2026年08月27日

第3995夜:給湯の恵み【豊川(愛知)】

 給湯器。エコキュートやらエネファームやら地球環境に配慮したがよく宣伝されている。東京世界陸上CMでもDチョウ倶楽部一派が「キNライザー!」とポーズを決めていた。

 我が自宅マンションの給湯器は地球に厳しい平成中期ストロングスタイル。2004年に3LDK新古マンション(モデルルームの残住戸)購入。住み続けて21年目の冬、給湯器がぶっ壊れた。その2年ほど前から冬はなかなか温度が上がらなかった。騙し騙し使っていた。

 ぶっ壊れた日はタフは出張から帰宅した金曜の夜。風呂を沸かすパワーも無く(ボタンを押すだけの全自動ですが)、シャワーで済まそうとしたら湯が出ない。リモコンパネルには見たことない3ケタ数字のエラー表示が。我が家は風呂、キッチン、浴室暖房、洗面所、床暖房がすべて給湯器で連動している。それらがすべて使えない。

 自宅を引っ掻き回したら給湯器の説明書を発掘。記された緊急連絡先に電話。それから2度の点検を経て給湯器を取り換える手配が完了。修理するにも型番が古すぎて部品が無いという。「よく20年以上も使えましたね」と検査員さんに褒められた、というより呆れられた。いわゆる家電なので、寿命は10〜13年ほどらしい。

 年末は工事が混みあう上、メーカーから納品されるまで日数が掛かるため給湯器がぶっ壊れてから約1週間、風呂に入れなくなった。当然シャワーも使えない。髭剃りも冷たい水。

 その間、1泊2日の旅行と1泊2日の出張が入った。むしろ、ありがたい。何故なら風呂が入れるから。どうせならもっと長期でも良かったほど。それ以外の日は夏用のボディシートで体を拭き、洗面所の真水シャワーを頭からかぶった。銭湯へ行くなら、2駅離れた新長田までゆかねばならない。夏でなく発汗の少ない冬だったことに感謝した。

 最後に風呂に入ってから43時間が経過した夕方。ミッション開始2時間前に愛知県豊川市の定宿<Cンフォートホテル>にチェックイン。荷を解く前に、ユニットバスに湯を張った。風呂に入るためだけにチェックイン時間を早めたのだ。

 捻るだけで湯がたっぷりと湧き出る令和の真理に猛烈な感動を覚える。あっという間に浴槽を満たした。素っ裸になって左足から…。くふぅ…。じわじわと体を沈めていく。

 ユニットバスゆえ浴槽は大きくなく100sオーバーの私はかなり体を縮めねばならぬが、これほどしみじみと気持ち良い入浴はいつぶりか。銭湯や温泉の大浴場と真逆だが、それに負けぬ天国シチュエーション。思わず長湯してしまった。

いつもより念入りに体と頭を洗う。バスタオルで体を拭き、ホテルの浴衣に着替える。思わずこの後のミッションを忘れそうになる。

 全3回シリーズの「諏訪で店をひらくゼミ」最終回。終了後は4人でミッション会場と同じ敷地内の居酒屋へ。秋田料理と名古屋料理を両方楽しめる。

 手羽先、名古屋コーチン、いぶりがっこなど堪能しつつハイボールを鯨飲。この夜、店は大賑わい。同じ店内の別グループだった長年の知人たちも合流。気づけば24時を回っていた。

 ホテルも同じ敷地内。あっという間に部屋へ。浴衣に着替える。

 ユニットバスの風呂に入ろうと思ったが、その前に冷蔵庫から冷やしておいた缶チューハイをカシュッ。ミッション会場1階スーパー(Lピア)で翌日の夜メシにと捕獲していた「川崎のソウルフード!旨辛麺」(半額)を手にエレベーターで電子レンジのあるフロアへ。

 結局、深夜に入浴しなかった。しかし夕方にたっぷり湯舟を楽しめたから良しとする。

 翌朝。普段よりもすっきり起床。例えシャワーだけでも、翌日の疲れの残り方が全く違う。

 普段自宅では朝食を食べないが、出張先のホテルで無料朝食があれば美味しく頂いている。ただし、メインは熱い珈琲。その前にユニットバスに湯を張る。この日、帰宅する。給湯器の取り換え工事は2日後。しっかり浸かっておかねばならぬ。

 体を湯にゆだねていると、昨晩の鯨飲酒が溶けて抜けていくのが分かる。思わず浴槽で2度寝しそうになった。

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定宿のウェルカムコーヒー。

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定宿のウェルカムアイスドリンク。

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ユニットバス最高。

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プリオのトイレ前掲示板。AIが私の画像を加工(したそうな)。

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あきみせかつどう2025冬。

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秋田と名古屋のコラボ店。

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秋田でも名古屋でもある安定の味。

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手羽先やいぶりがっこクリームチーズなど。

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定宿のレンジへ。

posted by machi at 08:22| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年08月01日

第3973夜:地域商社の推し産品【名古屋・豊川(愛知)】

 地域商社。まちづくり会社とは似て異なるが、極めて重複している分野も多い。地方銀行や信用金庫が母体となってコロナ前あたりからさかんに検討、実践されるようになった。

 私はまちづくり会社が専門といえば専門だが、余芸として地域商社に関する相談を複数地区で受けたことがある。ただし正式なオファーでなく、呑み屋での雑談として。詳細は省略。

 師走を迎えたのにヒートテックが暑すぎる夕刻。JR金山駅の改札を出て名鉄金山駅の改札へ向かう。国府で乗り換えて諏訪町へ向かうためである。国府も諏訪町も豊川市である。

 JR名古屋駅改札と名鉄名古屋駅の改札は結構距離があるので、諏訪町へ向かう際は金山で乗り換える。JRと名鉄は改札内で直結している。しかしこの日、うっかりJRの改札を出てしまった。まあ、名鉄改札はすぐ隣。遠回り時間は1分程度か。

 その途中、ひとひらのノボリが視界に。白地に黒文字。シンプルというか、地味である。書体も凝っていないベタなゴシック体。ただし、たった7文字にくぎ付けになった。

 「地域商社みかわ」。

 正式な三河エリアをよく知らないが、私が向かう豊川市は東三河に位置する。東三河の中心都市は、江戸時代は知らぬが令和時代は豊橋市。西三河と東三河を統合したエリア(三河)に地域商社が誕生していたのか。

 豊川市には平成末から御縁頂き、コロナ明けからはほぼ毎月通っているが、全く存じ上げなかった。諏訪町のシンボル「プリオ」管理会社(本宮)もまちづくり会社だろうが、どちらかといえばビル管理会社。地域商社と呼びにくい。

 腕時計を見る。電車入線まで5分。フラフラ近づく。白ジャンパーを着た男性2人が売場に。表情が鋭い。地域商社の社員なのか。どうやら、駅構内の空き区画を臨時賃貸しているようで、この日が「みかわ」デーだったのか。

 売場の半分を占めるのが「ポンポコラーメン」のカップ麺。200円である。愛知のご当地インスタント麺であることは知っていた。豊橋駅改札内の立ち蕎麦屋で啜ったこともあるが、なかなか見かけない。スーパーでもコンビニでも出会ったことなかった。思わず1ヶ手に。

 もう半分が佃煮。子持ちししゃも、にしん蒲焼、さんま蒲焼、いわし生姜煮、しょうがあさり…。どれも似たサイズ、茶褐色で1袋400円均一。高いのかどうか分からぬが、3袋1000円セール実施中。三河名産と知らなかったがさんま、いわし、しょうがあさりを手渡した。

 お会計をしている間に、いくつかのPOPが視界に。そのどれもが「豊川」「とよかわ」。まさかの豊川しばりだった。豊川市といえば稲荷神社、当然稲荷寿司だが、ソレ系が全くないところに何か熱いものを感じた。まさか、魚の佃煮やポンポコラーメンが豊川名物だったとは。

 名古屋市(金山駅)と豊川・豊橋市は愛知県の両端といえ同じ県内。神戸三宮で姫路フェアを開催するようなもの。名古屋ならともかく、巨大ターミナル駅といえ地元人中心の金山駅で展開して大丈夫なのか。ただ、私が売り場で買物していると、その様子につられた客が数名。意外と県民にも引きが強いのかもしれない。

 去り際に販売男性に「豊橋じゃなく、豊川なんですね!」と私は嬉し気に話しかけた。男性は何故かすさまじく申し訳なさそうな表情と小声で「はい、あの、豊川なんです…」。

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のぼり文字に吸い寄せられて。

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金山駅構内の地域応援ステーション(たぶん)。

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豊川、海鮮佃煮が名物だったのか。

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ついに発見。(私には)幻のカップ麺。

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我が戦利品。

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この日の夜の1軒目。

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ギガハイボール。

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この日の2軒目。

posted by machi at 11:01| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月06日

第3958夜:鍵の掛かった町【豊川(愛知)】(後篇)

 ホテル浴衣のまま製氷機コーナーでたっぷり氷を捕獲。発泡酒をドボドボ注ぐ。泡だったところを一気飲み…。至福である。コロナ前まで出張ホテルで独り吞みなんて考えられなかったが、すっかりその楽しみ方にも目覚めた。悟りを開いた。

 釈迦の気持ちで「たまごサンド」から。いわゆるコンビニサイズの軽く2倍はある。素晴らしく旨いが、ズンと来る。

 「焼鳥三昧」はハラミ・ハツ・モモ」がたっぷり。浴衣のままエレベーターで電子レンジコーナーで温める。発泡酒が進む。進むけど、量が多すぎて飽きてくる。味変が必要…。

 「ネギキムチ」のフタを外した。量も匂いもパワフル。食べきるか、何重にも袋でカバーせねばテロ化するパンドラの箱。ネギキムチと焼鳥を絡めて食す。ギュッと味が引き締まる。

 ロコモコ弁当はハンバーグ、目玉焼、ポテトフライ、ライスで構成。ライスもお茶碗2杯サイズ。ハンバーグもデカい。チビチビ齧りながら発泡酒をグビグビ。目玉焼に箸が伸びない。ライスがまるまる残っている…。

 ニラキムチとライスで攻めてみる…。合わぬわけなし。食欲が喚起された。ライス完食。目玉焼はそのまま放置。ネギキムチ、かなり食べたつもりだが5分の1も消化していない。

 『鍵の掛かった男』を読み進める。細かな文字で700ページを超す超大作文庫。謎に包まれた男の正体が徐々に明らかになっていく。眼前の部屋の机には「鍵の掛かった町」で仕入れた品々がたっぷり残っている。

 空腹どころか満腹だが、汁モノなら入りそうだ。私の胃に鍵は掛かっていない。

 Lピアで捕獲したカップ麺は「Sugakiyaピリ辛ネギラーメン」。いかにも愛知県らしいご当地系である。ただ、1階Lピアのすぐ下(地下)に<Sugakiya>が。ちなみにLピアやSガキヤの入る商業ビルと我が定宿は隣同士。何とも言えぬ味わいというか、機微というか、宇宙の不条理か条理というか。

 部屋のポットで湯を沸かして注ぐ。5分待って啜る…。独特の和風中華ダシにかすかなピリ辛。‘ネギラーメン’だが残念ながらネギの主張は強くない。その時、私のバカ頭のネジが緩んだ。さび付いていた鍵が開いた。

 この夜、大活躍しているネギキムチを思い出した。冷蔵庫から再登場させ、たっぷりとぶち込む…。Sガキヤの繊細は風味は吹っ飛び、圧倒的なネギギムチラーメンに。

 鍵の掛かった町で繰り広げた孤独のビジホ晩酌。2週間後、4週間後に全く同じシチュエーションが控えている。残り2回、町のカギは開いてくれるだろうか。しかし、鍵が掛かったままでさらに隠微なビジホ晩酌楽しみを掘り下げてしまいそうである。

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半額の大ボリューム。

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2割引きの心強さ。

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1割引きのさりげなさ。

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ネギフェチ(私)にはスルー不可能。

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鶏+葱。

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名古屋メシ。

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ネギキムチ in カップ麺。

(付記)

2週間後、市役所の男性3人が私の無聊を慰めるべく、閉店間際の炭火焼肉<一本屋>60分勝負を仕掛けて下さった。さらに、プリオ1階の居酒屋で60分の延長戦に付き合って下さった。鍵が少し開いたようである。

posted by machi at 08:30| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする