「大和育ち 香りのおだんご」、カリっと食感「大仏饅頭」、デザインがユニーク「五重の塔バームクーヘン」、「せんとくんチョコエクレア」、奈良県平群産「おいも納豆」、「やわらかたまごサブレ」、「キャラメル菓子 パスタ・デ・ポン(黒糖・メープル)」、「みたらし団子」、石鹸がなくても洗えるタオル「和紡健康タオル」、奈良女子大とのコラボ「奈良漬を使ったケーキ」など多様だが、圧倒的な割合を占めるのはスィーツ系だ。
前述の商品群は斑鳩町のメーカーが作っている商品が大半だが、斑鳩町というより奈良県全体をターゲットにした土産物系が多い。
斑鳩色を前面に押し出した日本酒4合瓶も2種類登場。『斑鳩の里』と『夢違』。特に『夢違』は720ml2,000円と高額だが、スッキリとしてノドにすべるように流れつつ、味はふくよかだ。
品名の由来は夢違観音(ゆめたがえかんのん)。法隆寺にある飛鳥・白鳳時代の仏像である。悪夢を吉夢に取り違えることのできる観音様として軽く1,000年以上信仰を集め、大飢饉や太平洋戦争など国難時に注目され続けてきた。嫌なことがあった時、この酒を鯨飲してサクッと忘れることができればステキかもしれない。
「夢違(ゆめたがえ)」信仰は良くない表現では‘現実逃避’なのだろうが、どうしようもなくツライ時にすがる存在があったことで救われた人も少なくないに違いない。
既存の商品に加え、斑鳩らしさ全開の新商品が生まれるかどうか。ちなみに「いかるが牛乳」は斑鳩町と関係がないらしい。様々なアイデアが皆さんから溢れだしてきた。
デザイン中の聖徳太子ゆるキャラ「太子ニャン」&「ニャン得太子」、地元名物「茶がゆ」の再評価と新展開、古代チーズ、柿タルトなどたっぷり。ポックリ寺という寺があるそうで、そこから連想した「ポックリむき栗」、‘鐘がなる→金がなる→懸賞付き商品’など広がるばかり。
法隆寺の近くに学会の耳目を集めた「藤ノ木古墳」がある。古墳の石棺の形をイメージした弁当箱を作成し、出土品をおかずで表現。剣はエビフライ、勾玉はエビというアイデアには思わず唸った。これを機に商店街オリジナルデザインの包装紙や紙袋を統一するのも良い。
前述の日本酒「夢違」を作った会社<ももたろう>さんが、斑鳩町ゆかりの古代日本最大ヒーロー・聖徳太子氏が好物だったという謎の食材を用いた新商品を開発中。きちんと史実も基づいているという。最終となる第5回セミナー(2012年2月16日)に間に合えば、試作品がお披露目されるかもしれない。
法隆寺北口商店街活性化セミナー(第4回)
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