グラスビールと書いている場合はジョッキではなくコップ1杯が多く、0.3秒ぐらいで呑みほしてしまう。ここは地酒でチビチビを選択するのが、私のようなバルプロの技術である。
よく冷えた地酒がたっぷりグラスに注がれる。ノドに滑っていく。皿そばが出てきた。なんと、4枚もある。嬉しいことに、とろろと生卵がトッピングでついている。
まずは、何もつけずにそのままで味わった。皿そばと地酒の幸せなマリアージュ。蕎麦の香り、コシ、ダシの旨み。夢中で啜った。
2皿目は、とろろをダシで溶いた。3皿目は生卵で絡めた。ラストの4皿目は、残っている薬味をすべてぶち込んだ。あっという間に、胃袋に消えた。
地酒をチビチビやりながら余韻を楽しんでいると、たっぷりの蕎麦湯もサービスされた。濃いめのツユを蕎麦湯でのばしてホッコリ味わうのは、蕎麦屋の醍醐味。お腹も心も満たされた。
カウンターに陣取っていた私たちは、店主さんと話ながら楽しんだのだが、店主さんは何と神戸の人で、私が生まれ育った神戸・新長田地区に思いっきりゆかりのある方。共通の知人や震災で消滅した建物の話などで盛りあがった。近畿は狭いと思わせた。
■ 三軒目:<酒食楽横丁>【大和ちぢみ+地酒】
商店街に面する屋外の空地に、突如出現した屋台村。今回のバル限定で登場した。会場内は人で溢れ、席や机の確保に一苦労だ。
テントがいくつか張られ、何種類かフードを選ぶことができるようだ。すでに闇夜に包まれていたものの、照明が追加される前だったので、何を扱っているのかすら暗くて分からない。
とりあえず並んでみた。たまたまそこが、1枚1枚フライパンで焼いている手作りの「大和ちぢみ」だった。初めて聞いた料理だが、奈良産の食材を用いているらしい。
大和ちぢみを焼いているのは美女。女子大生と思われる。上手にひっくり返すことができず大苦戦中だ。手つきの覚束なさに、こちらまで緊張する。
そんな私の心を見透かしたように、美女はフライ返しを手にハニカミ笑顔で
「一生懸命大切に、一枚一枚焼いてますから、もうちょっと待って下さいね!」
と首を18度横に傾けた。私はウンウンと、直角に2度、前に首を素早く傾けた。
闇夜に照明が灯った。一気に華やぐ。屋台会場で、田辺のH本氏ご家族、LBのN村女史率いる美女3人衆ともお会いすることができた。屋台会場では、チケットがなくても現金で購入できる。逆に、チケットでは引きかえできない謎の商品もあったようだが。〔以下その三〕
豪華なバルメニュー

