ルビコン川。古代ローマ時代のガリアとイタリアとの国境となった川である。この川を軍隊が渡れば反逆者として処罰されるが、カエサルは元老院の命令を軽く無視して大軍を引き連れ「賽は投げられた」と叫びながらこの川を渡った。「ルビコン川を渡る」とは「もう後戻りはできないという覚悟のもと、重大な決断や行動を起こすこと」を意味するらしい。
新型コロナが猛威を振るい、観光都市である長崎もかなりの打撃を受けている3月中旬の夜。3年間のタウンマネージャー業務を完遂したT木女史、新大工町のK野氏とK島夫妻、平和町のF本氏ら、私の4年間の及ぶ長崎ミッションで凄まじくお世話になり親しくして頂いた皆さま方とイチゲン辿り着き2000%不可なカウンター焼肉<ダイニングK>へ。
私の長崎ミッションのキッカケを作って下さったN崎市役所最年少係長のT屋氏も合流。本来定員は6名でトイレと厨房を合わせても6坪程度の店のレイアウトに感心。
ガツ、シロ、ナンコツ、ホルモンどれも絶品。生の後はハイボール。カウンターも焼き台の設置の絶妙の工夫を凝らしている。次にお客さんが来るので、20時過ぎに店を出る。
次の店も貸切で30分以上時間をつぶさねばならない。思案橋、いつもよりヒマで人通りも少ないだろうが、実力のある小規模店はタフで頼もしい。
10人も入ればダークダックス状態な思案橋の立ち飲み<立たんばぁ>でコロナを呑みながら30分ピットイン。ツマミが100円から充実なのも心強い。
21時前にスナックビルの4階の<ルビコン>。呑み放題である。料理はお任せだ。
F本氏曰く、女将は‘割烹着を着たスプーンおばさん’。入るなり私を観たことがあると女将から大きな声が。「漫才やっている人でしょ」。まあ、日本中の呑み屋で繰り返される定番もある。
生絞りレモンサワーの搾りかすを積み上げるレモンタワーに挑戦。3軒目だが我らは14ヶで軽く新記録達成。
日本酒鯨飲。どんどん大皿で運ばれてくる料理、どれも絶品。一発目があさりの味噌汁である点もシブい。わかってらっしゃる。
ママさんはK島夫妻、特に奥様のAユミちゃんのことを本人よりよく覚えていた。みんな引いたほどだ。商売人はどこに行っても顔がさす。悪さできない。
2軒目迄横一列びっしりゆえに広々快適。イチゲンはまず来ないらしい。居心地良くすっかりお気に入りに。新型コロナで飲食店は青色吐息の真っ最中に貸切満席。その実力に恐れ入る。
F本氏が勧める店にハズレ皆無。氏が誘う店はつねにルビコン川の向こう側。退路を断って渡らねばならない。その先には勝利と美酒が待っているからだ。
最後も7人全員で泥酔気味にスナック<you>。私はカラオケしながら途中から記憶なし。
我が自宅事務所には全国からの頂き物が実に多し。自宅引き籠り晩酌の際は録画観たりミステリや漫画読みながら有難く賞味している。
4年間の長崎ミッションのラストナイトの際、<喜助うどん>若夫婦から移転の内祝いとしてオリジナルラベルビールと皿を。N崎市役所T屋氏からバームクーヘンを。
バームとビールは合わぬだろうから、まだ大切に味わっている鹿沼の山いち焼豚を肴に長崎喜助ビールを、神戸三ノ宮のスナックのママに頂いた芋焼酎をヤリながらT屋バームを。
長崎市内商店街ミッションの4年間はあっという間。特にラスト1か月、F本氏にこれまで足を運んだことのないお店を数多くお誘い頂き、感動と感謝のつるべ打ち。私は、至福という名のルピコン川を渡ってしまったようである。特に重大な決断でもないけれど。
魅力的なメニュー。
考え抜かれたレイアウト。
ガンガン焼きます。
大人気立ち呑み。
100円から。
ゆったりと話し込む3軒目。
レモンタワーに挑戦。
1発目が汁モノ。わかっていらっしゃる。
つるべ打ち。
4軒目。記憶なし。
4年間ありがとうございました♡
2020年09月06日
2020年08月09日
第2498夜:藤本祭〜茂木の「二見」〜【長崎(長崎)】
<二見>。長崎市郊外の港町切り立った崖に聳えたつ、海鮮割烹である。予約せねば入れない天国であるという。全長崎市民が憧れる竜宮城であるという。
