<中国料理 龍華苑>。中華ではなく「中国」料理が絶品な野田屈指の人気店である。肌寒い10月下旬の夜、野田市商連の旦那&女将衆や伴走支援侍たち十名以上でこの名店へ足を運んだ。私は当然に初ダイブである。
このお店に入る2時間ほど前から、「中華」ではなく「中国料理」であることが数名が強調されていた。オーナーのこだわりか、言い間違えたりすると修羅場になってしまうのか。何となくだが、訪れる前は面倒くさい香りが私の頭の中に漂っていた。
これまで私は中国料理と中華料理の区別など意識したことなかった。そもそも区別があるのかも分かっていない。しかし言われてみれば、中華は大衆、中国は高級なイメージか。
町中華の定義は、オムライスとカレーがあることらしい。私はあまり、どころか滅多にオムライスなど注文することも口にすることもないが、カレーは別格。特に町中華のカレーは異様なまでに美味い。ベースとなるスープに秘訣があるのか。
先入りメンバー数人でまずは瓶ビールで乾杯。参加者が合流するたびに都度乾杯。この夜は貸切。ウィスキーの角瓶が2本、焼酎1本、大量の炭酸、氷、烏龍茶や水の2gペットボトルもセッティングされている。
ササミと胡瓜の冷菜は私好みの酢が濃い目。1発目に相応しい。焼餃子の大ぶりで旨い。形は三日月。サイズに大小あれど、日本全国ほぼ共通のフォルムだが、野田名物と言えば饅頭のような形のホワイト餃子。野田でホワイト以外を味わうことに新鮮さを感じる。
みんな大好き、私も大好きムースーロー(キクラゲと豚肉の炒め)。酒にも合うが、ライスに最強。レバニラよりもライスとの相性良いかもしれぬ。
揚げ焼きそばもジャンクな旨さ。麻婆豆腐は人気も納得。揚げ茄子が和風テイストで爽やかだ。
対面のM田PJリーダーがセルフでハイボールを作って下さった。恐縮である。M田氏はまちゼミ、空き店舗対策を含め野田市中心部商店街の活性化をけん引するキーマン中のキーマン。左隣の市商連O安会長もフットワーク軽快な重鎮。素晴らしい両巨頭である。
私は月1回ペースで野田市商連と商工会議所に凄まじくお世話になっている。この夜でまだ6回目なのだが、数年前から野田ワールドに関わっているような気分になる。
料理の第1陣が終わった。どれも絶品。ますます「中華」と「中国」の境目が分からなくなったが、旨ければすべて問題なし。店を切り盛りする年配ご夫婦、特に奥様のお愛想と接客が心がこもって素晴らしい。店に入る前の香ばしさ、面倒くささが完全に私の中で霧消している。
ハイボールを鯨飲しつつ左右前と話し込みながら、料理を追加注文。私はレバニラを希望した。やはりハズせない。酒のツマミとして、ライスの友として。
両巨頭の下で粉骨する事務局K出氏が出先から戻ってきた。キュートな体系のぽっちゃりキャラだが、氏はかなり本格的にダイエットに取り組んでいるらしい。よって、ほとんど食べない。食べてもわずかなヘルシー料理だけ。
私も相当に太っているが、夜、特に呑み会では実はあまり箸が進まない。酒を呑みまくり、話をする。タバコがツマミになるからだ。後で腹が減るため、2軒目のスナックやバーの後にラーメンなどでシメてしまう。
そして呑み会では、私は体育会系の良く喰う若手、太っている同年代や若手のために料理を大量に注文し、強引に食べさせる喰いハラ(というのかな)を楽しんでいる。相撲部屋でいうところの「タニマチ」気分を少し味わうことができる。
ところが、K出氏がダイエットしているので、見渡せばデブは私だけ。しかも年齢も最年少かもしれない。
M田会長は「焼飯喰うだろ?」と私に食べさせるために注文。焼飯、パラパラとしっとりの間という絶妙。しかし喰い切れるわけもなく、同じテーブルの諸氏に強引に進める。
焼飯が無くなった。するとM田氏は「中華丼も喰うだろ?」。絶句していると、ブツ降臨。確かに、旨い。これだけ満腹なのに、これほどの旨さを感じるとは。
私はあまり中華丼を食べないが、少なくともこれまでの中華丼経験ではぶっちぎり1位かもしれない。前はいつ食べたのか覚えていないから、1位も何もないけれど。
喰い終えながら、ふと気づいた。そういえば1か月前も、M田氏は居酒屋で私のために大量のホワイト餃子を注文し「喰え喰え」と勧めていた。
いつの間にか私はM田氏的には力士的大食いキャラになっているようだ。老眼鏡なしでは生活できなくなった間もなく50歳のオヤジなのだけれど。タニマチ気分が、いつの間にか私にタニマチが付いていた。
翌日、乗換の大宮駅ホームで電車を待っていたら「中華料理 来来軒」が視界に。埼玉無双の町中華「日高屋」の別業態、というより同じ店で屋号が違うだけな感じの名店である。
日高屋も来来軒も、確かに安くて美味い「中華料理」。「中国料理」というイメージは何故かない…。あれ、日高屋にはオムライスとカレーが無く、来来軒には有るから「中華料理」なのか。
「中華」と「町中華」は違うのか。ちなみに「餃子の王将」は中華なのか中国なのか…。
謎が中国4000年級になってきた。まあ、旨ければどちらでも構わないのだけれど。

中華でなく、中国。

野田で「ホワイト」以外初めての「三日月」。

大好き大好きムースーロー。

麺が柔らかくなる官能。

熱々の絶品。

シブくて旨すぎなヒトシナ。

炒飯の付け合わせスープ。

宴たけなわ。
posted by machi at 09:07|
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