ホテルの大浴場にて寒さで凍えた手足を伸ばし、湯船でたっぷりほぐしてから舞鶴の新鮮極まりない魚貝が堪能できる<どじ>へ。東舞鶴商店街連盟の重鎮の皆さまたちとの懇親会だ。
生ビールでガシっと乾杯し、絶品の刺身、お通しとは思えない実力の鯵南蛮漬に痺れていると、鍋が運ばれてきた。
この季節(2011年1月中旬)、アンコウ鍋が最高という。大きな切り身のアンコウがたっぷり。アンコウには七つ道具と称されるものがある。キモ・トモ(ヒレ)・卵巣(ヌノ)・エラ・柳肉(身)・水袋(胃袋)・そして皮。捨てるところのない食材で、冬の鍋には最高級だ。
店のオリジナルとして、カニの足もたっぷり。アンコウ&カニ鍋。面倒くさがりの私は、カニは甲羅のミソしか食べないのだが、これは強烈に旨かった。一緒に煮込む野菜もトロトロで甘味があり、シメの雑炊も感涙だ。普段は麺派幹部の私だが、この鍋には悔しいが雑炊が合うようだ。
場は大いに盛り上がり、ガンガン熱燗を呑み、喉が渇くと生ビールをゴキュゴキュしているうちに、夜の11時を回った。外はいつの間にか大雪だ。あ〜ほボイルド隊は二手に分かれ、私はバーに向かった。
外はしんしんと雪が降っている。私はラフロイグやジントニックを呑みながら隊員たちと談笑を重ねていた。満員だった店内も、いつの間にか私たち3人しかいない。すると、店の美人オーナーが熱いお茶をテーブルの上に置いて下さった。
嬉しいサービスである。ほっこり啜りながら何気なく時計を見ると、夜中2時前だ。閉店時間を確認すると、本来は夜中1時までらしい。
その瞬間、我に返った。北近畿とはいえ、舞鶴は京都府内。このお茶は‘ぶぶ漬け’の代わりではなかろうか。本来ならあり得ない、バーで出される熱いお茶。早く出ていけという終了の合図と思われる。喜んで啜っている場合ではないのだ。
そそくさと店を出た。いつの間にか雪が積もっている、懲りない私たちは深夜営業の中華料理店で「龍龍麺」なる、ローメン風のとろみたっぷり麺をズズッと啜った。
体も温まり、シンシンと降り続く雪を浴びながらホテルに向かう。誰にも踏み荒らされていない新雪を踏みしめていく。キュッキュと音がする。街路灯が一面に降り積もった闇夜の雪を照らしている。日本海、冬の舞鶴のド深夜である。
東舞鶴商店街連盟のみなさまと懇親会