前夜に銅座の<こじま>で繰り広げられた藤本祭の余韻冷めやらぬ日曜の昼の11時過ぎ。F本アニキ、T木タウンマネージャーとタクシーで茂木方面へ。奇跡的に当日の朝にも関わらずF本アニキが<二見>の予約を成功させたらしい。
アニキは小さい頃から通っているそうだ。長崎市民はたいていがこの立派な料亭の存在は知っているものの、実際に足を運んだ者はそれほど多くないという。そもそも予約がめったに取れないという。数十年通っているという藤本アニキだからこその手配師ぶりだ。
入った瞬間、歴史の風格を感じさせる。圧倒される。広い個室に通される。ゆうに14名は楽勝で入れそうな部屋に3人。昼は4組しか受け入れないという。
窓一面が、海。この日も長崎は雨だったが、夕日は最高らしい。豪華すぎる。
酒は瓶ビール(麒麟か朝日)、日本酒(銘柄不明)、焼酎しかないらしい。
瓶ビールで乾杯。お通し的存在のいくらでも酒が進みそうなごまめと吸い物で談笑していると、一発目の皿が運ばれてきた。割と深めな形状にフタが乗っている。
外す。……。小さな殻付き海老が10匹ほど浮かんでいる。何もつけずそのまま口に放り込むらしい。手を伸ばす。……。水が跳ねた。ビッチビチ動き出した。踊り食いである。
アニキが食べ方を伝授。そのまんま頭から口に放り込むと元気良すぎて口の中にいろんなものが刺さるらしい。しかも、車海老の稚魚らしい。可哀そうだが、それを凌駕する旨さと贅沢さ。
大皿に鯛と伊勢海老の活け造りが運ばれてきた。これほど細かくブツ切られてもビックビク元気に動いている。すべてが地物かつ天然もの。すぐ近くの漁港で上がった海の宝ばかりらしい。
鯛は最高鮮度。こりっこりで上品を極めた淡白。伊勢海老はねっとりと甘く、歯の弾力が心地よい。いくらでも食べられてしまう。
仲居さんが鮑をどうするか聞いてきた。鮑?……。伊勢海老の頭の下に鮑がいた。全然気づかなかった。鮑はバター焼きに。
熱燗に切り替え、手酌でガンガン。鮑も柔らかく、絶妙の火加減。バターの風味が熱燗に合いすぎる。肝のコクも飛翔する。
さらに大皿が。水烏賊の活け造りである。こちらも元気に動いている。最近はなかなか獲れないらしいが、今朝はいい形が入ったという。
生姜醤油で透き通った無双鮮度を口に運ぶ。コリコリと甘みが絶妙に同居。ヤリイカの活け造りは何度か北九州で口にしたが、水烏賊は初めて。下足は天ぷらではなく唐揚がオススメという。
塩加減も見事だったが、とにかくふんわりと柔らかい。熱燗ばっかりヤっていたが、途中ビールを再投入する。
大根、牛蒡と一緒に甘辛く煮られた鯛の粗炊き。粗だがたっぷりと身が付いている。大根も味が染みて蕩ける。冷めても味がさらに染み込んで旨くなる。
椎茸、蕗の薹、蓮根を従えた巨大な車海老の天ぷら。サクッサクのプリップリ。感嘆の唸りしか発せない。蕗の薹の苦みが春の訪れを感じさせる。
とどめが、鯛の塩釜焼。一般的な叩き割る塩釜ではなかった。粗塩の上に、鯛が、立っている。その周りに落花生と茹で卵が。もはやジオラマである。海底から巨大な海の怪獣がせりあがってきたようだ。
この鯛が旨すぎる。ゆで卵フェチも私にとっても嬉しいサービス。冷めるまで待って、殻を割って楽しむ。落花生も地味にいい味を出している。その脇に熱々の栄螺のつぼ焼き。
アニキに栄螺つぼ焼き攻略のコツを教えて頂く。少々苦戦したが、爪楊枝でクルンに成功。先っぽまで切れることなく抽出。肝の苦みがシビれる。シアワセすぎて雲仙岳を鼻息で超えてしまいそうになる。
最後は、ご飯を従えた伊勢海老の赤出汁。もう、こんな赤出汁を啜ってしまえば元に戻れない。
激安ではないが、コース料理としてのコスパは恐らく大都会の4分の1の値段で10倍以上の満足感。刺身が余っていたので1分ほど醤油に浸し、ご飯はヅケにして頬張る。目を細める。
たっぷり3時間堪能した。外は雨が上がり、波が穏やかに。帰り際に生け簀を見せていただく。……。水族館かと思った。もはや、これは建物の中の「海」である。
博多へ向かう特急かもめ号乗車。長崎から隣駅の浦上に着く前に寝落ち。目覚めれば新鳥栖。
昨晩もF本アニキに銅座の<割烹こじま>で絶品を大満喫し、翌昼は茂木の<料亭二見>でさらに上乗せ。3人で一升五合は呑んだんやなかろうか。もう都会で魚料理に興味が持てなくなりそう。背徳の果ての至福。来んね、長崎に!
