2020年09月07日

第2517夜:翔んで兵庫【神戸(兵庫)⇔大阪(大阪)】

 移動自粛。2020年3月中旬、兵庫県の隣の大都市を有する首長が兵庫と大阪の往来を自粛を促した。新型コロナ拡大を防ぐための処置という。頷ける話ではあるが、向こうさんから来るなと言われると何故か心がざわついてしまう。

 兵庫県民の私は現在隣接する大阪府内への入国は禁止されてしまったが、どうしても買物その他の用事があった。禁を犯して決死の覚悟でミナミ(難波)へ密入国を試みた。

 阪神なんば線で尼崎を超える時、たまたまだろうが車掌さんが目の前を通って行った。何故か妙に緊張した。レジスタンスというか、「翔んで埼玉」ならぬ「翔んで兵庫」な気分である。

 用務を終え、敵地の飲み屋2軒潜入。1軒目は難波に行くと3回に2回は立ち寄る、立ち飲みの<赤垣屋>。いつもより心持ち客が少ないような気がしないでもない。

 淡麗の生をヤリながら難波ねぎのぬた和え、どて焼き。七味をたっぷりと。淡麗が無くなったのでラッキーメガハイボールに切り替え、なんばビーフカツも召還。とんかつソースをたっぷりと。1500円の至福である。品数や接客に戒厳令の影響はないようである。

 次回はいつ入国できるか分からない。せっかくなのでもう一軒。

 難波を歩いて感じたが、60分呑み放題500円という店が異様に多い。安くて誠に結構だが、そのPOPが極めて近似。店名は変われど、オーナーは同一なのだろう。新型コロナの影響の以前から展開していたかもしれないが、乗り切ろうという気合が好もしい。

 そのような店の中の一軒へ。ハッピーアワーなのでハイボールが1杯150円である。カウンターがなくテーブル席に着座。店内はサラリーマンでほぼ満席だ。

 店員姐さんが2品オーダー制かつ2時間テーブル制とおっしゃる。お通しの枝豆はかなり多い。メニューを見る。黒豚コロッケを注文したら売り切れ。いきなり出鼻をくじかれる。

 戦略を立て直す。スパムを使用した玉子焼きと、焼鳥盛合せを召還。

 煙草を吸いつつ15年ぶりに再読し始めた『蝦夷地別件(上・中・下)』(船戸与一 新潮文庫)を読みながらハイボールをクイクイ。すかさずお代わり。

 最初に焼鳥が運ばれてきた。……。焼けているのか?焦げ目が見えない。しかも皿にはぬるぬるした脂なのか水なのかが溜まっている。とても気持ち悪くて手が伸びない。

 ポーク玉子は安定の味だったが、私が兵庫からの密入国者であることがバレたのか。それゆえの厳しい仕打ちか。

 焼鳥と枝豆は一口も口につけず、ポーク玉子をハイボール2杯で流し込んで退散。急いで阪神なんば線に乗り込む。乗換の尼崎駅に到着した際、壮絶な安堵感が襲ってきた。

 阪神特急で板宿下車。15年近く通っているなじみの店<ちょこっと>で生、いいちこ水割をヤリながら肉するめと生きて動いている手長蛸。ママと話し込んでいると、お客が続々。

 帰還の喜びをかみしめつつ店のほぼ対面の<もっこす>でチャーシューメン。喰い過ぎて苦しい。我が家まで地下鉄1駅なのだが、駕籠(タクシー)も苦境と聞いている。贅沢にも駕籠を駆って帰宅する。

 未曽有の経済国難こそ、普段は役に立たない私のような呑んだくれダメ人間がこんな時こそわずかでも世間様のお役に立つべし。マクロ(魔黒)経済ならぬ、マグロ(鮪)経済である。

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赤垣屋にて@

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赤垣屋にてA

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2軒目。

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板宿の<ちょこっと>にて。

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<もっこす>にて。

(付記)
約半年前の出来事。当時、今思えば世界はまだ平和でありんした。

posted by machi at 06:54| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月04日

第2438夜:明石蛸と神戸玉筋魚【take-out】

 魚の棚商店街。日本屈指の鮮魚店集積を誇る市場風商店街である。明石駅にほど近く、いつも賑わっている。年末など歩けないほどだ。3月中旬。玉筋魚(いかなご)で沸く魚の棚商店街を某プロジェクトの参考にいたしたく、数年ぶりに足を運んだ。

 北九州(小倉)から直行を試みた。姫路で途中下車。改札内の<まねき>でえきそば(天ぷら)を啜るはずが、お客様の御要望で復活したらしい「ごぼう磯辺揚えきそば」を選択。ごぼうたっぷり。野趣あふれる風味濃厚。これで400円は感涙である。

 新快速で明石へ。こんなに近かったのか。久々の明石、平日の正午前なのに妙に活気がある。実家から一駅だが生活圏から離れておりめったに足を運ばぬが呑兵衛にとっても楽しい街。駅前の<神鷹>は立ち寄らずに居られない居酒屋。ここでカチワリ赤ワインに開眼した。

 今日もふらっと立ち寄ろうかと思いきや、駅前一体が真っ白な仮囲いで覆われている。巨大再開発事業の真っ最中だった。シブい映画館も、巨大書店も再開発で無くなったのだろうか。

 駅構内観光案内所に仮設商店街のチラシがあった。アスピアと駅の間にあるようだ。快晴の中、ホタホタ歩く。山陽電車の高架下にあった。この仮設、本設のごとき豪華さと立派さである。再開発終了後、他の用途に転用するのだろうか。我が愛する<神鷹>もこの中で営業していた。全体的にタイヘンそうだが、乗り切っていただきたい。

 魚の棚商店街へ。魚屋の前にはいかなごを求める客で行列。ただし流行っている魚屋とそうでない店に明暗がある。魚の棚はアーケードも商品も「タコ押し」。イイダコ煮やたこ天ぷらが旨そうだ。店主の声も良く張り出ている。気持ちが高ぶった私は、練り天ぷらや明石焼きなどホクホクと捕獲。赤身マグロ塊が1000円強。ネギマ鍋を目論んだが思いとどまる。

 いかなごは神戸西部(新長田)から明石にかけての春の風物詩。我が前職時代(神戸新長田)でも市場でいかなごを甘辛く煮付けた「くぎ煮」コンテストを実施。優秀作品は日本屈指の珍味・くぎ煮メーカー「伍魚福」さんが商品化。有難いことに10年以上続いている。

 新長田っ子の私にとって「くぎ煮」は買うものではなくいただくもの。路地や至る所でくぎ煮を炊く香りが漂っていた。味も大きさも照り具合も家庭によって千差万別。個人的には小さい方が好みだが、大きなサイズ(ふるせ)を炙って三杯酢でいただくと酒に好適だ。

 垂水も明石も「くぎ煮押し」で奮闘している。くぎ煮発祥の地論争はもっと盛り上がっていただきたいが、商標は伍魚福さん(神戸新長田)が保有。伍魚福さんはくぎ煮以外もツマミが大充実。新幹線売店でもよく見かける頼もしさ。もちろんスーパーでも捕獲できる。贅沢気分の家呑みに無敵。外呑みと比較すれば遥かに格安。社長と常務に長年お世話になっている。

 明石といえば30年通っている`焼き‘と`中華´の老舗<江洋軒>だが、立ち寄れなかった。姫路駅「えきそば」が腹に残っている。`ふるせ´のように私も年をとったものである。

(付記)
今回のプログも5年以上前に書いたと思しき内容。死蔵ストックからテイクアウトネタになりそうなものを発掘しております。

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新神戸駅にて(2020年4月)。

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酒にも飯にも最高であります。
posted by machi at 08:14| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月24日

第2384夜:続・ぎょうざ倶楽部への道【神戸(兵庫)】

 50ポイント。500円で1ヶのスタンプを50ヶ集めるとどのような素敵な事象が発生するのか。「ぎょうざ倶楽部会員カード(5%割引)」「250円割引券×2」、そして「オリジナル目覚まし時計(またはオリジナルスマホケース)」である。

 そのスタンプカードはどこの秘密結社が発行しているのか。言わずと知れた秘密でも何でもない、天下御免の町中華<餃子の王将>である。「大阪王将」ではないので注意が必要だ。

 数年前に「ぎょうざ倶楽部」会員カードをゲットしたことがある。毎年キャンペーンがあるのだが、なかなか達成できない。今回はカードだけでなくめざまし時計が頂ける。これがどうしても欲しくなった。

 スタンプ押印期間は2019年6月下旬から約半年間。楽勝のように思えるが、自宅回りには王将がなく、しかも自宅事務所かつ出張族の私にとっては想定以上にハードルが高い。ランチをいくら積み重ねてもなかなか1000円(スタンプ2ヶ)にいかない。よって、夜に標的を定めた。ビールを呑みながら料理を頂くと2000円は超える。体脂肪増加と引き換えの作戦である。

 王将は関西だけでなく日本中で展開している。私の出張先でも軽く視界に入る。しかし、私は一つのルールを定めた。神戸市内の王将のみで50ポイント集めることである。神戸市外ではその土地でしか味わえない料理を楽しみたいからだ。

 私の生活圏を勘案し「板宿店」「三宮旭通店」「三宮下山手通店」を主戦場とした。いろいろ食べ比べる中で、定番商品以外は値段もメニューも定食も店ごとにかなり特色があることが分かる。タレにしても、醤油や酢がある店もあれば最初からタレ一択の店もある。ビールセットがある店とない店がある。

 料理と酒を注文しながら常にメニューを確認して料金をスマホ電卓で計算する。メニューは外税なので注意せねばならない。合計が1300円だったら極力500円の単位に近づけるよう追加注文する。100円台からメニューはあるので比較的容易とはいえ、スタンプ欲しさに計算しながら追加注文を繰り返し、無限ループにハマってしまう。

 この年(2019年度)は頻繁に栃木県へ通っている。栃木の県都は「宇都宮市」。宇都宮といえば日本最強のギョーザシティ。2019年は神戸と宇都宮でひたすら餃子を馬喰した印象だ。

 そしてついにポイントが後2ヶ(1000円以上)に迫った。半年ほど期間があったので余裕をこいていたらいつの間にか11月中旬。そんなある出張帰りの昼。三宮旭通店へ。ここでゴールを決めるつもりである。

 長期出張帰りだが、いったん自宅に帰って3時間後にまた出張な強行軍。ビールは飲めない。ここはセットメニュー一択である。

 数種類あったが、この日はチャーハン気分だった。ハーバーセット。焼飯、餃子1人前、唐揚2ヶ、スープのセットだが、1000円に届かない。焼飯を大盛にすることで大台を超えた。

 軽く完食。長かった。感慨深いものがある。しかし余韻に浸る間もなく忙しそうな店員さんに誇らしげにポイントカードを渡す。ついに、満点。頭上でくす玉が割れた空想がよぎる。

 250円分の割引券が2枚、そして2020年度5%割引カード(いわゆるぎょうざ倶楽部)、そして、オリジナル音声覚まし時計かオリジナルスマホケースが頂ける。

 私は1秒の黙考の後、目覚まし時計を選択。オリジナル音声が気になる。

 たまたまかもしれぬが、満点を達成しO将5%割引カードを持ち帰ると北Q州商工会議所から会員カードが届いていた。コチラの使い道はよくわからないが、提示すると年会費が5%オフになるのだろうか。

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音声、かなりの脱力系。250円サービス券2枚は使う暇なく有効期限終了(こちらは1か月)。

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2つの会員カード。
posted by machi at 11:16| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする