A棟。再整備で生まれ変わる九州の台所・小倉旦過市場の中核を担う棟である。1階が食料品小売、2階が物販、3〜5階が駐車場で予定されている(2025年晩秋時点)。
2014年から旦過市場再整備ミッションに私は関わってきた。当初はまだ何も決定しておらず、勉強会のレベルだった。以降、関わり方の強弱あれど、多い時は毎週から隔週、少ない時は数カ月の間隔で関わり続けてきた。
そして2025年。市場の再整備がこれから本格化するという最重要時期に、私と旦過市場との御縁が、クモの糸どころか年輩オヤジのハリたツヤを失った毛髪よりも細く弱く短い関係となった。市場の皆さまやプロジェクトを進める施工主の皆さまのお眼鏡に叶う、ご満足いただける活動ができなかった私の実力や人望の無さに尽きる。
そして、秋が過ぎた。細すぎる御縁は風前の灯に。次年度(2026年)からは完全に私は無関係者になる。一人の旦過市場ファンに、買い物客になる。
旦過市場だけでなく、2011年から御縁を頂き続けた北九州市内の市場・商店街と2026年度、正確には2026年1月から御縁が無くなる。小倉は九州管内鉄道のすべての線路に通じるので、乗換や通り過ぎることはあっても。需要と供給の世界ゆえ、いくら供給(私)が騒いでも需要(商店街・市場)が無ければただのから騒ぎ。
そんな時限状態の晩秋の朝。1年ぶりに旦過市場へ。3連休の初日でもあり、地元客だけでなく大賑わい。すでに売り切れ商品も続出している。
前夜は博多駅までミッションがあり、宿泊を泊まり慣れた定宿(Cラウンパレス)に。定宿から旦過まで100mちょっと。北九州入りする機会そのものが激減していたので旦過市場で晩酌の肴の買い出しも久々。ちなみにこの日はただ前日に泊っただけ。何のミッションもなし。その翌週も再来週も北九州は通り過ぎるだけ、そして乗換だけ。
翌日は紀伊田辺へ向かう。ゆえにそれほど大量に買い込めない。田辺と北九州はほぼ同タイミングで御縁が始まった。田辺は年2回の細いが強靭なワイヤーで御縁を頂き続けている。
南側入口から北上する。<くろせ>でいか天ぷら&蓮根天ぷらをそれぞれ2ヶ、霧島和牛メンチカツ、そして焼鳥2本。<米夢>で松茸ごはん弁当、<岩田屋>で桜餅&きなこ御萩&小豆御萩の3点セット。<今井商店>でポテトサラダと白和え。その隣のうどん屋で150円の床漬3種セット。最後は<九州まぐろ>でマグロブツ。
小倉かまぼこ、いぶしや燻製などでも買いたかったが、さすがに食べきれないので次回機会があればのお楽しみに。
仮設である旦過青空市場を覗こうと向かうと、建設工事仮囲いから巨大な骨組が屹立。5階建てほどある。A棟が立ち上がってきた。
2014年から12年近く、いろんなことがあった。様々な思い、想い出が去来する。魂レベルで震えた。跡も残らないほどかすかだが、確かに私の爪痕らしきものもあるはず。
今度旦過に足を運ぶ機会があれば、A棟だけでなく対面のBC棟、北側のD棟、E棟もビルドアップしているかもしれない。
新幹線乗車時間まで1時間。腹は減っていない。ブラブラとチャチャタウンまで歩く。小倉の街を足と目に刻み付ける。
スーパー(Rガネット)内の精肉専門店で小倉牛が半額セールだった。そういえば、小倉牛はその名を聞いたことあれど食べた記憶がない。半額で無ければ隣に並んでいる佐賀牛より高い。思い切って200g購入した。そのカゴに、5袋299円のうまかっちゃん3パックも一緒に。
軽くのつもりが買い過ぎてしまう。いつものごとく、ほんのわずかの後悔とその数億倍の満足を胸に。
この日も歩けぬほど凄い人。
絶品弁当勢ぞろい。
絶品焼鳥勢ぞろい。
絶品和菓子勢ぞろい。
絶品総菜勢ぞろい。
絶品野菜勢ぞろい。
いよいよビルドアップ。感無量。
半額なので勇気を出して購入。
この日の我が戦果。
Sントリーの生でなく、サNトリーの金麦で。

