セット降臨。真っ赤のスープ、玉子とじの黄、ニラの緑。3原色が眩しい。丼も大きくスープもナミナミ。かなりのボリュームである。
私はこの日、辛麺仕様のポロシャツ(紺)を着用していた。ハネも怖くない。するとコワモテっぽい店主が柔らかい声で「紙エプロン、使いますか?」。
店主だけでなく従業員さんの接客や応対、気配りも抜群だった。人気店ほど接客も素晴らしいことに改めて首肯する。味だけでなく接客も人気に寄与しているはずである。
まずはスープ…。思ったより辛くない。辛さより旨さが強い。もっと辛くてもイケると感じた。麺をリフトアップする。うん?白でも黄でもなく、糸蒟蒻のような色合い。目の前のPOPにそば粉とでんぷんの特別麺とあった。
かなりの歯ごたえの麺である。コシの塊である。スープだけでなく玉子たニラと絡み合い混然一体。ライスで追いかける。延岡産の米に郷土愛を感じる。
小鉢は2品。海老団子と餃子1ヶ。宮崎県は餃子の消費量が浜松、宇都宮と肩を並べるほど。1ヶとは言え宮崎餃子を味わえたのは御得の極み。ただし、小鉢の2品は日替っぽい。
そして、「なんこつ」である。豚の軟骨らしく、たっぷりのゼラチンが濃厚そうである。私は豚どころか肉の脂身(の塊)が大の苦手。豚足は絶対に口に入らないのだが、ゼラチンなら食べられる。この店ではポン酢しょうゆを添えられた。
ポン酢に浸して口に運ぶ…。トロットロ。脂っぽくない。ポン酢しょうゆが最高のアシスト。これは酒の肴だろうが、ライスにも合う。スープに浸しても旨そうだ(試さなかったが)。
(思ったより)辛くないのに汗がじわじわ。スープにはニンニクが固まりでゴロゴロ入っている。スープを掬うレンゲが止まらない。
大満足で聖地を出る。日差しが強い。駅まで歩いて十数分。集合時間まで1時間。駅に隣接するコーヒーショップでPC猿打するか。
店の前の灰皿で紫煙を燻らせながら、ポケットからフリスクを取り出す。空だった。スタバに入る前にコンビニで補充せねばならない。煙草を吸い終え、敷地から出ようとした際、入口のドアに臨時休業のお知らせが貼られてあったことに気づいた。
「〇月〇日(注:翌日)は子どもの運動会のためお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけします。店主」。
ほっこりした。この理由なら苦笑いを浮かべて気持ち良く立ち去れたかもしれない。
胸アツ。
激しい情熱。
ハマり味。
癒されました。
(付記)
その日の夜。我がミッション先の商店街理事長が翌朝早朝から子供の運動会に行かねばならないと語っていた。同じ小学校に通っているのだろうか。

