2026年05月08日

第3918夜:ハシゴ焼鳥【小倉(北九州)】

 ONOビル。小倉駅南口前に屹立する呑み屋ビルである。上階は知らぬは地下に魅力的な呑み屋が連なっている。2011年から本格的に北九州に通うようになりこのビルの前を何百回通り過ぎたか数え切れぬが、地下に降りたことがなかった。

 ある秋の夜。小倉駅周辺で呑むことに。新しく爆誕した名古屋の至宝<世界のYちゃん>に向かおうとした。名古屋でダイブ済だし、名古屋以外で入ろうと思ったことないが「小倉に来たからアレを食べたい!」という気持ちが湧かぬほど訪れている。ちなみに小倉は5日ぶり。

 山ちゃんの入るビルの真横に冒頭のONOビルが。地下ダンジョンを攻略してみるか。掛け値なしに予備知識ゼロ。

 ビルもシブいが店もシブい。老舗と割と新しめの店が混在。8店舗ほど入っていたが、うち半分は焼鳥屋。どの店にするか。猟犬ならぬトリュフ豚としての私の嗅覚が試される。

 客が皆無の店、大賑わい満席の店、店頭にデジタルサイネージの店…。私が選んだのは小倉駅前入口から降りてドンツキのシブい焼鳥屋。半分ほど客で埋まっている。程よい感じだ。

 生ビールで喉を開いた後は瓶ビールの大瓶。税込660円はまあまあ良心だ。オススメボードから「鯖糠味噌炊き」と「焼き茄子」を第1陣注文。続いて第2陣は焼鳥を数本と手羽先。

 メニューに惚れた。焼鳥、豊富なラインナップの半分ほどがわずか90円。スーパーより安いではないか。

 大瓶をお替りし、料理に舌鼓。どれもしっかりと旨い。焼き茄子に秋を感じる。

 店内はアッという間に満席。そしてひっきりなしにご来店。入れず轟沈する客が多数。こんな時、長居は野暮。お会計を済ませて地上に出る。

 小倉駅着後に地下ダンジョンへ直行したのでホテルにチェックインしておらず、荷物が多くて重い。我が馬借の定宿(Cラウンパレス)に向かう途中に創作焼鳥<和や>の提灯が灯っていた。カウンターに1人、奥の4人掛けが埋まっている。時間も早い。焼鳥屋をハシゴだ。

 この夜のマスターはご機嫌。ハイボールを頼むと、どうせお替りするならメガにしなとたっぷりナミナミ。

 1軒目で焼鳥などを喰ってきた。普段はこの店では創作コースなのだが、単品で注文。とりあえずオススメボードにあった3串を注文。

 カウンターには多趣味多芸なマスター自作の「長歌」飾られている。「今日の一句!」とあるので日替わりのようだ。これまで何度も入っているが、気づかなかった。マスターが嬉しそうに自作を解説して下さる。短歌や俳句では定型に縛られて表現が制限されるらしい。

 「秋深し 仕事終わりの 一人酒 娘想いて 笑みが出る 心安らぐ 癒し酒」

 一句の横に小さな娘さんの写真が飾られているので、一瞬ツラい出来事があったと推測してしまうが、バリバリにご健在だった。その数日前、奈良市もちいどのセンター街のM森理事長からご本人が編まれた「歌集」の献本が届いた。商売人の間で歌詠みが流行っているのか。

 お通しだけで6種類。圧巻である。串焼きも見事。ピーマンのチーズ焼きは定番にしてほしい至高っぷりである。

 ワイワイしていると、肩をたたかれた。私を数年前にこの店にいざなった北Q州商工会議所M渡部長だった。奥のテーブルに陣取られていた。柱で見えなかった。

 マスターの和洋スープでシメにする。これは酒にも合う。メガ2杯の後は日本酒。700円の地酒を頼むとこっちの方が旨いからとそれより安い酒を勧めてくる。誠実の斜め上な温かい気配りである。

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小倉駅前の地下の初潜入。

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シブさ満点。

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令和7年と思えぬ良心価格。

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小倉名物「(鯖の)ぬか味噌炊き」。地元の人と行くと意外と頼まない。

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赤星の大瓶が心強い。

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秋茄子は何とやら。

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誤解を生みかねないレイアウト。

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お通しセットとメガハイ。

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創作な1本。

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この夜のシメ。

posted by machi at 08:50| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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