2021年11月26日

第2812夜:3杯目の審判【多治見(岐阜)】

 「コミュニティビジネスとまちづくり会社の果たす役割」。多治見市中心市街地で開催された「本気の出店創業塾」4回目のテーマタイトルである。

 「創業」に1oも関連しないテーマを設定した輩は誰か。……。私である。

 2時間休憩なしに一方的に話しきる。受講された男女はさぞチンプンカンプンだったろう。

 特に反省するわけでもなく、私は意気揚々と超人気居酒屋<くっくる>へ。予約していたので何とか座れた。駅前でもなく呑み屋密集地でもない。改めて腕があれば立地を凌駕することを痛感させられる。腕が無ければ立地がほぼすべてである。

 メニューは絵巻物のごとき絢爛。しかし、時間は21時を回っていたためか品切れも多い。呑ん兵衛の注文する嗜好は似通っている証と言える。

 生で乾杯。空気を読まず2時間しゃべり倒したのでノドに沁みる。2杯目からはハイボール。春日部直伝の2進法を決める(1度に2杯づつ注文)。

 多治見はまん延防止が未発令(2021年8月中旬時点)。ゆえに営業自粛も無くソトノミ満喫。お通し5種盛だけで無限に呑めそう。刺盛、水茄子、コーン天ぷら……。わかってらっしゃる。

 2軒目は激シブ路地の奥の激シブなバー<リメンバー>。カウンターで8席程度。シブいマスターが切り盛り。店の内外は昭和ムード横溢だが、どことなく令和の風も感じられる。壁面を彩るボトル群と半端ないドリンクメニュー数に圧倒される。

 私は1杯目をモヒート、2杯目をジントニック(レモン)に。マスターがイチから焼くたこ焼が妙に旨い。燻製ナッツも極上。私の左隣はまちづくり会社の若社長、右隣は美人ダンサー。極上の酔いと夜が更けていく。

 3杯目もジントニックにしようか。お代わりをマスターにお願いした。ほんの数瞬の間があり、マスターが笑顔の消えた鋭い表情と目線で私をグッと見た。「3杯目ですよね」と念を押された。

 その通りだが、私は即答できなかった。数秒の沈黙があった。私だけでなく、同行氏たちも不穏な空気に何かを察したようである。

 店内が、光射さぬ深海になった。稀にある、酒は2杯までルールの面倒くさい店なのか。

 創業希望者のためにならないヨタ話を2時間もしゃべり倒した罰なのだろう。ウソをついても仕方ない。消え入るような声で「はぃ……」とつぶやいた。

 するとマスターは破顔一笑。「当店は3杯目をサービスさせて頂いております」とオリジナルカクテルが眼前に。

 すっきりと芳醇な甘さ。地獄から天国へのパスポートである。

 名前は特にないオリジナルらしい。もし私にこのカクテルを命名させて頂けるなら。最後の審判(Last Judgement)ならぬ「3杯目の審判(Third Judgement)」でいかがだろう。

 ……。ネーミングセンスのなさに、再度地獄へ突き落されそうである。

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夢現に、無限に、夢幻に呑めそうなお通し5種盛。

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竜宮城。

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質実。

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剛健。

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シブい路地。

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風格。

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1杯目。

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2杯目。

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妙に嬉しくて、妙に旨い。

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3杯目の審判(Third Judgement) 注)アヅマ命名
posted by machi at 10:43| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月11日

第2804夜:やくなら酒器も【多治見(岐阜)】

 『やくならマグカップも』。多治見市内のあらゆるところで見かけるポスターである。アニメ風の美少女たちが陶芸しているシーンである。

 まん延防止を免れている7月中旬の多治見の夜21時。少女ではなく30〜40代の若手というには少々無理が出てきた陶芸家たち&多治見まちづくり鰍n口社長と多治見駅前の<とり源太>。

 いぶりがっこチーズ、地鶏山賊焼、天むす、天ぷら横綱盛……。豪快と繊細とジャンクとシュールが絶妙に同居。何喰っても旨し。この店、中部屈指かも。

 陶芸家さんたちの生態や作品姿勢などをお聞きすると、陶芸関係でなくまちづくりの仕事で良かったと二十数年このシゴトしてて初めて実感する。

 2軒目はすぐ横、というかすぐ裏の激ヤバすぎる<やぶれ傘>。商店街から路地の遥か奥の防犯灯のような灯りが灯るイチゲン1万%辿り着き不可能な隠れ家居酒屋。店内は純本格炉端風。閉店間際だから入れたらしいが、普段は予約しなければ入れない超人気店という。

 私の横に座る若手陶芸家の野趣あふれる作品(猪口)に酒を注いでヤる。お通しがたっぷりの八宝菜。途中から相当なパンチ力のあるママも合流。

 ママは豪快極まりない、若手陶芸家たちの絶大なる支援者。風雪を刻んだ豪快っぷりに横に座る私の肩は竦めっぱなしに。

 店内の食器は(たぶん)すべて多治見の陶芸作家から購入した逸品ばかりらしく、絶対に割ることはできない。緊張強いられつつ24時過ぎまで満喫。多治見の夜、ディープである。

 それから2週間後。21時過ぎから岐阜県多治見市中心市街地に屹立する一番星・ヒラクビルの対面<huralito>。

 生の後はハイボール。おばんさい的な料理がしみじみ旨い。鰹たたきや岩牡蠣は寿司や刺身に合うというかなりレアな日本酒で。魚介の旨さが口の中でさらに膨らむ。

 懇親会は野郎より美女の数の方が多い。私にとってはレアなシチュエーション。浮かれて必要以上にテンション向上。

 2軒目は我が多治見の定宿(ホテルトーノー)真隣の<楽らく亭>。ドラム缶居酒屋。ホッピーが嬉しい。もつ焼も充実。アジフライもサクサク。アジフライ醤油かソースか問題。私はその日の気分によるが、日本酒なら醤油、それ以外ならソース。

 2週間前に足を運んだ<やぶれ傘>のママご一行もご来店。マスターの見事なワンオペぶりにプロの凄み。

 メンバーは寝たり起きたり。深夜1時半ごろお開き。部屋に戻って瞬殺爆睡。多治見のほどよい距離感が心地よい。この夜でまだ三夜だが、すっかりファンになった。

 まちづくり会社O口社長、社員の皆さま、全6回のアヅマ祭りご参加の皆さまに心の底から多謝。緊急事態宣言やまん延防止再発令が相次ぐ中、除外地・多治見で遅くまでソトノミできる有難みをじっくり噛みしめた。

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街じゅう萌え萌え。

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豪快。

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名古屋圏らしさ満喫。

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イチゲン辿り着きまず不可能。

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<やぶれ傘>にて。

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極上の逸品。

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女子率高め。

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岩牡蠣に感涙。

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宴の顛末。
posted by machi at 09:58| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月01日

第2779夜:まちづくり会社が「ヒラク」未来【多治見(岐阜)】

 ヒラクビル。多治見市中心市街地商店街に屹立する多治見活性化の拠点である。

 1階がcafé&セレクトブックショップ。2階がシェアオフィス。3階がヒラクビルを運営し、多治見のあらゆる活性化に邁進する日本屈指の地域商社「多治見まちづくり梶vである。

 2021年7月上旬、まちづくり会社O口社長のお招きで多治見へ初上陸。17時頃、ヒラクビルへ。美味しい珈琲で一息。セレクトブックショップの品揃えのセンスに脱帽。欲しかった文庫が2冊売ってたので迷わず購入する。

 この日は夏期間の金土に多治見駅前(北口)で開催されるビアガーデンの日。まちづくり会社の皆さまは忙しそうだ。その合間に会社のM井氏が街なかを車でご案内して下さった。

 多治見市を含む東美濃地域は世界有数の焼き物の生産地。セラミックバレーと呼ばれている(観光ガイドより)。工房体験やいくつかのオリベストリート、オープンファクトリーも。激シブのアーケード商店街も味わい深い。

 市内は陶芸に関する美術館やギャラリーがたっぷり。モザイクタイルミュージアムもある。

 5年前にはKン肉マンの超人タイルマンの実物大を作って原作者のYでたまご先生までお呼びして除幕式を行ったそうだ。駅前に設置されていたらしいが、今はどこかにいったらしい。タイルマンというあたりがシブすぎる。

 自然豊かな多治見。中心街は新店と老舗が絶妙のバランスで共存。駅前に呑み屋は集中しているが、イチゲン絶対突撃不可能すぎる店も。Café、ベーカリー&スィーツの店も大充実。

 名物は鰻。市のゆるキャラは「うながっぱ」。なぜ河童か分からぬが。たじみそ焼きそばやころうどん(何かわからない)も名物らしい。

 市役所の地域活性化へのパワーも強力。市主催のビジネスプランコンテストは賞金300万。次点が200万。大いに盛り上がるそうだ。空き店舗補助金よりよほど効果があるという。

 19時から<ヒラクビル>で多治見まちづくり潟vレゼンツ「本気の出店!創業塾」初回。全6回ともアヅマ祭り状態。オンラインでも生中継配信。まちづくり会社、受講生の皆さまに感謝である。

 22時前からビル正面の大人気‘日本酒食堂’へ。2時間しゃべり倒したので生ビールがノドに沁み込む。

 おばんさいや野菜料理が旨い。肉料理も最高。ハムの食べ比べも至福。多治見はまん延防止も解除されており、皆さん心行くままソトノミを楽しまれている。

 まちづくり会社の存在は極めて大きい。あるとないとでは大違いであることを多治見では特に思い知らされる。

 ヒラクビルに入居してビジネスが「開いた」商業者も多数ありそう。パッとしない私のシゴトの未来ももヒラいて頂きたいものである。

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<ヒラクビル>1階。センス抜群。

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文庫2冊購入し、珈琲。

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駅前ビアガーデン。

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シブい商店街。

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アヅマ祭り。

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オンステージ。

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ヒラクビル正面の居酒屋にて。

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旨しおばんさい。

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ハム、大好き。
posted by machi at 07:40| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする