2023年06月13日

第3189夜:背徳の別行動【名古屋(愛知)】

 視察時の単独別行動。通常なら非難されるべき下品な振る舞いだが、栃木県小山市チームの守山中心市街地視察および石Gゼネナルマネージャーの研修を私は参加しなかった。

 私は数え切れぬほど守山を訪れており、今回は小山チームの視察アシスト。石G氏は私の弟子筋ゆえ、師匠()が居るとうっとおしいはず。前夜にI上を交えて小山チームも鯨飲してすっかり馴染んでいる。ゆえに私は一人で次の目的地・岐阜県多治見市へ。現地合流とした。

 私は独りホテルの部屋でチェックアウトぎりぎりまでPC猿打。10時半過ぎの電車で米原。新幹線に乗り換えて名古屋。ちょうど昼時。珍しくこの日は朝飯をホテルで喰ったが、小腹が空いてきた。名古屋は昼飯の宝庫である。何を喰おうか。シンプルに、ラーメンか。

 ところが駅周辺のラーメン屋、どこも並んでいる。ブラブラ物色してたら、名古屋駅西口すぐ<日の出らーめん>の前に行列がなかった。珍しいエアポケット時間である。

 ここの「唐揚げ1枚入りガッツ麺DX」には抗えぬ惹きがある。ちょうど1席だけ空いた隙を狙い、券売機で980円分押して店員さんへ。無料の麺大盛と小ライスも当然のごとくお願いする。

 水を飲みながらぼんやりしていると、ガッツ降臨。唐揚がでかくてジューシーで絶品。ニンニクをさらに追加投下し、生卵もぐちゃぐちゃにかき混ぜて夢中で啜る。店内は若い人が多く、私はどう見ても最年長オヤジだが、ベテランの味を魅せねばならぬ。

 喰い切った。丼にはタレが残っている。そこに小ライスをぶち込んでさらにかき混ぜる。レンゲで口に運ぶ。笑みが漏れる。

 翌朝。多治見のホテルで朝食バイキング。カレーの存在が頼もしい。目玉焼、温泉卵、スクランブルエッグ、生卵の四天王をおかずの柱に。他にもいろいろと攻める。満腹で苦しい。

 私はこの日、一人で西(神戸)へ。小山チームは東へ。お別れし、ブラブラ歩いて多治見駅。25分も待ち時間があったので、駅ホームのベンチでのんびり本を読む。

 名古屋着。駅構内の売店で駅弁を2箱捕獲。1箱目は地元ローカルドラマと調整元<だるま>のコラボ駅弁「名古屋行き最終列車弁当」。

 ひつまぶし、天むす、味噌カツ、海老フライ、手羽先、きしめん、どて煮、味噌玉子…。名古屋満載である。ただしどれも一口サイズと推測できる。この十数年で800種類ほど駅弁を使っている故に何となくわかる。2箱目は「矢場とん味噌かつ丼」。心強い重さとフォルム。

 名古屋駅新幹線ホームへ。15分程待ち時間があった。私が乗り込む車両近くに名古屋駅のソウルフード<名代住よし>が屹立。

 朝飯喰い過ぎて1oも空腹感はなかった。昼飯(矢場とん味噌かつ丼)と晩酌(名古屋行き最終列車弁当)も捕獲済み。しかし、気づけば「かき揚げ玉子入りきしめん」のボタンを押していた。

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名古屋駅西口。

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ふだん「まぜ麺」は食べない私だが抗えぬ惹き。

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多治見のホテルの朝食バイキング。

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お代わり。

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自宅晩酌用名古屋駅弁@

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自宅晩酌用名古屋駅弁A

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立ち寄らずにいられない。

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啜らずにいられない。

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自宅にて@

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自宅にてA

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2022年10月10日

第3028夜:22時からの名古屋メシ【名古屋(愛知)】

 ホテルトーノー。多治見で宿泊する際、私にとって最高に便利で快適な超駅前ホテルである。

 7月12日はこのホテルに泊まることができなかった。トーノーさんだけでなく、多治見市内のホテルは全く空いていなかった。この日は3つの要因が重なっていたようである。

 1つ目はコロナ以降久々に再開となった神事&お祭りが開催。ヒラクビル前の商店街は歩けないほどの大盛況だった。

 2つ目は、旧盆。多治見だけでないだろうが、このあたりは7月に盆らしい。しかし、8月も盆はあるそうで、7月から8月はほぼ盆休みな雰囲気らしい。帰省客も多いのだろう。

 3つ目は工事関係者の長期宿泊。駅前でガンガン進む再開発工事だけでなく、コロナが落ち着いて(というより共存)工事が本格的に動き出したのかもしれない。

 よって21時に多治見ミッション終了後、たじみDMOのO口COOと名古屋へ。

 名古屋へ向かった要因は2つ。1つ目は、多治見市内で泊まれないので名古屋駅前に宿を確保したこと。もう一つは、私もCOOも長年懇意にさせて頂いているアニキたちが名古屋で呑んでおり、酒席に合流するためである。

 多治見駅構内のコンビニで缶ビールを捕獲。名古屋までの約40分、呑みながら談笑していると22時頃到着。駅前の呑み屋ビル内の手羽先居酒屋(山ちゃんや風来坊ではござんせん)へ直行。

 そこには上様こと三河岡崎幕府のM井征夷大将軍、しばらくお会いせぬうちに日本全国徘徊オヤジと化していたが一応拠点はまだ駿府吉原らしいS野アニキたちが。

 上様ご一行は17時ぐらいから名古屋駅まで呑んでたそうだが、私とCOOは22時にようやく参戦。急ピッチでジョッキを開け、手羽先にかぶりつく。

 来年の大河ドラマは上様がモデル。その上様を演じるマツジュン、最近上様にかなり寄せ気味なご様子とお察しする。

 1時間程度の拝謁。上様たちは名鉄終電で岡崎へ。COOはJR終電まであと20分ほど。2人で駅前の立ち飲み屋でメガジョッキ。ラストオーダー時間だったが、独り飲みの女性がご来店。なんか、カッコよかった。

 24時前にCOOと別れ、店から歩いて1分ほどのホテルへ。道すがらに24時以降も煌々と明るいラーメン屋が3〜4軒。ふと気づけばその中の1軒、横浜家系ラーメン店の券売機の前に。

 ふと気づけば最安値の普通を押すつもりが、ネギチャーシューメン。ふと気づけば眼前にたっぷり濃厚が鎮座。気づけば汁1滴まですべて滅失。呆然自失。

 翌朝。新幹線で帰北(自宅のある神戸をスルーして北九州市に「帰る」という意味)。

 名古屋駅新幹線ホームで20分の待ち時間。何故か全く食欲ゼロで胃もたれだが、ふと気づけば眼前に<名代 住よし>が。ふと気づけば券売機の「かき揚げきしめん」ボタンを押していた。

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多治見、すごい人。

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名古屋メシの代表格。

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上様ご一行に拝謁。

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ホテルまでのトラップ。

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啜らずにいられない。

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名古屋駅新幹線ホームのトラップ。

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愛さずにいられない。
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2022年01月03日

第2842夜:在来線ホームの立啜きしめん2020【名古屋(愛知)】(後編)

 「かけ」きしめんが360円。カレーが640円。単純計算で売価280円のレトルトをぶっかけている計算になる。280円といえば、私が愛してやまないカレーLEEシリーズのスーパー小売価格より幾分高額。そこそこのレベルなのだろう。逆に期待が高まってきた。

 たっぷりの葱を載せてブツ着丼。冷凍を湯がき、幾分の出汁とレトルトのぶっかけ。見た目だけなら自宅で余裕で再現できそうである。

 唐辛子をパラリし、まずはカレー汁。……。想像の遥か斜め上を行っていた。レトルトっぽさ皆無。辛口でスパイシー。極上出汁と絶妙にベッドインしている。

 平打ちきしめんの表面積でカレー汁を絡めとる。どしりとした至福。ごはんをぶっかけたくなる衝動に駆られながら、汁1滴残さないシャチホコ啜。我が下種な勘ぐりに反省する。

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🍜2021年9月●日

 11年ぶりの名古屋駅在来線きしめん、5回目で2021年啜り納めである。

 朝7時過ぎ、多治見から名古屋駅に入線。8番ホームではなかった。何番ホームであったかは敢えて秘す。

 ワンコイン、定番のかき揚げ(玉子入り)、みそ、カレーとビルドアップしてきたきしめん旅の掉尾は、「名古屋コーチンきしめん」。

 価格は他の追従を許さない890円である。その次の価格帯がみそ、カレー、海老天の640円ゆえ、250円の開き。まさに25馬身ほど差がついている。

 ノーマル(かけ)が360円。世界屈指のブランド鶏・名古屋コーチンのトッピング値段は890円-360円=530円。本体(きしめん)よりも遥かに高い。チャーシューメンでもあり得ない設定。もはや空前絶後のSFである。

 麺大盛(1.5玉)が110円。在来線ラストきしめん、いっそのこと、キリの良い1000円にしよう。アラフィフオヤジの魅力が詰まった渾身のブルジョアジーである。

 ドヤ顔で年輪を刻んだ職人オヤジにチケットを渡す。オヤジは何も話さず一瞥しただけ。

 メニュー写真がないのでビジュアルが分からぬ名古屋コーチンきしめんに期待と不安に胸を高まらせる。1分ちょっとでオヤジは気だるそうに無言で着丼。

 コーチン、小さめが3切。期待より不安が正解だった。1切あたり約176円。

 気を取り直して出汁。……。こんなに薄味だったか。これは私のバカ舌の記憶違いだろう。

 コーチン、歯ごたえがあり噛みしめると旨味がにじむ。出汁にコーチンの旨味が溶け込んで鴨南蛮的確変を期待していた私の修行不足。薄味のまま確変せず不動。ブレない一杯である。

 1000円のブツを汁一滴残さず滅失させる。割と大きめの声で「ごちそうさま」とオヤジに声をかけるが、全くの無反応。ちなみに客は私一人だけ。職人は寡黙な方が味わい深い。

 敗戦処理投手の気持ちを噛みしめながら店を出る。私の在来線きしめん旅2021も完結。

 ホームを見渡すと<住よし>以外にもありそうだ。1つのホームに2か所きしめん屋がある線も。これから在来線でのきしめんは、かき揚げ一択。血涙を流しながら心に誓った。

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posted by machi at 07:15| Comment(0) | 愛知県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする