2018年01月20日

第1869夜:感動深度【大垣(岐阜)】

 イタリアの大垣。日本のヴェネチアといえば岐阜県大垣市だが、イタリアの大垣といえばヴェネチアを指す。誰が指しているのか。2017年11月時点では全宇宙で恐らく私一人だけだ。

 大垣市は駅前開発が急ピッチで進められている。商店街も様々な整備事業が進行中の様子。空店舗も減っているようだ。飲食店(特に夜間飲食)はかなりに増えた雰囲気もある。 

 大垣は大きな企業が多く、地元雇用率や就職率も高い。求人には恵まれている分、商業者の立場からはパート・アルバイト・正社員の求人に苦労しているという。

 ある11月の夜。大垣市内の若手商業者&事務局の6人で私が無理行って懇親会をセッティングしていただいた。その日は珍しく昼ミッションであり、翌日に愛知県豊川市へ向かうため、いったん神戸に帰るのが面倒になった。どこかで泊まろう。泊まるならどこまで呑もう。しかし、一人で呑むのも寂しいな。

 今回の私の大垣入りのキッカケを作って下さったU野氏にお願いし、呑み会をセッティングいただく。M本氏、S江氏、K野氏、事務局のU田女史も加わって頂き、なかなか料理も酒も出てこないが美味しい人気居酒屋へ。様々なお話をお聞かせいただく。

 和菓子屋のK野氏からオミヤをいただく。御返しというわけではないが、私は皆さんに前日和歌山県田辺市で捕獲したクラフトビール「ボイジャー」をお土産でお渡しする。

 「おむすび泊」というオンパクのごとき巨大イベントも1か月開催。「おむすび」オンリーの博覧会ではなく、「結ぶまち おおがき 体験博」の略。芭蕉翁の『奥のほそ道』結びの地としてであり「おにぎり」は禁句であるそうだ。

 「巨大もやし工場へいざ潜入!」「一流イタリアンで学ぶ夢の牛肉☆食べくらべランチ会」「大垣競輪場のバンクを走ろう」「養老鉄道電車庫ツアー」などマニアでなくともソソラレル魅力満点の企画が目白押しである。

 300年の歴史を誇るユネスコ認定大垣まつり、圧倒的な集客を誇る元気ハツラツ市。街中にメンバーが被らぬ若手グループが4団体もあるそうだ。恐るべきポテンシャルを感じさせる。

 イベントは一時的な賑わいを生む。しかし、来場者が多ければ、動員さえ良ければよいのか。この命題に真っ向から挑むのが、S江氏らが尽力する「おむすび博」や「園遊会」。

 人数は少なくても、その少人数に対して徹底的にお世話し、もてなし、感動してもらう。アンケートなどの満足度の高さに拘った新基準。これを彼らは「感動深度」と名付けていた。

 私は、心震えた。量より質。一夜限りのイチゲン客より、大ファンになるリピーター。グッとくる言葉だ。

 それにしても皆さん、年齢や立場関係なく赤裸々に話されている様子が素晴らしい。仲良すぎて嫉妬しそうになる。

 ビールやハイボールでノドを開いた後は、U野氏が進める赤ワイン、そして岐阜の地酒。岐阜と関係ないが八海山の熱燗が晩秋の訪れを感じさせる。老舗が多く、400年越え店舗も。今回同席の若手諸氏も200年、100年の老舗だ。

 西美濃の雄・水都大垣。水の都・ヴェネツアが「イタリアの大垣」と呼ばれることが一般的になる日も近いかもしれない。数千年先かもしれないけれど。

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ありがとうございました。

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和歌山県田辺市のボイジャーをお土産に。

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2016年04月18日

第1436夜:謎のベトコンラーメン【大垣(岐阜)】

 ベトコンラーメン。愛知や岐阜のご当地ラーメンであるという。このあたりのご当地麵といえば台湾ラーメン、台湾まぜそば、あんかけスパゲティ、きしめんなどが思い浮かぶのだが、ベトコンラーメンという名称も存在も全く存じ上げなかった。しかし岐阜では定番という。

 寒波の間隙を突いた大垣商店街勉強会終了後の夜。若手商業者グループ石黒塾の御仁たちと商店街内の中華料理店<チャングイ>さんへ。閉店まで1時間の短期間勝負である。

 生ビールでガツンと乾杯するが、お一人だけ一発目から白ワインというお洒落な御仁が居られる。ワインソムリエのU野氏である。メニューブックにスペシャルな告知が挟まれていた。

 「中華とワインのマリアージュ第1弾!オーナーシェフ+ソムリエ上N氏プレゼンツ 長崎風豚角煮まんじゅう&スペイン産赤ワイン」(文章要約)。第2弾(両面印刷)は牛スジの塩コショウ煮込み&モルドヴァ産白ワイン。

 強烈なカブセである。ワインソムリエは舌の状態を常にキープするために、ワインを飲み続けねばならないという。羨ましくも厳しい世界である。

 私の軽薄知識では肉料理は赤、魚料理は白程度のイメージだったが、新たな視点を教えて頂いた。料理の色目である。濃い色の料理は赤、薄い色の料理は白。なるほどと唸らされる。

