幽体離脱。人類創生期から認知されてきた霊的現象としての説明は今さら必要ないだろう。平成中期あたりからもう一つの意味を有するようになった。ザ・Tっちの持ちネタである。
2025年師走の夜。I山リーダ率いる春日部駅東口NEXT商店街プロジェクトチーム有志とお好み焼き屋で忘年会を決行。2次会は4人で東口のバー<Thanks>へ。
1次会でホッピーをド鯨飲後、ウィスキーを2杯ほど。ビールを飲んでいなかったので、私はギネスを注文。2杯目からはコロナを瓶でラッパ飲み。
楽しい忘年会なのだが、私の心は完全に晴天ではなかった。むしろ、雨が降りそうな曇天だった。その理由は、忘年会開始直前に届いたミッションメールにあった。
私への依頼は携帯直接やメール、SNSツールで(ほぼ)100%。それは全く問題ないのだが、先に日程を押さえられる。ミッションの内容やテーマは後日というパターンが(ほぼ)100%。
自分の領域や分野は何なのか、他人様からどのように思われているのかふと我に返って考える時がある。まあ、考えたところでヨゴレの私には関係ない。どんなミッションでも最低限の質量をお客様にご提供し、少しでもご満足いただけるよう一心不乱するだけである。
この日に届いたミッションのテーマが「DX」。DXに素晴らしい成果を上げている商店街を視察し、その商店街の取組を拝聴した後、私が講評の上、DXについて30〜40分漫談せよと。
私の圧倒的苦手分野である。「IT」「デジタル」など旧原人ほどの知識しかない。コロナ禍に「メタバース商店街」を耳にした際「レアアース商店街?商店街も希少資源と連動する日がきたのか。どうやって連動するんだ」と真剣に勘違いしていた。
そんなネアンデルタールな私にDX漫談など出来るはずもない。途方に暮れていた。
胃に小石を抱えたような不安定な気分でビールを煽っていた時、2次会で私の左隣に座るI山リーダーのスペックに気づいた。リーダーはシステムエンジニアであり、IT系事業者。DXのことを振ってみると、その数倍の回答が返ってきた。
飯Yリーダーと我がDX漫談日までお会いする機会はこの夜が最後。一夜漬けでとても取得できない。どうするか…。その時、天啓が降りた。私の眼が見開いた。
I山リーダーに代行してもらえないか。ただし、「代理」でなく「アヅマ本人」として。
私の方が年上だが2人ともアラフィフ。顔の輪郭、体系、髪型も酷似している。この夜、二人とも作業着上下だった。まちづくり業界の「ザ・たっC」と言えないこともない。
漫談の依頼者も私と面識なければ違和感を感じても首を傾げながら承認するはず。行ったことのない街の聴衆なら猶更。案内チラシに私の写真が入っていても、たぶんI山リーダーがシレっと登壇しても気づかれないだろう。いっそのこと私からリーダーの写真を先方に送ってしまうか。私の名前と肩書にリーダーの顔写真がリンクする。
そのためには、リーダーに私の神戸弁を取得して頂かねばならない。本人(アヅマ)が会場入りしたら受付で「誰だお前?」と入室許可されないかもしれない。
試しに、私の事業を担当して何度も会っているのに「〜と申します」と挨拶してくる春日部市の若手職員で試してみようか。
コロナを呷る。
まちづくり界のザ・たっC。

