木屋町界隈に限らないだろうが、明らかに日本人よりアジア系の賑やかな方々が圧倒的な存在感を放っている。そして、異様なまでのラーメン店の数に圧倒される。1000年の都と様々な食文化が融合して謎の惑星になりつつあるのかもしれない。
ラーメンを愛してやまない私である。正午前の空腹到来。どこかで啜ろうか。しかし日本語以上に外国語表記が目立つ店ばかりで少し興ざめする。
ラーメンを断念し、京阪三条方面に向かうとライブハウスが地下にある。めったに京都に近寄らぬ私の目的地は、そのライブハウス。私の新長田時代の部下であり妹のような存在でもあるモグの通算●回目の結婚パーティが開かれたからだ。開園ギリギリに到着。スーツ着ているのは我が新長田チームぐらいで、他は思いッきりラフな服装だ。
超普段着の司会者が登壇。ようやく始まったか。モグはその数か月前に開かれた我が家の宴会に参加し、婚約発表していた。旦那はお会いしたことがない。どこだ、新郎は。キョロキョロしていると、司会者と思しき御仁が実は思いッきり新郎。思わず絶句する。
私はたまたまだが1番前の超アリーナ席。乾杯前からいきなり新婦のモグを挟みドリカム編成の3人が三味線演奏。間髪入れず琉球舞踊と思しきお二人の女性がステージへ。その距離があまりにも私と近い。
モグはテーブルを回りながら愛想振りまいている。旦那、高砂に放置プレイ状態である。信じられぬほど不味いソーセージに顔を顰めながら痛風ゆえハイボールをガバガバ空ける。
メインセレモニーと思しき鏡開き。新婦モグが選んだらしいぐい飲みに樽酒を注ぐ。木の香りが豊潤な日本酒をガバガバやっていると、唐突にモグが実のお姉さんの伴奏で歌い出した。
彼女が私の部下になったのは十数年前だが、確か当時は男女デュオで活動中だった。信じられぬほど売れていなかったと記憶するが、仕事はホントに良くできた。私の中では年齢はともかく何人目かの妹のような気分だった。頼りにもしていた。それから紆余曲折たっぷりで今に至ったのだろう。私も年1回以下の頻度で会うかどうかだったが、見た目も全然変わらない。
そんなことを思い出しながら歌を聞いていると、今度は新郎がビッグバンドを率いて登壇。曲は『ロード・オブ・●・リング』のホビット荘やエ●ヤを思わせるケルティッシュ。誰かが踊りだした。私も特別サービスで立ち上がり、ステップを踏んで踊る。汗ダクダクだ。
地下鉄で京都へ。同行氏らと呑み直すべく三宮へ。しかし、50分以上ある。売店でロング冠を5本買い新快速に持ち込むが異様に混んでいる。とても座れない。それでもめげずに乾杯。
それから三宮のビアホール、新長田の串カツ屋、最後は我が自宅。14時間ほど呑んだだろうか。そういえば映画に出てくるホビットたちは酒好きだ。私はホビットのような愛らしさはないが、短躰でクセ毛で毛深くてイタヅラ好きなところだけは似ているはずだ。

鏡開きの1次会。

謎の姉妹デュオ。

2次会。

3次会。

4次会。

末永くお幸せに。