 ホルモン天ぷら、枝豆、餃子、チキンカツの葱ぶっかけのような濃くも薄くもない色の料理に舌鼓を打ちながら生ビール。U野氏にこれらの料理はどっちのワインが合うかお聞きすると「生(ビール)じゃないですかね(笑)」とのこと。

 赤ワインをボトルで注文してチビチビと楽しむ。知識豊富なソムリエの解説を聴きながら味わうと旨さと深さが倍加する気がする。

 シメに麺を頼むことに。担々麺と私の希望の「ベトコンラーメン」をそれぞれ大盛にし、6人でシェア。謎のベトコンラーメン。ベトナム人が開発したからか、パクチーやニョクマムが入っているのか、麺がフォーなのか。岐阜には中華街ならにベトナム街があるのだろうか。

 興味尽きぬが、ベトコンの意味はベトナムではなく「ベストコンディションラーメン」の略と同行氏に教えられた。キツネに騙されている気分がしないでもないが確かめるすべもない。

 まずは担々麺。普通に旨い。ニンニクが効いている。店内メニューもニンニクを多用した料理が多いようだ。続いてベトコンが運ばれてきた。たっぷり野菜である。輪切唐辛子が散りばめられている。早速シェアしていただいたブツのスープを啜る。

 ……。あっさりしている。唐辛子も思ったほど辛くないが、ニンニクがバッチリ効いている。野菜シャキシャキ。麺モチモチ。野菜不足の体に良さそうだし、何よりも温まる。確かにベストコンディションをキープできそうだ。風邪などこれを啜れば一気に快復しそうである。

 店を出た。ホタホタとホテルに戻る。出張続きの体をユニットバスに湯を張って鎮める。私の仕事は体調管理が98%、シワなし空気頭の使用が2%。ベストコンディションが何よりも欠かせない。

 その1か月前から痛風持ちの仲間入りを果たしたのでユニットバス上がりのビールを止め、ウィスキーポケット瓶をラッパ呑みしてしまったけれど。

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ヘルシーなのに旨み濃厚な「ベトコンラーメン」。
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2016年04月17日

第1435夜:水と郷愁【大垣(岐阜)】

 水都まつり。商店街が主催し長年親しまれている西濃大垣夏の風物詩である。かなりの広域エリアで毎年8月の第1木・金・土・日の4日間も連続開催されている。普段商店街の来ない客層(若者)が殺到するそうで、立派なステージもあるためか多額の予算を割くそうだが、事業の継続の有無など検討にすら上がらないほど市民にも商店街にも浸透しているそうだ。

 しかし、そんな夏の風物詩がマンネリに陥っているという。来場者数も微減とのこと。事業そのものを廃止するという選択肢を有さないため、商店街理事長や若手商業者グループが2016年1月下旬の夜に集結。SWOT分析とKJ法を組み合わせたワークショップを通じて水都まつりの強みや弱み、改善点や新企画の可能性を探ってみた。

 水都まつりの素晴らしいところは、前述の普段こない客層(若者・家族連れ)が殺到すること。市内外の様々な地域・団体と連携が密接な点にも票が集まった。ステージが立派(規模?演者?)、オブジェがシュール、商店街に連帯感が生まれる等の強みが強調されていく。

 一方の弱みはどうか。マンネリ化(特に●●●)、多額の予算、当初の趣旨目的からのズレ、組合内外の温度差といった弱みがピックアップされていく。それに対し改善点が提示される。

 一般的にこの手法を活用する場合、「強みを伸ばす」か「弱みを直す」かの二択となる。大切なことはその優先順位である。出来ることから始めることも一つの解である。同じカテゴリに属する要素でも、人によってはプラスと捉え、別の人はマイナスと捉える。簡単に言ってしまえば本人の性格に起因してしまうのだけれど、プラスの視点を共有していきたいものである。

 大垣といえばという質問に大半の方が「水」と答えるほど親水性の高い水の都・大垣。「水都」は一つのキャッチフレーズでもあるが、皆さんのポストイットを整理した模造紙上の曼荼羅を見渡しても、水都らしさがあまり見当たらない。

 私は水都まつりに参加したどころか大垣ミッションが始まるまでその存在すら知らなかったのだが、もっと水をイメージしたイベントであると連想していた。どうやら異なるようだ。ただし祭りの対象が「市民」であるため、市民に訴えかけるには水では当たり前すぎて弱いだろうから、水に拘らなくてもよいかもしれない。

 ノスタルジーを感じさせる屋台的な切り口の復活を望む改善案が異彩を放っていた。水都と郷愁(ノスタルジー)は相性が良さそうだ。マンネリ打破の切り口になるかもしれない。

 大垣の街なかを散策していると、本当に美しい水辺がある。自噴水もある。ホテルの水道水もミネラルウォーターなみの旨さだ。

 街を歩いていて最も驚かされたのが、歩道に何気なく設置されている石造のウォータークーラー。そのまま飲むことができるようだ。海外では考えられぬだろう。いかに大垣の水質が良く、豊かである証でもある。情けないことに私はそれを試す勇気がなかったけれど。

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街を歩けば。

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水都まつりのテコ入れを検討中。
posted by machi at 06:45| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする