王道の居酒屋メニュー、洋食メニューなど豊富なラインナップの中、人気ナンバーワンという「昭和ナポリタン」、本格デミグラスソースのキャプションが踊る「手ごねハンバーグ」、そして、ひときわ異彩を放つ「失恋ぎょうざ」。「恋愛ギョーザ」と対をなしていた。
恋愛ギョーザのキャプションは‘にんにく少なめ…💛’。ハートマークはオヤジさんの筆なのか。「失恋」にキャプションはないが、ニンニク多めらしい。オトコは失恋を重ねることで人間として成長するものである。
湯割を鯨飲しつつ談笑していると、まずは「失恋ぎょうざ」。生地のハネがセクシーである。まずは1ヶ…。ニンニクのパンチが鮮烈である。失恋という甘酸っぱさよりも、精力・絶倫とという2文字が脳裏を駆け巡る。
手ごねハンバーグ、壮絶だった。デミグラス好きとして絶対王者な逸品。目玉焼が嬉しい。食べ応えも満点。脳の芯が甘美で痺れてきた。
そして、ナンバーワン人気に昭和ナポ。旨すぎて昭和と令和の境目が滅失。時空が歪んでいる。酒のアテにも無双。ライスにも良さそうである。
夜終わりっぽいお水風のお姐さん2名がご来店と入れ替わりに店を出る。お二人のお礼を述べて宿に戻ろうとしたら、理事長は力強く「もう一軒行こう」。エッ?
再度、理事長が統べる黒崎駅前新天街へ。2軒目(てばや)のすぐ近くの2階のバー<Ruys>。この前を何百回と通ってきたが、全く気付かなかった。階段を上がると、本格的なバー。私はギネスを瓶でラッパ吞み。
この場所で35年になるという。マスターは2代目らしい。黒崎、底知れぬ夜の深さがある。昼の黒崎の顔(博多屋)の大将(M山理事長)の眼が座ってきた。足元もフラフラ。
時計を見ると1時半を回っている。この夜はお開きに。理事長は店(博多屋)に荷物を置いているらしく店に戻ろうとする。私も方角が一緒なのでご一緒する。
理事長、店のカギを開けようと試みるもグデグデで手元覚束なく、なかなか開かない。スマホのライトを翳してゴソゴソしている。あまりにも挙動不審。職質どころか現行犯レベルだ。
翌朝。6時にアラームで目覚める。部屋に戻ったのは深夜2時ごろ。こってりとした二日酔いである。ユニットバスに浸かり、身を清めつつ覚醒を図る。今夜は、宵えびすである。
胃もたれが激しい。湯に浸りながら、日付を跨いでからハンバーグ、ギョーザ、ナポリタンを喰ったことを思い出す。食欲など1�oもないが、1階の朝食会場へ。
珈琲を部屋にテイクアウトするべく紙カップを手に取ると、アルクイン黒崎名物の絶品朝食カレーが視界に飛び込んできた。この朝の日替わりは「ポーク」。気づけばライスを深皿にモヒカン盛りし、オリジナルとポークを合い掛けしていた。福神漬も添えて。
魅力あふれるホワイトボード。
デミグラス絶品ハンバーグ。
失恋の味?
昭和の初恋の味?
2階にバーがあったとは。
この夜の20杯目?
ようやく開場。
2種類の朝カレー。
必殺のモヒカン盛り。

