほとんどがキツネの市公式マスコットキャラ「いなりん」。ミッション先である2駅離れた諏訪町「すわポン商店会」では市非公式マスコットキャラ「すわポン」一択。こちらはタヌキである。そういえば、諏訪町でいなりんはめったに見かけない。

 私はタヌキのように腹が出ているゆえ、いなりんの結界はアウェー感満載。間もなく10月なのに夏の日差しを浴びながらいなりんの結界外へ。愛しきすわポンの領域へ歩を進めた。

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正門正面の看板店。

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迷わず、右。

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これぞ観光地メニュー。

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いなり専門店?

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創作いなりなどあるのか。

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境内。

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本殿。

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休憩所。

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いただきます。

(付記)

願いが叶ったのか、1年間限定で御縁が復活。2024年5月現在、月1〜2回ペースで豊川市(諏訪地区)へ。再度感謝の気持ちを込めてお稲荷様へお祈りに参らねば。

posted by machi at 06:59| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月12日

第3416夜:いなりんの結界【豊川(愛知)】(前編)

 豊川稲荷。「日本三大稲荷」の一角を占める東三河・豊川を代表する東の横綱である。ちなみに私の中では豊川における西の横綱的シンボルは諏訪町駅からほど近い商業施設<PRIO>。某新興宗教の五重塔ではない。

 数年前に豊川市の諏訪町エリアにて2〜3年ほど御縁を頂いた。十数回通ったか。それから7年間の間隔を経て、アフターコロナになった2023年、再び御縁を得た。

 愛知を含む東海エリアにおいて、豊川から最も御縁を頂いている。友人と呼んでも差し支えない呑み友達も複数。しかし、豊川市内でも諏訪町エリア以外に足を踏み入れたことはない。

 諏訪町は某新興宗教の総本山。巨大な鳥居に広大な広場的空間。ただし、敷地は未踏。現世に戻ってくることは不可能だろうから。そして、豊川稲荷にも足を向けたことがなかった。

 諏訪町入りの際、名鉄名古屋駅から豊川稲荷駅行きの直通電車に乗ることが多い。終点の豊川稲荷駅から2駅手前が諏訪町駅。終点まで行ったことはない。3駅手前には某巨大ショッピングモールが2023年4月に開業した。

 2023年の残暑も和らぎ秋の風が混じり始めた9月下旬。全5回の2023年度豊川諏訪町ラストミッションを迎えた。豊川稲荷へは参拝どころかその近くすら立ち寄らなかった。豊川名物の稲荷寿司すら喰わずじまい。隣町の豊橋では稲荷寿司の駅弁をいくつか満喫したけれど。

 最後の日の朝。神戸の自宅を予定より5時間半も早く出て豊川へ向かう。

 豊川稲荷を最後に拝むチャンス。ただし参拝目的でなく、稲荷周辺の商店街散策や稲荷寿司など豊川メシを満喫するために。そもそも豊川市内で昼メシを喰ったことがない。いつも夕方に現地入りし、翌朝には発ってしまうからだ。

 私は豊川稲荷のイメージが狐と稲荷寿司しかない。市の公式マスコットもキツネがモチーフの「いなりん」。私は諏訪町イメージキャラ・タヌキの「すわポン」しか知らない。ミッション先の名称も「すわポン商店会」。あまりにも無知ゆえ豊川稲荷に関して行きの道中ネット検索。

 いきなり驚いた。神社でなく寺院らしい。確かに「豊川稲荷」とあるが「稲荷神社」と表記されていない。しかし、鳥居はあるらしい。創建は室町時代と意外に新しい。ちなみに日本三大稲荷、豊川の他は「伏見」。そしてあと一つは…、諸説あるそうだ。

 正午前、初の豊川駅へ。名鉄の豊川稲荷駅と隣接している。駅前はアーケード商店街。お店もびっしりではないが住宅、空地、店舗が入り乱れている。業種もスナックなど多種多様。

 すぐに稲荷の入口(総門)へ。すると、もう一つ商店街が。それほど長くないのでブラアヅマ。土産物屋、鰻屋、稲荷寿司系飯屋が入り乱れている。思った以上に鰻屋が多い。

 豊橋を含めた東三河及び隣接する浜松は日本屈指の鰻処。鰻か稲荷か迷うも、ここは稲荷。

 2日前、寝ぼけて豊橋までの新幹線チケットをネット予約した際、日付を間違えていた。気づいたときにはとっくに発車済で決済完了。当然キャンセルもできず、泣く泣くドブに捨てた状況に。節約せねばならぬ気持ちに加え、そもそも鰻屋が定休日かなんだかでほとんど閉まっていた。〔次夜後編〕

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東の横綱。

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西の横綱。

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西にそびえる新興宗教の五重塔。

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稲荷エリアの「いなりん」。

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諏訪町エリアの「すわポン」。

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豊川稲荷駅に初下車。

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稲荷駅前の商店街。

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稲荷前の商店街。


posted by machi at 07:50| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする