2020年05月04日

第2438夜:明石蛸と神戸玉筋魚【take-out】

 魚の棚商店街。日本屈指の鮮魚店集積を誇る市場風商店街である。明石駅にほど近く、いつも賑わっている。年末など歩けないほどだ。3月中旬。玉筋魚(いかなご)で沸く魚の棚商店街を某プロジェクトの参考にいたしたく、数年ぶりに足を運んだ。

 北九州(小倉)から直行を試みた。姫路で途中下車。改札内の<まねき>でえきそば(天ぷら)を啜るはずが、お客様の御要望で復活したらしい「ごぼう磯辺揚えきそば」を選択。ごぼうたっぷり。野趣あふれる風味濃厚。これで400円は感涙である。

 新快速で明石へ。こんなに近かったのか。久々の明石、平日の正午前なのに妙に活気がある。実家から一駅だが生活圏から離れておりめったに足を運ばぬが呑兵衛にとっても楽しい街。駅前の<神鷹>は立ち寄らずに居られない居酒屋。ここでカチワリ赤ワインに開眼した。

 今日もふらっと立ち寄ろうかと思いきや、駅前一体が真っ白な仮囲いで覆われている。巨大再開発事業の真っ最中だった。シブい映画館も、巨大書店も再開発で無くなったのだろうか。

 駅構内観光案内所に仮設商店街のチラシがあった。アスピアと駅の間にあるようだ。快晴の中、ホタホタ歩く。山陽電車の高架下にあった。この仮設、本設のごとき豪華さと立派さである。再開発終了後、他の用途に転用するのだろうか。我が愛する<神鷹>もこの中で営業していた。全体的にタイヘンそうだが、乗り切っていただきたい。

 魚の棚商店街へ。魚屋の前にはいかなごを求める客で行列。ただし流行っている魚屋とそうでない店に明暗がある。魚の棚はアーケードも商品も「タコ押し」。イイダコ煮やたこ天ぷらが旨そうだ。店主の声も良く張り出ている。気持ちが高ぶった私は、練り天ぷらや明石焼きなどホクホクと捕獲。赤身マグロ塊が1000円強。ネギマ鍋を目論んだが思いとどまる。

 いかなごは神戸西部(新長田)から明石にかけての春の風物詩。我が前職時代(神戸新長田)でも市場でいかなごを甘辛く煮付けた「くぎ煮」コンテストを実施。優秀作品は日本屈指の珍味・くぎ煮メーカー「伍魚福」さんが商品化。有難いことに10年以上続いている。

 新長田っ子の私にとって「くぎ煮」は買うものではなくいただくもの。路地や至る所でくぎ煮を炊く香りが漂っていた。味も大きさも照り具合も家庭によって千差万別。個人的には小さい方が好みだが、大きなサイズ(ふるせ)を炙って三杯酢でいただくと酒に好適だ。

 垂水も明石も「くぎ煮押し」で奮闘している。くぎ煮発祥の地論争はもっと盛り上がっていただきたいが、商標は伍魚福さん(神戸新長田)が保有。伍魚福さんはくぎ煮以外もツマミが大充実。新幹線売店でもよく見かける頼もしさ。もちろんスーパーでも捕獲できる。贅沢気分の家呑みに無敵。外呑みと比較すれば遥かに格安。社長と常務に長年お世話になっている。

 明石といえば30年通っている`焼き‘と`中華´の老舗<江洋軒>だが、立ち寄れなかった。姫路駅「えきそば」が腹に残っている。`ふるせ´のように私も年をとったものである。

(付記)
今回のプログも5年以上前に書いたと思しき内容。死蔵ストックからテイクアウトネタになりそうなものを発掘しております。

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新神戸駅にて(2020年4月)。

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酒にも飯にも最高であります。
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2020年02月24日

第2384夜:続・ぎょうざ倶楽部への道【神戸(兵庫)】

 50ポイント。500円で1ヶのスタンプを50ヶ集めるとどのような素敵な事象が発生するのか。「ぎょうざ倶楽部会員カード(5%割引)」「250円割引券×2」、そして「オリジナル目覚まし時計(またはオリジナルスマホケース)」である。

 そのスタンプカードはどこの秘密結社が発行しているのか。言わずと知れた秘密でも何でもない、天下御免の町中華<餃子の王将>である。「大阪王将」ではないので注意が必要だ。

 数年前に「ぎょうざ倶楽部」会員カードをゲットしたことがある。毎年キャンペーンがあるのだが、なかなか達成できない。今回はカードだけでなくめざまし時計が頂ける。これがどうしても欲しくなった。

 スタンプ押印期間は2019年6月下旬から約半年間。楽勝のように思えるが、自宅回りには王将がなく、しかも自宅事務所かつ出張族の私にとっては想定以上にハードルが高い。ランチをいくら積み重ねてもなかなか1000円(スタンプ2ヶ)にいかない。よって、夜に標的を定めた。ビールを呑みながら料理を頂くと2000円は超える。体脂肪増加と引き換えの作戦である。

 王将は関西だけでなく日本中で展開している。私の出張先でも軽く視界に入る。しかし、私は一つのルールを定めた。神戸市内の王将のみで50ポイント集めることである。神戸市外ではその土地でしか味わえない料理を楽しみたいからだ。

 私の生活圏を勘案し「板宿店」「三宮旭通店」「三宮下山手通店」を主戦場とした。いろいろ食べ比べる中で、定番商品以外は値段もメニューも定食も店ごとにかなり特色があることが分かる。タレにしても、醤油や酢がある店もあれば最初からタレ一択の店もある。ビールセットがある店とない店がある。

 料理と酒を注文しながら常にメニューを確認して料金をスマホ電卓で計算する。メニューは外税なので注意せねばならない。合計が1300円だったら極力500円の単位に近づけるよう追加注文する。100円台からメニューはあるので比較的容易とはいえ、スタンプ欲しさに計算しながら追加注文を繰り返し、無限ループにハマってしまう。

 この年(2019年度)は頻繁に栃木県へ通っている。栃木の県都は「宇都宮市」。宇都宮といえば日本最強のギョーザシティ。2019年は神戸と宇都宮でひたすら餃子を馬喰した印象だ。

 そしてついにポイントが後2ヶ(1000円以上)に迫った。半年ほど期間があったので余裕をこいていたらいつの間にか11月中旬。そんなある出張帰りの昼。三宮旭通店へ。ここでゴールを決めるつもりである。

 長期出張帰りだが、いったん自宅に帰って3時間後にまた出張な強行軍。ビールは飲めない。ここはセットメニュー一択である。

 数種類あったが、この日はチャーハン気分だった。ハーバーセット。焼飯、餃子1人前、唐揚2ヶ、スープのセットだが、1000円に届かない。焼飯を大盛にすることで大台を超えた。

 軽く完食。長かった。感慨深いものがある。しかし余韻に浸る間もなく忙しそうな店員さんに誇らしげにポイントカードを渡す。ついに、満点。頭上でくす玉が割れた空想がよぎる。

 250円分の割引券が2枚、そして2020年度5%割引カード(いわゆるぎょうざ倶楽部)、そして、オリジナル音声覚まし時計かオリジナルスマホケースが頂ける。

 私は1秒の黙考の後、目覚まし時計を選択。オリジナル音声が気になる。

 たまたまかもしれぬが、満点を達成しO将5%割引カードを持ち帰ると北Q州商工会議所から会員カードが届いていた。コチラの使い道はよくわからないが、提示すると年会費が5%オフになるのだろうか。

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音声、かなりの脱力系。250円サービス券2枚は使う暇なく有効期限終了(こちらは1か月)。

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2つの会員カード。
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2020年01月06日

第2355夜:民度【伊丹(兵庫)】

 民度。文化度と置き換えても差し支えないかもしれない。その街に漂う上質かつ落ち着いた雰囲気。市民が醸し出す洗練と知性の高さ。日本全国旅している私でさえいまだ足を運べていない地域はすさまじい数だが、民度の高い街は印象深い、また訪れたい、住んでみたい気持ちになる。

 私の一つの尺度が街なか(徒歩圏内)に映画館があるかどうか。2つ目が本屋の数。最後は図書館や美術館などの充実である。

 私自身は図書館や美術館はあまり興味ないが、映画館は愛してやまない。映画が好きというより、映画館を愛している。ホテルや自宅のTVでDVDをあまり見ようと思わないが、映画館の大スクリーンで没頭できるのは人生の大きなシアワセの一つである。

 活字中毒の私にとって、出張先の本屋のない街で読む本がなくなることを想像するだけで冷や汗が出る。本屋も欠かせない。

 私がこれまで訪れた街の中で、人口100万級の大都市を除くと東北の盛岡と八戸に圧倒的な民度の高さを感じる。特に八戸は官民一体となって十年スパンで取り組まれている。

 おしゃれで高感度なお店が多数集積して結果的に雑誌等でよく取り上げられる街とは一線を画している。うまく表現できないが、空気が違うのだ。駅前の商業ビルの空床にやむおえず図書館をぶち込むのとは戦略も戦術も異なっている。

 私のミッション先限定になってしまうが、西日本で民度の高い街といえば兵庫県伊丹市が真っ先に思い出される。

 まちなかバル、鳴く虫と酒樽夜市、朝マルシェ、クリスマスマーケットなど官民一体となった洗練されたソフト事業と並行し、雰囲気のよい郷町の都市整備、そして全国から視察が絶えないという図書館「ことば蔵」も数年前に誕生。そして、ここでは書けないが数年後を見据えてこれでもかというほど民度の高さを見せつける事業を計画されている。

 2019年9月から10月にかけて、私は集中的に伊丹市へ足を運んだ。この数年はまちなかバルの手伝いまたは参戦のみだったが、久々のミッションである。

 伊丹市は第3期中心市街地活性化基本計画申請に向けて動き始めた。その計画に反映させるのが、若手事業者の意見である。重鎮や役職に捕らわれない起用にセンスを感じさせる。私は若手を集めた意見交換会の回し役および取りまとめを仰せつかった。

 毎回午前中か午後の開催。若手は飲食店経営者が多いためである。全3回終了。最終回も午前中で、終了後に商工会議所T中課長と阪急伊丹駅前デパートのcafé<Mon>へ。「オムチーズカレー」を注文。普段頼まなぬチョイスだが、洗練されて実に旨い。

 店内の熟女客もどこか気品が感じられる。洗練されておらず伊丹の空気から浮き上がっているのは民度の低いガサツで下世話な品のない私だけのようである。

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皆さま熱心。

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民度高しな昼食。

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香ばしい食後の珈琲。
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