200万人。門司港エリアを訪れる観光客数であるらしい。虚実分からぬが、うち6割が北九州市民という。北九州市民ならシブくマニアックなゾーンも攻めるだろうが、一般の観光客はほぼ大正チックな「門司港レトロ」を散策して終わりだろう。
この200万の中で10分の1(20万人)が戦後昭和レトロ横溢する栄町銀天街、門司中央市場、プラザ祇園へ足を運んでもらえたら。そんな夢と希望と妄想を抱きつつ、令和7年の残暑の正午前、商工会議所門司サービスセンターのK本センター長&紅一点O隈女史と昼メシへ。
コロナ前から数え切れぬほど門司港入りしているが、あまり昼メシを喰う機会はない。これまでラーメン3回、焼カレー数回、プラザ祇園の精肉店のお弁当(組合事務所)で数回か。
栄町銀天街を散策中、海上自衛官と思しき団体がノボリ旗やチラシを持ち歩いていた。K本センター長は知り合いのようで談笑している。ノボリを良く見たら「もじこう焼カレーうどん『勝』」。絶賛展開中の「駅長対抗ご当地麺総選挙」の㏚だった。海上自衛官でなく門司港の駅員さんだった。門司港駅だけが大正か昭和初期の制服デザインなので抜群にカッコ良い。
私はカツカレーうどんが大好物ゆえ食べたくなったが、店は離れているらしい。センター長が向かったのは栄町銀天街にほど近い<大衆中華 朋友>。店名の上に「やきそば・ギョーザ・ラーメン」とある。袖看板には店名の上に「中華麺類・豚足・耳専門」。
商品が並んでいる場合、左から人気またはオススメ順と推測できる。やきそばがメインなのか。しかし「豚足・耳専門」のインパクトが強すぎる。店頭では「豚まん」「豚足」「豚耳」の豚3兄弟がテイクアウト販売されている。
腕時計を見る。11時50分。営業開始は12時らしい。暖簾も出ておらず、店内は消灯されている。店頭に灰皿があるので紫煙を燻らせていると、センター長は店に何度か飛び込んで「座ってていいか」と尋ねている。これを何度か繰り返し、追い返されて轟沈している。
私たち3人が一番乗りだったが、すぐに年配の常連風が数人並んだ。センター長は常連風にいきなり話しかけ、何がオススメか問いただしている。
久々にセンター長と同行したが、相変わらずの無双っぷりである。開店前に飛び込んだのもてっきり常連だからと思っていたら、初めてという。最強の漢である。
奥のテーブル席へ。あっという間に満席。1番乗りで正解だった。張り出されたメニューを見る。2種類のやきそばがあり、「炒麺(あんかけやきそば)」と「揚麺(あんかけかたそば)」の2種類の焼きそば。どちらも旨そうだが常連オススメの「あんかけやきそば(柔らかい)」に。ちなみに客全員が「あんかけやきそば」を頼んでいた。圧倒的看板メニューなのだろう。
メニューを目で追っていく…。ラーメン400円?目をこすった。見間違いで無かった。ちなみにあんかけやきそば500円。ちゃんぽん、チャーハン、中華丼も500円。ちなみに豚耳や豚足、チャーシューメンは値段がかすれて数字が判別できない。
3分もしないうちにブツ降臨。三陸宮古の末広町商店街の町中華で啜った記憶が蘇る。タレをかけて味わう。
啜る…。いやはや旨い。タレを掛けるとさらに引き締まる。名店にも程がある。1か月前に北九州祇園町の町中華も絶品かつ激安だった。
この店も祇園町の店も、観光客など1gも見かけない。200万人がこの店のスゴさを知ってしまうとどうなるか。目標10分の1(20万)どころか、200万の観光客がさらに上乗せされるかもしれない。
半年ぶりに。旅情たっぷり。
この日のミッション先。
門司港の駅員さんは制服がおしゃれ。
「豚足・耳専門」が威圧感たっぷり。
豚料理3姉妹。
老舗名店のオーラがダダ漏れ。
激シブの探索メニュー。ラーメン400円!?
常連のオススメ。
気合満点の門司港装飾。
この焼きそばも推していただきたい。

