2026年01月31日

第3839夜:いい旅肉気分【小倉(北九州)】

 肉気分。ベジタリアンや厳格極まりない仏教徒など別として誰もが「今日(今夜)は肉が喰いたい!」と狂おしくなる時がある。太古の野生に還る夜である。

 その時の肉は、焼鳥でもトンカツでもないような気がする。牛である。分厚いステーキもよろしいが、複数人数なら焼肉である。それも昔ながらのガス台スタイルで。

 ある梅雨の蒸し暑い小倉の夕暮れ時。打ち水のような小雨が降りだした。日中の酷暑を吸い込んだアスファルトから独特にムゥワ〜とした匂いが備考に飛びこむ。この匂い、嫌いじゃない。むしろ好きである。

 この日は朝から肉気分だった。小倉の街なかには焼肉店が無数にある。古船場周辺などは日本屈指の焼肉集積ゾーンである。

 どうせなら、入ったことのない店に。掛け値なしにクチコミもネット情報もなし、予備知識皆無で飛び込んでみたのは中銀通りの<Nクキュウ>さん。

 1階は細長いコの字カウンターであり、2人に一台の割合でガスの焼台が設置されている。理想的なレイアウトである。3人以上は2階に案内されるようだ。店員さんはみな若い。

 ドリンク1杯目からすべてスマホQRコード注文なのがオヤジには少々厳しいが(老眼で見えにくい)、このような店が増えてきたので、オヤジ(私)も慣れてきた。

 生ビール2杯の後はハイボール。そして芋焼酎ソーダ割。ジョッキに溢れんばかり。剛毅である。おかわり自由の無料お通しサラダも凝っている。箸休めに頼んだ酒豪(青唐辛子&烏賊塩辛)も酒のピッチを加速させる。

 好物のセンマイ刺は2種類のタレで。ちなみに精肉は焼いた方が旨いと普段感じているのでめったにユッケは頼まないのだが、炙りユッケは秀逸だった。この逸品を口にした時、我がリピーター化が確定した。

 焼物の第一陣は刻み葱がたっぷりのタン、4種のホルモンが眩しい店長お任せ4種盛。ガス台は火力が強く一瞬で焼ける。

 第二陣は上カルビ塩、特上ロース、そして雲仙ハム。かなり肉質良いのに驚くほどリーズナブル。量も申し分なし。満足度が跳ね上がる。

 たっぷり2時間以上飲み食いし、大満足で中銀通りを南下。定宿へ向かう途中<和や>の提灯が視界に。満腹だが吸い寄せられた。

 マスターはもう閉めようと思ってたようで、客は他にいない。マスターと話し込みながらメガハイボール2杯。ツマミは何も焼かずにマスターのお任せ突き出し5品。〆は絶品のビーフンスープ。焼鳥屋で焼肉屋のシメ的体験。いい旅肉気分を思いっきり満たすことができた。

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中銀通り。

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やはりオススメ中心に陣立て。

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焼肉屋では「とりビー」と「とり塩タン」。

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ユッケとセンマイ刺。

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青唐辛子とイカの塩辛。

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店長厳選4種盛。

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かなりリーズナブル。

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居酒屋で見つけたら頼んでしまう雲仙ハム。

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<和や>では付出しだけで。

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和洋折衷スープ。最高。

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2026年01月04日

第3823夜:巷説北Q名物【小倉(北九州)】

 イカの姿造り。2011年から本格的に北九州と御縁を頂き、当地で最も魂が震えた海鮮料理である。最も満喫したのは、厳密にいえば北九州市に隣接する遠賀の寿司屋(残念ながら閉店)で折尾商連の漢たちと。小倉でも記憶は定かでないが1度賞味したことがある。

 水揚げ港により名物が定義されることが多いため北九州名物のど真ん中であるかどうかは定かでないが、私にとっては内角高めのストライクゾーンである。

 日中が初夏の陽気だった逢魔が時。北九州名物をいろいろ堪能すべく京町銀天街の<味楽>へ。この近くは数え切れぬほど通っているが、この店の存在を恥ずかしながら存じ上げなかった。イカの姿造りが名物の店ゆえ選択。ただしその日の漁次第で入らぬ日もあるという。

 この日の昼は旦過市場や小倉場周辺、銀天街(アーケード)などを散策し、電車で門司港へ。門司港レトロをブラっとした後はガチのレトロである門司中央市場やプラザ祇園へも足を延ばす。久々に良く歩いた。汗が額からにじむ。生ビールを瞬殺。すかさず2杯目を空ける。

 この店、凄まじく流行っている。満席である。しかし、残念ながらこの日は烏賊が上がらなかったらしい。代わりに「釣り」刺身の盛合せ。鮮度抜群。鯛が特に旨かった。

 お通しが大きなエビフライ。黄色い自家製タルタルも添えられている。これだけでテンション上がる。関門だこの唐揚げも旨味が濃い。生を数杯飲んだ後はハイボール数杯。

 烏賊は無かったがとらふぐの刺身があった。一皿注文。ポン酢が痺れる。厚めが嬉しい。

 この店には北九州レモンサワーが。ドライとピンクが2種。まさに北九州。ドライをグビグビ鯨飲。すっきりとしてどんな料理にも合う。缶タイプをコンビニなどで売ってもらえぬか。

 小倉と言えば「鯖糠味噌炊き」。この店はおそらく自家製なのだろう。味が濃く酒が進む。

 愁眉は合馬の筍の天麩羅。サクサクで柔らかい。何年か前、旬の時期に合馬で満喫した。ただし、その時は昼。酒を飲めなかった。改めて小倉を、北九州を思う存分満喫した。

 翌朝。馬借の定宿(Cラウンパレス)を出て東京進出大成功も話題の魚町2番街<資さん>へ。朝8時半という中途半端極まりない時間ゆえか、かなり空いている。店内は若い女性の独り客が多い。この光景も初めてだ。

 私は資さんでは「カツカレーぶっかけうどん」「かつ丼+ミニうどん」「肉ごぼう天うどん」が定番。しかしこの日は北九州名物の超ど真ん中「かしわごぼ天うどん」のネギ多め。

 かしわうどんは北九州駅弁当(小倉駅ホーム)や東筑軒(折尾駅改札内・黒崎駅改札外)で数え切れぬほど啜ってきた。資さんのかしわうどんも言わずもがなの王道かつ抜群。大きなごぼう天(5本)が遊泳しているため、卓上の天かすも必要なし。夢中で啜り込んだ。

 北九州を初訪問してから17年目の初夏。終の棲家候補としてあまりにも魅力的な名物の宝庫である。

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下関よりリーズナブルな(感じのする)フグ。

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超高級ブランド「合馬の筍(小倉南区)」。

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北九州というより小倉名物「(鯖の)ぬか味噌炊き」。

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おそらく不動の福岡(北九州)名物「かしわ&ごぼう天うどん」。

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2026年01月03日

第3822夜:梅の大盛マンガ盛【小倉(北九州)】

 マンガ盛。(日本昔ばなしなど)アニメやマンガに出てくるてんこ盛りのライスである。それをワシワシ頬張る登場人物の姿にガキながら惚れ惚れしたものである。

 オトナになり、大量のご飯を炊くか買うかしてお茶碗にこれ見よがしにてんこ盛りにしてマンガ盛を再現することは容易だが、何故か実行に移そうと思わない。はじめ人間ギャートルズのマンモス肉よりは遥かに再現容易なのだが。

 春の終わりと夏の始まりが同時に押し寄せてきた快晴の北九州小倉の正午。久々に小倉屈指の鰻名店<田舎庵>へ。店頭には数組の客が。5分ほど待って店内へ案内される。

 柳川あたりが本場らしいが私が知る限り北九州市内ではこの店でしか味わえぬ「せいろ蒸し」の『梅』の『ライス大盛』を注文。通常は松・竹・梅の順に高価であるが、この店は逆で梅が最高価。何か哲学的な理念が秘められてる雰囲気がある。

 瓶ビールで軽く喉を開く。2階のゆったりイス付座敷が心地よい。程なくして肝吸、香物を従えて紅朱の容器が降臨。ドカベンサイズである。

 フタを外す。湯気が立つ。分割された鰻がびっしりである。錦糸卵の黄が眩しい。

 山椒をパラリ。肝吸で心を落ち着かせ、まずは一切れテイスティング。ふわふわと柔らかくあっさりした味付け。笑みが漏れる。

 香物で口内リフレッシュしながら食べ進める。タレがまぶされるのではなく炊き込み飯のようぬ蒸されたご飯も旨い。しかし、大盛、思った以上に量がある。なかなか減らないという至福に身を委ねつつ、満腹かつ大満足で店を出た。陽光の眩しさが増していた。

 それから24時間後。帰神前に魚町銀天街の<焼肉ライク>へ。前日は昼夜たっぷり魚介系を満喫したので、肉攻めを決行する。

 タッチパネルで最安値の「ライクセット(並)」を選択。自分で焼くお肉(バラカルビ・鶏モモ)にライス食べ放題で600円以下は奇跡の一言。ライス食べ放題系の店が値上げする中、力強さをキープし続けている。

 生卵を別途追加し、3種のタレと3種の薬味を駆使しつつワシワシ。この日は何かのキャンペーンで、ライスだけでなくスープとキムチも食べ放題だった。そして、ライスのお代わりが小盛・中盛・大盛に加えて「マンガ盛」があった。思わず「マンガ盛」を選択。ちなみに最初のセット飯は「大盛」だった。

 マンガ盛、強烈なビジュアルである。絶品のフリカケや生卵、キムチを使いながら食べ進めるもの一向に減らない。しかし、絶対に無料サービスは残してはならない。それ以上に、特段体育会系でもない50歳オヤジが注文してはならない禁忌だった。

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梅の大盛。

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ライス大盛。

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お代わりはマンガ盛。

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