2025年02月12日

第3599夜:近畿中国地酒巡り【梅田(大阪)】

 近畿地方と中国地方。行政官内上は近畿に含まれる福井県も含め、滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫・岡山・鳥取・島根・広島・山口の11都道府県の中心市街地や商店街を盛り上げていこうという有志の会の決起集会というか懇親会が阪急梅田駅かっぱ横丁付近の居酒屋で決行された。20代から還暦越えまで性別も多様な十数人が参戦した。

 呑み放題のコース料理だった。生ビールやハイボールなどはQRコードをスマホ読み取りで注文する。令和からすっかり定着したスタイルである。

 しかし、地酒だけは自分で地酒コーナーで注ぐ平成バイキングスタイル。ゆえに、各テーブルに冷酒用のショットグラスが置かれている。まずは生を2杯ノドに放りこんだ。

 私の座った4人掛けテーブルは、私が圧倒的に年齢的にオッサンゆえ、若手がスマホで注文してくれる。座り位置の関係から、私の右隣の若手男性が地酒コーナーまで毎回足を運び、私のリクエストを注いでくれることに。加齢を重ねた特権の享受を堪能することができる。

 地酒の一覧があった。びっしりである。字が小さすぎて老眼の私には見えない。スマホでメニュー画像を撮影し、その画像を拡大して文字を判別。便利な世の中になったものである。

 日本中の地酒が50種類。これがすべて呑み放題。獺祭だけでなく、会津若松でもレアな飛露喜まで含まれている。

 私は当然に地酒好きだが、それほど詳しいわけでもない。ありがちなのは、1番から順に攻めること、並び順は順不同で、北海道から下っているわけでもなかった。1テーブルに1人はその攻め方を選択する左党もおられるはずだ。

 私も同様だが、少し芸がない。この呑み会の趣旨は、冒頭の近畿・中国+α(福井)が裏テーマ。10都道府県の地酒に絞り、1番から攻めることに。なかなかの軍略と自画自賛する。

C宝剣(広島)

D王碌(島根)

K獺祭(山口)

L黒龍(福井)

M紀土(和歌山)

Q風の森(奈良)

Sみむろ杉(奈良)

㉗澤屋まつもと(京都)

㉚天美(山口)

 時間制ゆえ、9種しか巡れなかった。旨いや辛口やだの味の評価は1種類目の「宝剣」だけ。後はひたすら味わいもせず喉に放り込んでしまった。

 この店に再訪する機会があれば、31番以降の近畿・中国を最後の50番までめぐる。そして、今度は日本全国である。

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2025年02月10日

第3597夜:Ju-Soイン十三【十三・梅田(大阪)】

 Iマナカ。十三駅東口商店街にある「角打ち」である。全国に角打ち数あれど、私が知る限りオヤジ比率、ねずみ色比率、バッタもんキャップ着用比率は指折りの高さである。

 武漢ウィルスが全世界で猛威を振るい始めた初期の頃、緊急事態宣言が発令される2カ月ほど前、栃木県鹿沼市の商店街有志6名が神戸・大阪入りした。目的は有志達が鹿沼市内で居酒屋(串カツ)を開業するための店舗視察である。

 新開地、湊川、十三、京橋を視察(呑み)の中で、十三が最も印象に残ったという。ゆえに、その1年4か月後にオープンした店の屋号は<串カツJu-So>。中でも冒頭の<Iマナカ>はまず栃木県内に生息しない雰囲気の名店。オープン後も話題に上り続けたほどである。

 衝撃の十三体験から4年4か月後、Ju-Soチームのコアメンバーが再び十三入り。私も十三駅で合流。まだ日も思いっきり明るい15時半。彼ら彼女らの聖地(Iマナカ)へ向かう。しかし定休日だった。気を取り直して西口へ。

 しょんべん横丁や栄町商店街を視察した後に大衆酒場<Mルカツ>へ。おでん3種または串カツ3本とアルコール1杯で550円。プラス100円でどて焼を追加可能。

 栃木県は生ビールが普通でも650円はする。500円だと激安だ。私の感覚だが、栃木県はアルコールが高い。しかし不思議とお会計になるとそれほど高いと感じない。

 十三はハッピーアワーなど生もハイボールもチューハイも平均200円。この差は何なのか。食べ物も安い。私を除く4名様はセットを満喫。私はハッピーアワー価格のハイボールをお代わり。栃木県民、なぜ平日の16時前に大きな居酒屋が満席なのか不思議がっている。

 2軒目は<Yマ牛>。肉屋直営の立ち飲み屋らしく、カルビ焼が200円で楽しめる。メンチカツや唐揚も揚げたて。私はメガ杯をお代わり。ちなみにこの店で今の<Ju-So>名物「肉吸い」を学んだ。ゆえに、同行氏4名のうち3名はこの店を再訪したことになる。

 鹿沼チームは男性2名と女性2名。アニキたちは心斎橋の帳へ消えた。まだ日も明るい。呑ん兵衛女子2人を梅田へご案内。阪急東通の居酒屋へ飛び込む。

 瓶ビールが大瓶で380円。原価である。変わり種串カツを貴重な機会ゆえ勉強して頂く。鹿沼の新たな名物誕生を目指して。しかし、ご両人とも「わらび餅」串カツには微妙な表情だ。

 「海老塩バター焼きそば」が旨し。濃厚で酒に合う。しかし、バター系は冷えると途端に劣化が激しくなる。ツマミなどでチビチビやると劣化速度が上がるという理不尽に悶える。

 最後はお初天神通り商店街を抜けて迷宮中の迷宮「大阪第1・2・3・4ビル」の地下1〜2階。まさに、ダンジョン。満腹ゆえ、独特なレイアウトのスタンドバーへ。500円代から2万円ほどまで多種多様。間違えて2万円を頼まぬよう慎重に「サントリーオールド」を注文。

 余談だが、これまで数え切れぬほど歩いたお初天神通り。キャッチコピーが「心中発祥の地」。日本中に町おこし的に「〜発祥の地」は数あれど、冷静に考えれば、これほど強烈なコピーは唯一無二かもしれない。

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Ju-Soチームが十三に。

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1軒目(十三)

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2軒目(十三)

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梅田は大賑わい

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3軒目(阪急東通り商店街)

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新作を研究中。

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大瓶390円で利益が取れる仕組みを学びたいものである

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心中発祥の地。

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4軒目(大阪駅ビル地下)

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2024年12月11日

第3555夜:大当たりの一択【泉南(大阪)】(後編)

 1品目は「地だこの刺身」。思ったよりも量たっぷり。湯引きしているのにコリコリ鮮度。思わず笑みが漏れた。

 2品目は「ほたるいか酢味噌」。煌めいている。たっぷりの酢味噌に絡めて口に運ぶ。柔らかくプリプリ。熱燗の大に切り替えた。

 3品目は「鰯の天ぷら」。大葉の天ぷらも添えられているのが嬉しい。ピンク掛かった岩塩にチョン付け。野性味と上品が絶妙のバランスで同棲。大き目が2ヶ。食べ応えも充分である。

 海鮮4品目は「地穴子の天ぷら」。思わず目を剥いた。想像と違っていた。たっぷりの天ぷらにたっぷりの刻み葱をトッピング。タレが掛かっている。ドキドキしつつ口へ。

 サクっとした歯ざわりの後、穴子の醸し出す淡泊で奥深い旨味が踊り出した。タレも辛口の濃い目。葱フェチの私にはたまらない。気づけば熱燗の大の2本目が半分に。

 鮮魚系おすすめをまだまだ攻めたいが、定番も試したい。メニューを見る。かなり守備範囲が広い。〆のメニューまで充実している。90分前の会議を思い出す。居酒屋の絶対数が少ないゆえか、様々な客の満足度に応えねばならないのだろう。値段もリーズナブル。

常連客がどんどん入ってきて大将や女将と談笑している。一人客同士も盛り上がっている。

 端に座るイチゲンの私は黙って「煮込みハンバーグ」を選択。「手作り」とプッシュされていたから。熱燗をチビチビやっていると、熱々が眼前に。アスパラの緑が眩しい。

 箸で千切り、口に運ぶ。完全に酒のツマミである。チビチビつまみながら熱燗で追いかける。この組合せ、初めてかもしれぬが悪くない。むしろ良い。

 ハンバーグが残り半分の状態で2本目の熱燗が空に。ハイボールと思ったが、300ml赤ワインがあった。赤ワインをヤリつつハンバーグ。王道、直球、豪速、不変、真実である。

 ハンバーグを食べ終えた。赤ワインが半分残っている。駅前にラーメン屋など見かけなかった。カレー屋はいわゆる本場本格系で酒のシメっぽくない。

乗り換えの難波ならいくらでもシメの店があるだろうが、泉南との出会いは一期一会。ハズレどころか期待値を上回るこの名店でシメてしまおう。

 釜めしは1時間かかるとある。にゅうめんも気になったが「大人気」とあったチャーハン。シメチャーである。

 目の前で中華鍋がチャッチャと振られる。居酒屋いうより町中華の雰囲気すら醸し出している。このシメ、中華でも喫茶でもない。ビジュアルも味もまさに「居酒屋のチャーハン」である。シンプルだが酒の進む味。赤ワインにも合う。

 半分ほど食べ終えた時点で、神戸まで路線検索した。13分後の電車に乗れば神戸まで最短で帰れるルートが。これを逃すと帰宅は30分以上後ろ倒しになり、乗り換え回数が倍になる。

 食べ終える前にお会計をお願いし。米一粒、ワイン1滴残さず完食した。

 大満足で店を出る。もう泉南市を訪ねることはないかもしれぬが、もし機会があれば絶対にこの店を再訪しよう。ただし定休日は水曜のようなので、水曜は絶対に外さねば。

 電車が動き出した。行きの難波駅の待ち時間に駅近くの大型書店で読んだことのないグルメ漫画の新刊を買っていた。「3分待ってむぎ先輩」。途中から違和感を感じた。カップ麺を偏愛するBLならぬGL漫画だった。男性キャラがほとんど出てこない。

 BLもGLも全く関心ないので初めて読んだジャンル故かなり戸惑ったが、カップ麺を喰うシーンは旨そうだ。自宅にカップ麺のストックが30ほどある。しかも、すべて違う種類。帰宅して、どのカップ麺を啜ろうか。

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地蛸。

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地鰯。

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蛍烏賊。

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熱燗。

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地穴子。

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ハンバーグ。

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葡萄酒。

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焼飯。

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南海電車。

posted by machi at 07:42| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする