田辺創業ゼミ最終日。前半がY本中小企業診断士の講義、後半がアヅマ引率貸店舗ツアーの引率というカリキュラムで10年ほど固定されている。Y本診断士とお会いするのは年の1度、この最終日である。
田辺を御縁を頂き16年目の晩秋の3連休中日の午後。紀伊田辺駅から創業ゼミ会場へブラブラ歩いていると、原付に乗ったN本商工会議所部長に声を掛けられた。
「今日のY本先生、気合入ってますよ」。
先生は毎回情熱と気合たっぷりの講義で受講生を魅了する。懇親会で自は作のオリジナルソングをギターで弾き語る。ギターを大阪から持参することもあれば、田辺の楽器屋で購入されていることもあった。一昨年は居酒屋とスナックで抹茶を立てられたのには度肝抜かれた。しかも、茶筅まで持参して。
そんな先生、例年に増して気合が入っているという。会場は商工会議所3階。1階に足を踏み入れた瞬間、先生の熱弁が聴こえてきた。気合、入っている。
会場のドアを開けた。受講生はすべて男性。そして、受講生に講義する先生…。エッ?
袴の和装だった。着物、浴衣、甚兵衛じゃない。「袴」である。Sえひろがりずかと思った。袴で創業ゼミを講義する男を初めて観た。度肝どころか、私の魂の芯を抜かれた。
私は貸店舗ツアーの引率ガイドである。6物件を回る。Y本先生、和装のまま同行される。履物は雪駄というか草履というか。クッション性、ゼロ。相当にお疲れになっただろう。ちなみに和装袴に対する受講生の反応はゼロだったらしい。出オチにもならなかったようだ。
2025年の田辺創業ゼミも全5回無事に終了。懇親会会場はもちろん<気まま>。1カ月半前にこの店に来た時、次月の予約を入れておいた。
生ビールの後は麦焼酎のソーダ割をド鯨飲。ママの絶品料理が酒を進ませる。Y本先生、昼と変わらず袴姿のまま。そして、ギターを取り出した。イロモノ芸人にしか見えない。
先生は「泣けるギターの弾き語り集」という楽譜を持参していた。先生を除く6名のうち、50代が4名、30代が2名。オヤジ声の『オリビアを聴きながら♪』が店内に響き渡る。
メジャーを数曲弾き語られた後は、先生のオリジナルソング「きままに田辺」。これを聴かねば年を越せない。きまま〜きまま〜きままにタナァベ〜♪ここはヒトヨシ〜アジヨシ〜オ・ヒ・ト・ヨシ〜♪全員で大合唱である。
井村屋のアズキバーで締めて2軒目の<一吉>へ向かう。生の後はハイボール。ポテトフライ、靭唐揚、ステーキ、出汁巻玉子などわんぱくメニューに舌鼓。気づけば24時を大きく回っている。そろそろ〆の時間だ。
私はこの店で必ず頼むアヅマオリジナル〆が「カツカレーうどんのうどん抜き」。メニューにないが、スムーズに注文が通る。年に1度、それも私しか注文しないのに。
和装のY本先生と定宿は同じフロア。部屋に戻ると深夜2時。30杯ほど呑んだのではないか。着替えるパワーすらなく泥のように眠り込んだ。
起きたら8時。帰りに駅前商店街で「デラックスケーキ」を買わねばならぬ。その「はじっこ」がY本先生のオススメ。駅前商店街のパン屋で総菜パンを買って晩酌の肴にするのもよろしい。エンプラスが開いているならクラフトビール「ボイジャー」も買って帰りたい。
目覚ましの珈琲を部屋にテイクアウトすべく朝食会場に向かう。Y本先生が朝食中だった。和装でなく、洋装。何故か違和感を感じた。
気合が入っているどころの騒ぎじゃない。
今年も貸切。
先生が点てて下さった抹茶。
締めのアイスバー。
今年もありがとうございました。
馬喰鯨飲後の白身魚の塩ユッケ。
馬喰鯨飲後の白身魚のウツボ唐揚。
馬喰鯨飲後のポテトフライ。
馬喰鯨飲後のステーキ。
私のオリジナル締め「カツカレーうどんのうどん抜き」。

