2026年06月08日

第3937夜:練らぬテンプラの街【小倉(北九州)】(前編)

 テンプラ。説明の必要もないだろうが、九州では練り蒲鉾をテンプラと称するので慣れないと混乱する。若松の<丸窓>、旦過市場の<小倉かまぼこ>…。これまで北九州で数え切れぬほど絶品のテンプラ(練り蒲鉾)を堪能してきた。私にとっては酒のサカナだ。

 天ぷらと寿司はカウンターで揚げたて握りたてを味わいたい。ただ、寿司屋以上に天ぷら店を訪ねる機会は少ない。寿司屋と比べて店舗の絶対数が少ないからだろう。

 ちなみに私が最も愛するのは全国展開している<天一>。東京銀座本店、京都駅構内、ミント神戸で至福を堪能したことがある。

 ある晩夏の遅い午後。小倉チャチャタウンに立ち寄った。私はフードコートが好きでないのでチャチャでめったに食事しないが、何か腹に入れようと決めた。

 フードコート外の<はま寿司>気分でなかった。そのすぐ横に、存在を気づかなかったが天ぷら専門店があった。練り蒲鉾でなく、九州以外の全世界が共通認識するテンプラである。

 私の3大昼メシはラーメン、カツカレー、カツ丼。天丼は選択肢に入らない。小倉の街なかでは十数年も何百回以上通っているとさすがに新店でもない限り食べ尽くした感もある。

 ふと気づいた。小倉駅前やアーケード商店街に比較的リーズナブルな店内飲食型「揚げたての天麩羅」の店が割と多いことに。北九州の「天ぷら専門店」で食事した記憶がないことに。

🍤一のテンプラ

 昼混雑時を外した時間ゆえか、チャチャの<揚げたて天麩羅 那かむら>のカウンター席は空いていた。かなり年輩のオヤジが天麩羅をツマミに生ビールを煽っている。羨ましい限りだが、ミッションを控えた身に許されぬ琥珀の誘惑である。

 豊富なメニューから「月替定食」に。店員さんはすかさず「ごはん大盛にできますよ!」。痩せた男性や女性にも同じことを尋ねるのだろうか。私は期待に応えるべく「じゃ、大盛りで」。

 目の前にセッティングされた。2種類の食べ放題漬物(壷漬・梅なめたけ)、大盛ライス、味噌汁。天ぷら皿には何も乗っていない…。揚げたてを都度提供して下さるシステムだった。昼の定食なのにかなり本格的である。

 基本ラインナップは「いか」「青魚」「とり」「大しめじ」「大海老」「かぼちゃ」。食後デザートとして「ひとくち饅頭(テンプラ)」。月替の2品が「豚ロース」「ピーナッツスプラウト」。

 ピーナッツ何とかが分からぬも2品づつ絶妙タイミングで熱々揚げたてが降臨。レモン塩、岩塩、天つゆを駆使しつつ味変を楽しむ。〆のひとくち饅頭テンプラだけはそのままで。

 高級感とお得感の見事な両立。今度はビールや日本酒をヤリながら、定食でなくお好み単品で揚げたてを楽しみたいものである。〔次夜後篇〕

なかむら@.jpg

チャチャタウン2階。

なかむらA.jpg

カウンターが嬉しい。

なかむらB.jpg

陣形。

なかむらC.jpg

援軍その一。

なかむらD.jpg

援軍その二。

なかむらE.jpg

最後の奇襲。

posted by machi at 09:45| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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