大垣市は駅前開発が急ピッチで進められている。商店街も様々な整備事業が進行中の様子。空店舗も減っているようだ。飲食店(特に夜間飲食)はかなりに増えた雰囲気もある。
大垣は大きな企業が多く、地元雇用率や就職率も高い。求人には恵まれている分、商業者の立場からはパート・アルバイト・正社員の求人に苦労しているという。
ある11月の夜。大垣市内の若手商業者&事務局の6人で私が無理行って懇親会をセッティングしていただいた。その日は珍しく昼ミッションであり、翌日に愛知県豊川市へ向かうため、いったん神戸に帰るのが面倒になった。どこかで泊まろう。泊まるならどこまで呑もう。しかし、一人で呑むのも寂しいな。
今回の私の大垣入りのキッカケを作って下さったU野氏にお願いし、呑み会をセッティングいただく。M本氏、S江氏、K野氏、事務局のU田女史も加わって頂き、なかなか料理も酒も出てこないが美味しい人気居酒屋へ。様々なお話をお聞かせいただく。
和菓子屋のK野氏からオミヤをいただく。御返しというわけではないが、私は皆さんに前日和歌山県田辺市で捕獲したクラフトビール「ボイジャー」をお土産でお渡しする。
「おむすび泊」というオンパクのごとき巨大イベントも1か月開催。「おむすび」オンリーの博覧会ではなく、「結ぶまち おおがき 体験博」の略。芭蕉翁の『奥のほそ道』結びの地としてであり「おにぎり」は禁句であるそうだ。
「巨大もやし工場へいざ潜入!」「一流イタリアンで学ぶ夢の牛肉☆食べくらべランチ会」「大垣競輪場のバンクを走ろう」「養老鉄道電車庫ツアー」などマニアでなくともソソラレル魅力満点の企画が目白押しである。
300年の歴史を誇るユネスコ認定大垣まつり、圧倒的な集客を誇る元気ハツラツ市。街中にメンバーが被らぬ若手グループが4団体もあるそうだ。恐るべきポテンシャルを感じさせる。
イベントは一時的な賑わいを生む。しかし、来場者が多ければ、動員さえ良ければよいのか。この命題に真っ向から挑むのが、S江氏らが尽力する「おむすび博」や「園遊会」。
人数は少なくても、その少人数に対して徹底的にお世話し、もてなし、感動してもらう。アンケートなどの満足度の高さに拘った新基準。これを彼らは「感動深度」と名付けていた。
私は、心震えた。量より質。一夜限りのイチゲン客より、大ファンになるリピーター。グッとくる言葉だ。
それにしても皆さん、年齢や立場関係なく赤裸々に話されている様子が素晴らしい。仲良すぎて嫉妬しそうになる。
ビールやハイボールでノドを開いた後は、U野氏が進める赤ワイン、そして岐阜の地酒。岐阜と関係ないが八海山の熱燗が晩秋の訪れを感じさせる。老舗が多く、400年越え店舗も。今回同席の若手諸氏も200年、100年の老舗だ。
西美濃の雄・水都大垣。水の都・ヴェネツアが「イタリアの大垣」と呼ばれることが一般的になる日も近いかもしれない。数千年先かもしれないけれど。

ありがとうございました。

和歌山県田辺市のボイジャーをお土産に。