夢の都。至福のつるべうち。
雄大な個室
部屋からの絶景。
まるで水族館。
前夜に銅座の<こじま>で繰り広げられた藤本祭の余韻冷めやらぬ日曜の昼の11時過ぎ。F本アニキ、T木タウンマネージャーとタクシーで茂木方面へ。奇跡的に当日の朝にも関わらずF本アニキが<二見>の予約を成功させたらしい。
アニキは小さい頃から通っているそうだ。長崎市民はたいていがこの立派な料亭の存在は知っているものの、実際に足を運んだ者はそれほど多くないという。そもそも予約がめったに取れないという。数十年通っているという藤本アニキだからこその手配師ぶりだ。
入った瞬間、歴史の風格を感じさせる。圧倒される。広い個室に通される。ゆうに14名は楽勝で入れそうな部屋に3人。昼は4組しか受け入れないという。
窓一面が、海。この日も長崎は雨だったが、夕日は最高らしい。豪華すぎる。
酒は瓶ビール(麒麟か朝日)、日本酒(銘柄不明)、焼酎しかないらしい。
瓶ビールで乾杯。お通し的存在のいくらでも酒が進みそうなごまめと吸い物で談笑していると、一発目の皿が運ばれてきた。割と深めな形状にフタが乗っている。
外す。……。小さな殻付き海老が10匹ほど浮かんでいる。何もつけずそのまま口に放り込むらしい。手を伸ばす。……。水が跳ねた。ビッチビチ動き出した。踊り食いである。
アニキが食べ方を伝授。そのまんま頭から口に放り込むと元気良すぎて口の中にいろんなものが刺さるらしい。しかも、車海老の稚魚らしい。可哀そうだが、それを凌駕する旨さと贅沢さ。
大皿に鯛と伊勢海老の活け造りが運ばれてきた。これほど細かくブツ切られてもビックビク元気に動いている。すべてが地物かつ天然もの。すぐ近くの漁港で上がった海の宝ばかりらしい。
鯛は最高鮮度。こりっこりで上品を極めた淡白。伊勢海老はねっとりと甘く、歯の弾力が心地よい。いくらでも食べられてしまう。
仲居さんが鮑をどうするか聞いてきた。鮑?……。伊勢海老の頭の下に鮑がいた。全然気づかなかった。鮑はバター焼きに。
熱燗に切り替え、手酌でガンガン。鮑も柔らかく、絶妙の火加減。バターの風味が熱燗に合いすぎる。肝のコクも飛翔する。
さらに大皿が。水烏賊の活け造りである。こちらも元気に動いている。最近はなかなか獲れないらしいが、今朝はいい形が入ったという。
生姜醤油で透き通った無双鮮度を口に運ぶ。コリコリと甘みが絶妙に同居。ヤリイカの活け造りは何度か北九州で口にしたが、水烏賊は初めて。下足は天ぷらではなく唐揚がオススメという。
塩加減も見事だったが、とにかくふんわりと柔らかい。熱燗ばっかりヤっていたが、途中ビールを再投入する。
大根、牛蒡と一緒に甘辛く煮られた鯛の粗炊き。粗だがたっぷりと身が付いている。大根も味が染みて蕩ける。冷めても味がさらに染み込んで旨くなる。
椎茸、蕗の薹、蓮根を従えた巨大な車海老の天ぷら。サクッサクのプリップリ。感嘆の唸りしか発せない。蕗の薹の苦みが春の訪れを感じさせる。
とどめが、鯛の塩釜焼。一般的な叩き割る塩釜ではなかった。粗塩の上に、鯛が、立っている。その周りに落花生と茹で卵が。もはやジオラマである。海底から巨大な海の怪獣がせりあがってきたようだ。
この鯛が旨すぎる。ゆで卵フェチも私にとっても嬉しいサービス。冷めるまで待って、殻を割って楽しむ。落花生も地味にいい味を出している。その脇に熱々の栄螺のつぼ焼き。
アニキに栄螺つぼ焼き攻略のコツを教えて頂く。少々苦戦したが、爪楊枝でクルンに成功。先っぽまで切れることなく抽出。肝の苦みがシビれる。シアワセすぎて雲仙岳を鼻息で超えてしまいそうになる。
最後は、ご飯を従えた伊勢海老の赤出汁。もう、こんな赤出汁を啜ってしまえば元に戻れない。
激安ではないが、コース料理としてのコスパは恐らく大都会の4分の1の値段で10倍以上の満足感。刺身が余っていたので1分ほど醤油に浸し、ご飯はヅケにして頬張る。目を細める。
たっぷり3時間堪能した。外は雨が上がり、波が穏やかに。帰り際に生け簀を見せていただく。……。水族館かと思った。もはや、これは建物の中の「海」である。
博多へ向かう特急かもめ号乗車。長崎から隣駅の浦上に着く前に寝落ち。目覚めれば新鳥栖。
昨晩もF本アニキに銅座の<割烹こじま>で絶品を大満喫し、翌昼は茂木の<料亭二見>でさらに上乗せ。3人で一升五合は呑んだんやなかろうか。もう都会で魚料理に興味が持てなくなりそう。背徳の果ての至福。来んね、長崎に!
夢の都。至福のつるべうち。
雄大な個室
部屋からの絶景。
まるで水族館。
2020年08月08日
第2497夜:藤本祭:銅座の「こじま」【長崎(長崎)】
2019年度第2回長崎市内商店街(貸店舗)ツアー。第1回よりさらに内容がグレードアップし、定員を上回るお申し込みを頂いた創業希望者にとって夢のツアーである。
第2回が開催された2020年2月中旬、私は浦上駅で降りて「浦上百貨センター」へ直行した。3カ月ぶりの長崎である。
浦上百貨センターに始まり城栄商店街、中通り商店街、大浦商店会、平和町商店街をたっぷりバスで回る。各商店街からのプレゼン、商店街で創業した方々のインタビューなどびっしり。
平和町では全国的にもまだ例が少ないチャレンジショップ用の営業許可付きシェアキッチン<くるね、来んネ!>を内覧。これからDIY工事らしいが、5月にはオープン。日本中で需要が高まっているので目が離せない。
2月とは思えぬ暑さの中、濃厚でボリューム満点な内容をバスで超駆け足で回る。大盛況で無事終了したがさすがに疲労困憊である。
その夜。平和町商店街のF本アニキらと銅座の<割烹こじま>。最初アニキはスマホを取りだして「コジマに電話する」。てっきり新大工の<喜助うどん>のK島氏に電話したのかと思いきや、別の「こじま」だった。
痛風を強引に収めて無事ツアーを完歩したので、私はプリン体祭りを決行する。
鯛や平目の薄造り。もみじおろしポン酢も安定だがわさび醤油も旨し。烏賊や車海老の刺身もプリプリ。
圧巻が、鯨。いかにも長崎らしい。ベーコンもクドくなく食べやすい。おでんですらめったに見かけない鯨の下(さえずり)の刺身も究極の珍味。どこの部位か忘れたが魚の食感ではなくまるで牛か豚肉のような食感と味わいの部位にも驚嘆。
2月にまさかに土瓶蒸し。私は土瓶蒸しで酒をヤるのがたまらなく偏愛。しかも、鱧と松茸いり。汁をヤリ、中味をつまむ。酒を飲む。蕩けてしまう。
てっぴ(ふぐの皮)に牡蠣、タラバガニ、忘れてしまったけど何とかのテリーヌ、ステーキや天ぷらも。海老の頭やふぐの粗の唐揚も香ばしい。〆のご飯味噌汁系まで一直線である。
