2011年01月07日

第148夜:重い決断【奈良】(その二)

 暖簾を潜る。本格の香りが漂ってくる。バルメニューは、地酒かグラスビール、ざるそば又は出石風皿そばを選択できる。

 グラスビールと書いている場合はジョッキではなくコップ1杯が多く、0.3秒ぐらいで呑みほしてしまう。ここは地酒でチビチビを選択するのが、私のようなバルプロの技術である。

 よく冷えた地酒がたっぷりグラスに注がれる。ノドに滑っていく。皿そばが出てきた。なんと、4枚もある。嬉しいことに、とろろと生卵がトッピングでついている。

 まずは、何もつけずにそのままで味わった。皿そばと地酒の幸せなマリアージュ。蕎麦の香り、コシ、ダシの旨み。夢中で啜った。

 2皿目は、とろろをダシで溶いた。3皿目は生卵で絡めた。ラストの4皿目は、残っている薬味をすべてぶち込んだ。あっという間に、胃袋に消えた。
 
 地酒をチビチビやりながら余韻を楽しんでいると、たっぷりの蕎麦湯もサービスされた。濃いめのツユを蕎麦湯でのばしてホッコリ味わうのは、蕎麦屋の醍醐味。お腹も心も満たされた。
 
 カウンターに陣取っていた私たちは、店主さんと話ながら楽しんだのだが、店主さんは何と神戸の人で、私が生まれ育った神戸・新長田地区に思いっきりゆかりのある方。共通の知人や震災で消滅した建物の話などで盛りあがった。近畿は狭いと思わせた。

■ 三軒目:<酒食楽横丁>【大和ちぢみ+地酒】

 商店街に面する屋外の空地に、突如出現した屋台村。今回のバル限定で登場した。会場内は人で溢れ、席や机の確保に一苦労だ。
 
 テントがいくつか張られ、何種類かフードを選ぶことができるようだ。すでに闇夜に包まれていたものの、照明が追加される前だったので、何を扱っているのかすら暗くて分からない。
 
 とりあえず並んでみた。たまたまそこが、1枚1枚フライパンで焼いている手作りの「大和ちぢみ」だった。初めて聞いた料理だが、奈良産の食材を用いているらしい。
 
 大和ちぢみを焼いているのは美女。女子大生と思われる。上手にひっくり返すことができず大苦戦中だ。手つきの覚束なさに、こちらまで緊張する。

 そんな私の心を見透かしたように、美女はフライ返しを手にハニカミ笑顔で
「一生懸命大切に、一枚一枚焼いてますから、もうちょっと待って下さいね!」
と首を18度横に傾けた。私はウンウンと、直角に2度、前に首を素早く傾けた。
 
 闇夜に照明が灯った。一気に華やぐ。屋台会場で、田辺のH本氏ご家族、LBのN村女史率いる美女3人衆ともお会いすることができた。屋台会場では、チケットがなくても現金で購入できる。逆に、チケットでは引きかえできない謎の商品もあったようだが。〔以下その三〕

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豪華なバルメニュー
posted by machi at 08:46| Comment(2) | 奈良県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月06日

第147夜:重い決断【奈良】(その一)

 あるくん奈良まちなかバル。近畿では伊丹、守山に続き2010年10月16日に開催された、飲食店ラリーイベントである。
 
 ルール、金額、各種POP、パンフレット、そしてタイトル。限りなく伊丹と類似しているような気がしないでもないと思われる感じである。中小機構近畿支部様が主催する近畿中心市街地活性化ネットワーク研究会に参加する地域で、じわじわと‘バルイベント’が広がっており、嬉しい限り。ネットワークが、巨木の幹のように太くなり、太陽をこれ見よがしに吸収した緑葉のように繁りつつある。
 
 すでにバルイベントを経験済の守山・石G氏、2週間後にバルイベントを控えチェックに余念がない田辺・M田氏、いつかはバルイベントを開催するかもしれない高槻・H口氏らと奈良バルに参加した。
 
 16時ごろ、本部で予約していたバルチケットを入手。参加店紹介パネルを見ると、すでに完売終了している店もある。私たちはまず、奈良市中心市街地活性化協議会のK野本事務局長とともに、K野本氏オススメの店から勝負した。

■ 一軒目:<バーマンズチョコレート>【2種類の生チョコ+ずぶはち(にごり酒)柚子っと・ずぶはちの試飲】

 いきなりスィーツである。それも、チョコレート専門だ。私を除き、近畿まちづくり業界の若手たちはド酒呑みばかり。思わぬ展開に戸惑っていると、メニューリストが渡された。
 
 嬉しいことに、「ずぶはち」というにごり酒をまずは無料で試飲できる。フードメニューはグラッパ、ミュール、シングルモルト、カルヴァトス、ダージリン、キャラメル、コニャック、シャンパン、スゥイートフレーズ。以上9種類のチョコから一人2ヶづつ(2種類)選択する。
 
 パンフレットによると「ショコラティエとプロバーテンダーがカカオにいろいろなお酒を練り込んで作られたちょっと大人の生チョコレート」だそうである。
 
 ワイングラスに入れられた「ずぶはち」が運ばれてきた。口を付ける。爽やかな酸味とトロミ。これを呑み終え、ここでドリンクをさらに一品チョイスできるのだ。
 
 ドリンクメニューにはワインなどもあったが、せっかくなので珍しい地酒「ずぶはち」を呑み貯めしておきたい。私は「ずぶはち」の柚子風味を選択し、楽しんだ。
 
 9種類のチョコも並べられたが、私にはさっぱり見分けがつかなくなってしまった。

■ 二軒目:<手打蕎麦切り 西本>【出石風皿そば4枚(蕎麦湯・とろろ・生玉子)+地酒

 今回のバル参加店において、圧倒的最南端のお店である。ならまちをずっと抜けたところだ。腹が減ったので、しっかり腹に何か溜めたい。〔次夜その二〕

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バル本部にて木N本氏(ウエストポーチの紳士)を囲んで出陣
posted by machi at 07:21| Comment(0) | 奈良県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月05日

第146夜:大仏商法を吹き飛ばせ【奈良】(後編)

 「ひがしむき商店街」は、飲食店が密集する怒涛に賑わいを見せる。その先は、「もちいどのセンター街」。今、近畿で最も激しいウネリを見せる、エネルギッシュな商店街だ。
 
 「もちいどの」は、「餅飯殿」と書く。「の」は、助詞ではない。近畿で地価が上昇している数少ない地域である。
 
 空店舗に悩まされていたもちいどのセンター街が変わるきっかけは、約8年前。商店街の真ん中に地場スーパー<OKest>の進出である。最寄品不足が深刻だった商店街に核ができ、来場者が急増。酒の品ぞろえが異様なまでに充実した売り場と、ユーモアあふれるPOPの数々。
 
 続いて繰り出されたのが、パチンコ店の後を全面的にリニューアルした「夢CUBE」。ガラス張りのコンテナボックスに、全国公募で募った出展者がチャレンジショップを始めた。これが大当たり。
 
 夢CUBEの卒業生が商店街内の空店舗で本格出店を始め、ついに空店舗がゼロに。2010年4月にリニューアルし、現在はユニークな9店舗がシノギを削る。卒業生の出店場所確保が悩みという贅沢さだ。
 
 小樽や帯広の屋台村と似ているところもある。ハード的な構造は、通り抜けできるということがポイント。行き止まりを作ってしまうと、通行来場者が激減してしまうからだ。
 
 「夢CUBE」を卒業し、現在は<遊路>という様々な雑貨を扱う店を展開するM鍋さん、S藤さんからヒアリング。その途中も、お客がひっきりなしで入店してくる。お二人とも、楽しそうだ。商いの原点を見た気分になる。
 
 「夢CUBE」の現役として活躍する<ナラスタミックス>の店主さんたちからもお話を伺う。ミックスジュース専門店で、アルコール入りのオリジナルも豊富だ。ラムベースのミックスジュース、独特の色気がある喉ごしであった。
 
 私だけご当地モノの阿修羅Tシャツを着ているのもヘンなので、田辺のウツボM田氏にキモキャラ「せんとくん」Tシャツを買わせ、着替えさせた。よく似合っている。
 
 もちいどのセンター街、下御門商店街を抜けると、屈指の街歩きスポット「ならまち」だ。旧家が並び、古都の風情が横溢している。

 まちなかバルの責任者と何件も回り、すでに酔っぱらい気味の奈良市中活協議会のK野本事務局長にいろいろご案内とご説明いただく。この10年間の活性化の変遷を体得した。
 
 充実のヒアリング、街歩き。もちいどのセンター街は、老舗だけでなく斬新なショップも多く入店している。あ〜ほボイルド隊は、空腹とノドの渇きを覚えた。16時。いよいよ、「あるくん奈良まちなかバル」に参戦だ。

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奈良市中心市街地活性化協議会・木N本事務局長(左から2人目の紳士)よりご指導いただく
posted by machi at 06:49| Comment(0) | 奈良県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする