栃木県内のご当地名物。加工を施さない直球の農産物を除けば、かぬまシウマイ、足利シュウマイ、日光揚げ湯葉まんじゅう、栃木じゃがいも入り焼きそばなどあるが、令和7年時点の圧倒的な両横綱は「佐野ラーメン」と「宇都宮餃子」で異論はないだろう。
佐野ラーメン店でも餃子を取り扱う店がほとんど。知名度はともかく「佐野餃子」の特徴はとにかくジャンボであること。ゆえに3ヶ入りからサーブする店も少なくない。
宇都宮の餃子はこれまで宇都宮市内で数え切れぬほど食してきたが、はっきりとした特徴が思い出せない。具材や焼き方などにも特徴はあるのだろうが、私のバカ舌では分からない。
一方、佐野ラーメンは喜多方と並ぶ常食系の雄。麺、焼豚の雰囲気、スープなど、私にように3年以上現地で啜り続けるとはっきりとした特徴を感じることができる。
宇都宮と佐野はJRで小山駅から分岐する。どちらも料金は小山発着で510円(令和7年)。所要時間は30分ほど。一度宇都宮から小山までの終電を逃してタクシーを利用した際、18000円弱だった。
晩秋極まる午後。小山で乗り換えて佐野へ向かう。その乗換時間が40分発生。佐野到着後は間髪入れず打合せ&ワークショップ。しかも日帰り故、佐野でラーメンを啜る時間がない。
久々に小山駅1階の宇都宮餃子店で昼飯を喰うことに。この店の特徴は支那そば、味噌ラーメン、塩タンメンの他に「佐野ラーメン」が定番化されている。この店で啜ったことあれど、佐野ミッションが開始される以前。その際は、これが佐野ラーメンかと感じていた。そして、味を全く覚えていない。その時点で佐野ラーメンにハマることはなかった。
佐野に月2回ペースで通うようになった4年目の秋。この店で「佐野ラーメン」を頼んだ。セットもあったが、「焼餃子」(6ヶ入り)を単品で添えた。焼餃子は当然のごとく宇都宮系。結節点の小山で佐野と宇都宮を見合いさせる魂胆である。
地元客と思しき客も多数。半分ほどが佐野ラーメンを頼んでいるようである。それだけの人気メニューであり、佐野のポテンシャルを強く感じさせる。
この店、4人席がほとんど埋まり1席だけ空いていた。カウンターは誰もいなかった。カウンターに座ろうとしたら4人掛けどうぞと案内された。
落ち着かない気分で待っていると、3人連れ、4人連れがどんどん店に来て、店外で待たされている。ますます落ち着かない。「独りなのに4人掛け独占しやがって」とあらぬ嫌疑をかけられている公算が高い。私ならそう思うからだ。
佐野ラーメンが着丼し、少し遅れて宇都宮餃子が並ぶ。佐野ラーメン、私が佐野で啜っているものと少しだけ似ていた。焼餃子はこれまで食べた宇都宮系で一番旨かった。やはりアウェーにむやみに手を染めるものではないと食べ比べて痛感した。
佐野ラーメンと宇都宮餃子を小山駅構内で。

