2026年06月01日

第3933夜:大宮駅ホームの佐野スペシャル【大宮(埼玉)】 

 大宮駅1・2番ホーム(京浜東北線)。ここには首都圏のJR駅では珍しい恐らく独立系の<(大宮)駅そば>が屹立している。ここでしか見かけない。その他は店名はいろいろ変えているが経営母体はたぶん同じ。味、券売機のビジュアル、朝定食などが限りなく類似している。

 2017年から埼玉県と御縁を頂き、2019年からは栃木県とも御縁が生まれた。その過程で2022年から栃木県佐野市へ月2回ペースで通うようになった。

 佐野といえばラーメン。栃木県との最初の3年間は佐野を訪れる機会がなかった。そんな無聊を慰めてくれたのが<大宮駅そば>の佐野ラーメン。この店でかなりの佐野を啜ってきた。ただ、本場の味が当時分からなかった。旨いのだが、その再現力を把握できていなかった。

 初めて大宮駅そばで佐野ラーメンを啜ってから(おそらく)8年後の秋。人身事故だか何だかでダイヤ鬼乱れのため、大宮駅で途中下車を余儀なくされた。小山方面への乗り換えは20分後。改札を出て啜る時間はないが、ホームでは持て余す時間。

 この日は佐野へ行くものの、佐野ラーメンどころか昼メシを喰うタイミングもない。宿は栃木駅前。月2回通っているとはいえ、少々切ないものがある。

 ふと<大宮駅そば>の佐野ラーメンの存在を思い出した。時間は11時20分。昼ラッシュ前である。ここで佐野ラーメンを数年ぶりに啜ろうか。ただ、まだメニュー化されているか。そもそも諸事情等で店そのものが無くなっていないか。

 たっぷりの期待と一抹の不安を胸に1・2番ホームへ…。屹立していた。店外にまで客が溢れている。何という頼もしさだ。

 券売機にも3人ほど並んでいた。待つ間、壁面メニューをチェック…。佐野ラーメン、思いっきり「西の横綱」的位置にあった。ちなみに東の横綱は「さいたまそば・うどん」。薩摩芋のかき揚げトッピングであり、数年前に啜った記憶あれど何の印象も残っていない。

 佐野ラーメン、700円とある。前はもう少し安かったような。まあ、数年経てば値上がりは当然…。よく見ると「スペシャル」とある。以前はこんなスペシャル感はなかったはず。その下に小さく「普通の佐野ラーメンは600円です」とあった。

 戦力外通告どころか、一気にクリーンナップクラスの主力選手に。嬉しくて麺大盛に。

 何とか立ち席を確保。3分ほど待つ。立ち蕎麦なら30秒だが、ラーメンは茹でに時間がかかる。ちなみに客の6割が佐野ラーメンを注文している。残りは「さいたまうどん(そば)」。まさに両横綱がっぷり四つである。

 目の前のPOPには普通とスペシャルの違いが。海苔が倍(2枚から4枚)、玉子が倍(半分から1ヶまるまる)とある。苦笑していると、私の番号(18番)がコールされた。

 この店で啜る数年ぶりの佐野ラーメンである。その間、私は本場(佐野)で舌を磨いた。車の御仁と一緒の際は1時間待ちの人気店も経験した。ラーメン店の店主ともシゴトを通じて知り合いになった。このラーメンもスペシャルにアップグレードしたように、私のバカ舌も佐野ラーに関してだけは場数を踏んだ。

 胡椒パラリ。まずはスープ…。佐野は醤油ベースのあっさりだがコクたっぷり。大宮駅は醤油ベースであれどコクは控えめ。スープに関しては割と個性あれど、全部が何故か「佐野味」で共通されている。大宮駅は県外ゆえか佐野っぽさがあまりないのは致し方ないところ。

 佐野ラー最大の特徴は「青竹手打ち麺」である。少し平べったい黄色い縮れ。リフトアップ…。見た目は佐野王道。啜る…。青竹かどうか分かるはずもないがしっかりと佐野麺である。

 駅ホームで啜れるラーメンとしては絶対数は少ないが日本屈指の旨さだろう。そう思うと、小倉駅で2カ月前に啜った豚骨ラーメンがいかに本格が良く理解できる。

 汁1滴残さず熊啜。他県で佐野ラーメンを啜ってから本場・佐野へ向かう。諸行無常だが、オトナの余裕たっぷりの味わい深い昼メシである。

大宮@.jpg

大宮駅京浜東北線ホームの至宝。

大宮A.jpg

両横綱。

大宮B.jpg

佐野は人気商品も納得。

大宮C.jpg

かなりの満足感。

posted by machi at 08:22| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: