2024年03月02日

第3369夜:トンテキと上様【多治見(岐阜)】

 『どうする家Y』。2023年度大河ドラマである。私にとって上様とは、N長公でもH吉公でも家Y公でもない。愛知岡崎まちづくり幕府を10年ほど前に樹立したM井Y一郎公である。

 1213日のバカ出張も大詰めな11日目の夜。朝に会津若松を発ち、午後からたっぷりと下野佐野でミッションをこなし、21時過ぎに美濃多治見へ。1週間ぶりの多治見、帰って来た感ハンパなし。その間、我が自宅事務所がある摂津神戸に戻れていない。

 駅前の定宿へ。何も記入せずに鍵を渡してくれる。荷を部屋にぶち込み、定宿の斜め前の肉屋直営系居酒屋へ。私は初ダイブである。ウッディでアメリカンテキサスな雰囲気の店内にたじみDMOのO口社長と側近のM井氏が。私の無聊を慰めるべく呑みに付き合って下さった。

 生で乾杯。この店、メニューを見て痺れた。豊富なのに、すべて私好み。チューリップ(唐揚)、ハム、鶏バター焼、赤ウィンナー(タコ形)、ナチョスチーズ焼、ポテトフライ…。味付けもケチャップ&ウスターソースな昭和洋食テイスト、ボリュームもたっぷり。

 圧巻はポークステーキ。厚さを選べる。当然「極厚」に。1週間前のアウトドア系居酒屋でもポークステーキを味わった。多治見は鰻に続き、厚切りポークステーキが名物なのか。

 ハイボールの杯を重ねる。側用人が所用で帰路につき、入れ替わるようにたじみDMOのミューズ・T平嬢が参戦。嬢の明るさと笑顔に萌え癒された。疲れも吹き飛んだ。

 翌朝。Wi−Fiビンビンな定宿の一室でオンライン会議。岐阜(多治見)に居ながら栃木(下野)とオンラインできる科学の進歩っぷり。50年前の大阪万博時、この未来は予測できていたか。

 昼は<味の龍王>で激ウマすぎる冷やし中華で超満腹。夜はたじみDMOプレゼンツ「真夏のアヅマ祭り」シーズンV最終回(全3回)。2023年5月に「カマヤ」内でスパイスカレー<タナカリー>をオープンさせたT中氏と私のトークセッション。私は聴き手。

 T中氏とは2年前から知り合い。のんびりかつのらりくらりな雰囲気で創業経験を語ってくれた。しかし、芯が通っていた。私も聞き入ってしまい、30分の予定が75分。T中氏がビールを飲んだので、私も地ビールを飲みながらトークを進めた。

 1時間ほど経過したら一人の紳士が来館。2023年夏現在、日曜夜8時からの話題を独占しているあの大河ドラマの舞台・愛知県岡崎市の上様ことM井将軍。主人公のマツジュン氏、奥様を亡くされた翌週の回から急に上様に寄せてきた。特に髪型を。

 新著発刊間近の上様、肩書はいくつあるか分からない。最も新しく追加された肩書は、焼きイモ屋のオヤジ。第二創業されたそうな。1年間ご尊顔を仰がぬうちに、大活躍である。

 なぜ上様がご臨席されたのかよく分からぬが、トークセッションは予定を30分オーバーして終了。懇親会は多治見屈指の超人気店<cook’る>。受講生だけでなく上様のご臨席。

 最強のお通し5種盛。生を数杯後はハイボール。刺身の鮮度と歯ごたえに笑みが漏れる。

 23時を回った頃、ドカンと分厚いポークステーキ降臨。歯ごたえ柔らかく旨味もたっぷり。

 一週間前、昨晩、そして今晩。一週間で3度もポークステーキを味わった。どこか昭和テイストな味わい。多治見名物は鰻だけじゃない。ポークステーキも。昭和オヤジの私は「トンテキ」と呼びたい。12泊13日目、最後の安堵と至福の夜である。

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11泊目のチューリップ。

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11泊目の赤ウィンナー。

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11泊目のポテトフライ。

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11泊目のポークステーキ。

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12泊13日のラストミッション。

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地ビールを呑みながら進行。

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最後の夜のお通し5種盛。

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最後の夜の刺身盛合せ。

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最後の夜のトンテキ。

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最後の夜を彩る中部日本のツートップ。

posted by machi at 08:43| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月29日

第3368夜:味の龍王戦【多治見(岐阜)】

 竜王戦。将棋の八大タイトルの一角である。将棋は駒の動かし方だけはかろうじてしているが、二手先すら読めず、対戦相手をこれまで一度も「詰めた」ことがない私だが、将棋マンガや将棋小説(ミステリ)はたまに読む。

 朝からWi−Fiビンビンな多治見駅前の定宿に籠りオンライン会議。岐阜に居ながら栃木(下野)とオンラインできる人類の進化っぷりに改めて驚愕と戦慄したら、腹が減ってきた。

 時間は正午前。たじみDMOのO口社長&M井側用人が定宿まで迎えに来てくれ、昼飯へ。向かった先は<味の龍王>。サッポロラーメン店である。

 私の多治見の昼飯は「鰻」と決めている。これまで10回は堪能しているはず。鰻でない場合は、入り時間が遅い時や昼のラストオーダーが終わってしまった時。

 12泊13日目の最終12泊目の昼。私から<龍王>をリクエスト。両氏から昨晩、この店の「冷やし中華」の画像を見せられたから。画像、圧倒的な原色。芳醇な熱帯が写っていた。

 店内はL字カウンターのみ。時間は11時半で満席。少しだけ待って店内へ。メニューはO口氏と同じ夏季限定の「ピリ辛冷やし中華」の大盛(2玉)。ちなみに特盛は3玉とある。

 トッピング欄に「チャーシュー(国産・自家製)」が。冷やし中華にトッピングできるか店員さんに聞いてみたら笑顔で快諾。

 4,5名で切盛されているが、すべて女性。年齢層も50歳は幅がありそうだ。最若手も最高齢(目視です)も見事な役割分担でキビキビ動かれている。外観と屋号で、ややこしそうな頑固おやじの店と思い込んでいた。このギャップがタマラナイ。

 ブツが眼前に。圧倒的な熱帯である。芳醇な原色の花々の生命が躍動している。

 チャーシューの分厚く熟れた花弁が満開。たっぷりのレタスの緑、大きくカットされたトマトの赤、錦糸卵とコーンの黄、刻み海苔の黒、そしてピリ辛味噌の朱。

 麺が全く見えない。辛子だけでなくマヨネーズがたっぷりと淵にこんもり。さらに「良かったらどうぞ」と巨大マヨのチューブがカウンターに置かれた。

 まずは茶褐色の花弁から…。湿り気を帯びた歓喜の吐息が口から洩れた。濃いのに上品。脂のノリも乱れ気味なのにどこか清楚。チャーシューメンが食べたくなった。

 一通り野菜を味わう。サラダを食べている感覚。ようやく麺を見えてきたところで、辛みそやマヨも一気にぐちゃぐちゃ。啜り込む。…。エロさが増した。情熱と羞恥、官能と放天、背徳と甘美。ジャンクなのに芯が通っている。

 2玉、凄まじい。啜っても減らない。途中、O口氏に勧められ酢で味変。舌がキュっと引き締まり、リフレッシュな味わいに。

 気合で啜り切った。カウンター越しの厨房はすべて女性。コチラ(カウンター)側はすべて中年男性。

 カウンターという盤を挟んだ、オンナとオトコの竜王戦ならぬ龍王戦。圧倒的な旨さと迫力の前に、私はなすすべもなく投了。

 1年後か数年後か、もし再び挑戦権が与えられるなら、味噌ラーメン大盛にチャーシューとコーンをトッピングという戦法でいく。いや、大盛でなく、特盛か。

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大人気店。

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芳醇の熱帯。

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2024年02月19日

第3358夜:屋内キャンプ【多治見(岐阜)】

 キャンプ。アウトドアに興味なく、ビアガーデンよりビアホール、屋外バーベキューよりも屋内焼肉な陰キャの私だが、キャンプの雰囲気を味わってみたいときはある。

 ただし、暑い夏も寒い冬も、中途半端な春や秋もご遠慮申し上げる。室内でキャンプ気分を味わえたら、それに勝るものはない。

 たじみDMOpresents「アヅマ祭り」シーズンV(全3回)2回目の夜。ほぼ2時間ソロコンサート状態ゆえノドがカラッカラ。車で分譲しながら向かった先は<8 CANP>。飲食店が集積した建物の2階に10名でキャンプイン。

 店内が何となくアウトドアである。キャンプな雰囲気である。屋号がそれを体現している。照明はランタン風、イスは折り畳みレジャー風、壁紙は丸太小屋風。灼熱の夜、涼しい店内でキャンプ気分を味わえる。グランピングより素晴らしいでないか。

 車の御仁もいるのでソフトドリンクが10名中6名。呑み放題は無理で単品注文かと思いきや、嬉しく予想を覆してきた。ノンアルを含むソフトドリンク呑み放題と、ソフトドリンクを含むアルコール呑み放題が混ざっても構わないという。

 呑み放題は赤色の凄まじく丈夫な紙のリストバンドを装着。ドリンクは生ビール以外セルフサービスである。

 全員揃ったので乾杯。生が吸い込まれていく。ハイボールはセルフ故、ウィスキーたっぷりの濃い目が旨い。氷の入ったクーラーボックスがキャンプっぽい。

 料理メニューも豊富そうだが、1人2000円程度でおまかせに。最初はかぼちゃチップス。これには驚かされた。塩加減と甘みが絶妙で止まらない。

 キャンプ料理では決して味わえそうにない凝った小鉢が4皿。なかでもクリームチーズいぶりがっこが精妙。香ばしさとマイルドが同棲している。

 談笑しながらハイボールを自分で作る。10人の中では私がぶっちぎり最年長。若手どもに私のハイボールを造らせてもよいが、自分自身でDIY。アウトドア精神と言えないこともない。

 目玉焼とベーコン、ピザ、ポテトフライ…。皿のボリュームが上がってきた。テンションもその動きに同機する。

 最後の真打として登場したのが、私が料理に加えてと店のママさんにお願いした「トンテキ」。圧倒的ボリュームである。ソース味がジャンク感を高めている。キャンプ料理っぽくもあり、豪快はビアホール料理でもある。ハイボールのピッチが加速する。

 アッという間に呑み放題時間終了。お会計も思った以上に安かった。私にとっては不便な屋外より数倍魅力的な、室内で味わえる無双の屋内キャンプである。

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ヒラクビルにてアヅマ祭。

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屋内キャンプ場。

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呑み放題の証。

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呑み放題コーナー。

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屋外キャンプでなかなか呑めない生ビール。

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これ、絶品でハマりました。

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目玉焼きが好き。

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絶対にハズせない。

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ボリュームも満点。

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岐阜県名物?トンテキにもハマりました。

posted by machi at 07:35| Comment(0) | 岐阜県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする