2020年12月25日

第2590夜:One fine day【新長田(神戸)】(後編)

 時間は11時。ここまでは完璧すぎる。2号線を再度北上し、何を喰おうか思案しながらタンク筋を歩いていると「ラーメン」ノボリが。

 こんなところにラーメン屋があったのか。そして<長田家>とある。この「家」が気になる。まさか、横浜家系?……。近づく。……。まさかのまさかだった。何と新長田に横浜家系が。

 1999年から2010年まで私の職場が新長田だった頃、家系ラーメンなど新長田どころか神戸でも稀だった。よって北海道や横浜に行った際は狂ったように啜っていた。それが時を経て、新長田で啜れるとは。しかも毎日。

 鼻息荒く券売機と対峙。醤油豚骨にスペシャルトッピング(焼豚3枚・味付玉子1ヶ・海苔5枚)。ライスも大盛で。家系にライスは欠かせない。

 万全なコロナ対策の店内をぼんやり見渡していると、ブツ降臨。焼豚は私好みのロース。スープで浸した海苔でライスをクルン。時には麺にも絡める。どちらかと言えばもう少しスープサラサラが好みだが、これは次回にカスタマイズすればよい。壮絶な感動に打ち震えた。

 私が奉職していた2010年までは新長田の再開発エリアは空き店舗だらけだった。空地も多かった。人もこんなにいなかった気がする。それが10年たつと、マンションはさらに建てれば即日完売状態で15年以上前の竣工物件でも中古が新築と変わらぬ値段で売れるそうな。

 合同庁舎もできて飲食店も増え、人の流れも変わったという。流行っている店はコロナ関係なく凄まじく売れているそうだ。

 漏れ伝わる情報によると、特にDイソーの売上は西日本屈指らしい。ダイS−売上日本屈指という点がいかにも新長田らしい。歩いて気づくが、後期高齢者と思しき男女のマスク着用率の低さにも驚かされる。

 新長田へは最低3カ月に1回訪れる。3カ月に一度の定期診察のためである。しかしいつも診察が終わればすぐに新長田を離れていた。

 アスタの商業ビル群(再開発エリア)を久々に歩く。明らかに私が居た10年前より良くなっている。私は何のお役にもたてなかった。新長田は本当にいい街になったと心の底から実感する。

 私にとって、活性化の基準があった。それは「新長田を職場としている私(アヅマ)が、オフの日にも新長田に足を運んで飲み食いや買い物、店主との談笑や主催していないイベントに足を運ぶようになること」だった。

 隣の芝を青く見えるという格言には納得する。私が足を運ぶ全国の商店街と比較しても、新長田は相当恵まれている。

 新長田から離れて10年。飲み食い限定だが新長田に稀に足を運ぶようになった。隣の芝が青く眩しい。横浜家系ラーメンが啜れるなら、訪問頻度は大幅に増えそうだ。何故か住みたいとは当時からだが相変わらず1gも思わないのだけれど。

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衝撃。

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興奮。

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感動。
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2020年12月24日

第2589夜:One fine day【新長田(神戸)】(前編)

 One fine day。何をやっても上手くいかない日の方が人生ほとんどだが、ごく稀に些細で小さな幸運が積み重なりパズルがビシっとはまっていく快感に震えるハッピーな日もある。

 9月中旬の幾分涼しさも感じられる快適極まりない快晴の朝。15年以上お世話になっている神戸新長田の病院で3カ月に一度の定期健診。血圧を測ると、この数十年見たことのないような通常値。ジェネリックにお世話になっているとはいえ、血圧が120台など低すぎて私には衝撃。 

 9時診察開始だが何故か8時45分ごろ診察してもらい瞬殺終了。年に1度の健康診断の予約もついでに済ませる。

 今年から協会けんぽの申請手続が異様なまでに拍子抜けするほど簡略化。しかも検診予約日が12月29日。毎年12月の最後か1月の一発目に予約する。何故ならガラ空きの上、こんな日に出張など入らないからだ。

 調剤薬局もガラ空きでバシッと処方。時間はまだ朝9時半。

 数日前に我がリビングの電球が切れた。LEDでもなんでもない普通のシロモノだが、2004年から16年以上一度も取り換えることがなかった(はず)。いかに不在にしているかよくわかる。

 病院の帰りに家電量販店(アスタくにづか3番館Kーズデンキ)で電球を買うつもりだったが、10時開店ゆえまだ開いていない。

 大正筋商店街の<ホルス>で10年以上ぶりに食パンを買おうと考えた。この店の食パンは我がソウルフード。掛け値なしに私的日本一。

 震災前、我が市場の漬物屋の裏口の路地と大正筋のホルスさんの裏口が繋がっており、ある意味でまさに徒歩3歩程度のご近所様だった記憶がある。まあ、電球買ってからにパンを買おう。

 ブラブラと時間潰しにアスタプラザファースト地下の献血センターへ。ここも10時からだが、15分も前から受付して下さった。それまで暖かい飲み物(無料)で頂く。カフェオレが旨い。

 がっつり400ml採血の最中、あまりにも心地よくてウトウト。サクっと終わって待合室で休憩しながらホットココアを飲んでいると、受付の女性から「献血30回の記念品です」と手渡された。30回もしていたのか。全然知らなかった。

 帰宅して箱を空けると、ガラスのぐい飲みだった。日本酒の冷やでキリリと試したい。それと、火曜限定で先着10〜15名に食パンがプレゼントされた。私は2番目だった。

 有難く頂くが、この後ホルスで買うのに…と思いきや、何とホルスの食パン(6枚切)だった。こんな僥倖があるのか。

 あまりの恵まれた偶然に小躍りしながら2階デッキを渡って<ケーズデンキ>へ。しかも2階入り口入ったところが電球売場。サクっとLEDタイプ捕獲。

 私はすっかり忘れていたがお会計の際に会員登録していたらしく、会員証など失くしていたが電話番号を申し上げると割引して下さった。口径が分からず持参した電球もレジ横のリサイクルボックスで回収。〔次夜後編〕

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(付記)
それから4か月後の12月中旬。定期健診を予約した病院から電話。諸事情により年内の検診はすべて中止するとのこと。やむおえぬとはいえ、one fine dayとはいきませぬ。
posted by machi at 09:41| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月07日

第2517夜:翔んで兵庫【神戸(兵庫)⇔大阪(大阪)】

 移動自粛。2020年3月中旬、兵庫県の隣の大都市を有する首長が兵庫と大阪の往来を自粛を促した。新型コロナ拡大を防ぐための処置という。頷ける話ではあるが、向こうさんから来るなと言われると何故か心がざわついてしまう。

 兵庫県民の私は現在隣接する大阪府内への入国は禁止されてしまったが、どうしても買物その他の用事があった。禁を犯して決死の覚悟でミナミ(難波)へ密入国を試みた。

 阪神なんば線で尼崎を超える時、たまたまだろうが車掌さんが目の前を通って行った。何故か妙に緊張した。レジスタンスというか、「翔んで埼玉」ならぬ「翔んで兵庫」な気分である。

 用務を終え、敵地の飲み屋2軒潜入。1軒目は難波に行くと3回に2回は立ち寄る、立ち飲みの<赤垣屋>。いつもより心持ち客が少ないような気がしないでもない。

 淡麗の生をヤリながら難波ねぎのぬた和え、どて焼き。七味をたっぷりと。淡麗が無くなったのでラッキーメガハイボールに切り替え、なんばビーフカツも召還。とんかつソースをたっぷりと。1500円の至福である。品数や接客に戒厳令の影響はないようである。

 次回はいつ入国できるか分からない。せっかくなのでもう一軒。

 難波を歩いて感じたが、60分呑み放題500円という店が異様に多い。安くて誠に結構だが、そのPOPが極めて近似。店名は変われど、オーナーは同一なのだろう。新型コロナの影響の以前から展開していたかもしれないが、乗り切ろうという気合が好もしい。

 そのような店の中の一軒へ。ハッピーアワーなのでハイボールが1杯150円である。カウンターがなくテーブル席に着座。店内はサラリーマンでほぼ満席だ。

 店員姐さんが2品オーダー制かつ2時間テーブル制とおっしゃる。お通しの枝豆はかなり多い。メニューを見る。黒豚コロッケを注文したら売り切れ。いきなり出鼻をくじかれる。

 戦略を立て直す。スパムを使用した玉子焼きと、焼鳥盛合せを召還。

 煙草を吸いつつ15年ぶりに再読し始めた『蝦夷地別件(上・中・下)』(船戸与一 新潮文庫)を読みながらハイボールをクイクイ。すかさずお代わり。

 最初に焼鳥が運ばれてきた。……。焼けているのか?焦げ目が見えない。しかも皿にはぬるぬるした脂なのか水なのかが溜まっている。とても気持ち悪くて手が伸びない。

 ポーク玉子は安定の味だったが、私が兵庫からの密入国者であることがバレたのか。それゆえの厳しい仕打ちか。

 焼鳥と枝豆は一口も口につけず、ポーク玉子をハイボール2杯で流し込んで退散。急いで阪神なんば線に乗り込む。乗換の尼崎駅に到着した際、壮絶な安堵感が襲ってきた。

 阪神特急で板宿下車。15年近く通っているなじみの店<ちょこっと>で生、いいちこ水割をヤリながら肉するめと生きて動いている手長蛸。ママと話し込んでいると、お客が続々。

 帰還の喜びをかみしめつつ店のほぼ対面の<もっこす>でチャーシューメン。喰い過ぎて苦しい。我が家まで地下鉄1駅なのだが、駕籠(タクシー)も苦境と聞いている。贅沢にも駕籠を駆って帰宅する。

 未曽有の経済国難こそ、普段は役に立たない私のような呑んだくれダメ人間がこんな時こそわずかでも世間様のお役に立つべし。マクロ(魔黒)経済ならぬ、マグロ(鮪)経済である。

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赤垣屋にて@

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赤垣屋にてA

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2軒目。

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板宿の<ちょこっと>にて。

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<もっこす>にて。

(付記)
約半年前の出来事。当時、今思えば世界はまだ平和でありんした。

posted by machi at 06:54| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする