ホテル浴衣のまま製氷機コーナーでたっぷり氷を捕獲。発泡酒をドボドボ注ぐ。泡だったところを一気飲み…。至福である。コロナ前まで出張ホテルで独り吞みなんて考えられなかったが、すっかりその楽しみ方にも目覚めた。悟りを開いた。
釈迦の気持ちで「たまごサンド」から。いわゆるコンビニサイズの軽く2倍はある。素晴らしく旨いが、ズンと来る。
「焼鳥三昧」はハラミ・ハツ・モモ」がたっぷり。浴衣のままエレベーターで電子レンジコーナーで温める。発泡酒が進む。進むけど、量が多すぎて飽きてくる。味変が必要…。
「ネギキムチ」のフタを外した。量も匂いもパワフル。食べきるか、何重にも袋でカバーせねばテロ化するパンドラの箱。ネギキムチと焼鳥を絡めて食す。ギュッと味が引き締まる。
ロコモコ弁当はハンバーグ、目玉焼、ポテトフライ、ライスで構成。ライスもお茶碗2杯サイズ。ハンバーグもデカい。チビチビ齧りながら発泡酒をグビグビ。目玉焼に箸が伸びない。ライスがまるまる残っている…。
ニラキムチとライスで攻めてみる…。合わぬわけなし。食欲が喚起された。ライス完食。目玉焼はそのまま放置。ネギキムチ、かなり食べたつもりだが5分の1も消化していない。
『鍵の掛かった男』を読み進める。細かな文字で700ページを超す超大作文庫。謎に包まれた男の正体が徐々に明らかになっていく。眼前の部屋の机には「鍵の掛かった町」で仕入れた品々がたっぷり残っている。
空腹どころか満腹だが、汁モノなら入りそうだ。私の胃に鍵は掛かっていない。
Lピアで捕獲したカップ麺は「Sugakiyaピリ辛ネギラーメン」。いかにも愛知県らしいご当地系である。ただ、1階Lピアのすぐ下(地下)に<Sugakiya>が。ちなみにLピアやSガキヤの入る商業ビルと我が定宿は隣同士。何とも言えぬ味わいというか、機微というか、宇宙の不条理か条理というか。
部屋のポットで湯を沸かして注ぐ。5分待って啜る…。独特の和風中華ダシにかすかなピリ辛。‘ネギラーメン’だが残念ながらネギの主張は強くない。その時、私のバカ頭のネジが緩んだ。さび付いていた鍵が開いた。
この夜、大活躍しているネギキムチを思い出した。冷蔵庫から再登場させ、たっぷりとぶち込む…。Sガキヤの繊細は風味は吹っ飛び、圧倒的なネギギムチラーメンに。
鍵の掛かった町で繰り広げた孤独のビジホ晩酌。2週間後、4週間後に全く同じシチュエーションが控えている。残り2回、町のカギは開いてくれるだろうか。しかし、鍵が掛かったままでさらに隠微なビジホ晩酌楽しみを掘り下げてしまいそうである。
半額の大ボリューム。
2割引きの心強さ。
1割引きのさりげなさ。
ネギフェチ(私)にはスルー不可能。
鶏+葱。
名古屋メシ。
ネギキムチ in カップ麺。
(付記)
2週間後、市役所の男性3人が私の無聊を慰めるべく、閉店間際の炭火焼肉<一本屋>60分勝負を仕掛けて下さった。さらに、プリオ1階の居酒屋で60分の延長戦に付き合って下さった。鍵が少し開いたようである。

