もんじゃ。東京月島の名物料理である。お好み焼の原型なのか亜流なのか、焼き方も食べ方も異なる食べ物である。
2025年の師走の夜。いそいそと春日部駅東口のディープ極まりないダークゾーンへ向かう。
イチゲン辿り着き不可能なこのゾーンの居酒屋へ秋に3人で呑んだ。素晴らしく旨かった。店も賑わっていた。実力あれば立地は関係ないことを思い知らされた。
この夜は春日部に宿泊する私の願いで春日部3部作第一章「NEXT」メンバーとの忘年会が実現。NEXTリーダー・飯Y氏が予約したのはダークゾーンの<お好み焼き うらら>さん。ホッピーのある駅東口の店という私のリクエストを抱擁。メンバーのY池氏が超常連という。
結果から申し上げると、2時間以上いろいろ食べてド鯨飲して5人で9000円ちょっと。お釈迦様レベルの慈愛である。
5人で小上がりの座敷へ。席数は6人座敷×2、4人テーブル×2、カウンター5。最大25席ほどを女将さん一人で切り盛りしている。常連さんたちが絶妙に女将をアシストしている。
年末の多忙な時期に時間を割いて下さった皆さまたち5人で乾杯。私は1杯目からホッピー。「中(甲類焼酎)」はボトル1本卓上に鎮座。常連・Y池氏のウィスキーキープボトルも。
一品料理やお好み焼の他に数種類のもんじゃがあった。私はもんじゃを食べたことがない(たぶん)。試してみたいが、オススメも焼き方も食べ方も分からない。超ミニサイズのコテ(ヘラ?)を使うこと、完成品ビジュアルがモザイクレベルという知識しか有していない。
5人だが1人前で充分らしい。春日部から浅草まで乗り換えなし1本で行ける同行氏たちは「餅チーズ明太」を注文。王道かつ定番という。
鉄板テーブルに火が付いた。もんじゃの材料がボウルに入って降臨。自宅でも楽しんでいるというY子氏に調理はお任せ。
野菜や具をのせて、通常サイズのコテで細かく刻んでいく。そして、土星の輪を作る。その中に汁(というのか)を流し込む。1人前でも鉄板が埋まってしまう。2人前なら汁がサイドからすべて流れてしまうだろう。一つ気づいたことがある。一人メシではないことに。
最後は混然一体に鉄板一杯に広げる。ここからレア(半熟)、ウェルダン(パリパリ)に好みが分かれるという。レアとウェルダンで別の味。ソースもいらない。
どちらも旨いが、私がウェルダンが好み。それも、焦げたパリパリの超ウェルダン。ヘラが小さいのでチビチビつまむ。完全に、酒のアテである。主食ではない。ライスにも合わない気がする。1人前を5人でシェアするので、大した量は食べてないのに満足感がある。
カウンターもテーブルも小上がりもすべて常連で満席に。勝手知ったる我が家な雰囲気。女将は見事な切り回し。愛想も良く上品。手際も見事でフードもドリンクも待たされない。
2つ目のもんじゃは「とまと(ソーセージ・チーズ入り)」。完全にイタリアンである。こんな楽しい世界があるのか。ベビースターも合うらしい
3つ目は「カレー」。刺激的な香りが堪らぬ。パリパリに少しソースを垂らすとツマミ度が倍加する。そして、改めて1つ目の王道(餅チーズ明太)の実力に目を見張る。
メッセージ色の強いトイレで小用を足しつつ鯨飲。もんじゃが無限にホッピーを進ませる。
中(焼酎)ボトルが空になった。もう1本焼酎ボトルはさすがにアレなので、ハイボールを単品で。すると女将は中座していたY池氏のウィスキーボトルをドンと卓上に。思わず笑ってしまった。
冥界への入口。
激シブ路地。
見事な手際。
私のごときシロートは地元人におまかせ。
土星の環。
伸ばす。
へずる。
ワンオペの店内。常連たちが全力サポート(店の広さは画像の倍)。