酒は痛風のため控えていた久々の生ビールから始まり、ハイボールとどぶろくを挟んだ後、店オリジナルの焼酎「こじま」1本を瞬殺。ふぐひれ酒をたっぷり堪能。
極めつけは「ふぐの白子酒」。そのまま食べたかったがたっぷりと酒に溶かし込む贅沢さ。店のオーナーとF本アニキが数十年懇意にしているからこその至福の夜が更けていく。
2軒目は高級スナック<Noda>。アニキの高級ウィスキーをロックでガバガバ。アニキと30年来の付き合いというママの一流の接客術に惚れ惚れした深夜24時過ぎ。翌昼もF本祭決行が確定した。
薄造り。
鯨づくし。
土瓶蒸しとテッピ。
海老のあたま。
夢の都。
河豚の白子酒と角煮。
天ぷら。
ふぐひれ酒。
ステーキ。
フィニッシュ。
第2回が開催された2020年2月中旬、私は浦上駅で降りて「浦上百貨センター」へ直行した。3カ月ぶりの長崎である。
浦上百貨センターに始まり城栄商店街、中通り商店街、大浦商店会、平和町商店街をたっぷりバスで回る。各商店街からのプレゼン、商店街で創業した方々のインタビューなどびっしり。
平和町では全国的にもまだ例が少ないチャレンジショップ用の営業許可付きシェアキッチン<くるね、来んネ!>を内覧。これからDIY工事らしいが、5月にはオープン。日本中で需要が高まっているので目が離せない。
2月とは思えぬ暑さの中、濃厚でボリューム満点な内容をバスで超駆け足で回る。大盛況で無事終了したがさすがに疲労困憊である。
その夜。平和町商店街のF本アニキらと銅座の<割烹こじま>。最初アニキはスマホを取りだして「コジマに電話する」。てっきり新大工の<喜助うどん>のK島氏に電話したのかと思いきや、別の「こじま」だった。
痛風を強引に収めて無事ツアーを完歩したので、私はプリン体祭りを決行する。
鯛や平目の薄造り。もみじおろしポン酢も安定だがわさび醤油も旨し。烏賊や車海老の刺身もプリプリ。
圧巻が、鯨。いかにも長崎らしい。ベーコンもクドくなく食べやすい。おでんですらめったに見かけない鯨の下(さえずり)の刺身も究極の珍味。どこの部位か忘れたが魚の食感ではなくまるで牛か豚肉のような食感と味わいの部位にも驚嘆。
2月にまさかに土瓶蒸し。私は土瓶蒸しで酒をヤるのがたまらなく偏愛。しかも、鱧と松茸いり。汁をヤリ、中味をつまむ。酒を飲む。蕩けてしまう。
てっぴ(ふぐの皮)に牡蠣、タラバガニ、忘れてしまったけど何とかのテリーヌ、ステーキや天ぷらも。海老の頭やふぐの粗の唐揚も香ばしい。〆のご飯味噌汁系まで一直線である。
酒は痛風のため控えていた久々の生ビールから始まり、ハイボールとどぶろくを挟んだ後、店オリジナルの焼酎「こじま」1本を瞬殺。ふぐひれ酒をたっぷり堪能。
極めつけは「ふぐの白子酒」。そのまま食べたかったがたっぷりと酒に溶かし込む贅沢さ。店のオーナーとF本アニキが数十年懇意にしているからこその至福の夜が更けていく。
2軒目は高級スナック<Noda>。アニキの高級ウィスキーをロックでガバガバ。アニキと30年来の付き合いというママの一流の接客術に惚れ惚れした深夜24時過ぎ。翌昼もF本祭決行が確定した。
薄造り。
鯨づくし。
土瓶蒸しとテッピ。
海老のあたま。
夢の都。
河豚の白子酒と角煮。
天ぷら。
ふぐひれ酒。
ステーキ。
フィニッシュ。